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作者:田村裕話題になってる本なので読んでみたいと思っていたらひょんなところから手にすることができた。最初はタイトルだけしか知らなかったのだが、作者が若手のお笑い芸人だというのでお笑い大好きの小6が知ってるかも、と思って聞いてみたら、クラスでもこの本は話題になっていて、貸し借りが回り、自宅に持ち帰ると親も一緒になって読むという状況になっているらしい。本人もちょっと読んでみたいかも、という気持ちがあったそうなので、お願いして借りてきてもらうことにした。本の全編がホームレス生活の話かと思ったらそうではなく、公園で暮らしていたのは一家離散になった直後の1ヶ月、それもちょうど夏休みにあたる時期で、その後は知り合いの援助でアパートで、兄姉と一緒に暮らすようになった。そしてこの本は高校卒業後、お笑いの道を踏み出すまでのお話になっている。なにがびっくりって義務教育中の中学生がいるのに(兄は大学生だけど姉は高校生)「解散!」と言ってそのまま消えてしまった父親。それってあり?保護者の監督義務放棄だよね(こんな罪状名か?)。兄だって大学生とは言え未成年なんだし、そういう子ども達を保護する機関というのはどうにでもあるし金銭としての援助も得られる状態だというのに。「解散」って無責任にもほどがありすぎ。本人は今となってはうらんではいないというけれど。そしてそんな環境でありながら、よくぐれもせずきちんと高校を卒業した、というのはすばらしいと思う。生きていても仕方ないとか、いろいろ思うところはあったようだけれど、高校の時のすばらしい先生のおかげで、考え方を切り替えることもできたようだし。きょうだい達を援助した周りの大人もすばらしい。もし私がそういう周りの大人だったら、どこまでのことができるだろう?
2007年12月28日
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人気漫画のドラマ化。最近のドラマは漫画を原作にしているものがとても多い。ネタ探しが楽なんだろうとか、オリジナル脚本がどれも似たような展開になったりウケるかどうかわからないという不安から逃れるんだろうとか(漫画で既にある程度の人気が出ていれば見込めるとか)、業界の裏事情を勘ぐってしまいたくなったりして(笑)よっぽどの思い入れのある漫画でない限り、ドラマ化は面白い。この作品も1巻から何冊か読んだことがあったので、興味を持ってみてみた。主人公は出版社に勤める28歳の女性。仕事にとてもやりがいを見出してがんばっている。それはそれでとても生き生きしていていいなーと思う反面、そこまで仕事に没頭するかぁ?私はもうちょっとプライベートを大切にしたいぞ、と、仕事に対する意欲とか責任感に共感しながらも、ちょっと反発もしたりして(笑)彼女は結局恋愛より仕事を取ったというか、仕事中心の生活(出版者のような不規則な働き方だとある程度仕方なくなる部分もあるのかもしれないけど)から、彼氏とのすれ違いが続いてお互い好きなのに別れてしまう。そのあたり不器用なんだろうなぁ。最終回に元カレの転勤話から「仕事を辞めてついていく」「今の仕事をがんばる」「ヘッドハンティングでもっとやりがいな同業他社へ転職」という選択肢を迫られて、最後には今の仕事を選ぶんだけど、どうして女性って仕事と私生活を天秤にかけてどちらかを選ばされるんだろうなぁ。もっとバランスよく両方とれるようにすればいいのに。男性はそんなことを選ぶ場面はほとんどない。結婚とか子どもは、人生の安定とか仕事上でもその生活安定は是とされるのに、それが女性の場合は、仕事の対極、仕事へのブレーキに扱われてしまう。ヘンだなぁ。ブレーキは妊娠・出産時しかないはずなのに。それから彼女がフルスピードになる時に「男スイッチ入った」と言われるのもなぁ。“働くとは”を問いかけるストーリーなだけに、まだまだ“仕事”がステレオタイプに扱われているのがちょっと残念。原作はどんなストーリー展開になっているのかわからないけれど、主人公の彼女にも問いたい。「仕事とはずっとそんなスタンスで関わっていきますか?」仕事一筋ならそれでもいいかもしれないが、プライベートも充実させたいと思ったら、そんな働き方は続かない。そしてプライベートが充実していた方が仕事には絶対にプラス効果になると思う(男性と一緒だ)。
2007年12月26日
