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『yom yom 10』を読んでいるところです。今回は、食べ物に関する読み物の特集だったのでうっかり買ってしまいました。まーこの特集は、たいしたことなかったんですが掲載短編に掘り出し物がありました万城目学「悟浄出立」という作品。西遊記の悟浄の独白という形をとった小説。常に観察者としてある(というかその枠を超えられない)悟浄と、過程を飛ばし、結果だけを追い求めてきたブタ八戒の物語。波乱万丈のアクションである妖怪退治と西天取経の物語でなく、その登場人物の内部の葛藤や成長を描くというのが面白い。短いけど、ピシッとまとまっていて(西遊記というバックボーンがあるからこそなのかもしれないけど)なかなかよい作品だと思う。この人うまいなぁ、と感心した。いや、コレ読めただけでもyomyom買った値打ちがあったわ。実はこの作品は、西遊記ではない元ネタがあるようなのだ。中島敦の『悟浄出世』と『悟浄歎異』とである。どちらも陰気な(!)カッパの独白小説である。中島敦といえば『山月記』(高校の現国でやった。1学期ずっとこの作品をやっていた。しつこい先生だったのだ)しか知らなかったんだけど、こんな傑作もあるのだということを去年知った。『monkey business 2』(柴田元幸責任編集の文芸誌)で、中島の『悟浄歎異』が紹介されていたのだ。(しかもその作品解説は栗田有起)この小説を読んだとき、本当に出会えてよかったと思った。中島敦というひとは、内なる苦しみとかそういうモヤモヤしたものを書くのが本当にうまい作家だと思う。この悟浄歎異も、一歩引いてみることしかできないカッパの気持ちがとてもわかる。32歳でこの作品を書き、33歳でなくなったこの人は、どんな目でこの世の中を見ていたんだろう。彼のなくなった年もとっくに過ぎてしまったのに、想像もつかない。そう思うと、すこし凹む。でも、彼を継ぐ作品に出会えたことがすこしうれしかった。
2009年03月07日
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2月に読んだ本(マンガばっかり!)です。小学館に貢いでいるなぁ(涙) 2月の読書メーター読んだ本の数:14冊読んだページ数:2184ページPLUTO 7 (ビッグコミックス)サスペンスの帝王ですね。ウマイなぁ。悔しいけど、作者の思うままに踊らされる快感。どうやらハッピーエンドは望めないようだが、最終巻たのしみ。読了日:02月28日 著者:浦沢 直樹阿房列車 1号 (IKKI COMIX)愉快至極。絶妙な間で、ユーモア面が強くでていて、楽しい。見開きページの美しさも嘆息もの。作者名のケンの字は、「間」でなく「門」に「月」ですよ。読了日:02月25日 著者:内田 百間,一條 裕子鉄子の旅 プラス (IKKI COMIX)うーん…蛇足?本編には劣るなぁ。小学館さんガッツキすぎですよ読了日:02月25日 著者:菊池 直恵魔女 2 (2) (IKKI COMICS)「ペトロ・ゲニタリクス」は本当に傑作。最後、ミラに上着を差し出す作業員さんやカフェの女給さん。何気ない脇役の女性が好きだ。「うたぬすびと」は少し苦手。読了日:02月21日 著者:五十嵐 大介魔女 1 (1) (IKKI COMICS)spindleは文句なしに面白い。スゲー作品に出会ってしまったと、思ったよ。遊牧民の女の子、可愛いし!(ロバも可愛い)一方、KUARUPUは好きになれない。なんじゃ、この終わり方は?最後の1ページでぶち壊し。残念だ。オバケの絵が描きたかっただけなのか?読了日:02月21日 著者:五十嵐 大介土星マンション 4 (4) (IKKI COMIX)今回はシンミリモード。そして話は不穏な方向へ…がんばれポンタ(うそ。ソウタ)君。影山一家も幸せが続きますように。読了日:02月17日 著者:岩岡 ヒサエ太陽の塔 (新潮文庫)この人の作品の魅力は、この文章(文体よりはもう少し広いもの)にあると思う。ストーリーではなく、もう少し表面に近いところで、ふはふは漂い、うごうごと蠢く何かに。読了日:02月15日 著者:森見 登美彦チャンネルはそのまま! 1―HHTV北海道★テレビ (1) (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)面白いけど、正直1000円分の値打ちがあるとは思えない。花枝さんをイヤミキャラにしないのが、この作家の良いところで好きなところ。いつも悪い人がいないので、安心して笑える。読了日:02月12日 著者:佐々木 倫子ルネサンスとは何であったのか (新潮文庫)面白かった!読んだそばから知識が抜けていく、年だなぁ。彼女の他の作品も読みたくなった。この本も折に触れて読み返していきたい。読了日:02月12日 著者:塩野 七生アジア おいしい話料理の道具って面白いですよね。ワタシには使いこなせそうにありませんが…読み物とし面白い本。読了日:02月08日 著者:平松 洋子おそろしくて言えない (第2巻) (白泉社文庫)再読。作者の全力投球っぷりがうかがえる。最高に面白いと思うが、同意してくれる人が少ない。残念だ。読了日:02月07日 著者:桑田 乃梨子動物のお医者さん (1) (花とゆめCOMICS)久しぶり読んだ。このテンポがたまらないなぁ。読了日:02月07日 著者:佐々木 倫子百頭女 (河出文庫)面白い!意味なんか分からないけど、めくったページの不思議な絵とキャプションを眺めてればいいんだ。この奇妙な「もっていかれる」感じが好きだ。読了日:02月04日 著者:マックス エルンスト西遊妖猿伝 大唐篇 1 (1) (モーニングKCDX)なんか一気に読んでしまうのは勿体ないマンガだ。そういうテンポで描かれてないかんじ。しかし「モーニング」で諸星大二郎…。読了日:02月02日 著者:諸星 大二郎読書メーター
2009年03月02日
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