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2005年12月08日
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カテゴリ: 四方山話
「針供養縁起」

古針を木綿豆腐・コンニャク・餅に刺し、神社で供養、又は川へ流すことが、一般的であったようです。

ではなぜ豆腐やこんにゃくなどに刺すのか?
それは柔らかいもので針に楽をさせ、今までの針の労に感謝するという意味があります。
この日は、芋・大根・焼豆腐・小豆・人参などの煮物料理を食べます。
料理では、「いとこ煮」「六質汁」も、こうした縁起からきたものだと伝えられています。
この針供養に似た行事は、過去に中国にも存在していた様です。
それが日本にも伝わり、「事始め」「事納め」の歳時事や女性の守護神とも言われる淡島神社信仰と交わり今日の針供養になったと言うことらしいです。


昔々、姑からイジメを受けていた嫁が、針山の針を盗んだという無実の罪を着せられて、海に身を投げて死んだ日が、この日であったと伝えられています。
今でも前日から海が荒れて知らせ、娘のいる家では針仕事を休み、その供養をするという説もあります。

一般的に、針供養は和歌山市の淡島神社が有名です。
その年に使って折れた針を集めておき、淡島堂(あわしまどう)へ納め、縫裁の上達を祈ります。
その土地によりますが、古針を豆腐やコンニャクに刺して川や海に流したり、紙に包んで碑に納めたりします。
淡島神社の祭神は、「少彦名命(すこなひこな)」「婆利才女(ばりさいじょ)」と言います。

また、日本における医薬の祖といわれている神様は、「大国主命(おおくにのぬしのみこと)」と「少彦名命(すくなひこなのみこと)」ですね。

大国主命は、「因幡の白うさぎ」のお話で、鰐鮫を騙して海を渡ろうとし皮をむかれて浜辺で泣いていた兎に、「真水で体を洗って蒲の黄(がまのほわた:花粉)にくるまって寝ていなさい」と優しく教えた。

少彦名命は、「一寸法師」「竹取物語」のモデルともいわれている神様です。

「日本書紀」によれば、これら両神をもって我が国の祖とされています。
両神は国造りを進めながら、医薬、まじない、酒造り、温泉療法などを開発し、人々の福利厚生のために尽くされたとされていますね。


大国主命が出雲の岬にいた時、常世の国(不老長寿の国)から蛾の皮をはいで着物にし、蔓芋のさやを割って作った船に乗ってやってきた少彦名命に出会った。
少彦名命は大国主命と兄弟のように力を合わせてこの国を作り堅めた後、淡島で栗茎にのぼってはじかれて常世(とこよ)の国に帰っていった。
現在、大阪道修町の少彦名神社に、古代中国の伝説上の皇帝・炎帝神農と共に祀られています。

針供養を行う時期もいろいろあり、
関東では2月8日、

古くから、事始めと事納めを総括して「事8日(ことようか)」と呼ぶ風習がありました。
12月と2月のどちらを事始め、事納めとするかは一定していません。
例えば、
2月8日に「武み槌(たけみかずち)」の神が出陣し、
12月8日に帰陣した。
八幡太郎義家が奥州征伐を始めたのが12月8日、
功を終えたのが2月8日であるなどという言い伝えがあります。
出雲などでは、12月8日に掃除などして正月の用意にかかり、2月8日に年神の棚を去る風があり、これが事納めであるという説もあります。
12月8日を事始めとする方が古い形であろうと言われています。
(参考引用資料・文献 日本民俗事典/弘文堂、日本年中行事辞典/角川書店、総合日本民俗語彙/第三巻平凡社)





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最終更新日  2005年12月08日 08時37分59秒
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