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131 「うまい文章が書ける本」 大隈秀夫 三笠書房 249頁¥495 1995.6.10 初版第1刷発行 (発行日がカバーに書いてある) [目次] 序文 第1章 短く、わかりやすく書くポイント 1 わかりやすい文章をどう書くか 2 短い言葉で具体的なことを書け 3 主題が一つ、述語が一つの文章を書く 4 言葉一つにもっとデリケートになれ 5 具体的な描写で話を動かす 第2章 どこを直せばもっと”いい文章”が書けるか 1 ”おしゃべり”の文章は心に残らない 2 気取らない文章を心がけよ 3 読む人はだれなのかを頭に入れて置く 4 独りよがりの文章を書いていないか 5 どうすればリズム感のある文章が書けるか 第3章 基本は観察眼、目で書け 1 文章のうまさは「観察眼」に比例する 2 文章を書くための観察眼をどう養うか 3 心を打つ文章をどう書くか 4 筆を抑えるほど訴える力は強い 5 「これは」と思ったらその場でメモを取れ 第4章 文章のうまい、下手は”しかけ八分”で決まる 1 史料の集め方で文章の”出来”が違ってくる 2 集めた資料をどう生かすか 3 ”和文和訳”がうまいと資料が一段と生きてくる 4 聞き上手は文章上手にもなる 第5章 切れ味鋭い文章をどう書くか 1 まず執筆メモを作って「起承転結」を組みたてる 2 大事なことは冒頭に持ってくる 3 書き出しの一行は短いほどよい 4 個性的な文章はどう書くか 5 文章を”引き締める”こつ 6 改行するときはこんな所に気を配る 第6章 読む人の心を打つ文章の書き方 1 体験談、エピソードを入れると内容がぐっと現実的になる 2 "不親切”な文章を書いていないか 3 片仮名語はできるだけ少なくする 4 自分の言葉でどう書くか 5 会話文ではテンポを重視していく 第7章 文章を生かすも殺すも「比ゆ」と「修飾語」 1 「比ゆ」をどううまく使うか 2 "意外な組み合せ”で言葉のセンスを磨く 3 自分で使いこなせる言葉を使え 4 書き言葉の「ルール」をきちんと守る 5 薄化粧の文章がいちばんよい 第8章 レポート・論文・手紙文はこう書く 1 論理的な展開のしかたを身につける 2 話の「核」を早めに明示する 3 論旨に「説得力」を持たせるためにこれだけは入れる 4 ばか丁寧な敬語はかえって失礼になる 5 とにかく手紙を書くのが文章上手への道である 後書き [内容] 文章を書くに当って注意するさまざまな点を列記した本です。 各節でよい実例、わるい実例をあげて示しているので、とても わかりやすい。 こういう本が安価で買えるので、文庫本は宝の山です。 (しかし、アマゾンに最安値1円で出ているのを発見したときは、 「著者に失礼だろう」という気持ちでした) 著者(1922-)は大学や旧制中学の教壇に立ったのち、西日本新聞社に 13年間勤務し(東京支局長)、フリーのルポライターになった人です。 大宅壮一に師事。 [感想] 目次が詳しく書かれているので、目次だけ読んでも役に立つ感じですが、 是非中身も読んでほしいと思います。 実例に挙げている文章も、記者のインタビュー、 新聞のコラム、週刊誌のグラビア頁、ルポライターの戦地報告から、 物書きのプロではない裁判官や看護師の文、企業の入社試験の作文、 野坂昭如、沢木耕太郎、津本陽、加賀乙彦、師の大宅壮一などの文章、 さらには皇太子殿下徳仁親王が英国留学された折の随筆まで、 実に豊富で多彩です。 [頁のかけら] ○略 **************************************************** ランダム読書日記 by 行道はるか YUKUMICHI Haruka (2010.2.21. No.131)
2010.02.21
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130 「中世ヨーロッパ 食の生活史」 ブリュノ・ロリウー Bruno Laurioux (吉田春美訳)原書房 305頁¥2800 2003.10.4 初版第1刷発行原著題 Manger au Moyen Age [目次] 序文第1章 中世の味覚第2章 自然の制約第3章 食糧供給の条件第4章 宗教の義務第5章 文化の規範第6章 食べ物のモデル第7章 食事、社会的な行為第8章 テーブルマナーとサーヴィス第9章 料理結び付録訳者あとがき[内容]ヨーロッパでは、西ローマ帝国の滅亡した紀元476年から東ローマ帝国の滅亡した1453年までの約1000年の間を中世とよびますが、その時代の食生活に係わる、食材、料理、飲み物、食器、食の環境、規約からテーブルマナーまでさまざまなことを総合的に再現した本です。