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プロのつぶやき1337「笑顔が見える美味しさ作り」ネットショップはこちらです。 http://sakamotocoffee.shop/ お支払いは・・・【クレジット決済】【PayPay決済】【amazonPay決済】【代金引換】【コンビニ支払い・銀行振込】になります。(卸のお客様は「卸のご案内」ページから登録をお願いします。)お手数おかけしますが、よろしくお願いします。(この度、当店をご利用のすべてのお客様に、お客様ご自身にて電子領収書等が発行可能になりました。)今週になって朝寒くなってきました・・・12月の寒さだそうです、ひやっとした空気は気持ち良いのですが秋晴れがどこか行ってしまいました。慌てて衣替えしました。ご常連の注文も一気に秋めいて「ベラ・ノッテ」「つるべ糸」「アフターダーク」とさかもとこーひーの秋を感じています。そうそう、11月12月の予定も入ってきています・・・食事会呑み会、落語にコンサート・・・公民館等でのこーひーレッスン・・・勿論店も忙しくなりますので、コンデション整えるのに気を使います。スタレビは今年当選して地元の千葉県文化会館に行けましたが・・・毎年行っている達郎が当たりません!アルフィも横浜・大宮と外れ、武道館は当たるか?・・・落語は談春、一之輔が当たり、お正月恒例志の輔PARCOは第一希望日が当たりました、スタレビの市原も先日当選メールが届きました、近所でのコンサートはうれしいです。一方、コーヒー生豆の相場高騰が止まらず、あれこれ頭を使っていますが・・・せめてひと時のライブを楽しんでいます。古希まっしぐらですが・・・古希に見えないですねーとよく言われます・・・上司がいないのでストレス無く、美味しいもの食べて飲んで、笑ってを大切にしていると返事してます(笑)そんなこんなで・・・津田沼のブラウンサウンドコーヒーさんの新作シュークリームですが・・・スタッフさんが好きなシュークリームをそれぞれ話し合って、試作を繰り返して、みんなで試食したら・・・「おいしい!誰か!コーヒー!」となったそうです(笑)ひと口食べると・・・硬くもなく柔らかでもないクッキーシューが心地よく、生クリームに味付けとしたようなカスタードを加えたディプロマットクリームが新鮮な印象で・・・コーヒー屋さんのシュークリームになっていました。ケーキ屋さんのシュークリームだと、カスタードだったり、カスタードと生クリームが半々だったりが多いですし、皮が堅かったり柔らかだったり、それは美味しいのですが・・・この割合には笑顔が出ました・・・そしてコーヒーとの相性の良さ!・・・ひと口食べて、コーヒー飲んで、またひと口・・・コーヒー(笑)ケーキ屋さんのシェフならこれを作るのは難しくはない技術でしょうが・・・この発想は難しいと思います・・・特にケーキだけの美味しさではなくて、コーヒーと一緒の美味しさにはなかなか出会いません。(まぁ、坂本は40年前に紅茶と一緒で美味しいお菓子作ってました(笑))お客さんやスタッフさんの笑顔が見える美味しさです。さかもとこーひーのこーひーも商品にする時はどんな常連さん向けの美味しさになるかが基本になっています。坂本が好きな飲食店でも、食べたり飲んだりすると思わず、にやっとしたり、ほぉーと感心したり、にやにや笑顔になったり・・・そんなお店ばかりです。お昼に食べる蕎麦屋や町中華でも、何年も同じものを注文しているのに、その度にこれこれとひとりで頷いています。レストランとか料理屋さんだと目の前にお客さんいるので、お客さんの喜ぶ料理を自ずと作ると思いますが・・・ケーキやコーヒー豆だと家庭で味わう美味しさをうっかりすると見失いそうです。店主の好みになるのは当然ですが、売れるかどうかが先にきそうです。デパ地下等ではたくさんのお店が並んでいるので、そんな競争から選んでもらうのは大変でしょう。でも、お客さんは買って帰ってから食べて笑顔になりたいんですよねー。そうやって一生懸命になればなるほど作品を作るような落とし穴が待っています。SNSでも材料や製法のこだわりはよく目にしますが・・・どういう美味しさを届けたいのかとか、どういうお客さんに笑顔になってもらいたいとかはあまり目にしません。誰に美味しいと思ってもらえるのか、誰に笑顔になってほしいのか・・・「笑顔が見える美味しさ作り」が基本だと思いますね~。さかもとこーひーは「まろやかな美味しさと、ゆたかな香り」を大切にしています。
2025.10.26
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【モカ・ナチュラル】(200gパック、500gパック)人気の「モカ・ナチュラル」のロットが変わり・・・よりエレガントさが印象的になりました。20分30分と長く続く余韻、赤いベリー感や赤ワインな感じも素晴らしいです。完熟さの揃った収穫が伝わってきます。まろやかで豊かなコクとベリー系、赤ワイン系のキャラ・・・それを支えるきれいな味わい・・・ナチュラル式なのに…とってもクリーンで…ひと口目から滑らか円やかな口当たりに、ブルーベリーやカシス、赤ワインにチョコレートのような魅力…さらにナチュラル式特有の甘さと余韻が際立っています。ここ数年、この「モカ・ナチュラル」のファンの常連さんが増えていますが…これだけ滑らかで洗練された味わいだと…安心してみなさんにお勧めできます。豊かで柔らかで長い余韻…赤い花のようなフローラル、ミルクチョコレート、ベリー、赤ワイン…ゆっくりとお楽しみください。ナチュラル式は収穫した実を剥かずにそのまま乾燥して仕上げるもので…豊かな甘さや味わいに魅力があります。さかもとこーひーのナチュラル式こーひーは…ブラジルでご紹介していますがとっても人気です。