山田維史の遊卵画廊

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☆Tadami Yamada's Paintings 無量寿経シリーズ


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Tadami Yamada's Painting


Tadami Yamada's Painting


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Tadami Yamada's monochrome cuts -#1


Tadami Yamada's monochrome cuts -#2


■Yamada's Article(1)卵形の象徴と図像


■Yamada's Article(2)ユングの風景画


■Yamada's Article(3)画家ムンクの去勢不安


■Yamada's Article(4)夢幻能と白山信仰


■Yamada's Article (5) 城と牢獄の論理構造


■Yamada's Article(6)ムンク『叫び』の設計と無意識


■Yamada's Article (7) 病める貝の真珠


■Yamada's English Article (8) 能の時空間の現代性


■Yamada's Article (9)『さゝめごと』に現われた十識について


■Yamada's Article(10)狐信仰とそのイコノグラフィー


■Yamada's Article (11) 江戸の「松風」私論


■Yamada's Article (12) 伊勢物語「梓弓」について


■(13)英語訳論文「ムンクの『叫び』の設計と無意識」


■(14)英語訳論文『狐信仰とそのイコノグラフィー』


■(14-2)英語訳論文『狐信仰とそのイコノグラフィー』


■(15)英語訳論文『卵形の象徴と図像について』


■(16)英語訳論文『夢幻能の劇構造と白山信仰との関係考』(1)


■(16-2)英語訳論文『夢幻能の劇構造と白山信仰との関係考』(2)


■(17)英語訳論文『モンドリアンの自画像について』


■(18)英語訳論文『霧に対する感性の考察』(1)


■(18-2)英語訳論文『霧に対する感性の考察』(2)


■英語訳エッセー『柔らかい建築 Soft Architecture』


■(19-1)英語訳論文『エドヴァルド・ムンクの去勢不安』(1)


■(19-2)英語訳論文『エドヴァルド・ムンクの去勢不安』(2)


■(20)英語訳論文 『伊勢物語の「梓弓」について』


■(21)英語訳論文『C.G.ユングの風景画をめぐって』


■(22)論文『遠近法の思想と視線の哲学』


■(23)英語エッセイ「Mirror, Oh Mirror (鏡よ鏡)」


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Mar 28, 2007
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 きょうは上野公園の国立科学博物館へ特別展「花 ― 太古の花から青いバラまで」を見にでかけた。24日の土曜日に開幕し、6月17日(日)まで開催されている大規模な展覧会である。
 なぜ、きょう出かけたかというと、それには訳がある。じつは、きょう28日と明日29日のたった2日間だけ公開されるものがあったのだ。スエーデンの図書館が貸してくれたカール・リンネの『自然の体系』(1735)の初版本。世界に40册ほど現存する、そのうちの1册の現物である。これが私のお目当てだった。

 2007年が生誕300年にあたるカール・フォン・リンネ(1707-1778)は、スウェーデンが生んだ自然学者である。私はこのブログで再三彼の名前を述べてきた。近代植物分類学の基礎を築き、植物命名のシステム(学名)を完成させた。そして、それについての彼の考えを最初に世界に問うたのが、『自然の体系(Systema Naturae)』である。
 この本は植物学の重要文献として20世紀に入ってからも復刻刊行されている。しかし初版本は先に述べたように世界に40册ほど残っているだけで、文字どおりの稀覯本である。
 スウェーデンの図書館が貸してくれたのは、なんとリンネ自身が所持していたものだった。私の目測で、縦50cm、幅20cmほどの大判。公開ページは、もっとも有名な植物の性体系による24綱分類を説明した部分。左ページに雌蕊・雄蘂の性の有り様をスケッチした24種類の図。左ページにその説明系統図。その左ページは幅が倍の48cmほどで、半分に折畳むようになっている。それが初版のかたちだった。と云うのも、後の復刻本は折畳まない判式なのである。
 ・・・私は展示ケースに額を押し付けんばかりにして、長い時間、見入った。たぶん、私にとって生涯にただ一度の出会いとなるはずの本だった。

 この初版本が公開されることについては、カタログにも記載がない。私は26日の朝日新聞夕刊の片隅に載った小さな記事で、今日と明日、2日間だけ展示されることを知ったのだった。その記事は、〈「自然の体系」初版本〉と、たったそれだけの見出しのそっけないものだった。

 リンネ関係については千葉県立中央博物館がかなり充実したコレクションを所蔵しているということも、今回私は初めて知った。そのなかにリンネの自筆書簡がふくまれていて、それがこの「花」展に出品されている。リンネがフランスのモンペリエ大学のフランソア・ボアシエ・ソーバージュに宛てた1747年と1754年の書簡。有害生物についての問い合わせに対するリンネの返書である。羽ペンで書かれた、几帳面な美しい字体が、リンネの人柄をしのばせる。私はこれもじっと見入ってしまった。

 ところでリンネの創始した植物の性体系による24綱分類について、すこし説明しておこう。リンネの時代には世界の植物約1,000属6,000種がすでに知られていたが、リンネが注目したのは花や葉の形状でもなく、植物の総体的外見でもなかった。その性の形に注目したのである。そしてその性の形が24に分類されることを観察し、当時の性風俗のことばで説明したのだった。

 こうして24の性の体系を見い出し、それが植物の真の相違を表現しているとしたのである。本展覧会は、この24綱の性体系を、その代表的な植物の写真で、雌蘂雄蘂の形がわかるように示している。いわば性器の大アップ写真である。まあ、「花」というのは植物の生殖器、われわれ人間はそれを愛し、それを恋人に贈ったりしているわけだ。・・・そういえば、かつてベネチア・ビエンナーレ展で、老若男女の性器の大写真が壁一杯、天井の高さまで並べて張り出した作品があった。『ピラミッド』なんていう性器写真集もあったけれど、これは分類学とは関係ない。しかし、「個」とは何か?、「自分」とは何かという問いを観衆につきつけるものではあるだろう。

 私はリンネをめぐる展示ばかりを述べてきたが、「花」展にとっては、それは付け足しにすぎない。展覧会の構成は次のようになっている。
 1)花とはなにか、2)花の誕生と進化、3)花の多様性、4)世界のふしぎな花、5)世界の花々、6)花の研究史、7)花をつくる、8)最新の科学研究成果、9)花のかおり、10)カール・フォン・リンネ。
 最古の花の化石や、最古の最小の植物化石等の実物も見られるし、現存する世界の不思議な花も見られる。あるいは近年、ニュースで報じられた「青いバラ」も展示している。科学展ではあるけれど、工夫された良い展覧会だ。

kahaku
(展覧会カタログ)


 さて、私は「花」展を見てから、次に東京国立博物館へ『レオナルド・ダ・ヴィンチ ― 天才の実像』を見に行った。「受胎告知」を見るために。
 しかしこれについては、また明日述べることにしよう。
 上野公園は桜の花盛。学校は春休みとあって、週日だというのに親子連れでにぎわっていた。






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Last updated  Mar 29, 2007 01:08:18 PM
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Comments

AZURE702 @ Re[1]:山田維史の「蝶」が出てくる作品(07/03) shiwashiwa1978さんへ  拙作をご覧くださ…
shiwashiwa1978@ Re:山田維史の「蝶」が出てくる作品(07/03) 素敵です。 作品集は無いのでしょうか。
AZURE702 @ Re:「比叡おろし」(汚れちっまた悲しみに)(08/21) 三角野郎(絵本「マンマルさん」)さんへ …
三角野郎(絵本「マンマルさん」)@ 「比叡おろし」(汚れちっまた悲しみに) ≪…【ヴィークル】…≫の用語が、[ 実務と…
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