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2月20日に昼夜通しで観劇してきた仮名手本忠臣蔵の夜の部をまとめておきましょう。まずは、夜の部の始まり始まりィ~。五段目 山崎街道鉄砲渡しの場 同 二つ玉の場六段目 与市兵衛内勘平腹切の場早野勘平 菊五郎斧定九郎 梅 玉一文字屋お才 時 蔵千崎弥五郎 権十郎おかや 吉之丞判人源六 東 蔵不破数右衛門 左團次女房お軽 玉三郎(五段目みどころ)猟師となった勘平(菊五郎)は、山崎街道で塩冶家の同僚だった千崎弥五郎(権十郎)と出会い、仇討ち資金の調達を約束します。一方、お軽の父の与市兵衛は、園にお軽を身売りすることでその資金を獲得。前金五十両を懐に家路を急ぎますが、斧九太夫の息子の定九郎(梅玉)に襲われ、金も命も奪われます。しかし定九郎は、勘平が猪を狙って放った銃弾であえなく絶命。勘平はその死体の懐から五十両を抜き取ります。ふとしたことから起こる、錯誤の悲劇の始まり。不気味な色悪の粋を見せる定九郎と、銃殺に強盗と、思わぬ罪を重ねてしまう勘平。ともに無言のうちに心象を表現する、みごとな演出が見ものです。 (印象記)斧定九郎(梅玉)の色悪役ですが、凄みとか、いかにも悪役と言うのではなく、品格のある悪役ぶりで、なかなか見事に決まってました。早野勘平(菊五郎)の撃った鉄砲で倒れたところでは、左足を右ひざの下に入れておきまして勘平が縄をかけるときにさっと左足を返すようにして右足を持ち上げて縄がすっと入るようにするところも知らなければ見逃すような場面かもしれません。( 六段目みどころ)お軽(玉三郎)を引き取りに来た園の一文字屋お才(時蔵)と判人源六(東蔵)の話から、勘平は自分が与市兵衛を殺害したものと早とちり。動揺しつつお軽を送り出すと、姑のおかや(吉之丞)や来訪した千崎と不破数右衛門(左團次)に問いつめられ、罪を吐露して切腹します。悲運の勘平は、菊五郎の当たり役。緻密な劇構造のもと、「色にふけったばっかりに」など名せりふと美しい型の数々で、その悲哀を描きます。 (印象記)勘平腹切の場とありまして、武士の場合には切腹と言うのですが、勘平は下級武士でしたし四段目の塩屋判官との区別をする意味でも腹切の場と言うようです。さて、菊五郎の勘平は、ぎらついた悲壮感を表に出すのではなく、内に秘めた無念さや、お軽と逃避行までした優男の雰囲気が漂いました。これが、音羽屋の型と言うのでしょうか、これまでのものよりも辛くならずに観られましたよ。おかや(吉之丞)も絶品でして、あまり勘平を攻め立てすぎると憎らしいおかやになってしまうのですが、そんな感じも無く、信じていた婿に裏切られた悲しみを表しておりました。《おやつタイム》昼の部では紅白餅入りたい焼きをいただきましたが、夜の部は一口羊羹をいただきました。お腹にたまって眠くならない程度にしないと・・・・。では後半に進みます。七段目 祇園一力茶屋の場大星由良之助 吉右衛門遊女お軽 玉三郎大星力弥 児太郎赤垣源蔵 友右衛門竹森喜多八 松 江矢間重太郎 吉之助鷺坂伴内 亀 鶴斧九太夫 芦 燕寺岡平右衛門 仁左衛門(七段目みどころ)大星由良之助(吉右衛門)は園で遊興に明け暮れているかに見えますが、力弥(児太郎)が顔世御前からの密書を届けに来ると、顔つきが変わります。由良之助がその書状を読んでいると、二階から遊女となったお軽(玉三郎)、床下から裏切り者の斧九太夫(芦燕)が、同時に盗み読み。内容を知られたからには生かしておけません。かつて塩冶家の足軽でお軽の兄である寺岡平右衛門(仁左衛門)は、由良之助がお軽を身請けしたうえ殺そうとしているのを察し、自分が代わりに妹を手にかけようとします。