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☆Tadami Yamada's Paintings 新アダムとイヴの誕生
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☆Tadami Yamada's Part5『洪水伝説』他
☆Tadami Yamada's Part6 児童書その他の挿画
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☆Tadami Yamada's Part9 初期雑誌挿画
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Tadami Yamada's monochrome cuts -#1
Tadami Yamada's monochrome cuts -#2
■Yamada's Article(1)卵形の象徴と図像
■Yamada's Article(2)ユングの風景画
■Yamada's Article(3)画家ムンクの去勢不安
■Yamada's Article(4)夢幻能と白山信仰
■Yamada's Article (5) 城と牢獄の論理構造
■Yamada's Article(6)ムンク『叫び』の設計と無意識
■Yamada's Article (7) 病める貝の真珠
■Yamada's English Article (8) 能の時空間の現代性
■Yamada's Article (9)『さゝめごと』に現われた十識について
■Yamada's Article(10)狐信仰とそのイコノグラフィー
■Yamada's Article (11) 江戸の「松風」私論
■Yamada's Article (12) 伊勢物語「梓弓」について
■(13)英語訳論文「ムンクの『叫び』の設計と無意識」
■(14)英語訳論文『狐信仰とそのイコノグラフィー』
■(14-2)英語訳論文『狐信仰とそのイコノグラフィー』
■(15)英語訳論文『卵形の象徴と図像について』
■(16)英語訳論文『夢幻能の劇構造と白山信仰との関係考』(1)
■(16-2)英語訳論文『夢幻能の劇構造と白山信仰との関係考』(2)
■(17)英語訳論文『モンドリアンの自画像について』
■(18)英語訳論文『霧に対する感性の考察』(1)
■(18-2)英語訳論文『霧に対する感性の考察』(2)
■英語訳エッセー『柔らかい建築 Soft Architecture』
■(19-1)英語訳論文『エドヴァルド・ムンクの去勢不安』(1)
■(19-2)英語訳論文『エドヴァルド・ムンクの去勢不安』(2)
■(20)英語訳論文 『伊勢物語の「梓弓」について』
■(21)英語訳論文『C.G.ユングの風景画をめぐって』
■(22)論文『遠近法の思想と視線の哲学』
☆自画像日記
☆インタヴュー Vol.1
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☆インタヴューVol.3
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Mar 27, 2006
『紙表紙の誘惑』
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私が小学校に入学する以前のこと、4歳から6歳くらいまでだったから昭和24,5年前後、日本にはまだアメリカ軍が戦後処理のために駐留していた。私たちは進駐軍と言った。当時、私たち一家は北海道の羽幌町に住んでいた。小さな片田舎の町だったけれど近くに炭坑があったためであろうか、ときどき進駐軍列車がやってきてアメリカ兵が降り立つことがあった。私たち子供は物珍しさで駅に見物に行ったものだ。するとアメリカ兵は陽気な顔をして私たちに小さな薄い冊子をくれた。小型の手帖よりもっと小さく、赤い紙表紙がついていた。私は何冊も持っていた。何が書いてあるかもわからないまま、居間の茶箪笥の抽出に宝物のようにしまいこんでいた。それらは時の流れとともにいつのまにか失われてしまったのだが、後年、両親にあの冊子には何が書いてあったのかを尋ねたところ、そんな本は記憶にないというのだ。これにはビックリしてしまった。それ以後、私は狐につままれたように、私ひとりの記憶にしかない幻の本について思うことがあった。
このことを以前このブログ日記に書いたところ、愛知教育大学でアメリカ文学を講じておられる尾崎俊介教授からメッセージを頂戴した。私の記憶にある小型本は、第2次世界大戦中に海外派兵されていたアメリカ兵に無料で配布されていた「アームド・サーヴィス・エディション」、通称ASEという軍用文庫ではないかというのである。その御教示はかならずしも私の記憶とピタリと一致するものではないが、ひとつの重要な手がかりには違いなかった。
そしてまた、一層興味深かったのは、尾崎教授がその研究者だということだった。「ヘーッ、こういうephemeral(短命な)本を学術的にとらえようとしている人がいるのか」というのが私の率直な感想であり、驚きであった。
しばらくして尾崎俊介教授から一冊の著書がプレゼントされた。それが今日ご紹介する『紙表紙の誘惑;アメリカン・ペーパーバック・ラビリンス』(2002年、研究社刊)である。
