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🌻フリーWi-Fi 入りました◆かねてからご要望頂いておりました、フリーWi-Fi が使える様になりました●工房のリペア一覧のページです●使い難さでは、他の追随を許さない【BOSS〜DS1】型のマウスです 10分持ってますと手首がとても疲れる優れものです【非売品です】🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しており
2023年07月14日
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◆Morris W18 セッティングです ギターオーナー様は、Untitled-182様です◆画像から確認して行きます●モーリスフリークの方から購入されたそうです●1970年と言う事は満54歳で、ジャパンビンテージと呼べる年代です●ヘッドストックの状態は良好ですが、ペグに若干の緩みが出るのは、私54歳ですからと言う事です●ロングサドルタイプですが、サドル材が○○なのでそのまま使って欲しいと、オーダーを 頂いております◆リペア開始して行きます●ボディ左下のダメージは見過ごすレベルでは有りませんので、クランプでボディトップと面一にして から、LEDで固まる透明な硬化剤を使って補強します●LEDを当てますと数分で硬化してくれます●流れで反対側の深い傷も修復しておきます●サドル溝を2ミリ削って、○○材のサドル自体を極力削らすに済む様にして行きます●サドル溝を削って深くした分、ブリッジトップを削ります●弦を固定する穴の周囲が、開けっ放しでささくれてましたので、サンディングしておきます●ペグの動きが宜しく有りませんので、グリースを塗って馴染ませましたが微妙なチューニングが し難く、交換時期かも知れません●フレットベンダーで確認しますと、6フレットが両脇に比べて飛び出ています●打込んでおきます●段差が無くなりました●サドル溝の深さを微調整します●弦を張り戻して全ポジを確認しますと、1E2Bの4フレットが微妙にバズリますので 擦り合わせておきます●ヘッドから捻じれている様に見えていたので、ナットのトップを修正しました●ナットの仕上がりです●1フレットのクリアランスもOKです●ブリッジ周りの仕上がりです●6E/12は、2.20mmにセットしました●1E/12Fは、1.80mmにセットしました●フレットボードの仕上がりです●リペアの完了です🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年07月12日
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◆Bacchus Jazzmaster セッティングです。 ギターオーナー様は、Kosi様です ブログをご覧頂いた事がご縁でリペアのご依頼を頂きました◆画像から確認して行きます●サブコントローラーが有り、最近のトグルスチッチのみの、ジャズマスらしからぬモデルとは 違います●棒有名楽器店オーダーの特別仕様のモデルの様です●完成度も高くハイエンドモデルの様です●ネックがマホガニーです フェンダー系のモデルでマホネックを見た記憶が有りませんので、激レア間違い無いです◆バズるポジションが有り、ご機嫌に弾く事が出来ないため、購入後1年くらいは弾いていたのですが 手放そうか?と考えておられた様です●バズる原因の特定と、ネックコンディションを確認して行きます 若干の順ゾリが有りますので、チョーキングした時を除いてバズる事に違和感が有ります レギュラーチューニングで順ゾリが有りますので、ロッドフリーに近い状態と考えられます●フレットの上も同じです●ネックのセット角度に原因が有る可能性が有ります●ピックガードが有りますので正確に測定出来ませんが、違和感を感じます◆リペア開始して行きます●シクネスゲージを使って順ゾリのデータを記録します●ネックを外してトラストロッドを確認しますと、ロッドフリーに近い状態でしたので、 調整前の弦を張った状態と緩めた状態の落差を、考慮してロッド調整します●予想通りでした。 1E側に塗料が流れ込んでます、この程度で影響があるのか?と思われるかも知れませんが 直ぐ上のフレットの高さが0.01mm高いだけでバズったりしますので、マスキングを 入念にしてからペイントして欲しいと思います●ネックポケットをサンディングしておきます ネックの脱着は出来る限り1回で済ませたいので、一晩放置してからネックの動きを確認してから 取付します●微調整の必要が無かったため、ネックは安定していると判断して 弦を張り戻して世界標準の 弦高にセットしてバズリを確認して行きます●全てのポジションでバズリが解消しましたが、フレットボードの曲面が急なフェンダー系の 宿命でも有る、チョーキングの時の擦り合わせは、弦のテンションが掛かった状態でネックが 安定したと判断してから進めて行きます お預かりの際に、ネックが捻じれているかも?と、ご心配されておられましたが、 1E側が上がっているのも、症状だけ見れば確かに捻じれてると、言えない事は有りませんが 捻じれていないのは、お預かりの際にヘッドの見え方からご説明した通りです●ネックが安定して来ましたので、ブリッジの微調整をしてから、チョーキングバズリの ポイントにマーキングして擦り合わせをして行きます●微調整を繰り返しながら擦り合わせて行きます●フレットクラウンを修復するためにマスキングテープを交換します●専用治具とマイクロファインで修復します●仕上げに粗目のコンパウンド~ピカールで磨きを掛けます●ナット溝を整えます●フレットの仕上がりです●セッティングを済ませてリペアの完了です🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しておりますセッティングせ
2023年07月11日
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◆YAMAHA FG150 赤ラベル、ギターオーナー様はたく様です 千葉市のライブハウス【詩音】のオーナー様から、誕生日のプレゼントとして頂いたそうです バズるポイントが有る事と、ジャクが原因と思われる、音切れ&ノイズが有るため 全体的なメンテナンスも含めてリペアのご依頼です ◆画像から確認して行きます●ボディコンディションは良好ですが、セッティングがズレていて、弾き難いと言う印象です ●FG150赤ラベルは、近年人気が高まっているモデルです ●6Eペグの上が大きく欠損してるので、着色して目立たない様にします●テールブロックが厚すぎて六角ナットで固定出来ない? 赤ラベルのリペアの経験で 有り得ないと思ってましたが、予想通り調整方法をご存じない方取付された様です●画像の通り右側のパーツでテールの厚みは調整可能です●サドルの形状が画像の様になってますが、この時代の弦接点はサドルのセンターに来 るはずなので、オクターブが合わないのでは?と思い確認しましたが、大丈夫と言う事で 同じ形状でサドルを削り出して交換します●フレットが交換されてますが、エッジをベベリングファイルで揃えただけって感じで エッジ処理が正しくされていないのと、バズリの原因になる部分的にフレット浮いてますので 打込んでからエッジを処理します◆リペア開始して行きます●浮いていたフレットを打ち込みました●フレット交換と同じ工程でエッジ処理をして行きます ベベリングファイルでエッジを整えてから、スーパーファイン等を使って エッジの角を取除きます●夏場の湿度が高い時にエッジを整えますと、冬場の乾季にフレットボードが縮んで エッジが出て来る可能性が有りますが、その際の調整は保証調整になりますので ご安心下さい●フレットの処理が完了しましたので、バズるポイントを擦り合わします 当初の4D弦のローポジのバズリの原因はフレットの浮きの様で、擦り合わせが必要な箇所は ライブで絶対に使わないと言うか、指が届かないので使えないでしょう?と言う箇所だけです●サドルを交換する前にフレットボードを確認します ●既存のサドルはフレットボードの350Rと一致してませんでした 弾き難いと感じる原因でも有ります●サドル下に入っていたスペーサーを考慮して新たに削り出したサドルをセットします●ヘッドの欠損部分はス、テインで着色してからクリアラッカーで仕上げました●LR-Bのジャックが入荷しましたので取付ました●弦を張り戻してオーダーの弦高になっているか確認します 工房標準よりも僅かに高い、2.40mmでセットして有ります●1E/12Fは1.75mmでセットして有ります◆リペアの完了です●最近のUSED市場で人気が上がっている理由が判る1台です🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年07月11日
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◆YAMAHA FG400W 黒ラベル、ギターオーナー様は、SAWA様です ブリッジの真下のブレーシングが剥がれて、チューニングすると減の圧力で 沈むため、リペアのご依頼を頂きました 2011年にブリッジの接着をさせて頂いたリペア履歴が有るギターです◆画像から確認して行きます●2011年当時は黒ラベルにこの様な仕様が有る事を知りませんでした●当時を知るIta様の話では、ヤマハがハミングバード・タイプを発売したと言う事で 話題にはなったそうですが、ヤマハファンからの評判は必ずしも好意的では無く この事から残っている個体が少ないのかも知れません【K2の個人的な印象です】●バルタンヘッドです●ヤマハでは珍しいデザインのポジションマークです●Xブレーシングを更に補強するブレーシングが剥がれてました Xブレーシングの交差ポイントと同じく、麻?を張って補強されてましたので 麻を取除いてからの接着します 麻を取除くのには想定以上の時間が掛かりました●一晩放置してからレギュラーチューニングをしても、ブリッジとピックガードの間の変形は 収まりました●軽くオッぺしても大丈夫です●ブリッジのストリングガイドのパテ盛跡を軽くサンディングしてから、ローズカラーのステインで 着色後に、オイルを塗って仕上げて有ります ●全体をチェックしましたが、他にトラブルは認められませんでしたので リペアの完了です🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しておりま
2023年07月10日
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◆YAMAHA 20 再生リペアです ギターオーナー様は、YS様です YS様のお孫さんの常連のS様から、祖父が高校生の時に初めて買ったギターで、 実家の車庫に長い間置いて有ったのですけど、何とかなりますか?と ご相談を頂き、青春のギターを復活するのが工房設立の原点ですから お任せ下さいとお預かり致しました◆画像から確認して行きます●このYAMAHA20は、60年程前のギターで全体的なダメージは有りますが、弦を緩めて保管して いた事が幸いで、ギター生命が断たれる様な致命的なトラブルは有りませんでした ●長年の埃が溜まってNo,20が読めませんね●ヘッドストックも凄い事になってます●クラッシクギターですが、ポジションマークがアコースティックギター用が付けられてます フレットを確認しますと、ナイロン弦でフレットにエクボが付いてますので、かなり弾かれて いた様です●サビは全く問題無いのですが、ペグのポールの間隔が33mmタイプで、現在は35mmタイプしか 入手出来ませんので復活させる方向で考えてますが、欠品しているギヤは何とかなるのですが ギヤを止めるネジ径が合わず【恐らくインチスケール】至急探しませんセッティングが出来ません●オールマイナスネジが使われてます●ネック裏のキズも60年の歴史が刻まれてます●バックに付く、男子学生お約束のベルトのバックル傷が有りませんので 大切に弾かれていた事が伝わって来ます🌻リペアが必要な個所を確認してますと、バックのサイドバインディングが剥がれてました 先に接着固定しておかないと、引っ掛けて折れる!と言う仕事を増やす事になりますので 先に接着固定しておきます①これ以上は広がらない様にマスキングで止めておきます●タイトボンドで接着固定します②ブリッジも浮いてました。外してから再接着するか。このまま接着可能がクランプで確認してから 決定します●ブリッジを外さなくても接着固定が出来ますので、そのまま接着固定します トップ板変形によるブリッジ際の隙間は、パテを使って埋めます③お預かり前のノックテストでブレーシングが剥がれている事は判ってましたが サウンドホールが 小さく、ボディも薄くブレーシングが高いので、接着固定は困難を極めましたが計6箇所の 接着固定が済みました サウンドホール際のタイトボンド流し込みと、ジャッキ固定も○○でした④ブレーシンの接着固定か済んでから、改めて確認のノックテストをしますと、とバック板と サイド板が剥がれている様でベンベン音が帰って来ます、内部のライニングに隙間が無いので 外側からタイトボンドを摺り込んでスプールクランプで固定します⑤フレットワイヤーにこびり付いた錆?