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2006年07月17日
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カテゴリ: 沖縄関係
昔々、
ある処にお爺さん兄弟がいました。
長男爺さんは、金持ちです。
次男爺さんは、貧乏でした。

ある年の正月、
貧乏な次男爺さんの家に旅人がやって来てきました。
「今晩一晩だけでも泊めて下さい」
との旅人の頼みに、貧乏爺さんはこう答えました。
「私の家には何もないので、お泊めする事はできません」

「それなら、どうぞ泊まって下さい」
旅人は、貧乏爺さんの家に泊まる事に。
正月を迎える御馳走もなく、ただ囲炉裏の火をいつもより多く焚いて、火の御馳走。
温かい正月の夜を過ごしました。
それが『火正月』の起りとも言われています。

夜も明けて旅人は帰り支度をしながら、
「一晩泊めて頂いたお礼に、この臼をさしあげましょう」
「これは何でも願いごとがかなう臼です」
「欲しい物の名前を言い、『出ろ出ろ』と言いながら右に廻すと願い物が出てきます」
「止める時は『止まれ止まれ』と言いながら左に廻すと止まります」
そう言い残して、旅人は去って行きました。

ある晩、
次男爺さんは、新しい家を建てた祝いに御馳走を沢山作り、隣近所の人たちを家に招待しました。
長男の金持ち爺さんは、弟の貧乏爺さんが急に金持ちになったので不思議に思い、次男爺さんの家を盗み覗いてみました。
すると次男爺さんは、ゴロゴロと臼を廻し、欲しいモノを出していました。
「なるほど、これはいいモノを見つけたぞ」

「さあ、この臼さえあればもうこわい事は無いぞ。どこかの島に行って自由に暮らそう」
そう言って長男爺さんは、臼を舟に乗せて島を離れました。
しばらくして、腹ごしらえの握り飯を食っている途中で、塩を一つまみだけ欲しくなりました。
「塩よ、出ろ出ろ」
と言って右に廻すと、塩がどんどん出て来てやがて塩は舟いっぱいになりました。
が、長男爺さんは止め方がわかりません。
そのうち塩は、どんどん増えて舟から溢れだします。
それでもまだ出てきます。
舟も爺さんも、一緒に海に沈んでしまいました。
その臼は今でも海の底で、
どんどん
どんどん
廻って塩を出しています。
だから、海の水は塩辛いということです。






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最終更新日  2006年07月17日 09時33分53秒
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