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作者:佐野洋子作家だと思っていたら、元々この人は画家だったのね。確かに素敵な挿絵が表紙に載っている。ショートエッセイがたくさん並んだこの本は、肩肘張らずにしなやかに生きている様子が伝わってくる。でもね、私もまーったく肩肘張ってないから、「そうだよねー。そうだよねー」とずっと一緒に思っているだけ。時には、「いや、そうだとは思うけどそこまできっぱり言い切れない・・・」って部分はあるけれど、そしてきっぱり言い切ってくれているのを読んですっきりするんだけど。なんか向田邦子のエッセイに通じるものを感じた。向田邦子と私の真ん中の年齢くらいかなー、なんて思いながら(えっと作品が書かれた年齢じゃなくて世代としてね)、その2人と自分を並べるなんて、なんておこがましいと気がついて一人苦笑いしてしまいそうになった(苦笑)
2007年12月24日
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作者:太田直子作者は字幕翻訳者。字幕翻訳に関わる悲喜こもごもについてのエッセイ。軽妙で楽しく読んだ。英語と映像にちょっと関わる仕事をしている私にとっては、とても身近に感じる話だった。「あー、そうだよなー、なるほどねー」とふむふむと思いながら、時に笑ってしまいたくなりながらさくさくと読み進んだ。しょっちゅう行くわけではないが、たまに映画を見るときには、原音も聞きたくて字幕版を見るけれど、その“翻訳”も楽しんでいる。今までも、額田やえ子さんの本も読んだし、清水なんとかさんという映画字幕翻訳のパイオニアの方の本も読んだことがある。この作者も清水さんに言及した部分がある。それにしても、文字数と秒数の制限の中、いかに言葉を集約して意味を伝えていくか。難しいけれど楽しい作業だと私は思う。まぁ映画というのはドラマだからそう簡単にはいかないんだろう。私自身はドキュメンタリーものしか、そういう字幕作業はしたことがないから(ちなみに日本語の作品に英語の字幕をつけるという作業だ)、本当の難しさは理解していないのだろう。ドキュメンタリーだときっちり説明していくからね。たまに日本語で同じようなことを違う言い回しで言ったりしている部分なんか、英語字幕の方がヒマになってしまうことすらある。まぁそれはそれで今までの字幕のペースがいきなりダウンして、おかしなことになってしまったりするのだけどね。(その場合は、意味を集約しないので、英文も適度に長くしたりする)彼女の作品ではないが、「ロード・オブ・ザ・リング」の字幕にまつわるファンとの一こまがとてもおもしろかった(笑)
2007年12月22日
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ここのところ映画を見ている余裕がまったくないので、まだ半年も前に見た映画を小出しにしている(笑)この話は、失恋した女性2人が現実から離れたくて「日常から切り離された場所」へのバケーションを計画。ロンドン郊外(っつーか、サリー州)とLAの家を交換しての2週間。2人はその間会うことはないので、2ヶ所のストーリーが交互に紹介されていく。 いやー、よかったよーーー。お互いに切り離された日常の中で、相手の周りの人々と知り合って、新しい人間関係ができ、その中でいろいろ考えさせられる。新たな恋愛感情も生まれて、まだ未練のある男のことも見つめなおすきっかけになる。 私ってこういう恋愛がらみの人間関係話が好きなんだなーって改めて思ったわ。いやいや、ラストがありきたりなんだけどほっとできるほんわかした気分になれる終わり方だったのが、すべてよし、という印象なのかもしれないけど。 そしてなにがって、ジュード・ロウがかっこよかったのが一番よかったかも(笑)
2007年12月20日
