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2005年10月24日
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カテゴリ: 四方山話
10月24日は「国連デー」です。


「国連デー」は、国家間の平和と友好を願いつつ、世界をより住みよい環境にするために私たちに何ができるか、同時に私たちが直面する様々な課題について考える機会でもあります。


一民族のお話です。

「もともとは中国だった」という強引な理屈と、軍事力の脅しによって、中国の一部にさせられてしまった一独立国がありました。
1951年、その独立国は、中国の軍事的脅威のもとで「17条協定」を結ぶよう強いられました。
この協定によりかつての独立国は名実ともに中国の一部になりました。
但し、協定の内容が守られていれば、まだマシだったのですが・・と言えます。
「17条協定」は、中国共産党は共産主義による急速な「民主改革」を進めていましたが、チベットの事情に配慮して「チベットには改革を強制しない」と約束していました。

「銃口から政権が生まれる」という有名な言葉どおり、中国はチベットにも銃口を向けました。
仏教国であったチベットの95%の僧院を破壊・多くの僧侶を強制還俗・経典を焼き・仏像を持ち去り溶かしました。
中国はこれを「封建農奴制からの解放」「民主改革」などの名目で、人口600万人のチベット人に対して8万人以上の人民解放軍を送り込み、「改革」を無理矢理進めました。
現在もチベット文化やチベット人のアイデンティティの破壊・人権抑圧は、現在も着々と進んでいます。
僧院などの宗教施設は形だけは復活しました。
が、僧侶の数に制限が設けられ、共産党のチームが駐屯して「愛国教育」と称する講習を行なっています。
そこでは、チベット人の心の指導者でもあるダライ・ラマ法王をののしることが強制され、嫌がる者は
僧籍を剥奪
僧院から追い出し
「分離主義者」として投獄・拷問を受けます。
ラサでは、96年頃から寺院を含む公の場所でダライ・ラマ14世の写真を掲げることが禁止されました。

多くの役所や職場を牛耳っているのは中国人(漢民族)ですから、中国語ができないと就職もかないません。
中国当局は、対外的に「チベット人幹部がたくさんいる」と主張しますが、肩書きはあっても実権のない場合が多く見受けられます。
中国支配に抵抗するデモなどは今もたえることなく、「ダライ・ラマ万歳」「チベットに自由を」などとスローガンを叫んだだけで、裁判も無く過酷な環境の刑務所に投獄され、労働矯正キャンプに送られ、拷問を受け、死刑になる人もいます。

大きな問題として、中国は広大なチベット高原に、核実験場を造りました。
核廃棄物・産業廃棄物の投棄、鉱物資源の無作為供出、貴重な野生動物を乱獲。


人口過密な中国本土から大量の人口を故意に移動させ、移住者は税金面で優遇を受け、高い給料をもらう一方、地元のチベット人から仕事を奪います。
こうして中国人の数を増やしながらも、チベット人には産児制限を押しつけ、避妊や中絶を強制しています。
現在「チベット族自治区」「チベット族自治州」などと名前がついている地域でさえ、チベット人が少数派に(すでに多くの地域でそうなっています)。
一民族を物理的に抹殺する「民族浄化」が、ゆるやかな形で確実に進んでいるといえます。
その内、対象であるチベット人が居なくなり、「チベット問題」は過去の遺産になり、是中国が求める「最終的解決法」を狙っているのかもしれないですね。
ダライ・ラマ14世は亡命して以来、国際社会にチベット問題を訴え続けてきました。
しかし、状況は悪化している印象さえ受けます。
中国軍による監視の目を潜り抜けヒマラヤ山脈を越えてインドやネパールに逃げてくるチベット人は(運良く逃げられた数だけで)今も毎年2000~3000人にのぼります。


一つの民族の文化・宗教・生活・風習・土地・国家・音楽が、歴史から消え去る瞬間を今現在垣間見ています。





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最終更新日  2005年10月24日 08時43分47秒
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