を除去するのに、これだけ時間が掛かったギターは初めてです サンドペーパー➡スーパーファイン➡ピカール で何とか綺麗に成りました●フレットボードの仕上がりです ビンテージギターの証?ポジションマークが10フレットに有ります⑥欠品していたギヤとインチスケールの固定ネジ【残念ながら⊕ネジです】も工房のストックネジから 見つけてセットしました◆セティング前の下準備が完了しました●ヘッドストックの仕上がりです 塗装のクスミは経年変化で除去する事は出来ませんでした●ネック裏もビンテージらしい仕上がりです●バックのクスミは現物はもっと綺麗に見えます●トップも良い感じで仕上がりました◆セッティングに入って行きます●現状で予想される弦高を測定します●弦テンションが掛かって居ない状態で3.50mm有ります これでは弾くどころでは無くなりますので、ブリッジに手を入れて行きます⑦サドルの断面が🔹の特殊な形状から、通常のサドルがセット出来る様に掘り直します●粗削りのオイル漬けのサドルをセットします⑧順ゾリの最大値が0.3mm有りましたので、ネックアイロンを掛けて出来る限り矯正します●ネック矯正後の弦高を確認します●弦テンション無しで2.50mmまで下がりました 微調整はサドルの形状を変えて有りますので、弾き易くセッティング出来る事が確定しました◆弦を張ってセッティングを確認して行きます●1フレットのクリアランスを整えただけでも、弾き易く感じる効果は絶大です●クラッシクギターの標準弦高よりも0.25mm下げてセットして有ります●1E側も同様です◆リペアの完了です●フレットボードの仕上がりです●数10年ぶりに完全復活された、YAMAHA 20 です 極薄ラッカーの残り具合でビンテージ感が半端では無いです 青春のギターをご堪能下さい!🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年07月05日
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◆Takamie DMP500KC-DC セッティングです ギターオーナー様は、おびさん様です 仕上がったNPT-510をお渡しの際に、こっちもセッティングをお願いしたいとお持ち頂きました◆画像から確認して行きます●DMP500KC-DCから凄いオーラを感じます●ヘッドストックも同じです●サイド&バックが現在では入手困難なハワイアンコア材です ●リペア開始して行きます●今回のセッティングは弦高を下げて弾き易くして行きます 1フレットにスペーサーをセットしてリペア前の弦高を確認します●6E/12Fは、3.10mm有ります●1E/12Fは、2.75mm有ります●ネックの反りを確認しますが、ハイレベルな順ゾリが有ります●1フレットを確認しながらロッドを調整して行きます 1フレットのクリアランスと許容範囲の順ゾリの位置を見つけました●ロッド調整後の弦高は、2.60mmまで下がりましたが、まだまだ高いレベルです●1E/12Fは、2.25mmまで下がりました◆ロッドの効き具合が落ち着くまで数日は様子を見る時間が必要です●フレットボードは250Rです●予定の弦高になる様に、250Rの曲面でサドルの調整が済みました●フレットボードのクリーニングを済ませて置きます●1E側のフレットエッジに弦が引っ掛る、ポイントを確認してエッジを修正します●エッジ打込みとサンディングで、1弦の引っ掛るポンとは全て修正して有ります●仕上がりの弦高は、6E/12Fで2.25mmです●1E/12Fは1.75mmです●1フレットの調整も済ませて有ります●フレットボードの仕上がりです●ブリッジ周りの仕上がりです●リペアの完了です🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年06月28日
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◆GRETSCH G9520-BRB セッティングです ギターオーナー様は、あおいちゃん様です 数年前に音楽にあわせて踊っている姿を見た全員の。体全体がトロけてしまいました そして、デビューライブのキーボドを担当されたのが 【ハッチポッチステーションのヒトヨシノビタ氏】ですから凄いです◆画像から確認して行きます●初めて弾いたギターがGRETSCH です パーラータイプで愛らしいのは勿論ですが、出音もパーラーらしかなる、しっかりしてます●ビートルズファンのK2は、GRETSCH の思い入れは今も変わってません●ポケモンのストラップも可愛いです◆リペア開始して行きます●試奏しますと、それ程弦高は高く無いのですが、フレットボードの上で弦が踊っている様に 感じます 1フレットのクリアランスにもバラツキが有ります●1フレットにスペーサーをセットして、12フレットジョイントですから、 10フレットの高さを測定しますと、2.70mm有ります この高さはぎたーの上達のストレスになります●ロッドでどこまで調整出来るか、ベストなポイントを探し当てて行きます●ベストポイントを探し当てましたが、3G&4Dの解放弦が1フレットに接触してバズってます バズる原因は1フレットの中央部分が、0.1mm浮いているだけなので打込で見ます●素直に入ってくれて隙間が無くなりました●6E/1Fだけ高いのでスペーサーをセットして10フレットの弦高を確認します●6E/10Fで2.25mmまで下がりましたが、スケールが短いのでエレキギターのセッティングまで 下げても問題が無さそうなので、もう少し下げて行きます●1Eも.025mm下げてエレキセッティングにします🌻更に手を加えたセッティング後です●1フレットもOKとなってます●6Eも2.00mmで予定通りです●1Eも1.50mmでOKです◆リペアの完了です●弦高も下がり、フレットボード上で弦も揃って弾き易くなってます 更にギターのレッスンが楽しくなりますよ●つや消し仕上げなので、水溶性のポリッシャーで磨いて有ります●1E弦がボールエンドから切れましたので、多分M社の弦と思いますが、ピンで止めないギターの 場合は、切れた弦が何処に向かって飛ぶのか不明で危険ですから、M社の弦は使わない方が良いと 思います。 高校2年の時にストラトの切れた弦が、親指と人差し指の間に刺さった経験が有るので、 今後はダダリオの弦を使う様にして下さい●このセッティングのギターでレッスンしますと上達が早く楽しくなる事を しんや先生とk2ギターファクトリーが保証致します。 カミングアウトしますと、孫のギターをセッティングしている感覚でリペアしてました🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年06月28日
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◆LARRIVEE L-09 L.R.Baggs ANTHEM 取付 ギターオーナー様は、Hat様です 今回のご依頼のLARRIVEEは、殆どのギタープレーヤーが弾いた事は無いモデルと思われますが Hat様も次元の違う出音に驚かれていました。 名機と呼ばれるギターを多数所有されているHat様の印象ですから、仕上がりが楽しみです◆画像から確認して行きます●カナダの気候と合わないのか理由は判りませんが、LARRIVEEのトップ割れは防げないのかも 知れませんが、キチンとリペアすれば全く問題は有りません●LARRIVEEのインレイだけのヘッドストックです●ポジションマークのドットの大きさから、音質重視のギターで有る事が感じられます 本音としてはポジションマークを入れたく無かったのかも知れません●アンダーサドルピエゾが入りますので、サドルの高さ調整が必要です●センタークラックのリペア後です●ネック裏でどれだけ弾き込まれたギターか判ります●ストラップピンのネジが何気にマイナスが使われてます◆ANTHEM 取付を開始します●ストラップピンを外して12mm径に広げます●真っすぐに開いているか、治具を差し込んで確認します●アンダーサドルピエゾを取付ける穴が、斜めに開けられるスペースが有るか確認します 6E側は問題無く45度の角度で開けるスペースが有ります●ジャック穴を通る細いシールドを、使いますとサウンドホールに腕を入れる事無く 引き出せば簡単に取付出来ます●ジャックの取付が済みました●アンダーサドルピエゾの脱落防止のため固定して有ります●コンデンサーマイクを弦の手前に貼り付けるスペースが有りませんので、今回は後ろに付けました●プリアンプの左右がブレーシングに接触しない様に居り付けますが、全く余裕が有りませんので 正確に取り付けるために2本線を引いてビッシっと合わせます ANTHEMがピッタリ取付出来る前提で、スペースを設けた様に感じます●配線を固定してANTHEM の取付は完了しました●弦を外してるのでフレットボードをクリーニングしておきます●薄型のピエゾが弦の圧力で馴染むまでは、サドルの調整は出来ませんのでチューニングをして 数時間様子を見ます◆1時間経過しましたので、基準になる弦高を測定します●1フレットにスペーサーをセットします●6E/12Fで2.75mm有ります●1E/12Fは、2.50mmです ◆経験上もう少し下がるはずなので。更に1時間待って弦高を確認します●6E/12Fは2.60mmまで下がりました●1E/12Fも2.35mmまで下がりました 余裕の無いシビアなセッティングをしてますので、0.1mmの差でも多大な影響が 有りますので慎重に対応します●ピエゾが落ち着いたので、サドルを調整してセットします●仕上がりの弦高は、6E/12Fで2.25mmです●1E/12Fは1.75mmです●1フレットの調整もOKです●フレットボードのクリーニングも済みました●リペアの完了です🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年06月27日
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◆Takamine EF425SRC セッティングです ギターオーナー様は、SZ様です。 数年前にセッティングさせて頂いたギターですが、かなり前のライブで使った後に弦を緩めず カポタストをしたまま長期保管されていたそうです。 その結果はお約束の弦高が爆上がり!です。 先日のライブに持って行ったところ、弦高が高くて弾き難いと言われ、そんな事無いと 思ったら、ハードケースの中でギターは弦と孤軍奮闘していた様です。 ◆画像から確認して行きます ●Takamineには珍しく2分割のサドル出無いと思ったら、輸出用のモデルだそうです スペルがジャパンでは無くジャポンですから、フランス語圏内向けのモデルかも知れません●海外のアーチストの方に使われている、世界のTakamineです●赤字のAの意味は、Aランクと言う事では無いと思いますが、どんな意味なのでしょうか?◆リペア開始して行きます●先にロッドで可能な限り調整します●ロッド調整後の6E/12Fは、3.00mmまで上がってます 賛否両論はが有る事は承知してますが、経験から来る結論は【弾き終わったら弦を緩める】 が良いと思います●1E/12Fは2.75mmまで上がってます●弦高を下げるためにブリッジトップを削る了承を、頂いておりますのでサンディングして行きますが 画像の通りブリッジトップにキズが有りますので丁度良かったかも知れません●調整したブリッジに、高を調整するためにマーキングした、サドルをセットして出を確認します●高さ調整したサドルの仕上がりと、サンディング後に表面被膜を作るオイル剤で仕上げた ブリッジです。キズも無くなり木目が綺麗に出て見栄えも良くなりました●調整後の弦高を確認します 6E/12Fは、2.25mmでOKです●1E/12Fは1.75mmでOKです●ブリッジ周りの仕上がりです●ブリッジを下げた事でピエゾ固定ネジの化粧カバーを、厚みが薄い白蝶貝に交換しました●改めてブリッジ周りの仕上がりです◆リペアの完了です●ヘッドストックの仕上がりです●ブリッジ周りの仕上がりです 白蝶貝はマイクロファインで磨きますと不思議な艶が出ます●現時点で考えられる最高の仕上がりになりました🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年06月23日