ただ、水流等を使った選別が出来ないので…徹底した選別をしたナチュラル式でないと使えません。なによりも雑味等が無いきれいな味わいは基本で譲る事はできません。以下資料からの説明にも…「近年スペシャルティコーヒーの世界では、ナチュラルのコーヒーに注目が集まっております。しかしながら、それは、以前のような過熟や汚れのあるものではなく、クリーンさのあるナチュラルです。このイルガチェフ・ナチュラルG 1は通常ならばウオッシュドとなる高品質チェリーを特別にナチュラルに仕上げて頂きました。赤い実を搬入する生産者に割増しの賃金を払い、より品質の高いコーヒーの生産に取り組んで頂いております。集められたチェリーはアフリカンベッド上で、未完熟、未熟なチェリーを徹底的に除去し、乾燥させていきます。更に乾燥後、脱穀された生豆は、機械選別後、ハンドピックにより選別され、高品質ナチュラルコーヒーが完成します。方法はシンプルですが、人の力が品質に大きく左右します。 クリーンなベリー風味のナチュラルをお楽しみ下さい。」…とありますように、ナチュラル式であっても、素晴らしくきれいな味わいが、ナチュラル式モカの個性をより魅力的にしていると思います。その「モカ・ナチュラル」ですが…まずは少し深煎りに仕上げた豊かな香りが印象的だと思います…ブルーベリーやカシス…そして赤ワインからチョコレートの感じ…味わいは甘さから円やかな口当たり、さらに長く心地よい余韻…勿論汚れの無いきれいな味わいです。冷めてゆっくり味わうと…ローズ系フローラルのキャラクターが感じられたり…バニラやミルクチョコレート…最後にはスパイシーさも出て来て…素晴らしいモカ・イルガチェフェのナチュラル式の魅力を発揮しています。余韻の鼻に抜ける素晴らしい香りに「モカ・イルガチェフェ」の魅力を感じるでしょう。深煎り好きの方には勿論ですが…この上品な味わいと香りはさかもとこーひーの常連のみなさんにお勧めしたいと思います…お楽しみください。エチオピア シダモG3 グジ シャキソ品 種: エチオピア系統品種栽培地: オロミア州 シダモ地域 グジ地区 シャキソエリア(シャキソ水洗工場)所 属: BNTの提携水洗工場標 高: 1,500m~1,700m付近降水量: 1,700mm収穫時期: 11月下旬より1月頃まで農 園: イルガチェフの小規模農家 グレード: G3エチオピアでは小規模生産者、仲買人、ECX(取引所)、輸出業者というルートで、トレースのしにくいコーヒーが主でしたが、近年農協ユニオンやプライベートな生産者団体が登場し、高品質、トレース、環境配慮といったコーヒーが登場してくるようになりました。エチオピアにはオロミア族が居住する広大な地域(オロミア州)があり、そこはコーヒー生産地域でもあります。首都アディスアベバより南に約520㎞、険しい山岳地域に位置するのがグジ地区です。グジ地区の南西部に位置するシャキソエリアは、隣のSNNPR州(南部諸民族州)との境界に位置する秘境の地で、高品質コーヒーの名産地です。BNTのG1は一般レベルと比較し特級(マイクロロットクラス)に相当すると思います。BNTG3も一般のG3よりも遥かに欠点豆が少なく、フルーティなエチオピアのナチュラルと呼べるコーヒーです。これは同社の生産者、水洗工場との長期的な協業、品質管理の賜物と思います。シダモ地区グジ-シャキッソにあるBNTの提携水洗工場より、日本向けにコストパフォーマンスが高いロットをセレクトしています。シダモはイルガチェフと同様に地名ですが、実はコーヒーの風味のタイプ名でもあるのです。ちなみに世界で商標登録されているのは、風味のタイプ名としてです。BNTの生産者、水洗工場との長期的な協業、品質管理の賜物BNTG3、一般のG3よりも遥かに欠点豆が少なく、フルーティなエチオピアのナチュラルをお楽しみください。
2025.10.22
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【アフターダーク】(200gパック、500gパック)美味しい!・・・個人的なお気に入りで、自分で一番よくできたブレンドだと思っています・・・秋たけなわになるとお届けする12年目の「アフターダーク」です。さかもとこーひーをベースで支える「バークレーロースト」に、上質さならこれでしょと「グアテマラ・ラリベルタッド」をブレンド・・・勿論「グアテマラ・エルインヘルト・パカマラ」で仕上げました、贅沢です。元々のイメージは・・・After Dark Before Light 暗闇の後、光りの前…という言葉から・・・ダークな中に見える明るい魅力です、それを進化させました。古希になって、スペシャルティコーヒーのブレンドの深み、厚み、艶かしい味わいをお届けします。上質な味わいと香りに仕上がり一人ニヤついています。ひと口目まろやかで艶っぽい口当たり・・・なめらかでクリーミーな味わいがそのままにフローラル&フルーティな余韻に流れていきます。ダークでメロウで上質なチョコレートの味わいをベースにして、アプリコットやシトリック、フローラル、ブルゴーニュ赤ワインとパカマラやグアテマラ・ラリベルタッドがいい仕事して・・・コーヒーの魅力の可能性を広げてくれます。土岐さんのアルトサックスの艶っぽい音色をイメージしました。「アフター・ダーク」は…サックスの土岐英史さんのアルバムに入っていて、年に何回かライブで聴いていて大好きな曲なんですが…お嬢さんの土岐麻子さんが新しいアルバムで英語詩を付けて歌ったんです。それを聴いていて…After Dark Before Light 暗闇の後、光りの前…という言葉がピッタリだと思いました、是非お楽しみください。(土岐さんが2021年6月71歳で逝去されました。ライブであの生音を浴びることができないのかと寂しいのですが、CDでヘビロテしてます。R.I.P.)「アフターダーク」のアンサーソングならぬアンサーブレンドが「あたら夜」(明けてしまうのが惜しいようなきれいな素晴らしい夜)、そして「ベラ・ノッテ」(美しい夜)と揃って、さかもとこーひー「きれいな夜三部作」ベラノッテ、アフターダーク、あたら夜になっています。
