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2012.07.13
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カテゴリ: 小説
第二次世界大戦に参加する予定が延びたニートがいらいらする話。
主人公の一人称の日記形式。主人公が価値観が異なる人と対峙することによって、主人公なりの価値観が浮かび上がってきて、金持ちになった兄の上流階級意識を拒否して共産党からも離れ、何も仕事をしていない生活を恥じつつ、神を信じていて戦争には賛成していることが人間的であると考えているらしい。小説の焦点はこの主人公の思索なのだけれど、主人公に思想家としての魅力があるわけでもなく、物語自体が面白いわけでもない。主人公はいらついてあちこちで喧嘩をするだけで、プロットにひねりもなく、人間的であるということについての思想も戦時下の当事者にしては浅い。終盤になってようやく戦争と死についての自問自答で思考が掘り下げられるものの、主人公が最終的に何の動機で戦争に参加するのかという思想がはっきりしない。
日記形式にしたせいで物語として散漫になり、これから先主人公はどうなるのだろうという好奇心も起きない。しかも最後は入隊して終わりというそのままのオチで物語として何の工夫もない。退屈なうえに長編という二重苦。

★★★☆☆





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最終更新日  2012.07.13 08:06:16
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