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◆Takamie NPT-510 再生リペア ギターオーナー様は、おびさん様です 21年11月のセグス・ギターミーティングでご紹介頂きまして、その時にリペアさせて頂いた PTU-510Uは、友人にレンタルしたまま帰って来ないので、戻して!とお願いしたら 【弾き易く音も凄いので○○したくない!】だそうです。 それで、状態の宜しく無い青春のギターでも有る、NPT-510を再生して欲しいと ご依頼を頂きました◆画像から確認して行きます●数カ所深い打痕は有りますが、シダートップの状態は良好です●世界のTakamineです 高校時代から好きだったイーグルスのグレン・フライも使ってた事を知らない人は少ないでしょう●型番が判明出来て良かったです●2分割サドルはリペアマン泣かせでも有ります●通称【赤プリ】と呼ばれているプリアンプです●ネック&ボディバックの状態も良好で、大切に弾かれていた事が判りますが リペア後の取り扱いのお願いが有ります【弾き終わったら毎回弦を緩めてハードケースで保管して下さい】NRT-510と私からのお願いです◆リペア開始して行きます●ジャックをクリーニングしましたら、LEDが点灯しましたので音も出るかと期待しましたが この時点ではでアンプから音は出ませんでした ジャックからプリアンプへの信号は生きている様です●取り合えずプリアンプをボディから外して点検して行きます●アンダーサドル・ピエゾが無事か確認します シェルの化粧カバーを外します●ピエゾからジャックに直接繋いで確認しますと、アンプから音が出ましたので ピエゾは大丈夫な事が確認出来ました●ピエゾ~プリアンプ~直結したジャックで試しますと、アンプから音が出る事は有りませんので アンプの不良が確定しましたので、打ち合わせの時にお話しした通りアンプを交換する事に 成りますのでご了解を頂きたいと思います●深い打痕は紫外線で硬化するクリアで補修する様にします●セッティングに入る前にボディ全体にバフを掛けて、ビンテージの貫禄を出して有ります◆リペア前の弦高を記録しておきます●6E/12Fで3.20mm有ります●1E/12Fは3.25mm有りますので、弾く事が修行の様になりますね●1フレットが高いので、ロッド調整に余力が有りますので、ロッドでどこまで調整出来るか 様子を確認しながら調整して行きます●ロッド調整をした直後ですから、まだ安定はして無いので1フレットにスペーサーをセットして 弦高を確認します●6E/12Fは2.40mmまで下がりましたが、まだまだ甘い感じです●1E/12Fは2.50mmを少し超えてます◆ご用意頂いた弦の件です●ハードケース内に共にダダリオですが、2種類のゲージが入ってました 012~ライトゲージと011~のカスタムライトゲージで、製作年から考えて011~カスタムライトで セッティングをしたいと思いますし、リペア後に使用されるゲージは011~で固定して頂きたいです 012~を使いますと、弦高が上がると共にゲージアップしますとボディ全体のバランスが崩れて ネックの反り&ブリッジ周囲の隆起を起こす原因にも成りますのでお願い致します●サドルを調整しますのでフレットボードを確認します 325Rです●ブリッジからサドルの出を確認します 2分割サドルの墨出しは注意が必要です◆試奏していて気に成りました●1弦が指先から遠く感じます●私の指には1E弦が遠く感じましたので、ストリング スペーシング ルーラーで確認すると 3G/2B/1Eが僅かにズレてる様です。 おび様が全く違和感を感じ無ければ、問題は有りませんがもし感じる様でしたら ナットを交換すると簡単に解決致します●オーダーしていたプリアンプが入荷しましたので、音出しテストしますと予定通り復活しました●予定の弦高になるようにサドルを調整します●6E/12Fは、2.25mmでOKです●1E/12Fも1.75mmでOKです●ナット交換の了解を頂きましたので既存のナットを外します●粗削りのナットをセットして確認します●既存のナットは位置が微妙にズレてます●1フレットのクリアランスを調整しました●交換したナットで12フレットを確認します 6E/12Fで2.25mmで変化は有りません●1E/12Fも1.75mmです●全体のシェイプを整える前のナットです●ピエゾを固定するネジの化粧カバーを白蝶貝に交換して有ります●ライニングに隙間が有りましたが、おっぺしてもビクともしないので隙間全体に、タイトボンドを 流し込んで強制的に固定しました●ナットのシェイプを整えて仕上げにマイクロファインで磨きますと 深い艶が出ます●ご用意頂いたダダリオ011~のカスタムライト弦に交換しました 011~のカスタムライト弦を前提にセッティングして居りますので、ゲージを変える場合は 再セッティングが必要と成ります◆リペアの完了です●フレットボードの仕上がりです●ブリッジ周りの仕上がりです●完全復活された510です キズもギターとの歴史の1ページと思いますと、何とも言えない味と言うか快く受け入れられると 思います。 510は手元に置いて楽しく弾いて頂きたいと思います🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年06月22日
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◆Momose Telecaster サーキット交換です ギターオーナー様は、Mura様です 今回のリペアはMura様が工房にいらっしゃる時に仕上げましたので リペア中の画像は有りません◆画像から確認して行きます●ピックアップ以外のサーキットは全て交換しました●弦高もバラつきが有りましたので、工房仕様でセッティングをして有ります🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年06月22日
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◆GUILD D50 L.R.BAGGS ANTHEM ピックアップ交換です ギターオーナー様はHat様です。 LR-バックスのELEMENTからHIGHLANDER iP-1Vに交換のご依頼です◆画像から確認して行きます●LR-バックスELEMENは外して有ります●外したELEMENTです●交換する【HIGHLANDER iP-1V】です このピックアップの取付は初めてで、取付前に確認しなければならない事が有ります●説明書は英文ですが確認したい事が書いて有りません ●ボリュームコントロールの基盤がむき出しでラミネートされてません 取付にはホルダーの付属品も有りませんし、取説を見ても記載が有りませんので、 取付方法を確認する必要が有ります。 普通に考えますと、このまま両面テープを基盤に張って取付ける以外に方法は無いのですが ラミネートされていない基盤に直接両面テープを貼って、ハンダに腐食等の不具合が出無いかの 知識が無いと言うか、この様な経験が有りませんので確認しておく必要が有ります 今、大丈夫なら数年先の事は、【知らんぷり】が性格上出来ませんのでメーカーに確認後に 取付して行きます●ジャックの取付方法は、インチスケールのタップで広げた穴にねじ込んで行く方式になります 現在のアコギピックアップのジャック穴径は、12.0mmで六角ナットで締め込んで行きますので HIGHLANDERしますと、他社のピックアップに交換する時は穴を塞いで開け直す必要が有ります 考えている内にHat様から、【アンセムに変更します】とご連絡を頂きました。 ギリギリで仕事を増やさすに済みました◆L.R.BAGGS ANTHEM が届きましたので取付して行きます●コンデンサーマイクを取付ける位置には、事前にサンディングして有ります 弦穴の上の位置にセンター合わせて取付します●斜めに開けた穴からピエゾを通して、先端は同じく斜めに開けた穴に差し込んで ズレ防止とします●配線取付処理をしてから、配線を出しておきます●プリアンプを取付ける位置にスペースが有るか確認します●サウンドホールの補強板が、プリアンプの両面テープの間に収まって 取付には障害が無い事を確認しました。 貼り付ける位置にマスキングテープを貼って、センターにマーキングしておきますと 位置決めが簡単です●センターを合わせて貼り付けます●電池ケースは交換する事を考えて、1E側に貼り付けました 電池交換する際に、強烈なマジックテープで付いているケースを外す方がいらっしゃいますが そうすると貼り付けたベースの剥がれる事が有りますので、電池ケースのフタを空けて電池だけ 取り出して交換して下さい●コンデンサーのボリュームは付属の治具で調整します。 ステージで素早くコンデンサーのボリューム調整とは行きませんので、MAXに調整して有ります◆弦を張り戻してピエゾ&コンデンサーマイクのバランスを確認しますと ・・・音量を上げるとバズリ音が出ます。ANTHEM の取付に不具合かも?と確認しますが、 全く問題は無いと言うか、問題を起こす事が難しいのでは思い?????してますと まさか?でした◆ブレーシングが剥離してました・・・生音では症状が出てませんでしたので、ブレーシングと言う 考えは全く浮かびませんでした●バック側3番の右ですが、最初は逆側の左を叩いた方が異音が大きかったので、左側を確認しても 剥がれている部分が無く、逆側を確認しますとブレーシングの半分以上が剥がれてました●厚みの有るブレーシングですから、底面全体にタイトボンドが入る様に注意します たっぷりタイトボンドを流し込んでジャッキでおっぺして固定します●バック側2番の右も剥離してました●サウンドホールの真下ですからボンド入れからジャッキ掛けまでは簡単です ジャッキを掛けてから、外側からクランプを掛けて密着性を高めます◆リペアの完了です●ブレーシングの接着固定も済んで、バズリも無くなり兎に角凄い鳴りに驚くばかりです🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年06月19日
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◆Furch D34-SR 弦高調整です ギターオーナー様は、Hat様です 21年12月にセッティングさせて頂きましたが、弦高が上がって来たので セッティングし直して欲しいとの事でご依頼を頂きました◆画像から確認して行きます●1年半ぶりの再会です●控えめなマークがFurchらしいと思う事は今でも変わってません●6E/12Fは世界標準と言われてます、2.50mmですがK2ギターファクトリーのセッティングを 知ってしまうと、やはり弾き難い弦高です●1E/12Fも何故か2.50mmまで上がってます 1年半前のデータを確認しますと、1.75mmにセットしたのですが、まだまだギター自体が 完全に安定して無かった事でしょうか?弦を緩めないで保管していた事は無いと思うのですが?●1フレットを確認しながらロッド調整します●元のセッティングに戻すためにサドルを下げます●調整が済んだサドルをセットします●6E/12Fを2.25mmに戻しました●1E/12Fも1.75mmに戻しました●リペアの完了です 6E側で0.25mm、1E側は0.75mmも差が有りましたが、この調整で全く違う弾き心地に なります。🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年06月18日
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◆FERNANDES TEJ-○○ 再生して行きます ギターオーナー様は、タケちゃんマン様です 布袋寅泰氏の大ファンで購入されたそうですが、ネックコンディションが 凄い事になってまして、弾く事が出来ない状態でリペア工房を探していた所、 工房のご近所のガソリンスタンドさんの紹介で【すぐ近くに有りますよ!】と紹介されて お越し頂きました。◆画像から確認して行きます●ブラックボディはワックス掛け直後でも、静電気の影響で埃が目立ちますが 超鏡面ワックスで仕上げますと、見違えるほど綺麗になります●弦を交換しますので、ペグも外して磨いてからヘッドもバフを掛けてピカピカに仕上げます●Gotohのペグが乗ってます●部屋の中に出して置いていたお話し通り、フレットボードに埃が溜まってました 屋内は梅雨~夏~冬の季節変化でギターにとってはタフコンディションですから ハードケースで保管する事をお勧め致します●ネック裏にキズが有りません●バックも同様です◆リペア開始して行きます●全体の磨きから始めますので、ペグを外して磨いて行きますが、ゴールドのメッキは 気合を入れて磨きますと、シルバーに生まれ変わってしまいますので注意します●ヘッドストックを磨いてペグを戻しました●ネック裏もピカピカに磨いて有ります●バックもこの通りです●トップもこの通りです●ジャックの錆は、ジャク本体が見えている部分は差込口だけで、六角ナット&ワッシャー の錆ですから磨いて対応する事にします●ブリッジの駒はバラシて磨いた方が早いのでバラして磨きます●ブリッジ本体もこの通りです●ブリッジ駒を戻しました●6E側と1E側のボディから出ている高さを測定しますと、1E側が0.5mm高い事は お預かりの時にご説明した通りです●フレットボードにゲージをあてて比べますと、6E側と1E側共にストレートに近い状態です この事から、6E側が0.5mm下がっている事が確定しましたので、ネックを外して角度調整 して行きます●この原因を少しは予想してましたが、ボディに吹いたクリア塗装が入り込んでました 1E側にシクネスゲージを当てますと、0.48mmでだいたい同じ高さになります 画像の左上のネックポケットに、0.5mmのネック角度調整のスペーサーが入ってました この事は珍しい事では無く、某USフェ○ダー社では何と名刺の切れ端が入っていた事も 有りました・・・思わず笑いが出たのは言うまでも有りません●当初の見立てと逆で、1E側が上がっていた事に成りますので、1E側に侵入していた ウレタンクリアを取除て、6E側の高さに合わせます●ネックを外した時に気が付きましたが、ボディにもネジ山が有ります ギターに限らず木工の基本として、3枚の材を固定する場合は、真ん中の材にネジ山が有りますと しっかり固定する事は出来ません。