すでに勘平が死んだことを知ったお軽は兄に従おうとしますが、由良之助が止めに入り、お軽に床下の九太夫を刺させて勘平の仇を討たせ、平右衛門を仇討ちの連判に加えます。由良之助は酔態のうちに、臣下の焦燥感を募らせたり、真意を試す九太夫をまんまと欺いたりしながら、時に本性を垣間見せる大役。吉右衛門の由良之助に、玉三郎のお軽、仁左衛門の平右衛門という贅沢な配役です。(印象記)初めて舞台で観る七段目でしたが、これまでの雰囲気とはまるで異なりまして、別物のお芝居のようでした。大星由良之助(吉右衛門)の仇討への決意を悟られないように遊びほうける姿にも随所に本音の顔をのぞかせるのはさすがでした。そして何よりも、この段は随所に愉快モードが盛り込まれていて、また機会があれば見てみたい段でもあります。さて、前の段では勘平の女房だったお軽(玉三郎)ですが、この段では遊女お軽となりまして、ガラリと雰囲気の違う姿はまた、見ものでしたね。その、お軽の兄が寺岡平右衛門(仁左衛門)でございまして、兄と妹の再会、父母のこと夫の勘平のことなどの安否を尋ねる場面など妹を思う兄の気持ちがにじみ出ておりました。この兄妹のお話がつなぎになり、次第に盛り上がりまして、三人揃っての見得で幕と相成りました。こういう顔合わせでのお話でしたら、もっと続いても良いですけど・・・。十一段目 高家表門討入りの場 同 奥庭泉水の場 同 炭部屋本懐の場大星由良之助 吉右衛門小林平八郎 歌 昇竹森喜多八 松 江磯貝十郎左衛門 種太郎大星力弥 児太郎高師直 幸右衛門村松三太夫 由次郎富森助右衛門 家 橘原郷右衛門 東 蔵(十一段目みどころ)十二月十四日。揃いの火事装束に身を包んだ塩冶の浪士たちは、大星由良之助(吉右衛門)率いる表門組、力弥(児太郎)の裏門組に分かれて高家に討ち入り、ついに本懐を遂げます。剣豪小林平八郎(歌昇)と竹森喜多八(松江)のリアルな立ち廻りや、勝どきを上げる浪士達の姿など、爽快感に満ちた大団円です。 (印象記)10分間の幕間であっという間に討入りの場でございます。奥庭泉水の場では、小林平八郎(歌昇)と竹森喜多八(松江)の火花を散らす立ち回り。でもでも、途中で疲れて雪合戦とか雪でかじかんだ手を口の息で温めるなんて、いかにも歌舞伎らしい場面ですね。全体でも20分足らずのものですが、初一念を貫く(なんで元禄忠臣蔵なんだァ)最後の見せ場は威勢よく締めてくれました。重いお話ではございますが、昼も夜も明るく軽い場が盛り込まれておりまして、それぞれの場が独立して度々演じられていることが納得できました。これからも上演されるときには観劇しておきたい演目に加えておこうと思います。
2007年02月25日
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2月20日、歌舞伎座にて昼夜通しの観劇。やっとこさで、大序の次に進みます。この三段目と四段目は続けて演じられますので、2時間余りかかりました。長かったですし、四段目は客席への途中入場禁止の張り紙もあちこちに。うわさには聞いておりましたが徹底しています。三段目 足利館門前進物の場 同 松の間刃傷の場高師直 富十郎桃井若狭之助 吉右衛門足利直義 信二郎鷺坂伴内 錦 吾顔世御前 魁 春塩冶判官 菊五郎(みどころ)師直への怒りが収まらない若狭之助を見て危険を感じた桃井家家老の加古川本蔵は、師直に賄賂を贈ります。すると師直の態度は一変し、今度はその怒りの矛先が塩冶判官に移ります。あまりの屈辱に耐えかねた判官は、ついに師直を斬りつけるものの、すぐに本蔵に抱き留められ、浅傷を負わせたに止まります。(印象記)なるほどと思いました。足利館門前進物の場において、若狭之助の家老が師直に賄賂を贈ったので、いじめの相手を塩冶判官に変えたんですね。