2025.10.21
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【グアテマラ・エルインヘルト・パカマラ】(100gパック)ひと口目からトップスペシャルティコーヒーの魅力に惹きつけられます。昨年はパナマ・レリダ農園のパカマラ種でしたが・・・今年はグアテマラ・エルインヘルト農園のパカマラです。官能的なフルーツやフローラル感から・・・なめらかな質感・・・相変わらずのパカマラ種の魅力いっぱいです。深まる秋を感じる季節にお届けしている「グアテマラ・エルインヘルト農園・パカマラ種」です。エルインヘルト農園はさかもとこーひーが世界最高峰の農園だと思っているので…焙煎担当店長の次男を3年連続で訪問させ…パカマラ種の栽培エリアまで見学させていただきました。最初の印象が…滑らかさ、複雑さ、円やかさ、きれいなのに奥深い…冷めてからのブルゴーニュ赤ワインを連想される魅力が抜きんでています。アプリコット、ピーチ、フローラル、なめらかなマウスフィール、余韻の複雑さ、エレガントさと・・・温かい時も冷めきっても。次から次へと魅力が押し寄せて来ます・・・さらに30分経っても押し寄せてくる豊かな余韻がご機嫌です。あらためてカフェプレスで淹れ味わうと…最初の印象はエレガント…そして香りの豊かさと滑らかな口当たりから余韻に漂う香りの複雑さ妖婉さ…こーひーの魅力の可能性を感じさせてくれます。華やかさ、滑らかさ、余韻の素晴らしさ…カッピングコメントは…ピーチ、フローラル、アプリコット、カシス…ブライト、ライブリー…クリーミー、ラウンド…マスカット、洋梨、オレンジ、レモン…ブルゴーニュ赤ワイン、スパイシー…完全に冷めて、レモンバーベナの鮮烈な印象…エレガント、コンプレックス、ロングアフターテイスト。ピーチ、フローラル、マスカットなキャラクターが押し寄せてきました。ひと口目、舌を明るく気品ある味わいが包みます。ジッと集中するとピーチやフローラルにマスカット、アプリコットのキャラが甘さとともに押し寄せて…香りの余韻だけを残して、味わいがスッと消えて行きます。スタッフさんが、なんだろう、なんか凄いと言っていたので…色々とキャラクターを並べると…レモンでそれそれと頷いていました。レモンの周りになんだか怪しい感じしているのがピーチやアプリコットと言うと…感じるけど言葉にならないと…。シルキーマウスフィールと言われる繊細な口当たりにさらに滑らかで円やかなクリーミーさも追いかけてきます。少し冷めると、マスカットやオレンジに洋梨のような魅力も顔を出して…さらに冷めるときれいなレモンのキャラクター、レモンの酸味を取り除いたレモンバーベナのような鮮やかな香りと余韻、そこにオレンジが重なり…最後には上品な赤ワインを味わっているような際立った印象です。より滑らかさ円やかさを感じました、冷たくなっての最後のひと口ふた口はブルゴーニュ赤ワインのエレガントさと共通するこーひーだと思います、大切な方へのギフトとしてもお勧めします。エルインヘルト・パカマラをカフェプレスで5分抽出で味わっています。カフェプレスでの抽出時間を…標準の4分にすると…これ以上無いといったエレガントさが愉しめます…少し長めで5分とじっくり淹れると…エレガントさにより複雑さが深まって圧倒されます。品 種: パカマラ種農園: エルインヘルト 農園主:アルツロ・アギーレ氏栽培地: グアテマラ ウエウエテナンゴ地域 ラリベルタッド地区地形: クチュマタン山系に位置する険しい地形標 高: 1,770-1,830m土壌: ローム 雨量:1,600mm 気候: 年平均22°C、相対湿度 75%収穫時期: 2月から4月生産処理: 水洗処理方式(FW フー リー ウ オ ッシュド、発酵時間 48-60時間)、天日乾燥グアテマラの8つの地域の内、ウエウエテナンゴは、グアテマラ市から最も離れたメキシコ国境に位置します。「ハイランド・ウエウエ」といわれるように、岩肌がところどころみられる非常に険しい、標高の高い産地です。冬の収穫時期の朝には、霜がみられることがあるほどです。しかしながらメキシコからの乾燥した熱風がこの地域には吹き、ユニークな微気候を生み出し、それがコーヒー生産を可能にします。 ラリベルタッド地区は、メキシコ国境付近のウエウエテナンゴ地域の南側に位置し、過去カップオブエクセレンス品評会では、多くの入賞農園を生み出して参りました。同地区でも有名なのは、入賞常連のエル・インヘルト農園が挙げられます。 非常に高い標高のブルボ種は小粒で、熟度の高い風味が高く評価されてきました。2008年のカップオブエクセレンス品評会で同農園のパカマラ種がポンドあたり$80.20(当時の普通のコーヒーの約50倍!)を付けて以来、インヘルトのパカマラは強い個性を有するトップオブトップのスペシャルティコーヒーとして認知されるようになりました。 現在ではパナマのエスメラルダ・ゲイシャと並ぶ世界最高峰のコーヒーとして、農園独自のインターネットオークションによる販売を行うまでになりました。 高品質コーヒー生産に真摯に取り組み、大成功を収めているといってよいでしょう。同農園のパカマラ種は、1シーズンで三回の収穫期があり、コンセプションは最盛期である二番摘みとなります。紅茶のダージリンに例えれば、セカンドフラッシュのようなものです。一般的にコーヒーは、最盛期の収穫が品質的には最も優れているといわれておりますが、今回のコンセプションは、パカマラらしいクリーミーなテクスチャーに加え、カシスや黒ブドウのような凄いフレーバーを放っています。 この貴重な風味を皆さま、ぜひ味わってみてください