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作者:白石一文少し短めな小説が5本入っていた。1冊の本としては内容的にかなりのボリュームになっていると思う。大手企業のサラリーマンと女性にまつわる話の作品集。重松とはまったくテイストが違うけれど、同じように自分の世代が主人公の作品ばかり。つまりどれもが40代前後の男性、それもサラリーマン、それもほとんどが営業畑という設定。子どもがいる、いないはあるけれどみんな結婚している。なんだかこれを読んでいると、男性は、結婚してからも女性関係があってもなんらおかしくない、と言われているような気がしてならない。どの作品もそうなのだが、ほとんどが、結婚した後の女性関係に絡めた話になっている(そうでないのもないわけではないが)。やっぱりそれが当たり前ということ?そんな情景がここまで自然に書かれていると、それが当然のように感じさせられる。作者の文体がそう思わせるのか?すべての作品の中で、「死」を見つめている。自分の死であったり家族の死であったり友人の死であったり。死を見つめるということは、イコール「生」について深く考えることにつながり、自分の人生を振り返ってみたり今のあり方を悩んだりする。淡々と日々の暮らしを描いているのに、思いテーマを背負っている。でもその話を展開する人間関係としてどうしてそこまで“不倫”状態が必要なのかわからない。肉体関係にある(風俗などではない)ステディな女性が家庭の外にいて、その彼女の存在が、また彼の人生感に関わってくるのだけれど・・・ その女性の存在が後ろめたいとかそういう点で綾を織り成すのではなく、なんだか当たり前のように描かれている。それがどうしても私にはひっかかってしまった。もちろんそういう女性がいるという設定もありだと思う。でも全部の主人公にさも「そんなのフツー」のように描かれているのって・・・?既婚女性としての感想は、せっかくの作者の人間観・人生観を伝えようとしている作品なのに、設定部分で作品に対する嫌悪感というか、そこまではなくても「なんだかなぁ」というイメージが、物語のすばらしさを阻害しているように思えてしまう。もったいない。
2007年12月18日
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作者:松樹 剛史なんとなくタイトルに惹かれて買った本。ちょうど中学生がカナダのホームスティに行く前の頃だったので(って夏だよ・・・)、彼の機内暇つぶし用にもなるかと思った。案の定、往復の機内で、他の本も合わせて読み終わったとのこと(笑)普通の外科とか整形外科とは違うらしいスポーツドクターについて、物語を通じて何か分かるかな?という興味だったけれど、この先生はクリニックでの診察だけじゃなくて、もっと選手たちの気持ちに寄り添う人だということがよくわかった。でも実際、スポーツドクターというのは、単純に治療するだけではなく、トップアスリートたちが抱える心の悩みなんかにも寄り添いながらでなければ、彼らが競技を続けながら、その競技ゆえに生じた怪我を治していくことはできないのだろう。この話は自身も部活から故障を抱えた女子高校生が、アルバイトでクリニックにかかわりながら、悩むトップアスリートたちの心と体の傷をドクターと一緒に癒していく。彼女自身、故障を抱える身なので(本人は部活を引退したので、支障はないが気持ちはよくわかる)、アスリートの気持ちに寄り添うことができるのだろう。元気な女子高校生というのは私のとても好きなキャラで(私はそこまでにはなれなかったが、我が家の6年生がそんな子になれる予感・・・)、楽しく読み進むことができた。
2007年12月16日
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踊る大捜査線THE MOVIE第2弾。コミカルでいて事件はシリアスで、もっと注目は警察という組織について考えさせられる。立場とか本庁とか所轄とか身分とか。それは1作目と同じ。今回もとにかく指揮系統とか立場を重んじる指揮官がやってきて陣頭指揮にあたるけど、結局うまくいかない。「所轄は黙って言った事をやってなさい」がことごとく失敗し、最後に「所轄からのどんな小さいな情報も出してみてくれ」がうまくいくというスタイル。前作の決めゼリフ、「事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ!」を逆手にとって「会議室で起きているのよ」と言った女性指揮官。残念でした。真矢みきさん好きナンだけどなー、って別問題(笑)事件そのものよりも、そういう人間模様が中心となって描かれていて、なんか楽しく見れる。あと2作も引き続き放送してたのに録画しそこねた。万引き家族の男の子がなんと神木龍之介だった。子どもは数年でぐんと成長してしまうからちょっと前なのに幼くてまだまだかわいい時期~それにしても、死にそうな怪我をさせられるのに死なない主人公たちのもすごいね。
2007年12月14日