[感想] 世界史というと王侯の系譜や戦争の年代を覚えさせられた記憶が甦りますが、それぞれの時代に人々が実際はどのように暮らし、何を食べていたのかはあまり知られていないようです。この本でみつけた興味深いこと;1. 中世の家には一般に食堂はなかった。食事は一日二食だった。2. パリではワインが高価だったので、貧しい人はセルヴォワーズというビールの元祖のような飲み物や、シードル(リンゴ酒)、ポワレ(梨酒)を飲んでいた。3. ナイフは普及していたが、フォークは貴重品だった。 公爵夫人でも1本しかもっていなかった。4. 農家でみつかる唯一の金属性容器はフライパンであった。 焼き網や焼き串など直火で焼く道具はほとんどなかった。5. 王侯の家でワインが出されるときは、守衛、酌をするエシャンソン、 ソムリエ、助手が列を作って食事の部屋に入る。誰がどの容器を もって入り、どこへ立ち、容器をどこへ置き、どのようなステップをへて 最終的に主人にワインが供されるかは、バレーのように儀式化されていた。 それは、主人が毒殺されるのを防ぐためであった。6. ローマの農学者が軽蔑していたライムギが、中世欧州では登場が 遅かったが、それはケルトの北西ヨーロッパから広まった。[頁のかけら] ○ 略 **************************************************** ランダム読書日記 by 行道はるか YUKUMICHI Haruka (2010.2.14. No.130)
2010.02.14
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129 「キャベツにだって花が咲く」 稲垣栄洋 光文社新書347 214頁¥740 2008.4.20 初版第1刷発行 副題 知られざる野菜の不思議 [目次] 第1章 野菜に咲く花、どんな花? 第2章 植物のどこを食べている? 第3章 野菜はどこから来たにか? 第4章 ちゃんと野菜を食べなさい! エピローグ 付録 野菜のことわざ [内容] 野菜たちの知られざる姿がつぎつぎと明かされている本です。 朝日新聞の天声人語(2008)で紹介されたそうです。 [感想] 植物一般や作物を扱った一般読者向けの本はたくさん ありますが、この本は面白いと思いました。 ネギの筒のような葉は、外側が葉の裏で、内側が表。、 ダイコンは、胚軸と根が太ってできたが、カブは胚軸だけが太った。 ニンジンは形成層の外側が、ダイコンは形成層の内側が肥大。 山で採れるものが山菜、野で採れるものが野菜、それに対して 畑で栽培されるのは蔬菜として区別されていた。 一文字の名前。「い」、「き」、「ち」はそれぞれイグサ、ネギ、チガヤのこと。 などなど、ちょっと気がつかないことが分かりやすく説明されています。 こういう本を読むときには、あまり細事はこだわらない ほうが楽しめるのですが、つい、気になったことを書くと、 1. 品種名が少し不正確(43頁)。 「男爵」は「男爵薯」、「メイクイーン」は「メークイン」が正解。 2. 45頁。ジャガイモをフランス国内に苦労して普及させたのは、 ルイ16世というよりは民間のパルマンチェという人。 パリ地下鉄にはこの人の銅像まであるそうな。 3. 154頁。ジャガイモが日本にもたらされたのは1600年頃と ありますが、実際は慶長年間(1610-1620)とのこと。 浅間和夫氏の「じゃがいも博物館」のサイトに詳しい。 http://www.geocities/a5ama/e000.html 4. 159頁。「トマトの原産地は南米のアンデス」とありますが、 ジャガイモの原産地と同じ表現では、違和感がある。 ジャガイモはチチカカ湖周辺、トマトはペルー、エクアドル、 メキシコ説もある。 [頁のかけら] ○ 瓜の皮は大名にむかせよ。カキの皮は乞食にむかせよ。 ○ 親の小言とナスビの花は千に一つも徒(あだ)がない。 (ことわざ) **************************************************** ランダム読書日記 by 行道はるか YUKUMICHI Haruka (2010.2.9. No.129)
2010.02.09
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