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2023.01.05
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最近は河野太郎が​ 公式サイト ​でコロナワクチンについて「誰かが責任をとる、とらないという問題ではありませんし、「運び屋」の私が「後遺症について」責任をとるなどという発言をしたことはありません。」と責任逃れの発言をして批判されている。2021年6月の文藝春秋の記事だと​ 河野太郎ワクチン担当大臣「全責任は私か゛引き受ける」 ​という見出しだけれど、「全責任」の中にワクチンの後遺症は含まれていないのだろうか。そもそも責任とは何なのか、責任を取るとはどういうことなのか考えることにした。

●責任とは何か

責任とは、悪い結果をまねいたときにその損失などの責めを負うことや、法律上の不利益または制裁を負わされることである。
法律的責任では民事責任と刑事責任があって、民事責任では被害を与えた相手に損害賠償をする責任があるし、刑事責任では犯罪に対して刑罰を受ける責任を負う。
企業経営の場合は有限責任と無限責任がある。株式会社は有限責任で、株主は保有している株数に応じて企業経営に対して責任があって、企業が倒産しても株価がゼロ円になって出資額分の損をするだけでマイナスにはならないし、企業の負債を支払う責任はない。合名会社、合資会社や個人事業主などの無限責任の場合は会社が倒産したら経営者が会社の負債を限度なしに支払う責任を負う。
企業の場合は責任の範囲が明確なのに対して、政治家の責任の範囲が明確でないのでしばしば責任の取り方が問題になる。ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は外出禁止令を出す際に「責めるなら私を責めてくれ。他に責任のある者はいない」と発言した一方で、安倍晋三は2020年4月7日のコロナ対策の記者会見で「これは例えば最悪の事態になった場合、私が責任を取ればいいというものではありません。」と発言して批判された。安倍がどういう意味で責任という言葉を使ったのかはわからないけれど、責任を取るつもりがないなら担当者になってはいけない。

●責任を取るとはどういうことか

責任を取るということは悪い結果に対して損失を補償するということである。江戸時代までは戦をしたら負けた側の家老が切腹する代わりに領民は見逃してもらうのが武士の責任の取り方で、そのせいかしばしば政治家や経営者は不祥事が起きたら辞任して別の人に任せるのが責任の取り方だと思っているようだけれど、辞任したところで責任を放棄して他の人に問題解決を丸投げしただけで責任を取ったことにはならない。問題が起きたときに謝罪して第三者委員会を作って経緯を明らかにして再発防止策を作って、全部の訴訟が終わって損害賠償をして民事責任を果たしたり、服役して刑期を終えて刑事責任を果たしたりしたらようやく責任を取ったといえる。
責任を取った人の例は堀江貴文で、ライブドア事件で株主3300人に訴訟を起こされて90億円を支払って民事責任を果たして、刑事事件としても「有価証券報告書虚偽記載」と「偽計及び風説の流布」の罪に問われて服役して刑期を終えたので、ライブドアの経営者として自分が起こした問題の責任を取ったと言える。
責任を取っていない人の例は西村博之(ひろゆき)で、2ちゃんねるを運営する責任者でありながら2ちゃんねる関連の訴訟の賠償金は払っていなくて外国に逃げていて、既に2ちゃんねるの運営から離れたからといって責任者だったときの責任を取らなくてよくなるわけでもないので、未だに責任を取っていないと言える。
政治家や役所には問題が起きたときになぜその判断をしたのかという意思決定のプロセスを国民に説明する責任があるので、政治家に説明責任を果たさせるために市民が訴訟を起こす場合がある。例えばグローバルダイニングが東京都の狙い打ち時短命令は違憲・違法として104円の損害賠償を求めて訴訟して、東京都の言い分が認められずに違法性が認められた。新型コロナワクチンの遺族会も実態究明を国に訴えていて訴訟を検討しているようだし、もし訴訟が起こされれば当時ワクチン担当だった河野太郎の責任も問われるだろう。河野太郎はワクチンの運び屋だけの責任で終わるわけではなくて、ワクチンの効果や副反応にも言及して安全性を強調して接種を促したのだからその発言が間違っていたせいで被害を受けた人に対しては被害の回復のために民事責任や刑事責任を果たすべきだろうし、ワクチン担当を外れたからといって責任がなくなるわけではない。