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作者:渡辺葉渡辺葉さんという人は、演劇の勉強をするためにニューヨークに渡り、そこで過ごすうちに文章という分野でも自分を表現するようになる。やはり育った環境というのは、自身をそういう道に進ませる可能性が高いのだろうか、弟の岳さんは写真の道を進んでいるらしい。そう、連想ゲームで彼女が何モノというのがみえてくる。「岳物語」というのは、椎名誠が自身の息子について書いた話で、彼女にとってその主人公・岳くんは弟にあたるのだ。この本は、彼女がニューヨークで体験したこと、見たこと、感じたことをエッセイにまとめている。人種のるつぼであるニューヨークで、柔軟な気持ちでいろんなことに飛び込んで世界を広げる葉さん。そのすがすがしい生き方がうらやましくなると同時に、はて、そのような生活を続ける経済地盤はどのように成り立っているのだろう?などという下世話なことまで思いをめぐらせたりしてしまう。自分が大学を卒業したとき、すぐに社会人にならずにモラトリアムしていたが、それは親というスポンサーがいたからであり、いつまでもその状況に甘んじてはいられないとも感じたし、自分で自分の食い扶持をまかなうためには単純に“就職”という道しか考えられなかった。自分を表現することでそれを収入につなげるというのは、やはりその才能や表現力にすべてがかかってくるものであり、それを職業にするにはやはり強い意志が必要だとそのような道に進む人々をみるとつくづく感じさせられる。
2007年12月12日
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作者:中沢けい小学5年生の宇佐子とミキの成長物語、と言えばいいかな。彼女たちはとてもよい“耳”を持っている。というか、人の機知を敏感にさっする子どもたち。ちょっと大人に近づきつつある彼女たちと、クラスメイトと、家族と、そして彼女たちが見つけた安心できる場所、吹奏楽の地域グループ。この吹奏楽グループには、中沢けいの以前の作品「楽隊のうさぎ」に登場していた中学の吹奏楽部の面々が登場する。だけど、前作の“うさぎ”と今回の“うさぎ”の指すものは違う。公園にうさぎが住んでいることは共通だけど。だから、「楽隊のうさぎ」を読んでからこちらを読むと、物語の中の情景は膨らんでくる。しかしそうなんだよね。このくらいの時期から、子どもは親にはだんだん話をしなくなる。うちの6年生も親には話さずに友達と話していることはたくさんあるんだろうなぁ。それでも彼女はまだおしゃべりする方。中学生は友達にもあまり自分をさらけ出さないし、きっと一人でいろいろ抱えていることがたくさんあるんだろうなぁ。
2007年12月10日
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なんとなく新聞のテレビ欄書評を見て、とりあえず録画してみた。で、録画したからなんとなく見てみた。びっくりしたのは主役の男の子が「食いタン」に出ていた子(須賀健太)なんだけど、ちょっとの間にぐんと背が伸びて声が低くなり始めてる?男の子ってこういう時期があるよねー。(神木龍之介とか、富岡洋@Dr.コトーのタケヒロとか) 彼はまた、先日感想を書いた「ALWAYS3丁目の夕日」でもかなりの出番なんだけど、今こうなっているということは、4ヵ月後という設定の続編で、こんなに成長していて大変だったろうなぁ(WIKIPEDIAには、そのことも書いてあった)さて、作品に戻ろう。お話は、大家族にハンガリーからの留学生がホームスティするという。大家族というのは、最初はちょっと兄弟の多めの4人+じいちゃんという7人家族にパパの妹と子ども達(こちらも4人きょうだい)の5人が居候しているから。家は大きかったんだけど、事業に失敗して小さくなっているというが、まだまだそれでも大きい(笑)ハンガリーからの留学生は状況が状況だけに勉強することにとてもハングリー(いやひっかけてるわけではない)。そして日本の最近の状態を自分なりに理解してもそれが本当によい部分の日本を表しているわけではない。試行錯誤しながら日本の中で生きていこうとしている。そしていいところは、この大家族が古きよき(?)日本の「家族を大事にする心」をストレートに表現しているところ。ドラマだから、一話完結スペシャルだから、こんなにストレートなスタイルがすっと受け入れられるんじゃないかと思う。連続ドラマだったら、かなり「ベタな設定」というのを理解して見ていかなければいけなかっただろう。この感想を書くためにちょっと調べてみたら、宮本輝の原作だそうで。読んでみよう。