「えへん」と言う合図で家老を「ばっさり」切ると言う段取りがなかなか上手くいかずに何度もやり直して、面白かったです。あの賄賂が無ければ、松の間刃傷の場では、若狭之助が師直に切りかかっていたわけですが、師直が刀を投げ出して平謝り。その後に登城したのが、塩冶判官でして、鬱憤晴らしに・・・。なお悪いことに好意を寄せる塩冶判官の妻・顔世御前からの拒絶の手紙が届き、振られたことの腹いせで益々悪態の限り。堪忍袋の緒が切れて、ついに師直を切りつけてしまうことに。話の筋は分かっているけど、さすがに手に汗握らせる演技で印象記も楽ですよ。四段目 扇ヶ谷塩冶判官切腹の場 同 表門城明渡しの場塩冶判官 菊五郎石堂右馬之丞 梅 玉顔世御前 魁 春大星力弥 梅 枝大鷲文吾 秀 調小汐田又之丞 高麗蔵竹森喜多八 松 江木村岡右衛門 男女蔵倉橋伝助 猿 弥佐藤与茂七 宗之助勝田新左衛門 桂 三小野寺十内 門之助斧九太夫 芦 燕原郷右衛門 東 蔵薬師寺次郎左衛門 左團次大星由良之助 幸四郎(みどころ)蟄居を命じられた判官のもとに、上使の石堂右馬之丞(梅玉)と薬師寺次郎左衛門(左團次)が訪れ、判官の切腹と御家断絶、所領没収という上意を伝えます。塩冶家の家臣原郷右衛門(東蔵)や家老である由良之助の嫡男力弥(梅枝)に見守られ、判官が腹に刀を突き立てると、やっと待ちに待った大星由良之助(幸四郎)が到着。主従は多くを語らず、目と目で心の内を確認し合います。葬送の後、即敵討ちを主張する家中の者たちを抑え、金の配分だけを求める斧九太夫(芦燕)を見送ると、由良之助は自らの決意を示し、城を明け渡します。なかなか現れない由良之助を待つ判官切腹の場の緊張感と、二人の男の固い誓い。遠ざかる城門を背に、決意と孤独で万感迫る由良之助の姿。緊迫感に満ちた屈指の名場面が続きます。(印象記)しーんと静まり返った四段目。幸い掛け声も少なくてじっくりと見ることができました。上意により切腹、所領没収と相成り、まだかまだかと大星由良之助(幸四郎)待つ塩冶判官。やっと到着したときはすでに遅し。無念の気持ちがひしひしと伝わる演技でございました。切腹に用いた九寸五分の刀を形見にすると由良之助に伝えると息を引き取るのですが、目と目で主君の無念の思いを通わせるところなんぞは歌舞伎ならではのものでした。表門城明渡しの場は、昨年の国立劇場での元禄忠臣蔵でも観劇してきたような場面でして、回り舞台が花道を最後に引き下がる由良之助の方向に動いていかにも臨場感あふれる場面でした。泣きの演技は幸四郎ならではと言うところでしょう。先ほどの形見の刀に付いた亡き主君の血をなめて仇討の決意も新たに・・・。(高麗屋~)し~んと静まり返って、長かったです。浄瑠璃 道行旅路の花聟 清元連中早野勘平 梅 玉鷺坂伴内 翫 雀腰元お軽 時 蔵(みどころ)恋人のお軽(時蔵)との逢瀬を楽しんでいて、御家の一大事に駆けつけられなかった早野勘平(梅玉)。お軽は死んで詫びようとする勘平を必死に引き留め、実家の山城国山崎へと誘います。桜と菜の花に彩られた美しい風景の中、道化役の師直の家来鷺坂伴内(翫雀)も絡んで、美しい男女の道行が展開します。(印象記)昼の部最後で、やっと明るくなりました。とは申しましても、舞台は明るくても真夜中から明け方の道行でございます。追手の鷺坂伴内(翫雀)のおどけた姿はこれまでの緊張感をいやしてくれました。この段と言うか、この場も勘平とお軽に対して横恋慕している伴内と言う、いわば三角関係の構図であったことを知りましたァ。何だか庶民的な話題で重い内容をアレンジした作者の才覚が伺われます。昼の部1はここ。
2007年02月22日
