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これまで人の「役割」について、いろんな角度で考えてきました。今回は「社会的性格」というものから、人々の役割について見ていきましょう。
まずは「社会的性格」について見ていきましょう。
・「社会的性格」=個人の考え方や性格が所属する社会の政治や文化、経済の仕組みに影響され、できあがった性格のこと。
社会的性格には「非生産的性格」と「生産的性格」の 2 つがあります。
では次に、社会的性格の「非生産的性格」について見てみましょう。「非生産的性格」は 4 つに分けられます。
①「受動的な性格」=自分が求めるものは、他者から与えられるものと感じている性格。
②「搾取的な性格」=自分が欲しいものは、他者から奪うものだと感じている性格。
③「貯蔵的な性格」=他者を信用できずに、自分の周りに壁をつくって大事なものを守ろうとする性格。
④「市場的な性格」=あらゆる物事を経済的な価値で評価したり、損得の基準で見る性格。
現代人の性格は、この「非生産的性格」の①~④が合わさってできていると言われています。
では、社会的性格の「生産的性格」とは、どんなものか見てみましょう。
・「生産的性格」=積極的に自分の役割に向き合い、生産的な仕事をする性格。他者に対しては、愛情と信頼を持って成長を助けようとする。
資本主義は「伝統的・封建的な縛り」や「社会的秩序の中での役割」から解放し、人間を自由にしました。それは「強い個人」を生み出しました。
しかし、それまでにあった様々な絆から切り離されて人間は、これまで以上に孤立させ、無力感と、孤独感と、恐怖を与えたのです。
自由の中には「自分の生き方を自分ひとりで決めなくてはいけない」というのも含まれます。その恐怖に耐え切れなくなった人は、自ら自分を縛る権威を進んで受け入れてしまうようになったのです。
そのため、資本主義の世界では、自分の幸福が目的ではなく、組織の発展や財産を増やすこと自体が目的となりました。それは、アイデンティティを失った、権威にたやすく従属する人形のような存在に人間をしてしまったのです。
社会や文化が人間の性格に影響を与え、社会的性格ができあがります。資本主義のネガティブな面が、人間のアイデンティティを奪い「非生産的性格」にさせた要因なのです。
人間は本来、生産的な性格を持つ人間です。それを社会が変えてしまっただけです。
これからの時代、テクノロジーの発展で、人間はより一層自由になるでしょう。そこにも、孤独と恐怖が存在します。
それでは、どうすれば孤独と恐怖とうまくつき合えるでしょうか?
ここでは、ドイツの社会心理学者であったエーリヒ・フロムの言葉からヒントをもらいます。
「自発的な活動によって自分と世界を結びつけること」
とフロムは言います。さらに、「少しずつでもいいから生産的な性格を取り戻そう」と言います。なぜなら、そのほうが結局幸せだからです。
自発的な活動とは、自分自身の「思考や感情」を自発的に表現する創造的な活動です。そして、大きなヒントは「世界を愛すること」という能動的な活動にあります。そこに、「生産的性格にシフト」するためのヒントが隠されているのです。
資本主義の中では「弱い個人」が恐怖に負け、アイデンティティを失い、非生産的性格に陥ってしまいます。だからこそ、生産的性格になるために、資本主義の中では「強い個人」を目指すことが大事です。
ですから、まず自立したいという気持ちを持つことです。たとえ今は自立できなかったとしても、感謝と共にサポートを受け取り、そして、本当に自立したいのであれば、もっと稼ぐことです。恩を返したいという気持ちをモチベーションにしていきましょう。
さらに、幸せに働くためには、「自分の居場所を間違えないこと」です。そのために、心が満たされることで、日常を埋めていくことが求められます。日常でも心が満たされていないときのサインを、見逃さないことです。
また、変化が起きる前のサインには、変化の度合いにもよりますが、結構悪いことが起こりやすいです。たとえば、財布落としたり、お金を失ったり、パートナーと別れたりなどです。
一見ネガティブなことが起こりますが、ジャンプするときには、一回しゃがまないといけません。ですから、それは助走のようなものなのです。このような、サインを見逃さずに、よりよい変化をしていきましょう。
いかがだったでしょうか? 今回は「社会的性格」から、人の役割について考えてきました。
資本主義という自由の中では、フロムの言葉通り「自発的な活動によって自分と世界を結びつけること」が大切なのですね。では「自発的な活動」とは何でしょうか?
それは、「あなたが夢中になること」です。それが生産的性格に繋がり、あなたの「真の役割」に繋がるのです。
まずは「私の真の役割を見つけよう」と決めることです。それはたとえ周りから小さな一歩として見られても、人生の大きな一歩へと繋がるのです。
それでは、今日も読んでいただき、ありがとうございました。
【参考】
・この世界の社会的性格とは?(2021年8月1日記事) 人生が思うようにいかないときの問題点と… 2024/01/12
僕らはどう生きるのか (2023年4月23日記… 2023/04/23
ルイーザ・メイ・オルコットの「ストーリ… 2023/01/29