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2005年06月17日
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カテゴリ: 沖縄関係
琉球紅型 5(通産大臣指定伝統的工芸品、沖縄県無形文化財指定)

「紅型の製造工程」

「型彫り工程」
型彫りは、「突き彫り技法(小刀の刃先を前方に向け、手前から外側へ突彫りで彫っていく)」が用いられています。彫り方として「白地型」と「染地型」があります。
「白地型」は、地を彫り落とし模様を残す法
「染地型」は、地の部分を残し、模様部分を線彫りを施し、白抜きにする方法です。
型を彫る時は、型紙の中央部の細かい模様の部分から彫り始めます。
下敷きは「ルクジュー(木綿豆腐を圧縮、自然乾燥したもの)」を用います。
これは、ゴム板の様に切り込み線が残らず、型彫りに最も適した、先人の知恵です。


型付とは、布面に型紙を置き、その上から防染糊をヘラでしごき込み、布面に糊を置く方法です。
型紙の彫り落とされた部分に糊が生地に付く事により、生地に文様(染色後、白地が残る)が型付けされます。
琉球びんがたは、型紙一枚を用い連続して型附けし、一反の着尺を染め上げるのが特徴とされています。
本来、型付けは片面だけで行いますが、着尺を染める場合に、両面に型付をすることがあります。
最初に、布表に型附けをし、糊を十分に乾燥させます。
その後、型板から生地を剥がし、裏面に表に施した型紙の裏型紙を用いて型附けをします。
両面型付の場合は、型彫りをするときに型紙を2枚彫りにし、表型紙と裏型紙を用意する必要があります。

「糊引き(筒引き)工程」
糊引きは、型紙を使わない方法で、直に生地布面に防染糊を手描きで施す手法です。
防染糊を筒袋に入れ、それを絞り出しながら布面の下絵に沿って模様を描き進めていきます。
手描きの為、型染めとは異なった躍動感やおおらかさが表現される染めと言えます。


「色差し工程」
びんがたの模様の染色をすることを「色差し」と言います。
紅型の色彩特徴は、赤・黄・青の三色を基調としながら、色鮮やかな紅型が作られる事です。
色料は、顔料と染料全て天然の物を用いていました。
顔料は不溶性で布面に付着するだけで、繊維との染着が弱い為、被染物に固着させるのに豆汁を用います。

(内地の友禅染めは、豆汁の代わりに貝粉を解いた物を使います)
色差しの順序は、赤系統の明るい色から暗い濃色へ差していきます。
この工程では、作者の目的としている色より、淡色で行う事が肝心です。

「刷り込み(二度刷り)工程」
上記工程 色差し後、その上から同色の色で目的の色になる様、重ねて刷り込む手法です。
「刷り込み」に使用される刷毛として、配色刷毛と刷り込み刷毛の2本を用いながら、顔料を布面に強く浸透・付着させる目的で行います。
刷り込み刷毛は、髪の毛を竹筒に通して作ったものが用いられています。

「隈取り工程」
模様の彩色の後に、模様の中央部や縁部などに彩色より濃い色で(ぼかし)ながら刷り込む手法です。
「隈取り」をする事により、模様の強弱・立体感・遠近感を出す効果があり、琉球びんがた独特の手法です。
一定の使用色に決まり事があります。
「隈取りの色」は、赤隈・紫隈・緑隈・藍隈・墨隈に大別され、彩色に使用した色より濃色が使われます。
「隈の取り方」は、丸隈・内隈・片隈・縁隈・中芯隈・角隈など多種の手法があります。

「糊伏せ(ビンウシー)工程」
地染めの前に文様を防染糊で伏せる工程。
単に、文様を防染するためだけでなく、文様線の自場や地の白揚を効果的に出す役割を持っています。
「返し型」文様の中にある色の一部を伏せて地染めを施したもの。
「ユチカンジャー(雪被り)」文様から、はみ出させて糊伏せを行い、地染後に文様の周囲に白揚を出す手法。
紅型独特の技法で、鮮やかな色と自場と地色のバランスが紅型の特徴です。

「地染め工程」
紅型本来の地染めとは、琉球藍による浸染と植物染料や顔料による刷毛引きの手法でした。
地色には、紺地・水色地・黄色地・葡萄地・金黄地・絣色地などがあります。
現在では、琉球藍・植物染料の外に、化学染料が用いられるようになり、地色も多様な発色を得るようになっています。

「水元工程」(水洗い)
染色後、防染糊や余分な染料・顔料などを、洗い落とす作業工程です。
大量の水を蓄えた水槽や流水のある場所で、生地を水面下に浸します。
一定時間後、糊がふやけてくれば、振り洗いにより糊や余分な物を除去します。
十分に糊分を洗い落とす工程です。
その際、生地に折れ・擦れが起こらないように注意が必要です。


沖縄県指定無形文化財琉球本紅型・九寸帯 沖縄県指定無形文化財琉球本紅型・九寸帯





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最終更新日  2005年06月17日 08時38分54秒
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