2009/01/30
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カテゴリ: 物語

『†Princesse du sang†』 光ノ章 0-00【籠姫】下
光ノ章 0-00【籠姫】下
―シャルロットSIDE―
 室外の話声を聞き留めたのか、室内から凛と澄んだ少女の声が響いた。


 「はい、シャルロット様。 リザロス湾に準備させた教会船アメナディル号の出港準備が整った旨をお伝えしたく 罷 ( まか ) り 越 ( こ ) しました」

 事実ではあるが本心ではない答えを瞬時に返すミルフィーナ。
 従来、公家の人間が海を渡る際に用いられるのは公国直属の船籍船であることが常である。 だが、今回は特別事情が違うようだ。

 「わかりました。 もう少し待ってくださいね。 それと遠慮しないで中に入ってきてくださると嬉しいわ」

 フィーナは一瞬の戸惑いを見せたが、サリマにも同様に促されると「失礼します」と一言発し室内に脚を踏み入れた。

 シャルロットは開け放たれた天蓋の先、黒大理石の浴槽に無造作に佇んでいた。 惜しげもなく晒された美しい裸体から光の粒が零れる。 大窓から差し込む双月の光が少女に内在する神秘性を一層優美に浮き上がらせていた。 それは同性であるミルフィーナをも魅了した。 この少女が聖女の生まれ変わりだと讃えられる由縁が改めてわかるようだった。 だがその首元、大きな宝石の填め込まれた古代王国期の首輪だけが少女の様相に奇怪な彩を添えていた。 憂いを含んだ紅玉色の瞳がフィーナを捉えると、シャルロットはにっこり微笑む。 少女は軽く頭を振り湿り気を帯びた長い金髪を後ろへ流すと、床一面に敷かれた絨毯が濡れる事もいとわずに、私室と浴室とを遮る金銀糸の飾り紐をつけた垂布を通り抜けた。 そして、化粧台に置かれた大きな姿見の前まで来ると 乳母 ( サリマ ) と若い侍女を部屋に招き入れた。

 サリマはそれ一枚で平民が一生遊んで暮らせる価値があるであろう絨毯の酷い有様を見咎めたが、少女がそういった俗世間に疎いことを知っていたから、その無作法な振る舞いにも一瞬眉を顰めただけで、快くシャルロットの傍らに畏まり、その濡れた身体を手にしたシルク織りの布で丁寧に拭取っていく。

 「お嬢様は、ご立派に成長なされました」

 姿見に映し出された、しみや疵の一切見当たらない白い裸身。
 サリマの瞳は、少女の成長を慈愛に満ちた瞳で、どこか物悲しく見つめ呟いた。

 「婆は、このまま時間が止まってしまえばよいとなんど思ったことか…」

 「それは無理だわ、人は成長するもの。 それは私だって例外ではなくってよ。 婆やは私が大人になるのが嫌なの?」

 「そんなことはありません・・・シャルロット様のご成長は婆の誇りでもあります」

 シャルロットはその首元で鈍い輝きを放つ宝玉を指先でそっとなぞると、

 「もうすぐ私はこの古き慣わしから解き放たれて自由になるの……それは他の何よりも素晴らしいことだわ」

 ―――シャルロット・アルジャベータ・リュズレイ

 その名と共に少女はメナディエルの古き信仰に呪縛された。
 それは彼女が世界に生れ落ちて最初に背負った宿命でもあった。

 アルジャベータとは、メナディエルの教義が統べるこのバールペオル大陸において、畏怖と崇敬の対象である。
 それは聖剣戦争の折、神の器としてその身に 女神 ( メナディエル ) を降臨させ、邪悪を打ち払った聖女の名であり。 アルジャベータの『名』と『力』は代々、その直系でもあるリュズレイの血筋のなかでも、第一嫡女(長女)にだけ受け継がれるものとされていた。
 シャルロットはその身に宿る聖女の『血』と『力』を守る為、生まれて直に 聖霊環 ( せいれいかん ) 、別名【霊環アシュタリータ】と呼ばれる神聖具で拘束され、古来から続く慣わしに従い成人の儀を迎える16歳の誕生日まで、俗世との接触を完全に絶たれ、唯一教会の儀式の折にのみその姿を俗世に晒すことを許されていた。 近親者と一部の忠臣、そして敬虔なメナディエル教徒以外の人間は、彼女の姿を見ることさえ禁忌とされているのだ。