2025.10.20
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プロのつぶやき1336「グアテマラ・エルインヘルト・パカマラ、アフターダーク、モカ・ナチュラル」ネットショップはこちらです。 http://sakamotocoffee.shop/ お支払いは・・・【クレジット決済】【PayPay決済】【amazonPay決済】【代金引換】【コンビニ支払い・銀行振込】になります。(卸のお客様は「卸のご案内」ページから登録をお願いします。)お手数おかけしますが、よろしくお願いします。(この度、当店をご利用のすべてのお客様に、お客様ご自身にて電子領収書等が発行可能になりました。)10月後半、朝晩ぐっと涼しくなってきました・・・千葉は曇り空が続いていますが、過ごしやすいです。土曜日は延期になっていた孫娘の初めての運動会でした、晴れてよかったです。ダンスの練習を熱心にしていたので・・・動画を観るのが楽しみです。公民館でのこーひーレッスン秋シーズンがスタートしました。10月11月と毎週のようにありますが、頑張ります。2時間終わるとぐったりします・・・昔なら午前午後とやったこともあったのに・・・。先日の到着ロットのカッピングと産地の情報交換会を受けて、来年に向けての生豆の手当や、価格を抑えるためのブレンドの見直しをしています。ブラジルは1年で50%、コロンビアは35%も高騰・・・他の産地は元々高いのですが、やはり20%前後の高騰になります。さかもとこーひーは同業者の30%~50%くらいに価格を抑えていますが・・・在庫していた生豆が11月12月には無くなりそうです。さかもとこーひーは、20年になるパートナーインポーターさんの協力で1年分の生豆を調達しています。ここ数年はクオリティのバランスを大切にして、クオリティを守りながらオーバースペックにならないよう気をつけています。買付け価格も業界相場よりも有利になっています。そして、12kg焙煎機なので、自家焙煎店の5kgや最近多い1kgの焙煎機よりも生産性が高いこと・・・喫茶をしていないのと、通販が8割、500g袋が多いと言うことで・・・少ないスタッフで豆の販売・通販にフォーカスし、ローコストで経営できています。そんなやり方で価格を抑えられていますが・・・それでもかなり」厳しい状況になっています。在庫の生豆を使い切った順番で価格を見直すことになりますが・・・それでも、原価をかけられる、原価率を高められるので最小限の値上げに抑えられるよう、あれこれ頭に汗をかいています。さかもとこーひーはコーヒーのある日常、暮らしを大切にして33年になります・・・マニアや趣味向けのコーヒーではありませんので・・・減価率を上げてでも暮らしの中の価格でお届けできるよう、ジタバタしています。最近伸びているカフェやレストラン向けの卸は・・・飲食業界の厳しさを知っていますので、安定したクオリティでの価格維持を心がけています。そうは言っても店で工夫できる部分とどうにもできない部分がありますので、その辺ご理解をよろしくお願いします。(せめて消費税の負担が無くなると良いのですが、なかなか減税になりそうもありません)そんなこんなで・・・深まる秋に向けての3種類のこーひーのご紹介です・・・それぞれの味わい深い魅力をお楽しみください。。秋に向けて久々のエルインヘルト農園のパカマラ種「グアテマラ・エルインヘルト・パカマラ」・・・パカマラをブレンドした「アフターダーク」・・・新しいロットになってエレガントさが際立つ「モカ・ナチュラル」です、お楽しみください。【グアテマラ・エルインヘルト・パカマラ】(100gパック)ひと口目からトップスペシャルティコーヒーの魅力に惹きつけられます。昨年はパナマ・レリダ農園のパカマラ種でしたが・・・今年はグアテマラ・エルインヘルト農園のパカマラです。官能的なフルーツやフローラル感から・・・なめらかな質感・・・相変わらずのパカマラ種の魅力いっぱいです。深まる秋を感じる季節にお届けしている「グアテマラ・エルインヘルト農園・パカマラ種」です。エルインヘルト農園はさかもとこーひーが世界最高峰の農園だと思っているので…焙煎担当店長の次男を3年連続で訪問させ…パカマラ種の栽培エリアまで見学させていただきました。最初の印象が…滑らかさ、複雑さ、円やかさ、きれいなのに奥深い…冷めてからのブルゴーニュ赤ワインを連想される魅力が抜きんでています。アプリコット、ピーチ、フローラル、なめらかなマウスフィール、余韻の複雑さ、エレガントさと・・・温かい時も冷めきっても。次から次へと魅力が押し寄せて来ます・・・さらに30分経っても押し寄せてくる豊かな余韻がご機嫌です。あらためてカフェプレスで淹れ味わうと…最初の印象はエレガント…そして香りの豊かさと滑らかな口当たりから余韻に漂う香りの複雑さ妖婉さ…こーひーの魅力の可能性を感じさせてくれます。華やかさ、滑らかさ、余韻の素晴らしさ…カッピングコメントは…ピーチ、フローラル、アプリコット、カシス…ブライト、ライブリー…クリーミー、ラウンド…マスカット、洋梨、オレンジ、レモン…ブルゴーニュ赤ワイン、スパイシー…完全に冷めて、レモンバーベナの鮮烈な印象…エレガント、コンプレックス、ロングアフターテイスト。ピーチ、フローラル、マスカットなキャラクターが押し寄せてきました。ひと口目、舌を明るく気品ある味わいが包みます。ジッと集中するとピーチやフローラルにマスカット、アプリコットのキャラが甘さとともに押し寄せて…香りの余韻だけを残して、味わいがスッと消えて行きます。