日本語で話そう

June 30, 2015
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カテゴリ: 国内旅行


デュッセルドルフでレジオナルバーンという地方線に乗って降りた駅のホームにはぺんぺん草が生えていた。今ドイツの大きい駅は日本のようにプラットホームが線路より高くなって昔の線路との段差がない懐かしい駅は少なくなってきた。

ルートの街の駅にはまだそんなホームが有った。
ホームには彼女の夫の大学教授のセバスチャンが迎えに来てくれた。

子供の本の作家であるルートを私達は南さんと呼ぶ。昔、学生時代の日本人留学生が名付けてくれたんだそうだ。

古い町並みに一軒青いペンキを塗った裏庭のある家では13歳と10歳の2人の娘と南さんがお寿司を作って待っていてくれた。上の娘のルカは南さんが日本に来た時は彼女のお腹の中にいた。そのお腹の子に再会したのは1歳の時、まだ南さんの家がデュッセルドルフの街中のアパートだった頃。

1歳の頃の面影なんて全然無くなったアン・ハサウェイ似のルカが私に逢った事を覚えている気がすると言った。

私達がするようにきっと両親が写真を見ながら思い出話をするのだろう。

言語学者だから村上春樹も日本語の本も天井まである本棚に並んでいる。


さよなら
またね
月出たね
なたね
植えたら
芽が出たよ

と書いてあった。

14年前ルートのホームステイ受け入れて、タネを蒔いたのは私。
我が家の長女がドイツ留学中はいろいろ世話をしてくれた。互いに行ったり来たり。
みんなで種に水をやり、大きく育てた友情の花。

2日泊まってまた空港のホテルに帰って来た。


またね

日暮れが遅いから9時半なのに
月出ない


南さんの寿司
南さんの寿司 posted by (C)灰色ウサギ





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Last updated  June 30, 2015 04:43:25 AM コメント(5) | コメントを書く
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