ランダム読書日記
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132 「障 害と子どもたちの生きるかたち」浜田寿美男 岩波書店 197頁¥800 2009.2.17 初版第1刷発行[目次] I たか し君の小さな事件1ある出 会い2たかし 君のきまり3小さな 事件4むかつ く子供たち5もうひ とつの文化との接触6障害を 文化に読みかえるII 生き 物の生きるかたち1文化っ てなに?2動物と いう文化3生きる かたちをつくるもの4人と人 のあいだの噛み合わせIII 与え られた条件のままに1彼らの 不思議、私たちの不思議2自閉症 が治ってもらったらこまる3治療・ 訓練という発想の危うさ4たかし 君の世界5世間の 目と羞恥心IV 羞恥 にとらわれて1みつこ さんの右手2手袋3手袋の ジレンマ4手袋の もう一つのジレンマ5内化し た「世間の目」6手袋を 脱ぐ7ありの ままを受け入れられておわりに[内容]「障碍をありのままに受け入れ、誰もがのびのびと生き られる社会をつくるために、障碍を一つの<生きるかたち>と考え、一つの<!文化>としてとらえることはできないか。多様な文化が 共生できる社会を、ともにめざそうと呼びかける。」と、表紙裏に書かれています。著者(1947-)は発達心理学者で奈良女子大学名誉教授[感想]人目を気にしない(できない)、自閉症のたかし君。人 目を気にし、大人になるまで指の無い右手を手袋で隠し続けたみつこさん。おふたりの実例を中心に、障碍をもつ人々が「ありのままに生き る」ことがいかに難しいかが語られています。人は人にどこまで寄り添えるのだろうか、と考えさせられました。障碍者は、障碍であることによる苦痛や不便だけでも生 きて行くことが難しいのに、それに加えて周囲(社会)の故なき偏見や差別によって裁かれたり軽んじられたりします。障碍者を苦しめるのは、障碍自体の大きさではなく、偏見 の大きさです。[頁のか けら] 〇「まなざしの地獄」というのはサルトルのことばで す。サルトルがこのようなことを言い出した背景に、彼の斜視というハンディがあったのかどうか、それはわかりません。しかし彼もまた不特 定多数の目に「見られる」恐怖を感じていたことは確かです。そしてみつこさんはまさにこのまなざし地獄の渦中にいました。〇 ありのままを生きるとは、よく誤解されるように、 ありのままの現状をあきらめる消極的な姿勢ではありません。むしろ逆に、いま生きているかたちには、なんであれつねになんらかの理由があ り、論理があることをあきらめて(はっきり見て)、そのありのままを生かす積極的な姿勢だと、私は思っています。 **************************************************** ランダム読書日記 by 行道 はるか YUKUMICHI Haruka (2014.11.27. No.132)
2014.10.29
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