書名が示すように、アメリカのペーパーバック出版をめぐる諸事情を歴史的、社会学的、そしてもちろん出版文化史的に考察している。とりあえず最初に目次をご覧いただこう。どのような構成で、どんなニュアンスかということがお分かりになろう。
序章「オコナーの扉」 第1章「アメリカン・ペーパーバック事始め」 第2章「[チープ・ライブラリー]と[小さな、青い本]」 第3章「新書判ペーパー・バックの確立」 第4章「ペンギンブックスの登場」 第5章「ロバート・ド・グラフの野望」 第6章「ライヴァルたちの饗宴」 第7章「戦場のペーパーバック」 第8章「ペンギンブックス大分裂」 第9章「横溢の修羅場」 第10章「1952年の分水嶺」 第11章「オコナーの扉、ふたたび」 第12章「そして魔界は続く」 あとがき 参考文献 索引。
あえて目次を書き連ねたのは、いわゆる学術論文の硬さよりむしろエッセーや読み物のニュアンスをもっていることを知ってもらいたいからだ。こういっても、著者を貶めることにはなるまい。むしろ私の賛辞である。私も読書家を自認し、そのうえ出版にいささかなりとも関わっているので、出版文化史に関する書物を数多く読んでいる。しかしこの『紙表紙の誘惑』のように研究対象と文体のうまい結婚をあまり知らない。筆が滑りすぎてヘタをすれば内容に深みが欠けかねないのを、巧みに節制して、探るべきこと言うべきことはきっちり押さえているのだから見事である。
内容を見て行こう。
著者尾崎氏がこの研究をはじめたきっかけはフラナリー・オコナー(1925-1964)の『賢い血』のペーパバックのイラストレーションを見たときの違和感からだという。カトリック信仰を精神的支柱として「真の信仰とはいかなるものか」を問いつづけたと理解されるべきオコナーの代表作が、なぜ通俗的な絵柄のカバーをつけて刊行されなければならなかったのか。尾崎氏の個人的な感性がとらえた疑問であるが、この感性こそ研究者のものである。すべからく研究のはじまりは日常の何気なさを装ったベールを捲ってみるこにある。
遊卵画廊のカバー展示室にも載せてある東京創元社版ディクスン・カーに『死時計』という一冊がある。じつはこの裏表紙には小説の舞台となっているロンドンの市街地図が描かれている。もちろん私が描いたのだが、それを指示したのは同社の現・会長である戸川安宣氏だった。推理小説らしくてなかなかいいアイデアだと思ったものだ。いやすでにそういうアイデアはあって、私自身も見ていたのであったが、そのルーツを尾崎氏によってはっきり教えられたのだ。すなわちアメリカン・ペーパーバックの「デルブックス」がそれであると。尾崎氏は次のように書いている。
‘初期デルブックスのもう一つの面白い工夫はその裏表紙にあった。1951年頃までのデルブックスの裏表紙には、当該の小説の舞台となる土地や建物の俯瞰図が掲載されていて、特にその本が推理小説である場合など、このデル・オリジナルの俯瞰図がなかなか役に立ったのである。(略)マニアの間では「マップバック」などと称され、マップバックだけを専門に集めているコレクターも少なくない。’(p116)
ことほど左様に私自身の仕事と密接なかかわりのある分野だけに、一読置くあたわずというところなのだが、しかし本書でもっとも目新しい記述となれば、冒頭に述べたアメリカ「軍用文庫」の一節であろう。著者によれば、アメリカ人でさえ戦後の人であればこの文庫を見たことがない人も少なくないらしい。というのは帰還兵がこの本を国内に持ち帰ることが許されなかったからだという。なるほど、そうだとすれば日本にいた進駐軍兵士がそれらを気前よく子供たちにくれたことも頷ける。やはり私がもらったものもその「軍用文庫」であったのだろうか。
もうひとつ本書のすぐれている点をあげておく。それは190点におよぶ参考文献を丁寧にあげていることと索引をつけていることである。この種の研究書は索引がとても大切なのだ。ときには面倒くさがって省いてしまう編集者や出版社があるけれど、それは画龍点睛を欠くにひとしい。参考文献と索引があって初めて「研究書」の体裁がとれるのだから、これは尾崎教授の見識である。
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Last updated Mar 28, 2006 02:00:26 PM
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AZURE702
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Re[1]:山田維史の「蝶」が出てくる作品(07/03)
shiwashiwa1978さんへ 拙作をご覧くださ…
shiwashiwa1978@
Re:山田維史の「蝶」が出てくる作品(07/03)
素敵です。 作品集は無いのでしょうか。
AZURE702
@
Re:「比叡おろし」(汚れちっまた悲しみに)(08/21)
三角野郎(絵本「マンマルさん」)さんへ …
三角野郎(絵本「マンマルさん」)@
「比叡おろし」(汚れちっまた悲しみに)
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