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2月20日、歌舞伎座の2月大歌舞伎、通し狂言・仮名手本忠臣蔵をこれまた通しで一気に観劇して参りました。いつもの3階B席でリラックス出来ましたァ~。今月は遅い日程にしておりましたので、いつも以上に「梅之芝居日記」とか、文化デジタルライブラリーの仮名手本忠臣蔵でいろいろなことを調べてから観る事が出来たので、とても分かりやすかったです。三大狂言歌舞伎の一つですが、これまで5段目・6段目しか拝見しておりませんので、どのようなものか、興味津々でもありました。大序 鶴ヶ岡社頭兜改めの場高師直 富十郎桃井若狭之助 吉右衛門足利直義 信二郎鷺坂伴内 錦 吾顔世御前 魁 春塩冶判官 菊五郎(みどころ)鎌倉の鶴ヶ岡八幡宮。足利直義(信二郎)は討死した新田義貞の兜の鑑定役に、塩冶判官の妻顔世御前(魁春)を呼び寄せます。以前から美貌の顔世に懸想していた足利家の執権高師直(富十郎)が言い寄ると、見かねた桃井若狭之助(吉右衛門)が助けに入ります。気分を害した師直は、若狭之助を散々に侮辱。煽られた若狭之助は思わず刀に手を掛けますが、塩冶判官(菊五郎)が止めに入ります。開幕前の「口上人形」に始まり、人形のように頭をもたげた登場人物が、ひとりずつ顔を上げて命を吹き込まれていくといった儀式的演出は、『仮名手本忠臣蔵』ならではの見もの。荘重な雰囲気の中で生きた人間の情欲が起こす事件の発端に、豪華な顔ぶれが揃いました。(印象記)口上人形による出演者の紹介って、「えっへん」の回数が多いほど大きなお役なんです。そのたびに場内からも拍手が湧き上りまして、舞台と客席が一体となって盛り上がってゆきました。定式幕がゆっくりと開いて舞台上の登場人物が人形のようにじっと動かない場面から命を吹き込まれて行く儀式的な様式は、お芝居の始まりをいやがうえにも意識させてくれるし、これから先の展開に期待が高まってゆきます。何もかもが初めて観るだけに、面白い展開でしたよ。足利直義(信二郎)の第一声で始まり、師直(富十郎)の憎らしさは、さすがに上手い。兜の鑑定で顔世御前(魁春)が呼び出されて花道から登場するのですが、3階席からは見えません。しかし、顔世御前に好意を寄せる師直(富十郎)の目線や表情を見れば花道での動きを追っていることがはっきり分かりました。(ほえ~)この場だけだと、刃傷沙汰を起こすのは、桃井若狭之助(吉右衛門)のような雰囲気なんですが、話が先に進むと・・・・。長くなるので、続きはまた後日にいたします。
2007年02月20日
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なんと~!!世の中にはいろいろな検定がありまするが、ついに歌舞伎にも検定が出来るようです。日経のニュースにて知りました。-----------------------------松竹が来年春「歌舞伎検定」・歴史や演目など幅広く 松竹は2008年春から、歌舞伎に関する知識を試す「歌舞伎検定」を始める。歌舞伎の歴史や代表的な演目、俳優の名前などのほか、舞台や大道具、音楽など裏方の仕事についても幅広く出題する。全80問の四択マークシート方式で年1回実施する。固定ファンに加え、お金や時間に余裕のある団塊世代を中心に歌舞伎への関心を高めてもらう狙いがある。 第1回は4級の検定のみで、09年以降に3級以上を実施する予定。最上級となる「特級」は実際に歌舞伎公演を見ながら回答する問題も検討している。受験料は未定だが、5000円程度になる見通し。全国の主要都市で実施し、毎年3000人程度の受験者を見込む。 (07:00) http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT1D09098%2016022007&g=S1&d=20070217-------------------------------これは面白そうですね。ただ漫然と見ているだけでなく、きっちりと基礎知識を蓄えながら見てゆかなければ・・・。
