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2006年09月22日
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カテゴリ: ウマく行く恋愛術
(06・5・10から連載中)

☆君は、デブ君の自宅前に行きました。

一戸建ての前には車が停まっています。
奇麗に刈られた生垣から覗くと、満面の笑顔でお子さん達とキャッチボールしているデブ君が見えました。

彼は、☆君の来訪に気付くと面倒臭そうに出て来ました。

デブ「わざわざ持って来なくたって、今度会った時で良かったのに」

☆「ご迷惑をおかけして、申し訳ありませんでした。これは、クリーニング代です」

デブ「ふぅん。もう、洗濯は家内がやったから」

☆「では、お詫びの気持ちです」

デブ「ふぅん。じゃ、今度からのろのろしてあんな失敗はするなよ。あんたとは、俺は二度とご免だね」

☆君は、彼がいなくなるまで丁重にお辞儀をしました。

デブ君の横柄な態度は変わりませんでしたが、☆君の気持ちは晴れ晴れしました。

☆「次は・・・■の、いや、○美さんのお家かぁ」

彼は、また気が重くなりました。

■君とは、学生時代から散々ワガママを言い合っています。
一緒に、食事だって数え切れない位食べています。

それなのに、そこに見知らない彼のフィアンセが加わると☆君は緊張感に襲われました。

☆「俺、そう言えば誰から招かれても余所のご家庭に遊びに行った事なんか無かったんだ・・・」

☆君は、お土産に小さなアレンジ・フラワーの花束を持って指示通りのマンションに行きました。

■「おぅ!!☆!!気を使わせたなー」

○美「まぁ、可愛らしい!!早速、テーブルの中心に置いてイイかしら」

すき焼きの甘い香りが、夕方のお部屋に充満しています。

問題を片付けるのに夢中で、昼食を抜いていた☆君はお腹がぺこぺこだった事に気が付きました。

■「お前さぁ、昨夜から何だよ」

☆「別に。お婆ちゃん家に、いたよ」

■君は、大袈裟にずるっとコケました。

■「あーあー、あのお婆ちゃんかぁ。心配して大損した」

※オトコは、ある意味判り易い生きものです。
深刻な事態では、寝食もままならず黙りこくり光が差せばわざと茶化したりふざけたり。

それに、女性とは違い「自分は自分」「他人は他人」とはっきり区分けしています。

女性の様に「どうして、お婆ちゃんの家なの?」等と質問して 相手の気持ちを理解しようとは考えません。

○美さんは、食事の支度に忙殺されています。

☆「さっき、デブ君の家まで行って来た」

■「そうか」

☆「俺、あのヒトが嫌いだった。でも、それは“自分から見た一面”に過ぎなかったみたいだ」

■「へぇ」

☆「お子さんと楽しそうに、遊んでいた。自分と相性が悪いからって“悪いヒト”って決め付けた俺自身が、幼稚だったと思う」

■「そうか」

○美「他の用意は、全部出来たわ!!■、牛肉は何処?」

■君は、突如“鍋奉行”に就任しました。

■「此処だよ!!牛肉は、一旦常温に戻した方が、ウマく煮えるからなー」

☆君をソファに残し、■君と○美さんはくっ付いて調理を始めました。

■「ほらほら、砂糖は牛肉の上に振り掛けるんだよ」

○美「じゃあ、お野菜はいつ入れるのかしら。私の地元では、ほぼ同時だったのにぃ」

■「ほらほら鍋の温度を下げたら、肉汁が出ちゃうだろー」

☆君は、2人の様子に嫉妬を感じました。

☆「俺と★ちゃんは、あんな風に喧嘩しながら仲良くした事が一度も無い」

もつれ合う様なカップルの間から、香ばしいお肉の匂いが立ち上りました。






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最終更新日  2006年09月22日 22時29分23秒
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