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きのう内心に急く気持を抑えられずに、かえって失敗してしまった新作は、今日あらためて途中からやり直しする気になれなくなってしまった。それで、その作品はいつか気が向いたら描くことにして、まったく別の新しい作品を新しいキャンヴァスに描き始めた。
休みなく作品をつくりつづけなければならないときに、構想ごと捨て去るのは我ながらどうかと思わないではない。しかし失敗を修復しているほうがもっと時間を要する。ここはグズグズしているより、一旦見限った方が良いと思った。それで午前中から制作を開始し、終日かかりきりになり、今23時、早くも第一回目の下塗りを完了した。もちろん下地に仕掛けをほどこしたり、いろいろな手順は私の常法どおりだ。
私の作品は、目の前にある実物や実景を写し描いているのではない。かといって空想を描いているのでもない。
喩えるならば、思想や思考やらが何本もの糸だとすると、それらをリアルなイメージを核にしてまとめあげてゆく。あるいはリアルなイメージを錯綜した思考を一本化するためのキッカケとする。それが私の絵だ。
したがって、じつはそのような当初曖昧なイメージ-------浮遊しているようなイメージ、-------あるいは確かさのないイメージをとらえることと、下地に仕掛けをほどこしたり、決して即興的ではない彩色技法をもちいている私の絵画組成技法とは、あまりしっくり行くことではないのである。
つまり浮遊しているイメージをとらえるには、即興的な運筆のほうが都合がよいであろうことは自明の理だ。にもかかわらず、私は私のやりかたによってしか絵が描けないのは、結局、絵画創造もまた己の好むところにしか赴けないということだ。その点で私は全然柔軟ではなく、むしろ頑固だ。
そんなことが、近頃わかってきた。
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