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2005年10月08日
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カテゴリ: 沖縄関係
「絃共鳴式調律法」


「共鳴」とは、
〔2本の絃、相互間の振動エネルギーのやり取りが発生する状態〕
〔一絃を鳴らすと、他の絃まで鳴り出す状態〕


「基本周波数(基本振動数)」
楽器等から発する音には、その音を特徴とする周波数の音を基本周波数と言います。


「倍音」
基本周波数より他に、その2倍~3倍(整数倍)の周波数の音が含まれています。

楽器等の複雑な音色を特徴付ける一つの要素となっています。
喉笛とでも言いましょうか、モンゴルのホーメイも喉の唸り音以外に笛の音が聞こえます。
この笛の音が倍音です。


「共鳴」
さらに、これらの絃周波数は「固有周波数(固有振動数)」とも呼ばれています。
通常、絃を指で弾き直接振動を与えて音となります。
しかし、絃は自らの固有周波数で、微かな振動刺激を受け続けると、最初は微小な音で聞き取る事もできませんが、次第にそのエネルギーを蓄えながら、大きな音へ変化していきます。
これが共鳴です。
巨大なタンカーでも、波の上下運動に逆らわず、手で横方向に推し進めると、次第に離岸していきます。
最高品質のドラ(金鐘)に、触れる程度の振動を与えると、数分後には大きな音になります。


ここから本題の「共鳴式調律法」です。

三下がり(一二揚げ)以外の(ちんだみ)調律の場合
本調子・二揚のちんだみをする場合、
「男絃(ウーズィル)〔太い絃〕」と「女絃(ミーズィル)〔細い絃〕」は、例えば〔ド〕の音を基準にすれば、
低い〔ド〕と高い〔ド〕の関係になります。
つまり1オクターブの関係です。

男絃の2倍の振動で音を鳴らす事が出来るのが女絃となります。

上記した「倍音」を利用すれば、男絃自体に含まれる音の中に、二倍音の音である女絃の発する音(1オクターブ高い音)も含まれています。
ですから、この「男絃」の中には「女絃」音域の固有周波数があり、ここで「共鳴」反応が起こります。

つまり、正確な調絃が出来ていれば、「男絃」を鳴らすと自然に「女絃」も振動を始めます。



「中絃(ナカジル)」との関係調律法は、次回記載します。





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最終更新日  2005年10月08日 08時32分31秒
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