2007年02月18日
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バレンタインデーを前に控えた13日、新橋演舞場において上演されている、中村勘三郎と藤山直美の名コンビによる「殿のちょんまげを切る女」を恒例の三階席の後ろのほうで観て参りました。(銀座は、いずこもチョコレート売り場では人だかり・・・、いえ、私は演舞場に一目散でございます。)さて、これは歌舞伎ではありませんが、昨年の二月に「よいしょ!の神様」も観劇しまして面白かったものですから、本年も出かけた次第です。『中島淳彦作、ラサール石井演出によるもので、九州の、とある藩に実在した殿様の逸話を題材に、幕末から明治維新にかけての時代を縦横無尽に繰り広げる抱腹絶倒の人情喜劇をご覧にいれます。』と言うように紹介されております。簡単に印象記を・・・。(出演)大村 崑岡本 綾中村 勘三郎中村 七之助波乃 久里子藤山 直美渡辺 哲他 時代背景は幕末の明治維新前後、場所は今の宮崎県。脚本を書いた中島淳彦氏の故郷、日南市の小さな城下町に実在した藩主・伊東祐相(すけとも)を題材にモチーフ。演出のラサール石井氏によれば、『殿様のくせに、戦争はいやだと逃げ回って、挙句のはてに武士の象徴であるちょんまげを切ってしまい百姓になった。脚本は、そんな殿様の生き様を笑いと涙で描きながらさりげなく骨太で重いテーマを忍び込ませてきました。あえて、そのテーマの言葉をカットしてさらに笑いでまぶしてゆきます。とんま天狗の大村昆さんにご出演いただき、さらにテーマがぐにゃぐにゃに・・・。』とのことでございます。イヤ、ぐにゃぐにゃ故に、ほんとに面白かったですよ。懐かしのとんま天狗が登場して、左手で左腰の刀を抜くシーンなんぞは、幼かりし頃、テレビで毎週見ていた、あの姿です。切られた相手を前に、切り傷には○○○○○軟膏なんぞと、馴染みの宣伝まで披露して、おりました。こうしたギャグなんかは、ある程度の年齢でなければ分からないでしょうが、会場の年齢層を見ているとかなり中高年でしたから、大うけでした。さすがにお歳を召されたとんま天狗でございましたので、大立ち回りの途中で、敵方の方に腰をかけてお休みになられるなどしました。藩主・伊東祐相(中村勘三郎)と、さくら(岡本 綾)との相対での絡みのところなんぞは、勘三郎の突っ込みに対して、さくらが受けきれずに横を向いて笑い出してしまうのですから、これは、もったいない。やっぱり、大村昆、藤山直美との突っ込みは、さすがに手馴れたものでして、日替わりネタで変わることもあるんだろうなって感じました。中村 七之助の小村寿太郎、渡辺 哲の島津忠寛は、それぞれのツボにはまったお役でした。そうそう、小山三がほんの少しですが、面白いところで出てきましたけど、足元にお気をつけくださいませ。お芝居の場所柄と明治維新で廃藩置県による新知事のお話などあり、そのまんま知事だとか今の話題にもひっかけていたり、女性は産む機械ではないなど、最新のネタまで含んでまさしく、グニャグニャ~です。が、これが違和感なくぴったりはまってます。最後は、百姓になった元殿様が新知事に任命され、祐相と千代梅(藤山 直美)夫婦が花道を引き下がり、お幕とあいなりました。最初のカテコでは、花道からお二人が戻り、その後2回のカテコがありました。ぐにゃぐにゃでも結構、芯が入っておりまして、楽しいお芝居でございました。笑いすぎて、咳き込んでしまいましたよ。掛け声ではなく、笑って喉がガラガラなんてこともあるんですね。