スタッフさんが、なんだろう、なんか凄いと言っていたので…色々とキャラクターを並べると…レモンでそれそれと頷いていました。レモンの周りになんだか怪しい感じしているのがピーチやアプリコットと言うと…感じるけど言葉にならないと…。シルキーマウスフィールと言われる繊細な口当たりにさらに滑らかで円やかなクリーミーさも追いかけてきます。少し冷めると、マスカットやオレンジに洋梨のような魅力も顔を出して…さらに冷めるときれいなレモンのキャラクター、レモンの酸味を取り除いたレモンバーベナのような鮮やかな香りと余韻、そこにオレンジが重なり…最後には上品な赤ワインを味わっているような際立った印象です。より滑らかさ円やかさを感じました、冷たくなっての最後のひと口ふた口はブルゴーニュ赤ワインのエレガントさと共通するこーひーだと思います、大切な方へのギフトとしてもお勧めします。エルインヘルト・パカマラをカフェプレスで5分抽出で味わっています。カフェプレスでの抽出時間を…標準の4分にすると…これ以上無いといったエレガントさが愉しめます…少し長めで5分とじっくり淹れると…エレガントさにより複雑さが深まって圧倒されます。品 種: パカマラ種農園: エルインヘルト 農園主:アルツロ・アギーレ氏栽培地: グアテマラ ウエウエテナンゴ地域 ラリベルタッド地区地形: クチュマタン山系に位置する険しい地形標 高: 1,770-1,830m土壌: ローム 雨量:1,600mm 気候: 年平均22°C、相対湿度 75%収穫時期: 2月から4月生産処理: 水洗処理方式(FW フー リー ウ オ ッシュド、発酵時間 48-60時間)、天日乾燥グアテマラの8つの地域の内、ウエウエテナンゴは、グアテマラ市から最も離れたメキシコ国境に位置します。「ハイランド・ウエウエ」といわれるように、岩肌がところどころみられる非常に険しい、標高の高い産地です。冬の収穫時期の朝には、霜がみられることがあるほどです。しかしながらメキシコからの乾燥した熱風がこの地域には吹き、ユニークな微気候を生み出し、それがコーヒー生産を可能にします。 ラリベルタッド地区は、メキシコ国境付近のウエウエテナンゴ地域の南側に位置し、過去カップオブエクセレンス品評会では、多くの入賞農園を生み出して参りました。同地区でも有名なのは、入賞常連のエル・インヘルト農園が挙げられます。 非常に高い標高のブルボ種は小粒で、熟度の高い風味が高く評価されてきました。2008年のカップオブエクセレンス品評会で同農園のパカマラ種がポンドあたり$80.20(当時の普通のコーヒーの約50倍!)を付けて以来、インヘルトのパカマラは強い個性を有するトップオブトップのスペシャルティコーヒーとして認知されるようになりました。 現在ではパナマのエスメラルダ・ゲイシャと並ぶ世界最高峰のコーヒーとして、農園独自のインターネットオークションによる販売を行うまでになりました。 高品質コーヒー生産に真摯に取り組み、大成功を収めているといってよいでしょう。同農園のパカマラ種は、1シーズンで三回の収穫期があり、コンセプションは最盛期である二番摘みとなります。紅茶のダージリンに例えれば、セカンドフラッシュのようなものです。一般的にコーヒーは、最盛期の収穫が品質的には最も優れているといわれておりますが、今回のコンセプションは、パカマラらしいクリーミーなテクスチャーに加え、カシスや黒ブドウのような凄いフレーバーを放っています。 この貴重な風味を皆さま、ぜひ味わってみてください2160円/100gパック(税込)【アフターダーク】(200gパック、500gパック)美味しい!・・・個人的なお気に入りで、自分で一番よくできたブレンドだと思っています・・・秋たけなわになるとお届けする12年目の「アフターダーク」です。さかもとこーひーをベースで支える「バークレーロースト」に、上質さならこれでしょと「グアテマラ・ラリベルタッド」をブレンド・・・勿論「グアテマラ・エルインヘルト・パカマラ」で仕上げました、贅沢です。元々のイメージは・・・After Dark Before Light 暗闇の後、光りの前…という言葉から・・・ダークな中に見える明るい魅力です、それを進化させました。古希になって、スペシャルティコーヒーのブレンドの深み、厚み、艶かしい味わいをお届けします。上質な味わいと香りに仕上がり一人ニヤついています。ひと口目まろやかで艶っぽい口当たり・・・なめらかでクリーミーな味わいがそのままにフローラル&フルーティな余韻に流れていきます。ダークでメロウで上質なチョコレートの味わいをベースにして、アプリコットやシトリック、フローラル、ブルゴーニュ赤ワインとパカマラやグアテマラ・ラリベルタッドがいい仕事して・・・コーヒーの魅力の可能性を広げてくれます。土岐さんのアルトサックスの艶っぽい音色をイメージしました。「アフター・ダーク」は…サックスの土岐英史さんのアルバムに入っていて、年に何回かライブで聴いていて大好きな曲なんですが…お嬢さんの土岐麻子さんが新しいアルバムで英語詩を付けて歌ったんです。それを聴いていて…After Dark Before Light 暗闇の後、光りの前…という言葉がピッタリだと思いました、是非お楽しみください。(土岐さんが2021年6月71歳で逝去されました。ライブであの生音を浴びることができないのかと寂しいのですが、CDでヘビロテしてます。R.I.P.)「アフターダーク」のアンサーソングならぬアンサーブレンドが「あたら夜」(明けてしまうのが惜しいようなきれいな素晴らしい夜)、そして「ベラ・ノッテ」(美しい夜)と揃って、さかもとこーひー「きれいな夜三部作」ベラノッテ、アフターダーク、あたら夜になっています。