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2006年11月08日
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NHKスペシャル「手塚治虫 ラストメッセージ」を、見ました。

現在の日本人が失った「葛藤を恐れず、深く考える」生き方を感じます。

第二次世界大戦に襲いかかる容赦無い大空襲や、医師として患者の死に直面した経験から「漫画は、次世代を担う子供達への贈りもの」との信念を貫き通した手塚先生。

その彼自身が、豊かになる日本の中でその子供達に迷い苦しみ戸惑う姿が緻密に描かれていました。

医師から漫画家になった手塚先生を覆った、「悪書(少年・少女向け漫画)追放運動」

彼は、実際には漫画を手に取った事すら無かった父兄達を前に「漫画は、悪書ではありません」と訴えます。

言葉だけではなく“作品”として、一つ一の漫画が良書である事を願ったのでしょう。

しかし、さらに過酷な運命が手塚先生を待ち受けていました。
劇画ブームと共に、彼の良識を保った漫画は人気が凋落し子供達から飽きられてしまいます。

頼みの綱だった担当者達からさえ、「古い」「お子様ランチ」等と酷評される状況。

手塚先生は、当初「子供達に、(無益な)殺戮や性的場面は見せられない」と抵抗しました。

それでも、時流に勝てず遂には彼自身が「陰惨な場面」「女性の裸体」を書くのです。

「僕は(人気欲しさに)臆面も無く、何度も転向した」「(人気と理想の)ジレンマの極地に陥った挙句、体制に迎合してしまう」と苦しまれました。

そして、その苦悩と煩悶の果てにあの「ブラックジャック」が誕生するのです。
陰惨でありながら赤裸々でありながら、生命を見つめた結果として彼が生まれました。

藤子不二雄さんの「漫画道」にも、当時の出版社や編集者達が「子供達に、何を提供するか」日々問答を重ね模索する姿が出ています。

ちなみに、当時の人気漫画家の中には劇画の軍門に下る事を断固拒否して時代と共に滅び去ったもの達もまた大勢いたのです。

彼等は、自らが半生を懸けた夢よりも人気よりも生活よりも“棄てられない信念”がありました。

手塚先生は、彼等が成し得なかった細い細い糸を苦悩の中で握ったのです。

彼は、幼い白血病の弟さんを見送られたお兄さんからのファンレターにも丁寧にブラックジャックを描いた返信を寄せています。

その真摯な姿勢には、自然と涙が零れます。

この国にヒトビトの100人がいれば、子供達に向けて100通りの熟慮と対峙があるはずだと思います。

その煩悶を続ける事こそが、“真実”なのでは無いでしょうか。

Tバックを穿いた小学生女児の写真集が、大々的なPRと共に発売されるそうです。

もうすでにTバックを穿いた中学生も同じ出版社から売り出されており、すっかり味を占めて二匹目また三匹目の泥鰌を狙っているのでしょう。

彼女達を見た男性の中から、自分勝手な妄想を膨らませる輩が出現する可能性も否定出来ません。

彼等は、写真集の中のグラビア・アイドルではなく全く無関係な“帰宅途中の少女”達の方にその思い込みを被せる危険性が大きいからです。

インターネット上の匿名男性は「今後、“そう言う目線”で公園の幼女達を見てみよう」等と、コメントしていました。

Tバックを穿いた小学生女児の感想は、「寒かった」との子供らしいごく無邪気なものです。
彼女の女優の夢を叶えたいと言う、御両親も容認の構えであるらしい様子が伺えます。

でも、彼女が想像も付かない危険が彼女やこの愚かしい出版社の与り知らない形で起こりうるのです。

「仔猫殺し作家」の文章を、金曜日のコラムに載せた新聞社もそうでした。

“マスコミ”の力を弄ぶもの達に大切なこの国の未来を手渡すには疑問が残ります。

「Tバック小学生」は、確かに受けるでしょう。


でも、「だから、(丸出しで剥き出しで)良い」のでしょうか。





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最終更新日  2006年11月08日 18時45分51秒
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