ギターの場合はボディのネジ山が無い大きさに穴を開けなければ 成りません。プレートとネックにボディが挟まれて固定されると言う事です●4.5mmのドリルでネジ山を取除いて、ネジが抵抗無く入る様に修正しました●ネックをセットして6E&1E側のボディからの高さを測定しすと。2.0mmで同じ高さになりました●弦を張る前に4D〜6Eの最終フレット近くのフレットに段差が無いか確認しておきます 僅かに段差は有りましたが、この程度でしたら擦り合わせが必要としも微調整のレベルと 思われます●セッティング用のプレイテックの弦を張ってセッティングして行きます ネックの付根付近でフレットの高さにバラつきが有り、音出ししますと少し強くピッキング しますと微妙にバズリますので、フレットを擦り合わせます ・・・このポジションは実際に滅多に弾く事は無いと思いますが、弾かないけどバズリが 有るのは違和感を感じます●フレットクラウンを僅かに削ぎ取る程度でしたので簡単に解決しました フレットクラウンを修復してから、フレット全体を磨いた後にフレットボードに オイルを塗った画像です この後は、ブリッジ駒を調整して弦高を決めてから、オクターブチューニングを決めて ラストに1フレットのクリアランスを調整すればリペアの完了と言う事に成ります●ロッドカバーとバックカバーを止めるネジを、工房の㊙液に浸けてシェイクして一晩放置しますと この様に再利用出来る様に成ります●弦交換が面倒とおっしゃてましたが、カバーの弦通しの穴とトレモロユニットの弦穴が この様に一致して無いのも原因です。弦交換の度にカバーを外すとビス穴が持ちませんので、 穴を広げたり、画像の弦通しの穴の上からカバーを切ってしまう対応をする事が有ります●画像はオクターブチューニング合わせている所です ●1フレットの調整も済みました●6E/12Fは、1.90mmにセットして有ります●1E/12Fは1.50mmにセットして有ります◆リペアの完了です●あれだけ弾き難かったネックが正常に戻りました●ボディもこの通りの仕上がりです🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年06月12日
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◆Takeharu FT150 セッティングです ギターオーナー様は、HF様です。 工房のブログにご訪問頂いた事がご縁で、N県から宅配便で大切なギターを 託して頂きました。 有難うございます。◆画像から確認して行きます●段ボールinハードケースで送って頂きましたので、問題無く届いておりますので ご安心下さい。 1977年に製作されたギターですが、殆ど弾く事無く保管されていた様なコンディションです●ブランド名の下のマークの数がグレードを表してます●ローポジのフレットは僅かに弾かれた痕跡が有るだけです●バック側も殆どキズが有りません◆リペアのオーダーを確認致します ・全体的なクリーニング ・ネック調整 ・弦高調整 ・ナットを牛骨へ交換 ・サドルをエボニーへ交換 ・エンドピンの交換 ・その他●梱包直前に1E弦が切れたとの事で、新しい弦に交換して送って頂なくて良かったです セッティングは弦を張ったり緩めたりを繰り返しますので、セッティングの時だけ 切れなければ良いと言う、リペア料金を押さえる為にサウンドハウスさんの 安価な弦を使います ナットはオイル漬けボーンに交換します●サドルはタケハルと抜群の相性の良いエボニーに交換します●ストラップピンも交換します 同梱して頂いたマーチン弦/012〜のライトゲージを使いますと、弦の張力に対して 多くのタケハルをリペアしました経験上、ネック&ボディの剛性が不足して、 お届け後に、弾き終わってから必ず弦を緩めても弦高が上がって来る事は確実です リペアする立場ですと、010~のEXライト弦がお勧めで、EXライトでは細過ぎてNGでしたら 011~のカスタムライト弦でお願いしたいと思います。 👇ミラーを入れて撮影したトップ側のブレーシングをご覧ください●Xブレーシングと間の補強ブレーシング2本と言う、非常にシンプルな構造です これに対して、012~ライトゲージを張りますと、ブリッジ周りの隆起とネックの元起き が発生する事は間違い無いと思います◆リペア開始して行きます●バック側のブレーシングに異常は有りませんでした●トップ側のブレーシングはOKでしたが、サウンドホールの際の補強板が1カ所 画像の通り剥がれてました●タイトボンドを流し込んで接着固定します◆使用する弦をEXライトにゲージダウンする了承を頂きましたので、 リペアをドンドン進めて行きます ●エンドピンは敢えて新品を使わずに、年代の合うビンテージ物に交換しました●セッティング用のEXライト弦を張って、ロッドの締り具合を確認してからセッティングに 入って行きます。 1フレットにスペーサーをセットして、現状の弦高を測定して行きます●6E/12Fで3.50mmを僅かに超えてます 1フレットも高くて12フレットが3.50mm有りますと、弾く事イコール修行と言う事に成ります●1E/12Fも3.25mmを僅かに超えてます●ロッドの効き具合を確認しますと、理想的な状態に調整出来てますが、 ロッドを調整した直後なので、チューニングした状態で1時間後に弦高を確認して その後は弦を緩めて一晩放置してから、セッティングを決めて行きます●ペグを回すと6E弦のペグの回り方が、ギヤの摩擦を感じますので、グリースを塗って 回転させてストレス無く回る様にします。ダダリオに交換する時に更に回してバリでは 無いですけど、お互いが素直に回る様にします●1フレットにスペーサーをセットして、セッティングして行きます●弦高は前日と変化が有りませんでしたので、ロッド調整でネックは落ち着いています●1E側も変化は有りませんでした●既存のサドルを基準としてエボニーのサドルを削り出しました●画像の通りブリッジから出ませんので、ブリッジから出る高さのサドルを作って弦高を2.8mmで 我慢して弾くか、ブリッジトップを1.80削って弾き易いセッティングにするかの2択ですが、 迷う余地は無いと思います。 また、この時代のブリッジはハカランダが使われてまして、その木目を分厚いクリアを塗って 隠すのか不思議です。クリアを落とす事は音質改善に良い結果しか有りません●サドルの高さを確保するためブリッジを1.80mm削りました ブリッジの全方向を削って木目を出して有ります●オイルフィニュッシュで仕上げますが、ブリッジに使うオイルフィニュッシュ材は 表面に被膜を作って材を保護するタイプのオイルを使ってます●オイルフィニュッシュ剤は4時間以上は乾燥させる必要が有りますので、ボディ全体にバフを 掛けておきます バフ掛け前が綺麗でしたので、何時もの様な劇的な変化は有りませんでしたが、 JPビンテージの感じは充分に出てます●仮のセッティングを確認しておきます●弦を張り戻します●6E/12Fで2.25mmは予定通りです●ナットを交換して行きます●粗削りの状態です●全体のシェイプを整えて1フレットの調整も済みました●セッティングを確認します 6E/12Fは2.25mmで予定取りです●1E/12Fは1.75mmで予定通りです◆セッティングが安定している事が確認出来ましたので弦を交換します●オイル漬けナットの仕上がりです●ブリッジ周りの仕上がりです●ダダリオの010~に交換しました 弦を交換する際には銘柄は問いませんが、010~047のエキストラライトゲージを使って下さい ゲージアップされますと、セッティングのバランスが崩れて弦高アップは勿論ですが ブリッジ周りの隆起やネックの反りに繋がりますのでご注意下さい●ビンテージギターには、オイル漬ナットに限ると思います●厚く塗られたクリアを剥がしましたので、ハカランダのブリッジの木目が良い感じです🌻2日程セッティングに変化が無いか確認した後に、お届けさせて頂きたいと思います◆セッティングが安定しているか確認して行きます●1フレットのクリアランスOKです●6E/12Fは2.20mmでOKです●1E/12Fは1.75mmでOKです●ヘッドストック周りの仕上がりです●フレットボードの仕上がりです●ブリッジ周りの仕上がりです●ペグの動き自体はスムースに成りましたが、チューニングの際の微調整は微妙な感じです これは経年変化と言うよりも、当時のオープンバックタイプ・ペグの精度そのものと言う事だと 思います。自宅弾き専用でしたら問題は無いと思いますが、ライブ等でお使いになられるのでしたら ペグ交換をお考えに成っても良いかも知れません●ネック裏の仕上がりです●ボディバックの仕上がりです●リペアの完了です リペア前の弦高から考えますと、本来の姿に戻ったと言う事だと思います。 弾き易く、出音も現在のFT150のポテンシャルを最大限引き出せたと思ってます お届けに関しましてはメールでご案内させて頂きます🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年06月12日
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◆Takamie NPT-108-6 音出ない ギターオーナー様は、SZ様です ライブでは出番の無いギターですが、弾けもどしてライブで 使いたいとの事でご依頼下さいました◆画像から確認して行きます●外見は綺麗なのですが、プリアンプを見ると?です●ペグはシルバーの工房ストック品と交換します●外れにくかったのでしょうか?凄い事になってます●2分割のアンダーサドルは社外品では対応出来ませんので何とかならないでしょうか?●特に問題は無いのですが交換して行きます◆リペア開始して行きます●ネックのバンディングが左右外れてますので、先に接着固定しておきます●タイトボンドを流し込んでマスキングテープで固定します●振止めネジは斜め45度ですが、タカミネオリジナル品はGotohとは位置が違ってますので ネジ穴を埋める必要が有ります●埋めた後は黒で着色してからペグを取り付けます●弦を張り戻す前にワックスを掛けておきます●既存のサドルをセットして基準の弦高を確認します●チューニングをしてから、ロッドで出来る限りのネック調整をします●5フレットから上が逆ゾリになってますが、1フレットにスペーサーをセットしてローポジが 何とかバズリませんので、この状態でサドルの高さを出して行きます●6E/12で3.10mm有ります●1E/12Fは2.90mmです●スペーサーを外して1フレットのクリアランスを確認しますと、1.0mmを超えてます●下のラインがブリッジトップで、上が削るラインです 1E側がブリッジと同じ高さになりますので、ブリッジトップを削る必要が有ります●粗削りの状態でセットして、弦高が予定通りになるか確認しておきます●1フレットにスペーサーをセットします●6E/12は2.25mmですから予定通りです●1E/12Fは1.75mmで予定通りです●各ポジションでバズリの確認をますと、5フレットの1Eの所だけ飛び出してます ロッドを緩めてクリアランスを出す選択肢も有りますが、他のポジションが高くなり 結果、弾き難くなりますので、このケースでは5フレットと周囲のフレットを 擦り合わせをする方が合理的と判断して、擦り合わせをする事にします🌻擦り合わせが完了したタイミングで、SZ様が工房にお越し頂きまして お持ち頂いたプリアンプに乗せ換えて音が出る様になりましたので リペアは完了と成りました🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年06月08日