2160円/200gパック(税込)、4320円/500gパック(税込)【モカ・ナチュラル】(200gパック、500gパック)人気の「モカ・ナチュラル」のロットが変わり・・・よりエレガントさが印象的になりました。20分30分と長く続く余韻、赤いベリー感や赤ワインな感じも素晴らしいです。完熟さの揃った収穫が伝わってきます。まろやかで豊かなコクとベリー系、赤ワイン系のキャラ・・・それを支えるきれいな味わい・・・ナチュラル式なのに…とってもクリーンで…ひと口目から滑らか円やかな口当たりに、ブルーベリーやカシス、赤ワインにチョコレートのような魅力…さらにナチュラル式特有の甘さと余韻が際立っています。ここ数年、この「モカ・ナチュラル」のファンの常連さんが増えていますが…これだけ滑らかで洗練された味わいだと…安心してみなさんにお勧めできます。豊かで柔らかで長い余韻…赤い花のようなフローラル、ミルクチョコレート、ベリー、赤ワイン…ゆっくりとお楽しみください。ナチュラル式は収穫した実を剥かずにそのまま乾燥して仕上げるもので…豊かな甘さや味わいに魅力があります。さかもとこーひーのナチュラル式こーひーは…ブラジルでご紹介していますがとっても人気です。ただ、水流等を使った選別が出来ないので…徹底した選別をしたナチュラル式でないと使えません。なによりも雑味等が無いきれいな味わいは基本で譲る事はできません。以下資料からの説明にも…「近年スペシャルティコーヒーの世界では、ナチュラルのコーヒーに注目が集まっております。しかしながら、それは、以前のような過熟や汚れのあるものではなく、クリーンさのあるナチュラルです。このイルガチェフ・ナチュラルG 1は通常ならばウオッシュドとなる高品質チェリーを特別にナチュラルに仕上げて頂きました。赤い実を搬入する生産者に割増しの賃金を払い、より品質の高いコーヒーの生産に取り組んで頂いております。集められたチェリーはアフリカンベッド上で、未完熟、未熟なチェリーを徹底的に除去し、乾燥させていきます。更に乾燥後、脱穀された生豆は、機械選別後、ハンドピックにより選別され、高品質ナチュラルコーヒーが完成します。方法はシンプルですが、人の力が品質に大きく左右します。 クリーンなベリー風味のナチュラルをお楽しみ下さい。」…とありますように、ナチュラル式であっても、素晴らしくきれいな味わいが、ナチュラル式モカの個性をより魅力的にしていると思います。その「モカ・ナチュラル」ですが…まずは少し深煎りに仕上げた豊かな香りが印象的だと思います…ブルーベリーやカシス…そして赤ワインからチョコレートの感じ…味わいは甘さから円やかな口当たり、さらに長く心地よい余韻…勿論汚れの無いきれいな味わいです。冷めてゆっくり味わうと…ローズ系フローラルのキャラクターが感じられたり…バニラやミルクチョコレート…最後にはスパイシーさも出て来て…素晴らしいモカ・イルガチェフェのナチュラル式の魅力を発揮しています。余韻の鼻に抜ける素晴らしい香りに「モカ・イルガチェフェ」の魅力を感じるでしょう。深煎り好きの方には勿論ですが…この上品な味わいと香りはさかもとこーひーの常連のみなさんにお勧めしたいと思います…お楽しみください。エチオピア シダモG3 グジ シャキソ品 種: エチオピア系統品種栽培地: オロミア州 シダモ地域 グジ地区 シャキソエリア(シャキソ水洗工場)所 属: BNTの提携水洗工場標 高: 1,500m~1,700m付近降水量: 1,700mm収穫時期: 11月下旬より1月頃まで農 園: イルガチェフの小規模農家 グレード: G3エチオピアでは小規模生産者、仲買人、ECX(取引所)、輸出業者というルートで、トレースのしにくいコーヒーが主でしたが、近年農協ユニオンやプライベートな生産者団体が登場し、高品質、トレース、環境配慮といったコーヒーが登場してくるようになりました。エチオピアにはオロミア族が居住する広大な地域(オロミア州)があり、そこはコーヒー生産地域でもあります。首都アディスアベバより南に約520㎞、険しい山岳地域に位置するのがグジ地区です。グジ地区の南西部に位置するシャキソエリアは、隣のSNNPR州(南部諸民族州)との境界に位置する秘境の地で、高品質コーヒーの名産地です。BNTのG1は一般レベルと比較し特級(マイクロロットクラス)に相当すると思います。BNTG3も一般のG3よりも遥かに欠点豆が少なく、フルーティなエチオピアのナチュラルと呼べるコーヒーです。これは同社の生産者、水洗工場との長期的な協業、品質管理の賜物と思います。シダモ地区グジ-シャキッソにあるBNTの提携水洗工場より、日本向けにコストパフォーマンスが高いロットをセレクトしています。シダモはイルガチェフと同様に地名ですが、実はコーヒーの風味のタイプ名でもあるのです。ちなみに世界で商標登録されているのは、風味のタイプ名としてです。BNTの生産者、水洗工場との長期的な協業、品質管理の賜物BNTG3、一般のG3よりも遥かに欠点豆が少なく、フルーティなエチオピアのナチュラルをお楽しみください。2160円/200gパック(税込)、4320円/500gパック(税込)さかもとこーひーは「まろやかな美味しさと、ゆたかな香り」を大切にしています。
2025.10.19
