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さて、彼の所属する会社は某製品を独占的に販売していて年間売上は2.8兆円というからねこまんまねこ氏の勤務先の40倍もある。この企業の処遇は日本企業の中で、金融とか債権ディーラーとか外資コンサルタントなどを除外した実業の企業(ねこまんまねこは金融業を実業とは捉えていません)では相当な上位に位置しているだろうと思う。興味深いのはこの方はねこまんま氏より3歳年下だが、あと2年で定年だという。それは彼が55歳になる年で、そんな早い定年は今どき有ってはいけない。しかしこの会社では管理職(ほとんどの男性はまあ課長以上の管理職だから含まれている)は55歳で役職定年となりそこでほとんどの人間は辞めるという。辞めなくて残っても良いのだが、残っても収入は辞めた場合と変わらないのでほとんど全員が55歳で辞める、ということらしい。
つまりこういうことである。55歳の時点で退職金がSとする。55~60歳までの年収がA×5年とする。55歳で辞めると{ S+(A×5)}が退職金として貰える。56歳で辞めたら{S+(A×4)} 57歳で辞めたら{S+(A×3)}・・・60歳ならSのみになる。だったらみんな55歳で辞めますよね、、ということらしい。
いやらしい話し、実際の額は知らんけど、仮にSを3000万円としてAを仮に1200万円とすると、55歳で辞めると退職金はTOTAL9000万円、60歳で辞めると退職金は3000万円、だったら会社に5年行くだけ疲れ損だよな、、という判断になるらしい(事務職や一般職は別)。部長ともなれば実際にはSもAももっともっと多いと思われるので、55歳時点での退職金は1億円をゆうに超えるだろう。
退職金に年収5年分を割り増し支給して全員を55歳
で早期退職させているのと同義である。ものすごい財務体力である。
昔からそうだから働く人も疑問がないのだろう。この会社に55歳を超える大卒はフロアーにいないということか。どういう景色なのだろう?
しかし、この制度はすばらしく良いと思う。
まず退職を55歳で促進することで若手や中堅の活躍の場が与えられモチベーションが高くなる。退職する方は60歳前のまだまだ動ける5年を、まとまったお金を手にすることで自由に使えるし、起業やUターンなどの人生設計も自由自在となるからだ。しかもこの企業は政府系なので年金も非常に手厚い。(この方の場合には仕事を少し探しながらという気持ちもあるが、野球を子供に教えるようなボランティアをしたいとのこと)
社員には良いが、そのあと年金を払わないわけで、天下の会社がこんな制度で56歳以降の納税や年金支払い機会を奪うのはいかがなものかという細かい疑問は残る。。
かつて、メガバンクでは退職金が7000万円ぐらいあったと聞いたことがある。ただし、昔はメガバンクでは55歳で定年のような形になり、それまでにほぼ出向し、給与はかなり減るという設定だったと思う。現在でもメガバンクでは40代後半で支店長や部長クラスになれれば年収2000万円以上はあるが、なれないと40代で出向し片道切符もあるという。そもそもメガバンクの仕事は身をすり減らすような忙しさの上での話しでありとても人間的とは思えない。
1986年に日本で定年が60歳努力義務となった歳に、「定年が延びるなら役職の定年を設けてその後は軽い仕事に就かせて給与を下げる」とした企業が多かったので今でも上場企業の40%で役職定年があるらしい。ねこまんまねこ氏は57歳になる年に突入しているのに一応管理職だし、役職定年という概念が無いし減額もないのでよく分からないが恵まれていると考えている。高校時代の友人の話しなどを総合すると、もしねこまんま氏が1991年に損保とか証券会社に入ったならば今はとっくに過労で死んでいると思う。
東京海上日動が新入社員の給与を41万円にするという報道がなされたが、初任給28万円に転勤同意手当等最大13万円を足すと41万円になるらしい。これは「41万円出すから猛烈に働く気があるなら来いよ」と言っているように、ねこまんまねこ氏にはそう聞こえる。初任給を上げるのは、それだけ過酷で新人が辞めている会社なのではないかと考えてしまうからだ。
さて、話が退職金から役職定年、新卒給料と飛び散ってしまったが、お金と幸せの相関関係は薄いと考えている。
相田みつを は「しあわせは いつも自分のこころが決める」と言った。
ねこまんまねこ氏は日本の中で上位3%に入るぐらい幸せだと思う。何故ならば、幸せをいつも自分の心で決めているからである。
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