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◆Martin D18 セッティング ギターオーナー様は、【きよたく】のボーカルの【きよ】様です 暫くのあいだ知人にレンタルしていたそうで、トップのバインディングが外れたので 戻って来たとの事です。 初めて工房にお預けするので、全体的なチェックのご依頼です◆画像から確認して行きます●久しぶりに出音を聴きましたが、相変わらずの鳴りは流石です●ナットの形状に手を入れる余地が有りますので、更に進化した状態でお渡し出来そうです●ブレーシングも確認して行きます●トップのバインディングが外れてます◆リペア開始して行きます●内部はノックテスト、ミラーによる直接目視、スクレーパーで確認しましたが 異常は有りませんでした●弦高を下げるため交換する、オイル漬けのサドルの厚みを先に合わせておきます●バインディングは縮んでますので、ネックの付根まで外してから接着して行きます 溝に残った接着剤とバインディングに残っている接着剤も綺麗に取除いておきます●マスキングテープで固定します 何故かバインディングの継足し無しで大丈夫でした●半日放置してからマスキングテープを外します●1弦はともかく、2弦も良く切れる様なので、ペグポストの穴が原因と思われます 全てのペグを外して弦穴の周囲のバリを取り除きます 左の画像が2弦のペグです、周囲のバリが弦が切れる原因です●ポストを綺麗にしてから、全体をピカールで磨いて仕上げて有ります●ローポジションのフレットのエクボを取除く必要が有ります●擦り合わせが必要なフレットボードに、マスキングをしてエクボを取除きます●深かった2Bのポジションも綺麗に仕上げて有ります●LRバックスのM-1を取付ますのでジャックの穴を開けておきます●弦高調整するために弦を張り戻し、改めてチューニングをしてリペア前の弦高を確認しておきます●ネックを握りますと測定値よりも弦高が高く感じますので、ネックを確認しますtp 最大値で0.30mmの強度の順ゾリが有ります●1フレットのクリアランスに注意しながらロッドを締めて行きます●ロッド調整でストレートになりました●事前のお打ち合わせよりも、0.1mm弦高を下げる方が良いと判断して サドルを削り出しセットします●ナットの弦接点が長いですが、それは後回しにして1フレットのクリアランスを調整します●1フレットを調整してる時もチューニングの上げ下げでピッキンが耳障りなので ナットの弦接点を減らす様にナットをサンディングして整形し直しました ●リペア前の3.50mmから、ピッキングの強さを考慮して2.40mmまで下げて有ります●1E/12Fは1.85mmにセットして有ります●M1が入荷しましたので取付ます●ご指定のPOLYWEBを使うのは久しぶりでしたので、パッケージも変更されてました●エリクサーの弦の選定の打ち合わせの際に、弦高は何時もの様にして欲しいとの事でしたので 何時もの弦高に調整して有ります●ナットと弦の接点が長すぎましたので、接点を減らして全体のシェイプを整えて有ります●フレットボードの仕上がりです●ブリッジ周りの仕上がりです●リペアは完了してますが、ロッド調整をした直後ですから数日はネックが安定しているか 確認する時間が必要です 安定した事が確認出来ましたらご連絡させて頂きます チューニング~ネック確認をしてネックが安定している事が確認出来ましたので お渡し可能です🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年06月02日
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◆YAMAHA LL-5D フレットボード着色です ギターオーナー様は、Ita様です◆画像から確認して行きます●台湾工場製の固体で完成度が高い評されております●サウンドホールからハカランダとは違う、ローズウッドの香りを感じます トップはソリッドですが、サイド&バックは合板のため通常は、内部のローズウッドに 香りが出る様な、良質の材は使わないと思うのですが、Ita様もこの香りが購入した 理由だそうです●Ita様とお話しながらフレットボードにバイオリン用の、フレットボード・ステインを塗ってし まった後に、塗る前の画像を撮り忘れていた事に気が付きましたが、ご本人が確認してますので 問題は有りません●お話の中で弦高がやや高いので調整して欲しいとのオーダーも頂きました●6E側で1.00mm、1E側で0.50mm高いので、工房標準にするためにサドルを削ります●サドルの調整が済みました●サドルをセットして弦を張り戻します●弦を張り戻しロッド調整をしてから、1フレットのクリアランスを確認しますと6E~3Gが微妙に高いので、1時間ほど空けてからナットを調整します●0.5mmのスペーサーは僅かに引っ掛って通る高さに調整しました●6E/12Fは、2.20mmにセットしました●1E/12Fは、1.75mmです●オイルを塗って仕上がりです●リペアの完了です🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年05月28日
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◆Gibson ES-335 ネック捻じれ修復 ギターオーナー様は、Sega様です Sega様と同じ生また年に製作された復刻版モデルです 購入時の説明には無かった、ネックの捻じれは有りますが 何かのご縁と思って、手放す事をしないで手元に置いていたとの事ですが、 何とか元の状態に戻して上げたいと、友人にお聞きしたりネット検索で 弊社ブログのJ-45の記事をご覧頂いた事がご縁で、工房にお越し頂きました◆画像から確認して行きます●ボディ全体のコンディションは良好です●真っ白いナットを見ると何故か落ち着きません ➡同型モデルの画像を検索しますと、【真っ白な牛骨ナット】がマウントされていましたので 19○○年の仕様だったようです。●フレット見る限りでは殆ど弾かれた形跡が有りません●Gibsonはこの向きでセットされており、この逆向きでセットしますとオクターブ調整用の ネジが回し難いのです。 出来れば、ブリッジのセット向きを世界共通にして頂きたいと思います 元の状態から逆向きにセットしますと、オクターブチューニングをやり直す必要が有ります。 ◆ネックの状態を確認します●治具を当てるまでも無く、捻じれている事が直ぐに確認出来る状態です●フレットボードスケールで確認しますと不思議な現象が有りました フレットボード上で6E弦の下はストレートで、捻じれの影響で1E弦の下は 1~5フレットで隙間が開くはずなのですが、捻じれに見合った隙間が開いてません 原因を確認してからネックアイロンを使って修正して行きます◆リペア開始して行きます●リペア手順のご説明通り、ロッドフリーにして本来のネックがロッドの影響を 受けずに、自由にさせて本来の捻じれ具合を見て行きます ●ロッドフリーにして1日経過しましたが、捻じれが改善する方向に動く事は有りませんでした●ネックの曲面を測定する治具を当て、捻じれのレベルを画像に残し修正後と比較出来る様にします●ネックスケール違った当て方にして、捻じれのmm数を測定します●捻じれの有る1E側です●6E側です どうやって測定しているかは非公開とさせて頂きます●第1ステップとして均一にスペーサーをセットしてネックアイロンを掛けます 時間と温度は非公開です●第2ステップは捻じれの数値に合う様に、スペーサーを噛ませてネックアイロンを掛けます●アイロンを外した直後の捻じれの修正具合を確認します 正常な状態に戻っている事を確認しました●ネックにはアイロンの余熱が残ってますので、治具を変えてネック材が冷えるまで クランプ固定します●ボディ側からネックを確認しますと、ストレートに修正されてます●ヘッド側からもネックを確認しますと、ストレートに修正されてます●ギターは何処を明確な基準点や水平直角が出てませんので、画像の様に フレットボードを水平に保ち、フロントピックアップに正確に切出されている板を置き ナット溝に定規を置いて戻り具合を確認します●定規の90mmの上に見えるのがエスカッションの上に置いた板です ネックが水平に戻っている事を確認しました●捻じれの戻りが発生しないかハードケースで保管して確認して行きます●今の所は、捻じれの戻りの発生が無い様ですから、弦を張り戻してセッティングして行きます●ブリッジ駒の捲れ上がった部分を、デザインナイフで取除いておきます●ネックの状態を確認しながらロッド調整をして行きます ベストと思われるポジションが決まりましたので、2時間程度そのままにしてから ロッドが安定した所を見極めてから、弦溝を調整して1フレットのクリアランスを決めます●1フレットのクリアランスが決まりました●6E/12は、1.80mmにセットしました●1E/12Fは、1.35mmにセットしました●オクターブチューニングは微妙にズレてましたので調整して有ります●捻じれていたネックは元通りに修正して有ります●リペア前は1E側が見れば直ぐ判る程捻じれてましたが、通りです●詰めのセッティングも済みましたが、お渡しのタイミングは、念のため金曜日以降に させて頂きたいと思ってます 🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年05月25日
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◆YAMAHA FG250 のセッティングです ギターオーナー様は、Ita様です 某ショップで準ジャンク品として入手されたそうですが 弦高を下げて欲しいとご依頼を頂きました◆画像から確認して行きます●FG-250のグリーンラベルでFタイプ?記憶が有りませんので、初めてのリペアと思います 同じFタイプですと、130,170、400番台は多数リペアさせて頂きましたが、250はエアーポケット の様で、個体が少ないのでは無いかと思います●FG-250グリーンラベルは市場に出回る個体が少ないかも知れません、隠れたレアギターの様です◆リペア開始して行きます●サドルのセット向きが逆と、ピンがホールに収まってません●ホールの周囲の形状から削られた様にも見えますが、正確な判断では有りません●サドルを正常な方向にセットして弦高を測定して行きます●6E/12Fで3.10mm有ります●1E/12Fは、2.50mm有ります●このセッティングで音出ししますと 2Bの1フレットのエクボが深すぎると思ったら予想通りでした👇●2フレットにベタ付きしてしまいます●試しに弦を溝から外れた位置まで引っ張ると問題は有りません ここまでエクボが深いとエクボ取や、擦り合わせが出来るレベルを軽く超えてますので フレットの交換以外に解決策は有りません。 全てのフレットを交換する必要は無く、1フレットだけ交換すればOKです◆1フレットを抜き取りますが、ヤマハのビンテージギターは接着剤が使われている事が有りますので フレット加熱用に先端を改造した鏝で加熱してから抜き取ります●予想通りフレットのエッジから接着剤らしき煙が出て来ました●フレット溝がササクレ無いように慎重にフレットを抜きます 溝に接着剤の痕跡が有ります●フレットボードを軽くサンディングして整えてから、フレット溝を0.5mm巾と打込む深さまで 調整します●溝が正しく修正されているか専用のスケールで確認します●1フレットを打ち込んで、2フレットと同じ高さになる様に調整し、2&3フレットに付いた フレットのエクボも可能な限り取り除いて有ります◆フレットの交換が済みましたのでセッティングして行きます●ご希望の弦高に収めるためには、ブリッジのトップを1.0mm削る必要が有ります🌻この先はIta様が工房にお越し頂いて、お見せしながら仕上げましたので画像は割愛させて 頂きます 工房標準仕上げの、6E/12はF2.25mm、1E/12Fは、1.75mmに仕上げてお渡し致しました🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年05月22日
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東京組曲2020 あの日、 私たちは突然世界から遮断された。 渋谷 【シアター】イメージフォーラム で絶賛上映中です お問合せ☎ 03-5766-0114 2023年になって3年ぶりに世の中が、正常に近い状態で動き始める様になりました K2ギターファクトリーが、ギターメンテナンス&ライブサポートをさせて頂いております シンガーソングライター&舞台俳優の、畠山智行氏が出演される映画が5月13日から 上映されております。 この3年間はライブ予定の延期や中止、また、お世話になっていたライブ会場の閉店で 音楽アーチストとして大変な時期を乗り越えて来られました。 この映画は20名の共演者様それぞれの体験が描かれております。 ●映画のパンフレットです◆昨夜の、千葉県富里市【WAYS】様でのライブです 普通にライブが開かれ、お客様にお越し頂ける事に感謝をしながらのライブでした。 この3年間は普通の事が普通に出来ない、普通って事は本当は奇跡的な事だと感じ これからも、全てに感謝しながら活動をして行きたいと思います。 畠山 智行
2023年05月21日