●無責任のリスクは誰が負うのか

大臣が何かやらかしたら総理大臣が任命責任を問われるように、担当者が責任から逃げたら上の立場の人が責任を取ることになる。しかし最終的にはそんな無責任な政治家に投票した国民の責任で、でたらめな政策で被害を受けるのも自業自得である。
Abemaやテレ東はひろゆきをコメンテーターとして使っているけれど、もしひろゆきが何か事件を起こして番組が放送中止になったらひろゆきを起用したディレクターの責任になるし、ひろゆきに損害賠償請求しても無視されるだろう。芸能事務所に所属している芸能人が不祥事を起こしても事務所が責任を肩代わりするけれど、無責任な個人を起用して逃げられたら損害を回収できないし、信用もなくす。それが無責任な人を起用するリスクである。
コロコロコミックで掲載予定だった『論破小学生ひろゆきくん』がなぜか予定通りに掲載されなかったそうだけれど、編集部に親からの苦情でも来たのだろうか。金融庁もひろゆきとの対談動画を公開して批判が殺到したそうで、今は動画が非公開になっている。社会が信用から成り立っている以上は信用されないビジネスは結局は長続きしないし、一時的な話題作りのために信用を失う行為をするのは長期的に見たら損をするので、無責任な有名人を起用するのは辞めた方がいい。

●自己責任の重要性

自分の健康、資産運用、就職、結婚などの人生に大きく影響を与える出来事に関しては、たとえ他人のアドバイスに頼って失敗しても相手が責任をとって問題を解決してくれたり苦労を肩代わりしてくれたりするわけではないので、自分でよく調べてよく考えたうえで判断するべきである。
投薬や手術に関しては薬害や医療ミスで訴訟して勝ったところで失った健康は取り戻せないので、リスクが高いものほどセカンドオピニオンやサードオピニオンを聞いて慎重に判断するべきである。スティーブ・ジョブズが開腹手術を嫌がってがんの治療が手遅れになったのを後悔していたように、ビジネスで成功した人でも他の分野では判断を間違うし、マクロビオティックを勧めた人を責めてもどうにもならない。
投資は基本的に自己責任で、情報を取捨選択して最終的に判断するのは自分だし、バフェットがハイテク企業に投資しないようによくわからないものに関しては判断を保留して投資しないのが原則である。ドル円が150円に戻るからお小遣いチャンスだと無責任な発言をする人を信用して貯金をドルに換えた後に円高になって大損しても自己責任である。人を見る目がなくて投資詐欺で損しても、企業が公開している決算報告書を読む能力がなくて損しても、世界情勢の行方を判断する能力がなくて外国で戦争が勃発して損しても、千年に一度の大地震が起きると予想できなくて損しても、すべて自分の判断ミスの自己責任である。2022年4月から成人年齢が18歳に引き下げられたことで判断力が乏しい若者をだましてローンを組ませたりする悪徳商法やサラ金で借金させて投資させる投資詐欺が出てくる可能性があるので若者ほど注意が必要で、投資するにしても借金をせずに失敗しても自分で責任をとれる範囲の金額で投資するべきである。

●信用できる人の見分け方

世界中のあらゆる出来事について全部自分で調べて正誤を判断するのは無理である。特にコロナワクチンのように専門性が高くて自分で調べても理解できないうえに専門家でも意見が分かれているようなものはどっち側の言い分を信じたらよいのか素人にはわからない。となると、なるべく信用できる人を見分けることが重要になってくる。

・今まで責任を取ってきた人

小さな仕事を丁寧にこなして信用を積み重ねていくことで、責任重大な仕事を任せるに値する人物になる。自分よりも頭が良い人でさえ判断を間違えるのなら仕方がないし、たとえ間違っても責任をとって誠心誠意損害賠償に努めてくれると思えるような人格者の意見なら信用してもよい。
保身のために他人に責任をなすりつける人、嘘をついてごまかす人、都合よく記憶喪失になる人、マスコミの取材から逃げて説明を拒む人、批判をブロックしてデマ扱いして訴訟を仄めかして議論から逃げる人は責任を取るつもりがないので信用ならない。

