日本語で話そう

December 6, 2011
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イギリスに帰って来た翌日、娘が会社に出た後、ゆっくり家を出た。まず向かったのは郵便局。イギリスに住む2人の友人に毎年送っている日本から持ってきたクリスマスプレゼントを送るため。日本から送るととても高いから、ロンドンにいるうちに送ろうと思ったのだ。

ロンドンにいても旅行者にはそんなに英語は必要じゃない。物を買うときだって日本で暮らす日本語をしゃべらないカイル君方式で買いたい物を突き出すだけでも事足りる。だけど相手から何かを聞かれる場合は大変だ。3日目のロチェスターは1日中スーザンさんと英語で会話したけれど、そんなに困らなかった。何を話題にしているか見当がつくからである。でも、レストランで、カフェで物を頼む時など予期せぬ質問に困ることがある。
例えば、コーヒーを頼んで「ホワイト?」と聞かれる。「何?それ?」コーヒーはブラックじゃない。
聞き返すと、ミルクを入れてもいいかどうか聞かれているのである。初めからミルクって言ってよね。

さて、郵便局で色々聞かれた。「今はクリスマスシーズンで、郵便が凄く混みあっている。スペシャルなんとかで送ると、早いけどどうする?」「うーん、」「中身は何?」「食べ物だから、スペシャルでお願い」
その次の質問が分からなかった。
聞き返す。分からない。
しかし実は非常に簡単なことを聞かれていたのである。
「他に何かないか」「Anything else?]

「もうひとつ送ります。これは急ぎじゃなくて」

おお!英語。もっと勉強しなければ。
この旅、還暦近いおばあさんには無謀なのかなと思った一瞬。

パリから帰って来た目にロンドンは優しい。
地下鉄の表示は統一されている。ホームに降りれば行き先表示だけでなく、南に行くのか東に行くのか書いてある。ホームはパリに比べればずっと綺麗で明るい。最初の日、うるさいと思った電車内もおしゃべりなロンドン子が雀のように「ピーチク、パーチク」しゃべり通しなのも楽しくほほえましく感じさえしてきたから不思議だ。
街だってせっかちなロンドン子、みな赤信号で渡るけれど轢かれない。車がちゃんと譲るから。街を歩いていてちょっとでも肩が触れるとみな「ソーリー」と言う。
そして何よりも、パリであんなに鳴っていた車のクラクションがあまり鳴らない。道幅の狭いロンドン渋滞しても車が数珠つなぎでも、紳士的に待っている。

そういえばパリで見た車、結構あちこちへこんでいたなあ。
どうして信号がある交差点に3人も4人も交通整理の警察官がいたんだろう。みんな信号無視するからだろうね。パリの運転度胸が必要らしい。

優雅で美しく華やかなパリの地上と対照的に地下に潜ればそこは暗い。

ロンドンだって油断すればすぐ掏られることは皆知っている。



ミュージカルの好きな娘が積極的に取ってくれたチケットで「オペラ座の怪人」を見た。


クリスチーナとラウルの愛を怒りと悲しみで見つめているファントムはパリで見たオペラ座のてっぺんに立つエンジェルの像を模した舞台装置で宙を舞った。

2階席の一番前、手の届きそうな位置に悲しみの怪人がいた。

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Last updated  December 6, 2011 06:43:47 PM
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