2007年12月08日
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作者:下田治美下田治美という人の本は小気味よい。前から何度かおもしろくて読んでいたのだけど、久しぶりに手に取った。タイトルから、以前に読んだ「やっと名医をつかまえた」みたいに、自分の経験からの医者探しに類似する本かと思ったらちょっと系統が違う。どちらかというと、精神科医の社会的状況を批判している。この人は許せないと思った医者については実名で批判し、逆にすばらしいと認める医者についてはリストアップして紹介している。私は神経関係の医者にはまだお世話になったことがないので、そういうものか、というくらいのイメージで読んだけれど、神経・精神系の病気が薬でコントロールできるというのが不思議。いや、実際に薬を服用している友人もいるけれど、もっと通院してカウンセラーとのやりとりなんかで状況改善していくもので、薬は補助的なものだと思っていたから、適切な薬でかなり治るというのはびっくり。まぁ薬の補助のおかげで精神の安定とかがもたらされて改善の方向になるのだとは思うけど。
2007年12月06日
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作者:天童荒太友人が続いて貸してくれた本。この人の作品はどうしてこう人のトラウマとか悩みとかを如実に表せるのか。いろんな人が似たようなトラウマを抱えている部分はあるだろうけれど、それがうまい具合に強調されて登場人物のよって表現されていく。どうしてもそれがちょっとおどろおどろしいような事件として表面化するパターンが多く、少し気味が悪い部分もあったりするんだけど、ストーリー展開がそれを凌駕して、心を描き出す部分を際立たせる。この作品は思春期に悩みをかかえる少年たちとそれに向き合えずに行き詰ってしまう大人の困惑を救うはずが、なんだかボタンを変え違えておかしな方向に行ってしまい、事件となる。いくつかの場面のまったく違う生活をしている人たちが、複数の事件を軸に絡み合う。最後にはきっとこの軸路線からの解決・・・という予測は正しかったけど、その方向に解決してよかった、という安心感で終わった。こういう作品を読むと、私は思春期を迎える子ども達に、何かトラウマを植えつけてないか?と心配になったりもする・・・
2007年12月04日
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作者:戸部けいこ今回は学校関係ではなく、地域での光くんと妹の花音ちゃん、おばあちゃんにまつわるお話が中心だった。そうよね、学校では体制を組んでもらってうまく生活できていても、それだけじゃない。成長するにしたがって活動範囲も広くなっていく。地域の中で生活していくために本人にも生活能力をつけてもらわなくちゃいけないし、地域の人にも理解してもらいたい。光くん自身のクラスメイト、その家族には理解してもらえても、妹・花音ちゃんのクラスメイト・その保護者というのが次の敵キャラ(?)として現れて・・・おばあちゃんがだんだん光くんのことを理解してくれるようになってきているのが雪解けというか、光くんがだんだん成長してきている証でもあり、おばあちゃんも一応そこまで落ち着いてきたし長い年月も経っているし、かわいがっている花音ちゃんが家族としてお兄ちゃんとうまくやっているところから、だんだん受け入れられるようになってきているのが、ほっとさせられたかな。おばあちゃんは自分自身はいいとしてもまだまだ回りに対しては“世間の目”というのを気にしてしまっているけれど、仕方のない部分もあるんだろうなぁ。でも、このマンガやドラマ化もその1つだけど、自閉症についてのドラマとかって確実に増えていると思う。少し前にも「マラソン」という嵐の二ノ宮くん主演のドラマがあった。ちょうど少し前に、参加しているネットワークコミュニティーで、自閉症の中3の男の子の進学についての話題があった。養護学校か普通校か、という。もう少ししたらこのマンガでも「高校進学」がまた1つのステップになるんだろう。Reference:「光とともに」11巻の日記
2007年12月02日
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