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◆YAMAHA FG-360 グリーンラベル セッティングです ギターオーナー様はJ様です 40年程前に新品で購入されて、久しぶりに弾いたところ弦高が高く【何とかならないかな?】 とネットで検索し、弊社のブログを見てご依頼を頂きました。 ヤマハのカラーラベルシリーズのリペアは多数手掛けてまので、リペア工法が確立してますので 安心してお任せ頂きたいと思います◆画像から確認して行きます●ビンテージギターの風景をご説明するために、画像の左下を軽くワックス掛けして 風格を実感して頂きました。違いに驚かれて更にFG-360への愛着が深まったと思います ●ギターの顔でも有る、ヘッドストックを磨くと更に良い景色になります●この色でグリーンラベルと呼ぶのか、未だに納得が行って無いのは私だけでしょうか?●サドルは既に削られてますが、弦高を下げる事に支障は有りません●工房所有のFG-360はクリアが全く残って無いので、サテン仕上げと思ってたのですが J様のFG-360はクリアの痕跡が残ってますので、経年変化でクリアが落ちてサテン仕上げに 変化する様です◆リペア前のコンディションを確認しておきます●6E/12Fが3.30mmではご機嫌に弾ける高さで有りません ●1E/12Fは2.75mm有りますので同じです◆リペア開始して行きます●予定の弦高にするために逆算すると、サドル溝を1.0mm掘り下げる必要が有りますので 工房で作った治具で掘り下げておきます●ブリッジを観察しますと、既にトップだけ削られた形跡が有りますが、 計算通りにサンディングします●ブリッジの高さが予定通りになっているか確認します 予定通りでOKです●溝の深さも予定通り4.0mmを確保して有ります ピンホールとストリングガイドを整えましたので、ボディ内の埃と共に吸い出します●埃は湿気を呼び込みますのでギターの大敵です、弾き終わりましたら、毎回弦を緩めて ハードケースに保管して下さい●すっかり綺麗になりました◆ロッドを限界まで締めて有るとの事でしたので、一旦、完全フリーにしてロッドが効いていない ネックの状態を確認するために、1日放置して様子を見ます●ロッドフリーの状態で弦を張り戻しセッティングして行きます ●サドル溝を掘り下げた事で6E/12Fは、正解標準の2.50mmまで下がりましたが ネックを握りますと高く感じます●1E/12Fは2.25mmで高いです●サドルを調整する前にフレットボードのRを確認しておきます●予定の弦高になる様にフレットボードと同じ、350Rにサドルを調整してセットします●フレットボードも弦を張った時点で限りなくストレートに調整しました●予定通り6E/12Fは2.25mmです●同じく1E/12Fは1.75mmです◆全てのポジションでバズリが無いか確認して行きます●いきなり6Eの解放がバズリました●原因は簡単でナットの弦溝が全体的に深く、特に6Eが低い事と、他の弦に比べて太いために 軽くピッキングしても弦の上下動でバズリが出ます 画像でも6Eと5Aのクリアランスが違う事が判ると思います◆解決方法のご相談です ①消耗品でも有りますナットを水牛骨のオイル漬けに交換する ②6Eの1フレットを基準にフレットを擦り合わせて行く この工法は同じく消耗品でも有るフレットを削る事になります フレットを削る時は、他に選択肢が無い事、削る事が最も合理的で有る事が前提条件です 今回は全てに該当しません ③解放弦がバズらない様にロッドを緩めて全体的に弦高を上げる ↓ 弦高が6E/12Fで2.50mmくらいに必然的に上がり、それに合わせてサドルを下げても 順ゾリが出ますので、6E/12Fを2.25mmに調整しても、順ゾリの関係で弾き難く感じます 毎日、ご機嫌に弾くためにはナットの交換がベストと思います お見積もりには入ってませんので、了解を頂きたいと思います◆セッティングを中断してボディにバフを掛けて行きます●細目のコンパウンドから超鏡面仕上げて磨きますと、ビンテージギターの素晴らしい 味わいが出て来ます●ブリッジの微調整は有りませんので、特殊なオイルを塗って磨いて仕上げました●フレットボードにオイルを塗り込みました フレットの磨きは済んでません●バックのステッカーの剥がし跡は、ステッカーを剥がす時に表面のクリアーも一緒に 剥がれた様で、周囲と同じ艶には成りませんでした 工房のFG360はバック&サイドのクリアがすっかり落ちて、サテン仕上げの様になってますので 元々、表面のクリアは極薄で吹かれているのかも知れません◆ナットを交換する了解を頂きましたので交換して行きます●ナットにオーバーラッカーで吹かれてますので、ナットとヘッドストックの境目を 切り離しておきます●ドライヤーで温めて、更に○○しますと綺麗に外す事が出来ます ○○は工房秘で非公開です●交換するオイル漬けのナットで色合いがピッタリの3年物を使います●左がオリジナルナットで右がネックに合わせて削り出したナットです●グリーンラベルのナットは幅広の45.0mmで、オリジナル・ナットは45.0mmよりも短く 製作されてますが、弾き心地に違和感が有りませんので、オリジナルと同じ位置に 弦溝を切って有ります。 画像のナットは仕上げ前で、6E&1Eの外側が広く感じますが、オリジナルと同じ位置に各弦が 来てますので、弾き心地に変化は有りませんのでご安心下さい ●ナットが隙間無くピッタリ収まっている事を確認しました●お使いになるコンパウンド弦に合わせて弦溝を切って有りますので、巻弦が溝に収まってません 弦を交換してから仕上げをします ●弦を交換するタイミングでヘッドにワックスを掛けます 音叉マークもろとも消し去ってしまう、可能性が有りますので手掛け仕上げです●ヘッドストックはギターの顔ですから、ピカピカになりますと印象が変わります●ネック裏も超鏡面仕上げして有ります●ご用意頂いたコンパウンド弦を張って、1フレットのクリアランスを調整しました●弦高を確認しますと、6E/12Fで2.30mmでOKです●1E/12Fは、1.80mmでOKです●ナットはマイクロファインで磨いて艶を出して有ります●ネックの仕上がりです●リペアは完了しましたが、ロッドの調整をしましたので、ロッド調整でネックが安定したと 確認出来るまで、数日のインターバルが必要ですから完了のご連絡まで数日お待ちください ➡ネックが安定している事を確認出来ましたのでリペアの完了です🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年05月20日
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◆GUILD D-140 ブレーシング剥がれ ギターオーナー様は、SA様です 魔改造倶楽部会頭のU様からご紹介頂きました SA様はマルチプレーヤーで、ギター、ベース、ドラム、キーボードと多重録音すれば 一人でバンドが成立してしまいます。 ◆画像から確認して行きます●新品で購入されてどれだけ弾き込んでいるか判るギターです●D-140は過去に一度弾いた事が有りますが、繊細な出音と驚きのコスパでブログ内でお勧めした 事が有ります●サイドに割れ止めが有りますのでオールソリッドと言う事になります●オールソリッドボディですが、サウンドホールを見ると?です ソリッドの2枚合わせの極厚トップかと思いきや、サウンドホールの周囲に補強板が張って 有ります●トップ落ち対策されている構造の様です◆ブレーシングの剥がれ箇所を確認して行きます●バック1番の左●バック2番の左●バック3番の左●バック4番の左●バック2番の右●バック3番の右●バック4番の右 4本のバックブレーシングで接着固定されていたのは、1番の右のみと言う事です●トップのブレーシングは1カ所は目視で判断出来ましたが、他に付きましてはノックテストを しても、他のブレーシングの反響音が混じるため、バックの接着固定が完了してから確認します◆リペア開始して行きます●ボディ内に埃が有りますと、湿気を呼び込み良い事は一切有りませんので、毎日弾いたら 弦を緩めてハードケースに保管をするようにして下さい PS・湿気も勿論ですが冬場の湿度が40%を下回る時は、ソリッドギターの宿命でも有る トップ割れを含もボディの割れを呼び込みますので、ハードケース内の保管を心がけて下さい●ブレーシングを接着する前に埃を吸い出しておきます●ピックアップ取付のオーダーも頂いておりますので、ジャクの穴を開けておきます タケノコ➡面取り➡竹用ドリルを使って開けて行きます●ジャック穴が真っすぐ開いているか、この治具を使って確認します ボディにピッタリ付いてますので、正確に開いている事を確認しました◆ブレーシングを接着固定して行きます●バック1番の左です●バック2番の左です●バック2番&3番の左です●バック4番の右です ボディ内に腕がスッポリ入りませんでしたので、ジャッキが必要な位置に掛けられ無いため、 届く位置だけジャッキを掛けて圧着は別の方法を取ってます●バック3番&4番の左です バック4番も同様の方法を使って圧着してます●ブレーシングの接着固定を待っている間に、フレットボードをクリーニングいておきます●乾き切ったブリッジにオイルを塗っておきます●サドルに付いた弦の跡は、バズリの原因になる事も有りますので、サンディングして出来る限り 取除いておきます●バック側の接着固定が済みましたので、トップのブレーシングを接着固定します●タイトボンドの硬化を待つ間にフレットボードをクリーニングしておきますが フレットのエクボが深過ぎので対応策を考える必要が有ります●目測値ですが最大で50%は入ってますので、擦り合わせをしますとフレットが低く成りすぎて 音に悪影響が出る事と、エクボを中途半端に残しますとバズリの原因になりますので 表面を磨く程度に留めました。 エクボが遠因で同じフレット内でバズリが発生した時は、フレットの交換が最善の選択と判断しました◆ボディ内のリペアが済みましたので、セッティングして行きます●ボディ全体にバフを掛けますと、弾き込まれたギターはキズさえも素晴らしい景色に見えて来ます●ロッド調整の限界点を確認します 6E&5Aには余裕が有りますが、これ以上締め込みますと4D~1Eが低く成りすぎますので ここが限界となります●6E/12Fは2.60mm有りますので、これを基準に調整して行きます●1E/12Fは2.10mmです 世界標準ではこの弦高でOKですが、ネックを握りますと個人差は有ると思いますが、 弾き易いとは感じられません◆予定の弦高になるようにサドルを下げます●予定通り6E/12Fは、2.25mmにセットしました●1E/12Fは、1.75mmです●エクボの深い部分が心配でしたが、2B/3フレットが僅かにビビリが発生しますので 必要最小限で擦り合わせします●擦り合わせるフレットにマスキングしておきます●エクボを完全に取りきると低く成りすぎますので、バズらない様に擦り合わせをして有ります●弦を外して有りますのでピックアップを取付けます●コンデンサーの位置は試奏しながら微調整しますが、この位置で問題は無いと思います◆リペアの完了です●新設したT-902です●1フレットのクリアランスもOKです●6E/12Fは、2.25mmでOKです●1E/12Fは、1.75mmでOKです●深いエクボを修正して有りますので、リペア前と出音は変化してると思います●ヘッド裏のクスミもコンパウンドで磨いて改善されてます●リペアの完了です🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年05月12日
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◆Fender .JP MUSTANG セッティングです ギターオーナー様は、KIKI様です ハードオフ様で見付けて購入されたそうです。 ◆画像から確認して行きます●弦高が高くブリッジの調整だけでは弾き易く出来なかったので、ロッド調整ををするために ネックを外して調整します KIKI様の目前で仕上げましたので、レポートで報告する必要が無いため画像を残してません●MUSTANG 系はスチューデントモデルとして発売されたと記憶してますが、トレモロを除くと、 音的に実に扱い易いギターです●弦のテンションが掛かっていない状態で、僅かに逆ゾリにセットします。 画像は微調整する前で、ロッドを動かしてから20分ほど時間を空けて微調整してます🌻弦を張り戻してネックの状態を確認して、更に、ナットの6E/5A/4Dの溝を調整して リペアは完了しました🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年05月06日