 この度シャルロットは、聖女の聖誕節にあたる 双影蝕 ( そうえいしょく ) の 砌 ( みぎり ) 、教皇庁で執り行われるアルジャベータ聖誕祭に於いて定められた役割を担う為、アレシャイム教皇領へと出立する運びとなっていた。 聖誕祭とは聖霊祭、収穫祭と並ぶメナディエル3大祭祀行事のひとつである。 なにより、今回の聖誕祭にはシャルロットにとっては特別な意味がある。 それは彼女にとってこの聖誕祭が16度目にあたり、当年成人の儀を迎えるシャルロットは、聖誕祭の最終日に執り行われる脱環の儀に於いて聖女としての役割を終えるからである。
 それは彼女が不自由な籠姫としての拘束から解かれる事を意味している。

 「ただ婆は心配なのです。 シャルロット様が考えているほど外の世界は優しさや美しさに溢れたものではありません」

 サリマはシャルロットの長い金髪を頭部の両側で丸めると、それを丁寧に捻り合わせ大きなシニョンに結い上げながら呟く。
 サリマの抱く不安はミルフィーナの危惧するところと同質のものである。 俗世と隔絶されて育てられたこの純粋な少女が、ひとりの人間として初めて世界と触れ合うことになるのだ。 周囲の人間からすれば心配するなと言うほうが無理というものだった。

 「いくら私でもそれくらいは理解しているつもりよ。 でも、漸く私は自由の身になれるのよ。 皆、もっと喜んでくれてもいいのに……勿論、リュズレイの古い慣わしや、教会の教えを蔑ろにするつもりではないけれど……」

 拗ねたように少しだけその小さな唇をを尖らせるシャルロット。

 「皆、それだけシャルロット様の事をお慕い申しあげているのです。 だからこそ、喜びよりも先に不安が立ってしまうのです」

 今までじっと沈黙を保っていたミルフィーナが口を挟む。
 しかし、ここ数日幾度も繰り返されていた問答に少女は気分を害してしまったようだ。
 シャルロットは湯に 中 ( あ ) てられ少し赤みを帯びた肌から丹念に水滴を拭き取っていた侍女達の手を唐突に振り払うと、そのまま誰の助けも借りずに普段より幾分大人びた装いの下着を纏ってしまった。 それは、常に身の回りの全てを侍女達に任せ、自らは最低限の所作しか行わない少女の無言の抵抗であった。 自分が独りで生きていけるという類の意思表示でもあったのだろう。 
 だが、その儚い抵抗も豪奢な天蓋のついた寝台に視線を移した所で停止してしまった。 そこにはまるで朝露に輝く薔薇を模したように、美しいきらめきが散りばめられたベルラインのドレスが広げてあった。 さすがにこのドレスを誰の助けも借りずに着ることは出来そうになかったからである。

 「シャルロット様……亡き奥方様のお言葉をお忘れですか?」

 少女の自尊心を刺激しないよう言葉を選びながら背中越しにサリマは語りかける。

 「…………」

 シャルロットは憂色を湛えた吐息を漏らすと、そっと胸元でメナディエルの聖印を切る。

 「はい……ごめんなさい。 そう…ですわね……私独りよがりでした」

 最初は独りごちるように、続けて自分自身に言い聞かせるように少女は呟いた。

 「シャルロット様のお気持ちは察するに余りあるものです。 でも、ここに居る者達は何時如何なるときもシャルロット様の味方です。 それだけは忘れないでくださいませ」

 「ありがとう婆や……それにフィーナ、あなた達も……それと―――」

 シャルロットは微かに頬を染め微笑みかけると、サリマの額にそっと接吻をする

 「婆やは私にとって良き友人でもあり、かけがえの無い母親代わりでもある大切な人。 それ以外の言葉は私には必要ありませんわ」

 「……シャルロット様、卑しい奴隷あがりの身の上には…勿体無い……」

 シャルロットは言葉を詰まらせたサリマの手をとると、安心させるように強張る両手を優しく包み込む。 だが、自らの言動に多少照れくささを感じたのか、それらの感情を誤魔化すように慌てた様子で小さな肩を旋廻させる。

