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2006年04月30日
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カテゴリ: 沖縄関係
沖縄の民話「犬小(イングヮ)猫小(マヤーグヮ)」

昔々、
犬も猫も同じ様に畳の上で飼われていました。

ある日、この家に泥棒が入り、大切な宝を盗まれてしまいました。
家の主人は、犬と猫に命じました。
「宝が盗まれた。捜してきなさい」
犬と猫は、捜し廻りました。
やっと泥棒の家を見つける事ができました。
その家の門は、しっかりと鎖されており、犬は入る事ができません。

これで犬も家に入る事ができ、一緒に盗まれた宝を捜しました。
猫は得意の木登りで天井裏を探し、隠してあった宝物を見つけました。
宝を口に咥えて、主人の待つ家に向かいました。
しかし帰る途中、川が雨で増水し、猫は渡ることができなくなってしまいました。
泳ぎが得意な犬は、その川を泳いで渡り始めました。
それを見ていた猫は、
「私は泳ぎが苦手、仕方がないなぁ」
と、川に入っていきました。
しかし、直ぐに溺れてしまい、咥えていた宝を川に落としてしまいました。

先に家に帰った犬は、
「宝はどうだった?」

「無かった」
と、答えました。
「それで猫はどうしたんだい」
と聞かれると、犬は
「アキヨー、途中雨が降って川が渡れなくて、猫は川の傍らにいるよ」


その頃猫は、
「あぁ、大切な宝を落としてしまった」
と、残念無念と川の傍らで川の水が引くのを待ちました。
猫は、
「お腹が減った」
そう思いながら、ジッと川を眺めていると、川下に大きな魚が浮いていました。
猫は、
「あぁ、御飯だ御飯だ」
と、魚を夢中で食べました。
すると、その魚のお腹の中から、落としたはずの宝が出てきました。
気がつくと川も水かさが減り、猫は大喜びで主人の家に帰りました。
主人は
「犬は早く帰ってきた。なのにお前はどうしてこんなに遅いんだ」
と聞きました。
猫は遅れた理由を主人に話し、持ち帰った宝を主人に渡しました。
主人は、
「そうだったのか、猫よ、お前は何時も私の側に居なさい」
と言い、これより永劫、自由に家に入る事を許可しました。
逆に嘘をついた犬は、
「お前のような奴は門番だ」
と言いそれ以来、犬は門番にさせられました。

元は同じ座敷育ちだったが、その一件より
犬は門番
猫は畳の上
で生活するようになりました。

犬は猫を見ると「わんわん」と吼え、
猫は犬を見ると「シャーっ」と毛を逆立てる様になりました。



犬1匹
猫2匹
飼ってますが、大変仲良しです。
島のおばぁから
「アイ、めずらしいねー、『犬小猫小(イングヮマヤーグヮ)』なのにねー」
と、不思議がられてます。

内地言葉に訳すると『犬猿の仲』と同じ意味合いの言葉です。


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最終更新日  2006年04月30日 08時55分47秒
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