2007年02月13日
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好天気に誘われて、散歩がてら本屋さんに立ち寄りまして、お値段が高いなァと思いつつもまたまた、演劇界の3月号を買ってしまいました。『演劇界』、もとは『演藝画報』と言うことでして、歌舞伎座のHPにも紹介されています。それによると、『現在市販されている演劇雑誌で、特に歌舞伎を中心に扱っている雑誌といえば、演劇出版社が毎月発行している『演劇界』なのは皆さまよくご存知と思います。『演劇界』は太平洋戦争末期昭和18年、演劇雑誌統合により創刊された雑誌ですが、その前身は明治40年創刊の『演藝画報』でした。是は歌舞伎に少しでも興味がある人にはたまらない雑誌です。』とのことで、歴史のある演劇雑誌だったのですね。先月来、廃刊になるのではないかと噂されていましたが、会社のHPには記載がありません。情報によれば、小学館が演劇出版社の一部株式を保有することになったため、これにあわせ、大幅なリニュアルが決定したもようだそうです。ぜひ、継続させていただきたいものです。さて、今月号は、演劇界 2007年3月号表紙 中村雀右衛門の千歳太夫 カラーページは、●歌舞伎座 初芝居名舞台撰 初春大歌舞伎金閣寺(松永大膳) 松本幸四郎 金閣寺(雪姫) 坂東玉三郎 金閣寺(此下東吉) 中村吉右衛門 勧進帳(富樫左衛門) 中村梅玉 勧進帳(源義経) 中村芝翫 切られお富(切られお富) 中村福助 俊寛(丹左衛門尉基康) 中村富十郎 ●国立劇場 開場四十周年記念 初春歌舞伎梅初春五十三驛(猫石の精霊) 尾上菊五郎 梅初春五十三驛(大姫) 中村時蔵 梅初春五十三驛(白井権八) 尾上菊之助 梅初春五十三驛(所化弁長) 坂東三津五郎 ●浅草公会堂 新春浅草歌舞伎義経千本桜(いがみの権太) 片岡愛之助 (お米) 片岡嶋之亟 身替座禅(山蔭右京) 中村勘太郎 義経千本桜(典侍の局) 中村七之助 (安徳帝) 原口智照 義経千本桜(新中納言知盛) 中村獅童 ●大阪松竹座 新築開場十周年記念 壽初春大歌舞伎仮名手本忠臣蔵(戸無瀬) 坂田藤十郎 勧進帳(武蔵坊弁慶) 市川團十郎 毛谷村(毛谷村六助) 中村翫雀 (お園) 中村扇雀 勧進帳(富樫左衛門) 市川海老蔵 仮名手本忠臣蔵(加古川本蔵) 片岡我當 封印切(梅川) 片岡秀太郎 ●新橋演舞場朧の森に棲む鬼(ライ) 市川染五郎 全てを観る事の出来ないファンにとっては、これだけでも、豊富な資料でございます。伝統文化を大切にしてゆきたいと、あらためて思う次第です。
2007年02月12日
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「働かざるもの食うべからず」誰でも知っている有名な言葉ですが、これ聖書から来ております。(テサロニケ人への第二の手紙3章10)マルクスがこの言葉を「生産に役だたない者は食べる資格はない」という意味に使い始めてから、言葉はもともとの意味を超えて、使用されるようになって来たようでございます。言葉の意味はさておきまして、働かなくては食べてゆくことが出来ませんし、働くことが当たり前のような人生を過ごしているともいえます。ところが、働いて稼いだお金はどうかと言うと、これが働いているかどうか、怪しいものでございます。働かないものを使ってしまえば、減少して、いつかは無くなってしまうだけです。また、定年退職後は働かないことにしたとしたら、食うべからずになるのでしょうか・・・。ここで、興味ある情報があります。