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◆GUILD F-50 音質改善のご依頼です ギターオーナー様は、Hat様です 21年12月にLRバックスの iBEAM の取付をさせて頂きましたが、 今回は最近リペアした他のGUILDと比較して、もっとポテンシャルを引き出せるのでは 無いかと感じてのご依頼です リペア方法を一任されて居りますので、その分責任は重大です ◆画像から確認して行きます●1年半ぶりの再会で、セッティング自体に大きな変化は無くコンディションを保って くれております。 出音をチェックしましたが、ご要望の、1E&2B/12フレット付近 3G&4D/7F&8F付近も そうですが、全体的に輪郭のハッキリしない出音に聴こえて来ます ダダリオが限界付近と言う事を割り引いても、1年半前の出音と変化している様に思います●最もギルドらしいヘッドのデザインで、J55を踏襲してます●フレットボードの仕様はJ55と殆ど同じですが、ネックが握り易い太さに成ってます●弾き込んだ証ですが、ネック材のマホガニーが大気と直接触れるのは宜しく有りませんので 被膜を作るオイルを塗り込む事にします◆リペア開始して行きます●ギターのハードウェアーで出音に対して、絶大な鍵を握っているサドルから手を入れて行きます やはり、工房で使っている水牛骨のオイル漬けと比較すると、牛の種類は不明ですが、 軽量で【これだけのボディを振動させて正しく鳴らす事が出来るのだろうか?】と疑問に思います 既存のサドルは2B付近が下がって削り出されてます。恐らくピンポイントで弦高を調整するための 対応かと思います●オクターブが合ってますので、オリジナルをコピーして削り出しました ●2B付近を調整しないで、フレットボードの350Rで削り出して、弦を張った際に 必要と感じたら2B付近を微調整する事にしました●もう少しサドルの出を増やしても良いかも?と感じますが、感覚的にこの高さのために 音質が云々、と言うほどの高さでは有りません●ピン穴の円周を面取りしました🌻サドルを差し替えて試奏しました結果ですが、濃霧の中のから、霧が少し薄くなって来たました と言う例えで正確にお伝えできるか判りませんが、そんな感じです。 前回のギルドでも効果が有ったナットに手を入れます↓●弦との接点が長すぎます 他メーカーのアコースティックギターでは、特に問題が出る様な長さで無いのですが、 ギルドは接点を短くすると良い結果を生む事が多いです●ナットを削ろうと弦を緩めましたら、1E弦が切れましたがサドルを削る事に支障がないので 整形後に弦を交換します●接点を減らし弦溝を整えたナットの仕上がりです●ロッドを微調整してから試奏して行きます ギルドのロッド調整でご質問を頂く事が多いので、この場をお借りしてご説明致します 使っているレンチは電ドラのビットと同じサイズで、電ドラのビットを使うための物を使ってます のご説明お判り頂けると思います🌻サドル&ナットに手を入れた事で、霧が完全に晴れて快適なドライブモードに入ったと 断言出来る出音に戻りましたが、これで満足しないで更に出来る事が無いか検討します●マホガニーむき出しでは湿度の影響をまともに受けますので、オイルジェルを使います●通常のオイルフィニュッシュでは表面に被膜を作りませんが、このジェルは被膜を作って 木材を保護してくれます 塗った木材の色合いに変化も少ないので安心して使ってます●テールサイドのキズを修復して行きます●キズをサンディングしてエアブラシでクリアを吹いてから、コンパウンドで仕上げて有ります 何処にキズが有ったのか判らないと思います 🌻ペイント補修には硬化待ちが有り、その間に出来る事を考えましたが、出音は確実に 別のギターに変貌しており、Hai様のご要望に叶う仕上がりと確信しておりますので セッティングの詰めをして行きます●接点を減らしたナットの仕上げは、マイクロファインで磨いて艶を出して有ります●1フレットのクリアランスも問題は無いレベルです●6E/12Fは、2.25mmにセットして有ります●1E/12Fは、1.75mmです●被膜で保護してくれるオイルジェルを使ったネック裏の仕上がりです●サドルもマイクロファインで艶を出して有ります ●フレットボードの仕上がりです●音質改善のリペアは数値で表す事が出来ない分、自分の感性のみで進めて行きますので 集中力と耳力が問われるリペアですが、満足頂ける仕上がりになっていると確信しております🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年05月05日
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◆ニューヨーカータイプ・アコースティックギター ギターオーナー様は、Hat様です こちらのギターは、Hat様がご自宅で気軽に弾けるギターとして一番のお気に入りです 残念ながら、コーションラベルも焼印も無くネックブロックには9V電池のホルダーが 有るために確認が出来ません◆画像から確認して行きます●12フレットジョイント/スロッテッドヘッド/直線的なブリッジ/ ニューヨーカータイプの王道スタイルです●スロッテッドヘッド仕様です●取付られているピックアップと、ソリッドトップなので有名メーカー品と思いますが、 残念ながら特定する情報が有りません◆リペア開始して行きます●ジャックが緩んでましたので、外して調整して有ります●エボニーのブリッジでニューヨーカースタイルのブリッジは、木目の流れる方向のせいか 稀に割れる事が有ります●タイトボンドを流し込んでから、エボニーの切粉でパテを作ってパテ埋めをします●サンディング後にオイルで仕上げて有ります●アンダーサドル・ピエゾのサドルは、溝に対して僅かに余裕を持たせて製作します 遊びが無いとピエゾに対する圧力が均一に成らずに、各弦のボリュームにバラつきが出ます●サドルをセットしますと、画像の通り前倒ししてます●遊びを通り越して余りにも緩く、前に倒れてる事が原因でブリッジが割れたと考えるのが 妥当かと思います 緩すぎるサドルは出音にも影響が出ますので、サドルをオイル漬けに交換する必要が有ります●ニューヨーカータイプですから、400Rのフレットボードです●サドルを削り出しました●サドルをセットしました。適正な遊びを持たせて有りますが、前後に動く事は有りません●6E/12Fは、2.10mmにセットして有ります●1E/12Fは、1.75mmです●1フレットの弦高で1Eが他の弦に比べて低く、画像の通り1Eの溝が深いのですが、 直ちにナットを交換しなくても、暫くは弾く事に支障が無いと判断して、 ナットの交換は見合わせる事にします●フレットボードの仕上がりです●リペアの完了です🌻お預かりの際にブリッジが割れてましたので、音出しテストが殆ど出来なかったので 出音の記憶が曖昧ですが、サドルの収まりが改善された事で、出音は確実に良くなって いると思います。🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年05月05日
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◆Taylor 510e ピックガード交換です ギターオーナー様は、Hat様です 先週、セッティングをさせて頂きまして、リペア前と後の出音の違いで、 Taylor 510e が持っているポテンシャルを、最大限引き出せた仕上がりにご満足頂きましたが、 ピックガードに違和感を感じられて交換のオーダーを頂きました◆画像から確認して行きます●後発メーカーのTaylorが、カッコ良くて独創的なデザインを、他社のデザインと被る事無く デザインするのは大変な事だったと思います ●一般的なティア・ドロップタイプが最初のご希望でしたが、Taylorの方大きくオバーサイズに しますと、何か変な?デザインになってしまいます。 マーチンサイズにしますと、ピックガード跡がしっかり残ってしまいますので オリジナル・デザインで黒のピックガードにする事に決定しました 因みに画像のギターはTaylor では有りません ●ピックガードを外す時は、柔らかいプラスチック製のスクレーパーを使う事は 絶対で、金属のスクレーパーを使いますと、ボディ&ピックガードにダメージを残す 可能性が有りますので工房では使いません●ピックガードを外した時にボディに残った両面テープは、ホワイトガソリンを 使いますと、ラッカー塗装を痛める事が有りませんが、細心の注意は必要です ゲスト様が参考にされて使用される場合は、全て自己判断&自己責任でお願い致します。 仮にトラブルが発生してもK2ギターファクトリーでは一切の責任は負いかねます●Taylorの両面テープは超強力タイプの様で、何とか綺麗に取り除く事が出来ました べっ甲柄の薄い部分に紫外線が通過して斑になっている様です🌻黒➡べっ甲柄等の交換依頼は頂きますが、今回の様なご依頼は有りませんでしたので 黒のピックガードのストックをして居りません。 明日入荷の予定です●ピックガードが入荷しましたので、見ても判らない程度にオーバーサイズで切出して有ります 純正のピックガードが余りにも薄いので、質感と言うか・・・じゃ無かったかと思います ●サドルをエボニーに交換してあるのと、ブリッジ&フレットボードもエボニーなので 黒のピックガードの方がシックリ来ますね●ピックガードの交換が完了しました🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年05月01日
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◆Takamie TDP512-BL セッティングです ギターオーナー様は、SZ様です 5月13日のライブで使う予定なので、それまでに間に合わせて欲しいとのオーダーです 想定外の事が無い限り、充分に間に合うだけの余裕は有りますのでご安心下さい◆画像から確認して行きます●長渕 剛氏のモデルです。 プリアンプに真空管を使ったモデルですが、プリアンプが故障した際に真空管を使わない 新しいタイプのプリアンプに交換されてます🌻緊急告知のアシストをさせて頂きます●お近くに住まいのゲスト様、聴いて見たいとお考えのゲスト様におかれましては 是非ともお出かけ下さい◆リペアの戻ります●世界のTakamineギターです このモデルとの出会いは衝撃的でした、真空管を使ったプリアンプの出音の素晴らしさと リーズナブルな価格設定に驚かされました。30万クラスのギターと思ってましたが、 10万円を少し超えるくらいで手に入るとは信じられませんでした●昔のコーションラベルは、モデル名が薄くなって判読不能に成って困った経験が多々有りました●海外のミュージシャンでTakamineのギターを使っている方が多いと思います●ヘッド形状からペグを付ける時は、基準線が無いのでテンプレートが無ければ大変だと思います●長期間使って無かった様です◆リペア開始して行きます●1Eのローポジがバズるとの事で、フレットに出来たエクボが原因ですので 先にエクボを取り除きます●4フレットだけ両側のフレットから高くなってましたので、打込んで高さをなるべく 揃えてから擦り合わせをします●マーキングがエクボの中だけに残った状態です どこまで取除くか擦り合わせながら判断して行きます●フレットの高さに余裕が有りましたので、殆ど取り除く事が出来ました●塗装クラックの様にも見えますが、木部に達している様にも見えます ペイントされているので、現段階では正確に診断出来ませんが、 もしかして倒したとか、お心辺りが有りますか?●塗装クラックと想定してセッティングして行きます 1フレットはスペーサーをセットしておきます●6E/12Fは、2.00mmと0.25mm低すぎる様でが、 全てのポジションでバズリが出なければOKです●1フレットは1.75でOKです◆ネックを握った時に違和感を感じましたので原因を探します●フレットボードの中央は、有っても問題にならないレベルの順ゾリです●1E側は最終フレットにスケールを押し当てると、1フレットに隙間が出来ます 即ち、1E側は逆ゾリしている事になります●6E側を同じく最終フレットにスケールを押し付けても、1フレットに隙間が出ません これは、ネックが捻じれている事を意味します。 違和感の原因はネックの捻じれだった様です●この角度の画像を確認しますと、ナットの1E側が下がっている事が確認出来ます●2WAY【順ゾリ・逆ゾリ】に対応しているロッドをフリーの位置まで戻します●ロッドをフリーにすると1E側の逆ゾリが無くなります●6E側は順ゾリが大きくなっただけの正常な反応です↑この現象からネックの塗装クラックは、木部に達している事を意味します ロッドを締める事によって木部のクラックの先のフレットボードに接着されている部分と 離れてしまい、逆ゾリと言う現象を引き起こしてます●ロッドを完全フリーにしますと、ヘッドの左下がりが無くなります●6Eペグの穴の中央からクラックが入ってます●1E側のクラックです 🌻塗装を剥がして接着後に塗装の補修するとか、クラックの接着固定方法を考えてましたが シンプル考えたら簡単に済む事に気が付きました。●ネックを作業台に固定して、無理しない様にネックをねじって隙間を広げ、 タイトボンドを流し込んで固定すれば済む、至って簡単な事でした●タイトボンドを流し込んで緩める作業を3回繰り返しますと、タイトボンドが奥まで 入って入る事が判断出来ます●ネック裏に養生の治具を付けて、強力なクランプで固定します 作業台が使えませんのでランチタイムにします●ネジ穴にタイトボンドを入れて、爪楊枝を差し込むと行き場を失ったタイトボンドが クラックの中に入って行きます●画像はタイトボンドがクラックから滲み出ている様子です 更にビス穴に六角レンチを入れて広げながらタイトボンドを押し込んでおきます●ラチェット式のクランプで圧を掛けて接着固定を待ちます●タイトボンドがクラックの中で硬化するまでの、最低5月3日まではリペアはストップしますが 13日のライブには間に合う予定ですからご安心下さい●タイトボンドで接着してから4日経過しましたので、セッティングして行きます●ネックを確認しながらフリーだったロッドを調整して行きます●6E/12Fを2.20mmにセットしました●1E/12Fは、1.75mmです●お預かりの際に気になってましたが、6E弦のサドルの出が余りにも低すぎますので ブリッジを削ってサドルの出を確保します●サドルのホルダーだけ削れば済みますので、削らない部分は養生しておきます●ブリッジ周りの仕上がりです●フレットボードの仕上がりです●木部に達していたクラックも確実に接着固定出来てます●リペアの完了です 13日のライブに余裕を持って仕上げる事が出来ましたのでご安心下さい🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年04月30日
