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2012.09.11
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カテゴリ: 小説
官吏になりそこねた趙行徳が西夏の女と見知らぬ文字に出会ったことをきっかけにして西夏に旅立ち、西夏の初代皇帝李元昊の部下の朱王礼と共に戦争したりする話。
三人称。時代小説だけれど説明くさくなりすぎず、時系列順に物語が展開し、各章ごとで場面が完結していて物語がわかりやすいのはよい。しかし趙行徳の物語として読むとたいして面白くない。前半は西夏文字を学びたいという明らかな動機があるものの、後半はどういう思想や動機で行動しているのかはっきりしないし、どういう最後をとげたかも書かれていない。ウイグルの王族の女をめぐる趙行徳と朱王礼の穴兄弟の関係も淡白で、その感情の書き方に面白みがない。脇役の商人の尉遅光のほうが自由気ままに行動していて主人公よりも魅力的に書かれている。
敦煌の洞窟の中から無数の経典が見つかったという事実の背後関係の空想の物語として見ればそれなりに面白いものの、主人公の冒険も恋愛も中途半端。

★★★☆☆

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最終更新日  2012.09.11 05:58:21
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