おしゃれ手紙

2024.04.26
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カテゴリ: 父の麦わら帽子

*船場*は、大阪市の中心にあり、南北を土佐堀川、長堀川、東西の横堀川に隔離された大阪商人の憧れの土地だという。

その船場で夫の父親・誠太郎(仮名)の前の代まで、商売をしていたという話は、結婚してまもなく知った。
なんでも初代は、和歌山県の田舎から出てきて、炭の商いをしていたのだそうだ。
随分前になるが、その先祖の出身地といわれるところまで、夫と行ったことがある。
 「私の父親が若くして亡くなりまして」と夫の父・誠太郎が言っているのを聞いたことがある。
父親が早く亡くなったせいか、炭というものが時代遅れになったからか、船場の店は人手に渡り、大正生まれの誠太郎は、商売ではなく、サラリーマンをしていた。
 誠太郎の姉で、夫にとって伯母にあたる松子(仮名)は、幼いころの記憶として、船場の暮らしが残っていた。
だから、夫の弟の満(仮名)をよぶとき、

これは、船場風の呼び方なのかもしれないと思っている。
「うちのお母ぁはんなんか、(商売の手伝いも子守も)なんにもしまっかいな(しませんよ)。
乳母日傘(おんばひがさ)でんがな」と松子が話していたのを聞いたことがある。

「うちの母は、商売のことはしません。
子育ては、子守をやとっていました。」
「乳母日傘」のおんばとは、乳母という意味で、いかに裕福な家庭だったかということを誇りに思っていたのだろう。
 そんな松子が、私が結婚まもなく、アパートに来てくれた。
貝 松子は、白い二枚貝の形をした陶器を持ってきた。
昔の駅弁が入っていたもののようだ。
その中には、梅干が入っていた。
「これを流しの下に置いといたらよろしねんで」と松子は私に言った。


きっと「はぁ」とは、「はい」とか言っただけだったのではないだろうか。
 もし今だったら、
「その風習は、松子おばさんの子どもの頃もやっていたんですか?」など詳しく聞いただろう。
その頃の食べ物、船場の言葉、船場の風習、船場の暮らし・・・なんでも今なら聞いてみたい。
歳をとって体にいろんな不具合が起こるが、好奇心は、若いころより旺盛になった。


もっといろんなことを聞いておきたかったなと思う。
 今の季節、船場には、「魚島時(うおじまどき)」という言葉があったという。
瀬戸内海を魚が島のように大群で移動する季節に、鯛を贈り合うという船場の風習があるという。

そういえば、夫と娘は、船場の末裔だ。
そんなことを思って鯛の料理を考えた。


大阪市の中心業務地区 (CBD) に当たる。
大坂の町人文化の中心となった所で、船場言葉は江戸時代から戦前期にかけて規範的・標準的な大阪弁と見なされていた。


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Last updated  2024.06.18 22:23:08
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