・間違いを認められる人

全知全能の完璧な人間はいないのだから人生で一度も判断を間違えなかった人はいないし、解決策がわからない未知の問題の対処を間違えたりデータが不十分で仮説が間違ったりするのは仕方がないし、間違いを認めて反省することで人は成長していく。自分の言動が間違いだったと認められる人は科学的に合理的に正誤を判断する基準を持っていると言えるし、たとえ間違っていても問題解決のために真摯に対応してきた人といえる。データをとって検証して論理的に議論をして正誤が明らかになっていくことで、問題に対して正しい対処ができるようになる。
間違いを間違いと認めず、どんどんゴールポストをずらしていってまだゴールじゃないよと言い逃れする人は科学的に論理的に正誤を判断しようとしていなくて保身のために発言しているので信用ならない。偉くなるほど立場を失うことを恐れて間違いを認められない残念な人になりがちで、地位が高いからと言って科学的に論理的な判断ができるとは限らないし、御用学者のように真実を判断基準にせずに私利私欲のためにデータをでっちあげる人はどんな高学歴だろうが地位があろうが学者と呼ぶに値しない詐欺師である。

・無知を自覚している人

自分が何を知っていて何を知らないかを自覚している人は、知らないことについては責任をとれないので発言を控えたり、ちゃんと調べてから意見を言おうとする。無知を自覚して謙虚であれば間違ったことを言う可能性は低くなるので、そのぶん信用できる。
インフルエンサーとかの年中べらべらしゃべっている人はフォロワーを集めるために自分を頭がいいように見せようとして知ったかぶりをしてでたらめな発言をするので信用できないし、その場その場で思いついたことを言うので過去の自分の発言を覚えていなくて他人への批判として投げたブーメランが後で自分に刺さったりする。

・利害関係がない人

真善美を判断基準にしている人は少数で、たいていの人は欲と感情に惑わされて判断を間違える。製薬会社に資金提供してもらっている医者がこの薬は安全だというのと、中立の医者がこの薬は危険だというのでは、利害関係がない後者の方が信用できる。頭のいい高所得の医者でも欲に惑わされるからこそ何度も薬害が起きてきたので、利害関係がある人の意見は疑ってかかるにこしたことはない。
最初から自分が利益を得るために相手をだますつもりで発言する人もいて、例えばSNSで投資のアドバイスを売りにしている投資家はしばしばポジショントークをしてあの株は上がると煽る一方で自分は持ち株を売り抜けてフォロワーを嵌め込むので、自分の言うとおりに投資すれば儲かると喧伝する人は信用してはいけない。

私の基準で言えばひろゆきは責任をとらず、間違いを認めず、無知を自覚せずにいろいろな事に口出しするかなり信用できないタイプの人である。ひろゆきに人生相談して無責任なアドバイスをもらって失敗する人は自業自得だけれど、せめて親は子供がひろゆきから変な影響を受けないように注意するべきで、それが親としての監督責任である。





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最終更新日  2023.01.06 00:33:14
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Re:責任について考える(01/05)  
四角いハムスター さん
いつも楽しく拝読しております。
責任という言葉について、ウクライナ侵攻によって不利益を被るロシア人のニュースを思い出しました。
フィンランドがロシア人観光客の入国を禁止したことについてロシア人が、国の責任を国民が負うのはおかしいと言っていましたが、責任とは当人の望む、望まざるに関係なく降り掛かってくるもののように思えます。プーチンは言論弾圧をして国民に自由がありませんが、そのプーチンを最初に選挙で選んだのはロシア人です。ヒトラーを選挙で選んだドイツ人が外国に攻められて国を引き裂かれたように、これからロシア人を待ち受ける苦難は避けようがないように見えます。
我々が隣国の醜態から学べることは、国民一人一人が責任を持って、よくよく自分の頭で考えて、誠意ある政治家を選ぶこと。そしてそのためにも、まずは自分自身の人生に責任をもって、心の修養に努める必要があると思います。 (2023.01.05 19:09:20)

Re[1]:責任について考える(01/05)  
四角いハムスターさんへ

おっしゃる通りで、民主主義では国民の平均値以上の名君は出てこないからこそ、個々人が国を担う意識をもって修養することが必要です。選挙で暴君や暗君を選んで暴挙を止められず、代わりになる野党も育てられないなら、結局は国民が責任を負わないといけません。 (2023.01.06 00:30:43)

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