 「でも、このままでは風邪をひいてしまいそう。 早くドレスを着せて欲しいわ」

 「はい、シャルロット様」

 シャルロットの言葉にサリマは嬉しそうに微笑むと、少女の丸みを帯びた腰に手を回しコルセット巻きつけ紐をきつく締める。 次にクリノリンの鐘型フレームにより膨らみを維持したペティコートを少女の頭から被せ、腰元で固定する。 最期に紅色のオーガンザのドレスを着付ける。 その手際の良さは、手練の着付け師も舌を巻くほどのものであった。

 「婆や…ごめんなさい。 貴女を困らせるつもりはなかったの。 でも、私は大丈夫。 私の傍らにはいつもフィーナがいてくれる」

 シャルロットはドレスの背を飾る小さな真珠の釦を器用にはめるサリマの指先の感触を心地よく感じながら、部屋の隅で所在無く佇むミルフィーナに視線を送る。

 「はっ、不肖ではありますがこのミルフィーナ・ド・グラドユニオン、御身を守るためご同行させて戴きます」

 「皆、ありがとう……」

 シャルロットはもう一度だけそう言うと何処か安堵したように深く息を吐いた。









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Last updated  2009/01/31 02:42:23 AM


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アダマストル公国
聖アルジャベータ騎士団
メナディエル聖教
その他

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0-00【炎神】



13/05/05(日)new02
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13/05/04(土)
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11/08/22(月)
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11/08/11(木)
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11/08/11(木)
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11/07/27(水)
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11/07/20(水)
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11/06/21(火)
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11/06/09(木)
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11/05/31(火)
>>光ノ章 3-02【決断】
11/05/21(土)
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10/08/18(水)
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10/06/02(水)
>>光ノ章 2-08【神韻】
10/05/26(水)
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09/03/02(月)
>>光ノ章 1-01【神都】
09/02/19(木)
>>光ノ章 推敲完了
08/10/06(月)
>>光ノ章 0-01【世界】
08/07/16(水)
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08/05/14(水)
>>光ノ章 0-00【聖女】上
※以下略
>> †Curse of blood†時更新


光ノ章【シャルロット編】
0-00【聖女】
0-01【妹姫】
0-02【夜冠】
0-03【聖船】
1-00【世界】
1-01【神都】
1-02【古怪】
1-03【呪夜】
1-04【蠱毒】
1-05【残光】
1-06【脱出】
2-00【老卿】
2-01【籠姫】
2-02【我意】
2-03【涜聖】
2-04【慫慂】
2-05【追跡】
2-06【聖堂】
2-07【神韻】
2-08【首人】
3-00【過去】
3-01【鷹眼】
3-02【決断】
3-03【船旅】上
3-04【船旅】下
3-05【真実】
3-06【魂牢】上
3-07【魂牢】中
3-08【魂牢】下
3-09【神娘】
3-10【聖座】
3-11【終焉】完