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プロのつぶやき1335「気がついて良かったこと後2つ」ネットショップはこちらです。 http://sakamotocoffee.shop/ お支払いは・・・【クレジット決済】【PayPay決済】【amazonPay決済】【代金引換】【コンビニ支払い・銀行振込】になります。(卸のお客様は「卸のご案内」ページから登録をお願いします。)お手数おかけしますが、よろしくお願いします。(この度、当店をご利用のすべてのお客様に、お客様ご自身にて電子領収書等が発行可能になりました。)ぐっすり寝て気持ちよく起きて・・・月曜日だと思ったら日曜日でした(笑)・・・仕事の日も休みの日も起きる時間は変わりませんので遅刻はしませんが・・・。だいぶ秋らしくなって、朝一仕事終えてからおゆみ池の周りを歩いているんですが・・・焙煎している店内は焙煎の熱があるので、Tシャツ一枚になっていて、そのまま外に出るとヒヤッとします。アド街で紹介された大好きなお店鐘ヶ淵の酒亭田中さんへ先日行ってきました。一皿目の「栗蒸し」の侘び寂びを感じるような味わいは、昔中津川のすやさんで初めて食べた栗きんとんを思い出しました。そして、銀餡を混ぜると中から車海老と新銀杏が入っていて、その鮮やかな味が印象的で・・・やはりこの店はただものではないです。そして、月曜日は、同業者グループの到着ロットカッピングと情報交換、懇親会でした。まずはサンプルを次から次へとカッピングして、疲れたところに目白の志むらさんのうさぎ饅頭やらピエールマルコリーニのマカロンやらと持って行った「つるべ糸」でひと息入れて・・・歴史的な高騰になっている産地や相場の最新情報を学び・・・小さな自家焙煎店の可能性を話し合いました・・・なかなか厳しい状況ですが、エネルギー充填しました。そうそう、志むらさんの「うさぎ饅頭」がとっても美味しくて、薯蕷饅頭なんですが、山芋の加減なのか、やさしい豊かな味わいにコクのある餡子で、良い十五夜になりました。さすが繁盛老舗和菓子屋さんです。お土産で頂いた「九十九餅」も繊細でエレガントな口当たりの求肥に豆の美味しさ、上質なきな粉と抜群でした。そんなこんなで・・・先週の続きで「気がついて良かったこと後2つ」です。アメリカのマーケティング本では、「コンシューマー」と「カスタマー」と分けて書かれていると、昔読んだことがあります。それを翻訳するとどちらも「お客様」になってしまって・・・そこに大きな問題があると書かれていました。検索すると・・・「コンシューマー」とは、商品やサービスを最終的に利用する「消費者」を指す言葉です。ビジネス用語としては、個人が不特定多数で消費する「一般消費者」を意味することが多く、法人や事業用とは区別されます。英語の「consumer」に由来し、製品やサービスを購入する人・カスタマーとは異なり、実際に利用する「最終使用者」を指す点が特徴です」そして・・・「カスタマー」とは、商品やサービスを購入する顧客を指す言葉で、英語の「customer」に由来します。企業が継続的にサービスを提供する取引先や個人を指し、コンシューマーとは異なり、まだ顧客ではない不特定多数の消費者よりも、特定された取引の相手を意味することが多いです。」検索で便利になりました・・・一瞬でわかりやすく教えてくれました。要するに、個人が不特定多数で消費する一般消費者と、特定された取引の相手ということでしょう・ちなみにSCAJ日本スペシャルティコーヒー協会の定義では・・・「消費者(コーヒーを飲む人)の手に持つカップの中のコーヒーの液体の風味が素晴らしい美味しさであり、消費者が美味しいと評価して満足するコーヒーであること。~」とあります。スペシャルティコーヒーの素晴らしい美味しさは際立つ美味しさとも言われますが・・・他の飲食でも味の商売、美味しさには人それぞれの好みが有って、これが厄介なんですが・・・際立つ美味しさを感じる人もいれば、そうでもないこともあります。つまり際立つ美味しさは、その魅力を美味しいと感じる人向けのものであって、不特定多数の消費者にはなかなか通じないことが多いんです。なので・・・さかもとこーひーは、さかもとこーひーの常連さん向けに、常連さんでもお好みが色々とありますから、お好み別に向けた美味しさ、魅力をお届けしようとしてきました。そして「お客起点」が大切だとも教わってきました・・・スペシャルティコーヒーに出会った時に、スペシャルティコーヒーはカスタマーオリエンテッドと教わりました。決してコンシューマーオリエンテッドでは無かったのです。さらに「そのお客は誰か?」とも教わりました。素晴らしい美味しさ、際立つ魅力をお届けしようとすると・・・特定のカスタマー、自店のカスタマー向けの美味しさになって・・・そのカスタマーオリエンテッドな味作りが基本になるということでしょう。一般消費者向けの美味しさとは別の話しになると思ってきました。敷居の高い飲食店だとお客が限定されるので、自ずとカスタマー・顧客になりますが・・・敷居の低いカフェや飲食店、ケーキ店パン屋などはコンシューマーもカスタマーも一緒にしてしまいがちです。豆売り店はコーヒー業界の一部なので、その辺があやふやなままです・・・最近はママさんもターゲットとかビジネス用語を使いますが・・・「お客は的か」と思って、不快なので、使いません。勿論、さかもとこーひーは地域のコーヒーに詳しくないけれども、コーヒー好きな方向けのお店でもありますから・・・気軽に楽しめる、苦くなくて酸っぱくなくて美味しいこーひーも用意しています。しかし、それは大手のコーヒー会社のような不特定多数一般消費者向けの美味しさとは別で・・・あくまでもさかもとこーひーの常連さん向けの美味しさなんです。なんだか、理屈っぱくなってきましたが・・・コンシューマーとカスタマーの違い、そのカスタマー起点の美味しさが気がついてよかったことです。自営の飲食店にも通じる大切なことだと思います。流行っているからとか、本場ものだからというよりも・・・自店のお客は誰か?・・・そのお客起点での美味しさが大切でしょう。さかもとこーひーは「まろやかな美味しさと、ゆたかな香り」を大切にしています。
2025.10.12