内閣府が1月12日に発表した2005年度の国民経済計算(確報)でございます。それによると、家計の可処分所得のうちどれだけ貯蓄に回ったかを示す「家計貯蓄率」は3・1%と、前年度より0・3ポイント低下し、過去最低を更新しております。低下は8年連続で、ピークの1975年度(23・1%)の7分の1以下になりました。高齢化が進み、貯蓄を取り崩して生計を立てる世帯が増えているためだと分析されております。また、家計の所得から税金や社会保障費を引いた「手取り収入」を示す家計可処分所得は、前年度比0・7%増の290兆3000億円と2年連続で上昇したとのことでございます。特に今年からは団塊の世代が大量に定年退職を迎える年でありますが、2005年度の国民経済計算(確報)を拝見すると、すでに行く先は見えているような気がしてなりません。貯蓄を取り崩して生計を立てることなく、貯蓄の中から少しでも有利な運用をすることが必要な時代はもうすでに来ているのではないでしょうか。そうでなければ、自分の老後の生活設計なんて立てられませんよね。とにかく、自分自身はもちろん持っているものも、働けるものは働かせてゆき、毎月、歌舞伎を観たいものです。(結局、ここに落ち着くのであります・・・・。)
2007年02月11日
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昨日は節分で豆まきをして、今日は立春。 春への歩みが進んで行くこの季節は、心なしか次第にテンションが上昇し始める時期でもあります。腰痛予防のために散歩をしていましても、風は冷たいのですが、日差しは春を感じさせるものがありました。春といえば学校だと卒業や入学、会社だと新人の入社などなど新しいステージの幕開きもありますね。自分には、もう関係ないですからどうってことはありませんが、春の歌舞伎のスケジュールなど検討していましたら、歌舞伎会の会員報で、四月大歌舞伎の演目が掲載されておりました。歌舞伎座のHPにもありましたので、調べたら、襲名披露がらみらしく、微妙に料金が変わっているようでした。でもまあ、何はともあれ、信二郎が二代目錦之助に変わっての新しいスタートをお祝いしましょう。四月大歌舞伎 中村信二郎 改め 二代目 中村錦之助襲名披露平成19年4月2日(月)~26日(木)昼の部一、當年祝春駒(あたるとしいわうはるこま)曽我五郎 獅童曽我十郎 勘太郎小林舞鶴 七之助工藤祐経 歌六二、頼朝の死(よりとものし)将軍源頼家 梅玉畠山重保 歌昇小周防 福助大江広元 歌六中野五郎 東蔵尼御台政子 芝翫三、男女道成寺(めおとどうじょうじ)白拍子桜子実は狂言師左近 仁左衛門白拍子花子 勘三郎四、鬼一法眼三略巻 菊畑(きくばたけ) 劇中にて襲名口上申し上げ候虎蔵実は牛若丸 信二郎改め錦之助智恵内実は鬼三太 吉右衛門笠原湛海 歌昇皆鶴姫 時蔵吉岡鬼一法眼 富十郎夜の部一、源平布引滝 実盛物語(さねもりものがたり)斎藤実盛 仁左衛門葵御前 魁春太郎吉 千之助瀬尾十郎 彌十郎小万 秀太郎二、二代目中村錦之助襲名披露 口上(こうじょう)信二郎改め錦之助雀右衛門幹部俳優出演三、双蝶々曲輪日記 角力場(すもうば)放駒長吉/山崎屋与五郎 信二郎改め錦之助藤屋吾妻 福助平岡郷左衛門 彌十郎三原有右衛門 獅童茶屋亭主金平 東蔵濡髪長五郎 富十郎四、新皿屋舗月雨暈 魚屋宗五郎(さかなやそうごろう)魚屋宗五郎 勘三郎女房おはま 時蔵小奴三吉 勘太郎召使おなぎ 七之助父太兵衛 錦吾磯部主計之助 信二郎改め錦之助浦戸十左衛門 我當今回は、中村屋もいますね。楽しみだァ~。
2007年02月04日
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