16/01/13(水)new02
>>月ノ章 4-11【祟神】
16/01/09(火)
>>月ノ章 4-10【祟神】
15/12/22(火)
>>月ノ章 4-09【奈落】
13/08/05(月)
>>月ノ章 4-08【奈落】
13/07/22(月)
>>月ノ章 4-07【霊廟】
13/07/15(月)
>>月ノ章 4-06【真因】
13/07/01(月)
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13/06/23(日)
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13/06/17(月)
>>月ノ章 4-03【技師】
13/06/10(月)
>>月ノ章 4-02【再会】
13/06/04(火)
>>月ノ章 4-01【因縁】
13/05/15(水)
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11/02/20(日)
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10/02/07(日)
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10/01/27(水)
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10/01/21(木)
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09/11/16(日)
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09/11/10(火)
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09/11/09(月)
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09/11/03(月)
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09/08/07(金)
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09/05/12(火)
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09/05/01(金)
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09/04/26(日)
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08/10/01(水)
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08/09/26 (金)
>>月ノ章 0-09【潜入】
08/09/20(土)
>>月ノ章 0-08【死海】
08/09/12(金)
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08/09/07(日)
>>月ノ章 0-06【凶兆】
08/08/27(水)
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08/08/10 (日)
>>月ノ章 0-04【双子】下b
08/08/07 (木)
>>月ノ章 0-04【双子】下a
08/08/04 (月)
>>月ノ章 0-03【双子】上
08/06/13(金)
>>月ノ章 0-00【屍族】
08/06/07(土)
>>月ノ章 0-02【闇商】下
08/06/05(木)
>>月ノ章 0-01【闇商】上
※以下略
>> †Curse of blood†時更新


月ノ章【ミューク編】
0-00【屍族】
0-01【双子】上
0-02【双子】中
0-03【双子】下
1-00【日常】
1-01【慧眼】
1-02【聖船】上
1-03【聖船】下
1-04【妹姫】
1-05【脱出】
1-06【余談】
2-00【呪地】
2-01【灯台】上
2-02【灯台】中
2-03【灯台】下
2-04【国境】
2-05【女難】
2-06【幻影】
2-07【血渇】
2-08【転換】
3-00【金策】
3-01【月兎】
3-02【思惑】
3-03【水都】
3-04【天敵】
3-05【語部】
3-06【捕竜】
3-07【取引】上
3-08【取引】中
3-09【取引】下
3-10【凶刃】上
3-11【凶刃】中
3-12【凶刃】下
4-00【迷途】
4-01【因縁】
4-02【再会】
4-03【技師】
4-04【出立】
4-05【奇縁】
4-06【真因】
4-07【霊廟】
4-08【奈落】上
4-09【奈落】下
4-10【祟神】上
4-11【祟神】下




16/03/08(火)new02
>>血ノ章 4-08【姫妹】
16/02/21(日)
>>血ノ章 4-07【姫妹】
16/02/06(土)
>>血ノ章 4-06【屍妹】
15/10/25(日)
>>血ノ章 4-05【屍妹】
13/04/30(火)
>>血ノ章 4-04【接触】
13/04/16(火)
>>血ノ章 4-03【煙街】
13/04/06(土)
>>血ノ章 4-02【目的】
13/03/29(金)
>>血ノ章 4-01【恋敵】
11/04/11(月)
>>血ノ章 0-01【血契】
11/04/03(日)
>>血ノ章 4-00【囚姫】
11/04/02(土)
>>血ノ章 0-00【夜娘】
※以下略
>> †Curse of blood†時更新


血ノ章【ラグナウェル編】
0-00【夜娘】
0-01【血契】
4-00【囚姫】
4-01【変節】
4-02【目的】
4-03【煙街】
4-04【接触】
4-05【屍妹】
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4-07【姫妹】
4-08【姫妹】




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メナディエル正教


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【†短編集†】


0-00【炎神】


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-0-02【夜冠】-


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【†ミューク篇†】推敲中


Ж―†【月ノ章】†―Ж


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-1-06【余談】-


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3-10【凶刃】


3-11【凶刃】


3-12【凶刃】


4-00【迷途】


4-01【因縁】


4-02【再会】


4-03【技師】


4-04【出立】


4-05【奇縁】


4-06【真因】


4-07【霊廟】


4-08【奈落】


4-09【奈落】


4-10【祟神】


4-11【祟神】


【†ラグナ篇†】


Ж―†【血ノ章】†―Ж


0-00【夜娘】


0-01【血契】


4-00【囚姫】


4-01【変節】


4-02【目的】


4-03【煙街】


4-04【接触】


4-05【屍妹】


4-06【呪獄】


4-07【姫妹】


4-08【姫妹】


なぜなに吸血鬼


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