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プロのつぶやき1334「早めに気がついて良かったなぁーと思うこと2つ」ネットショップはこちらです。 http://sakamotocoffee.shop/ お支払いは・・・【クレジット決済】【PayPay決済】【amazonPay決済】【代金引換】【コンビニ支払い・銀行振込】になります。(卸のお客様は「卸のご案内」ページから登録をお願いします。)お手数おかけしますが、よろしくお願いします。(この度、当店をご利用のすべてのお客様に、お客様ご自身にて電子領収書等が発行可能になりました。)10月に入りました・・・2025年も後3ヶ月、あっという間です。今週になったら朝晩ぐっと涼しくなって・・・Tシャツでは肌寒くなりました。夜もぐっすり眠れます・・・まぁ歳なんで夜中に起きますが(笑)卸先のカフェで温かいラテやコーヒーを頼むようになりました・・・ランチも温かい蕎麦やラーメンが嬉しいです。そうそう、先週は高校のクラス会に行ってきました。3年間クラス替え無しで38名、参加者は半分弱・・・クラスの女子が2名だけだったんですが、そんなクラスで女子2名が高校の頃どんなこと思っていたのか?聞けて・・・そうだったのか~~!と思いました。転校したかったとか、そりゃそうですね。進学校だったですし・・・時代も良かったので、みんなそれなりの会社や官庁に勤め、今はリタイアした人が多かったです。中には会社経営していたり色々と事務所やっていたりもいますが・・・飲食業は2人だけですね。二次会は普段自分では絶対行かないカラオケに行って・・・まぁ自分は歌いませんが、大人しかった奴が次から次へと歌って、営業職で鍛えられたのが伝わってきました、勿論昭和歌謡曲ばっかり・・・もっとも演歌はなかったですね、アイドルはキャンディーズ(笑)一瞬で10代の頃の関係に戻りましたが・・・それでも、やはり二十歳頃から古稀までのそれぞれ色々とある短くない人生ですから、話しの端端に50年の歳月が滲んできます。そんなこんなで・・・10代の頃の仲間と会って、みんな古希になって・・・否応なく時の流れを実感し、自分の喫茶業界での51年を振り返ってしまいました。組織を避けて、職人仕事に憧れて、美味しいものが好きで・・・徒弟制度も避けて・・・喫茶の仕事でふらふらと一生食べていきたいなぁーと思って・・・気がついたら、それで食べてこれたのですが、なんか今バリスタとかしている若者と似ているなぁーと思ってしまいました。ただ、早めに気がついて良かったなぁーと思うことが2つあります。「飲食業と製造販売業」と「直接販売と間接販売」です・・・これに気が付かなかったら今のさかもとこーひーは無かったでしょう。自家焙煎店は喫茶もして、豆売りもするお店が主流です・・・さらに卸もすることも多いです。喫茶店は飲食業、豆売りは製造小売業・・・全く違う商売・ビジネスなんです。大きい会社なら分かりますが・・・自営レベルの個人店は人も少ない、資金も少ないのに、違うビジネスをするのは資源が分散してしまって、効果が出にくいのが現実です。資源の中でも時間を分散してしまうのが大きいですね。自家焙煎店は、元々50年前には喫茶をしながら常連さんに豆を分けてあげていました。そして、豆売りのノウハウも無かったので、自家焙煎の豆売り店は最初なかなか売上が上がりませんので、喫茶の売上は経営を助けます。勿論、同じコーヒービジネスなので、違和感もありません・・・それが30年50年経っても続いています。すると、喫茶は席数少なくて客数が少ない・・・豆もそれほど売れない・・・喫茶は席数がある程度ないとハンデになります。焙煎も焙煎機の大きさで生産性が決まってしまいます。さかもとこーひーは12kgの焙煎機を使っていますが・・・5kg焙煎機から12kg焙煎機になった時に、これで「スモールロースター・マイクロロースター」の仲間入りできたと思ったものでした。最近は1kg焙煎機のお店が多いようですが・・・自家焙煎店・スモールロースター・マイクロロースターの認識が違いますね。もう一つ、「直接販売と間接販売」があります。自家焙煎店はクラフトですので・・・直接販売という、お店からお客さんへダイレクトに販売するのが基本です。量販店や様々なマルシェ等に委託しての販売は間接販売になります。飲食店でもシェフの料理を楽しみにして行くお店と、チェーン店では求めるものが違います。生産者のこと、素材選び、焙煎等々・・・自家焙煎の工程はクラフトになります。なので委託販売になると効率的な感じですが・・・大量生産の大手のものと違いが伝わりにくいものです。勿論、大量生産でもなかなかのクオリティのものは増えていますし・・・個人店のものでもクオリティに問題のあるものもあります。だからこそ、自店の商品は直接販売した方が効果的だと思っています。開店当時から、さかもとこーひーは製造販売と直接販売を大切にしています・・・なので、息子二人と親となんとか食べていけるようになったと思っています。お客さんからは喫茶もすれば良いのにとか、デパートでも売れば良いのにと言われることがありますが・・・元々喫茶店で修行しましたし、息子はスタバやドトールで働いたことありますし・・・ショッピングモールやデパートから声がかかったこともあります・・・しかし、頑固と言われても喫茶店もしないし量販店での販売もしないんです。若い人でこの意味が一人でも分かってくれるといいなぁーと思っています・・・そうそう、コンシューマーとカスタマーの違いにも気がついた方が良いですね、次の機会に書いてみます。さかもとこーひーは「まろやかな美味しさと、ゆたかな香り」を大切にしています。
2025.10.05
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