仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2025.12.19
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カテゴリ: 東北




薩摩藩の麓集落は113か所、伊達藩の要害は21か所あり、いずれも藩の守りの前線基地として藩の重鎮がお頭に送り込まれた。重伝建地区である金ケ崎は、伊達藩北端を守る要害で、要害の東には舟運の幹線である北上川と胆沢川が流れ、西側には奥州街道が通じる。人と物資が行きかう交通の要衝でもあった。

金ケ崎駅から、かつての町屋筋である旧奥州街道沿いを進み、旧諏訪神社(現・金ケ崎神社)の赤い鳥居の前を右折し、要害の核心部への導入路に出る。旧諏訪神社には、かつて菅江真澄が訪れて、ここからの絶景を讃えて須輪神社法楽八景和歌を詠み奉納している。

要害内は緑豊かである。それは、武家屋敷の周りを囲むエグネと呼ばれる杉、松の高木からなる屋敷林や、サワラヒバの生垣、庭の樹木などで満ち溢れているからだ。緑に包まれた十数軒の武家屋敷は、600から1000坪を越えるものが主流で、江戸期からの屋敷地割を留めている。屋敷内奥に野菜畑や、柿、栗など自給自足の生産の場が設けられ半農半士の生活を偲ぶことができる。主屋の多くは鉄板葺きに変わっているが、柱や梁や間取りは当時のままである。多くは今も住居としているので、内部を見学できるのはレストランに再利用しているお屋敷や、曜日限定公開で茅葺屋根が美しい旧坂本家住宅や、復元された旧大沼家侍住宅(片平丁)である。

■読んだ文献
 米山淳一『続・歴史鉄道 酔余の町並み』駒草出版、2016年

■リンク
・ 金ケ崎観光マップ
・ 国選定 金ケ崎町城内諏訪小路重要伝統的建造物群保存地区


金ケ崎町は大きな「ケ」で決まり (07年9月29日)





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最終更新日  2025.12.19 08:41:35
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