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◆YAMAHA SA-○○ ベースネック捻じれ修復です ギターオーナー様は、I・M様です 前回、Gibson J-45 ネック捻じれ修復させて頂いた際に、ヤマハのSAベースの 捻じれてるのが有るけど、直るかなぁ?で今回お持ち頂きました ◆画像から確認して行きます●SA-70で間違い無いと思うのですが、ネットで拾った画像とは、テールブランコに違いが 有りますので、SA-○○と表記してます 型番のアドバイスを頂けますと助かります。●全体から、昔のYAMAHAのオーラが出まくってます●恐らく、ポリ製のポジションマークが浮いてますので、ネックアイロンの設定温度と時間に 注意が必要です。マークが熱で蕩けますと面倒な事になります●何とも言えない、ゴツイ機械感が凄いです●製造後50年以上経過してると思いますが、バックの状態は新品同様です◆リペア開始して行きます●目の錯覚では有りません。 このアングルで見ると見事に左に捻じれてます●ロッドフリーにしたら捻じれが解消! などと甘い事は有りませんでした●ペグでは無くロッドカバーを外せばネック材が判りました メイプル系です●捻じれていても、弦高は高く感じますが弾く事が出来るのは幸いです 途中で捻じれが入って来ますので、それを避けるために弦高を上げてセットしていた様です●1カ所を除いてポジションが浮いてます●完全に浮いている部分は、マスキングでフレットボードにおっぺしておきます ●ネックアイロンを掛けて行きます●アイロンを掛けた後の治具を外して捻じれの戻り具合を確認します 正常な状態に戻りました、今回は効かないのでは?と思ってましたが矯正出来て良かったですが 弦を張った数日後に逆戻りに成らない事を祈ります ヘッドストックの角度から、レスポールの様にヘッドとネックがヘッド付近で、 継ぎ合わされている形状の様で、ナット〜ボディの捻じれは解消してますが、継ぎ合わせの先の ヘッドは微妙に捻じれが残ってます、これは構造上の許容範囲と考えて下さい●ネックの捻じれが戻る前兆が有りませんのでセッティングして行きます フリーにして有ったロッドを、ネックの状態を確認しながら締め方向に調整して行きます●太いベース弦がバズる事を防ぐために、僅かな順ゾリを残す様にセットして行きます●最終的に微調整しますが、現時点ではこんな感じでOKです●ブリッジの高さを調整して12フレットを決めます ブリッジのカバーを外しませんと、ブリッジを下げようとすると全ネジ自体が回ってしまい 下げる事が出来ませんので、カバーを外して調整します●4E/12Fは2.40mmにセットしてもバズるフレットは有りません●1G/12Fは1.90mmにセットして有ります●浮いていたポジションマークの接着も済んでます●このネックコンディションに変化が無ければリペアの完了ですが 気を抜かずに経過を見て行きます ブリッジ取付の全ネジの先端が舐めているので、押さえのパーツがカバーを固定出来る位置まで 回らないためワッシャーを追加して固定して有ります🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年04月23日
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◆GUILD D50 セッティングして行きます ギターオーナー様は、Hat様です こちらのGUILDも友人から【弾き込んでくれない?】と頼まれて お預かりしたギターです。 ギターの扱いが丁寧で、テクニックのある方に預けて弾き込んで頂きますと 正しい振動をボディに与えますので、間違い無く鳴りが良くなります 今回はLRバックスの【ELEMENT】の取付と、音質をもう少し何とかして 欲しいとのオーダーです。 先日のテーラーもそうですが、ハイエンドなギターは元々の完成度が高く 更に音質の改善は、乾いたタオルを絞る事と同じで簡単では有りませんが Hat様の音の好みが判ってますので、リペア慣れしているGUILDと言う事も有り 何とかオーダーにお応えできる様にリペアを進めて行きます◆画像から確認して行きます●既に相当弾き込んで有りますので、今回のオーダーの前途は厳しいかも知れませんが 確かにもう少し何とかなるのでは?と言うHat様と同じ印象を持ちました●GUILDと言うとD-55のイメージが有りますが、D-50はネックがD-55と違って極太では 無いので弾き易いと思います●質実剛健のイメージ通りの作りです●バック材の波の様なローズウッドが素晴らしいです●サドルの出が殆ど有りません、弦高を下げる必要が出た際には、ブリッジトップを削る許可を 頂いております◆リペア開始して行きます●仕上がりはLRバックスの【ELEMENT】を取付けた状態ですから、音質改善前に 先に取付ておきます●アンダーサドルピエゾの厚み分弦高が確実に上がりますので、その分はブリッジトップを 削る必要が有ります●ジャック兼プリアンプをセットしてから、サドル下にピエゾを取り出しておきます●コントローラーを貼り付けます●ハーネスの取り回しと、電池ケースを貼り付けてELEMENTの取付は完了です●弦を張り戻してリペア前の状態を確認します ロッド調整前は、順ゾリが許容範囲を超えてます●1フレットのクリアランスが、調整の必要の無い位置まで来ましたので ここがロッドを締め方向に回す限界と言う事になります●6E/12Fが2.75mm有りますので、あと1.0mmサドルを削る必要が有りますが ロッド調整をした直後ですから、1日はネックの動きを観察する時間が必要です●1E/12Fは2.0mmですから、サドルを0.5mm下げる必要が有ります◆この時点で音出しして見ましたが、音質に問題は無いように聴こえますが 何となく感じる違和感の正体は、使う予定のゲージが010EXライトでは ギターのポテンシャルを引き出せ無いのでは?精査した結果です 要するにセルシ○のボディに1000ccのエンジンを乗せると走る事は出来ますが 満足の行く走りには成らなと言う事です●弦を交換する前にセッティグを詰めて行きます ギリギリまでロッド調整して、ナット溝の調整をしないで済むポイントを探し当てました ●6E/12Fは、2.75mm有りますので、サドルを1.0mm下げます●1E/12Fは、2.00mmですから0.5mmサドルを下げます●フレットボードは400Rです●予定の弦高になるように、400Rでサドルを調整します 弦接点は現状と同じ位置でOKです●400Rで有る事を確認します◆最終的なセッティングを確認します●1フレットはOKです●6E/12Fは、2.25mmの仕上がりです●1フレットは1.75mmです●フレットボードの仕上がりです●リペア前よりもサドルの出を高くして有ります●リペアの完了です 弦は010~のEXライトのままですが、セッティングが進むにつれて、音質がもう一歩と 言った感覚は完全に無くなりました。全体のバランスを整える事でEXライトでも問題無く D-50を鳴らす事が出来ますので、ゲージアップの件はリペアの途中経過として、さらっと 流して下さい。🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年04月23日
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◆GUILD P240 セッティングして行きます ギターオーナー様は、Hat様です モデル名のPが示す様に、パーラーギターなので何処まで持って行けるか予想が 付きませんが、アイディアをフル活用してリペアを進めて行きます◆画像から確認して行きます●小ぶりなボディにシンプルなブリッジ、ピックガードレス仕様で パーラーギターの王道スタイルです●パーラーギターですからスロッテッドヘッドはお約束です 筆記体のギルドの文字は見た記憶が有りません このモデルは製造が終了されているようです●コーションマークのデザインも見慣れたギルドとは少し違います●オイルフィニュッシュはラッカー仕上げと違って、塗装被膜が無い分弦振動の 障害に成りませんので、理論上その分音は良くなる事に成ります ●サイドバックはマホガニーです◆リペア開始して行きます●リペア前の弦高は、6E/12Fで2.40mmです●1E/12Fは2.25mmですが、測定値を確認して【こんなに低かったの?】の印象です 実測値よりも高く感じる事は稀に有ります●順反りも明らかに酷いってレベルでは無いのですが、ロッドを調整して行きます●締め方向の限界の寸止めまで調整します 画像は5A&4D弦だけ0.5mmのスペーサーが通ります、他の弦はこれ状締めると解放弦が バズる様になります●この状態でネックを握りますと、フレットボードの上で各弦が暴れている感覚を持ちます●6Eで2.25mmしかも12フレットジョイントですから、通常のアコギですと14フレットの 位置になるのですが、体感的にには全く低く感じません●1Eは2.00mmですが感覚は同じです●サドルに手を入れて行く前にフレットボードの曲面を測定します 真っすぐかと思ってましたが、400Rと僅かにRが付けられてました●フレットボードで弦が暴れてましたので、まさかギルドが?と思ってましたが、 ピッタリ400Rに加工されてました。 工房のオイル漬けサドルと、メーカーで使われてるサドルと質量が違っていて 工房のサドルに慣れてますと、普通のサドルを持つ度に【軽い!】と感じます●水牛骨のオイル漬けサドルです 今回は新しいギターですから、アマニオイル漬けは使わずに、レーシングオイルに漬けた 比較的薄い着色のサドルを選びました●400Rのフレットボードに合わせて有りますが、体感的にフレットボード上で暴れてる なら、400Rに合わせる必要は全く有りません●弾き易い高さになる様に調整して削り出して有ります●弦を張り戻します●6E/12Fを、1.75mmまで下げました●1E/12Fは、1.75mmまで下げて有ります●更にロッドを調整して、ナットの弦溝を調整しないでOKのポジションを探し当てました●見込み通りに、軽い牛骨から工房の水牛骨に変えた効果は大きく、低音弦の輪郭のハッキリ しない音が解消され、これならOKと思うのですが、私の知っているパーラーギターの出音 と同じで、ボディの箱から音が出ている!感覚が完全に解消されてませんので それを解消出来るか検討して行きます ●エボニーサドルを試して見ましたが、全く駄目でここまでエボニーと相性の宜しく無い ギターはマーチンD-45以来です●ナットを水牛骨に交換しようかと迷ってましたが、先に出来る事として弦接点を減らしても 改善しなければ交換する事にします●ナットの弦接点を減らした事が大正解でした コードストロークの際の、箱から音が出ている感じは僅かに残りますが、パーラーギターを 強めのコードストロークで弾く事は無いと思い、後はHat様のご判断にお任せしたいと思います●最終的なセッティングは、6E/12Fで2.00mmです●1E/12Fは、下げられる限界手前の1.50mmです このセッティングでようやく弾き易く感じる事が出来ます●フレットボードの仕上がりです●ブリッジ周りの仕上がりです 重量のあるオイル漬け水牛骨サドルの影響は絶大でした●リペアの完了です Hat様に試奏して頂いた感想は、リペア前はおもちゃの様な音でしたが、これでギルドのギターの なりました。 音の好みが似ていますので私も全く同じ意見です🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年04月23日
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◆Martin STYLE-2 Soprano/1950年製リペアです ウクレレオーナー様は、にしやん先生です にしやん先生は、K2の奥様のウクレレ教室の先生で更に工房の常連様の ミキサーのU様、KIKI様とのお付き合いも有り、全員が繋がっていて 世の中は狭いなと感じてしまいます◆画像から確認して行きます●Martinのビンテージ・ウクレレは画像で拝見した事は有りますが、実物を見るのは初めてです しかも個体数が極端に少ない【STYLE-2】です 🌻トップのバインディングにラインが入ってますが、【STYLE-2】で間違い無いと思います●流石にMartinです、ウクレレの鳴りも一流です●型番の焼印は有りませんでした●ペグの上にシールを剥がした跡らしきものが有りますが、カマカの様にステッカーが 貼って有ったのかも知れません●バックの状態は良好です●画像の上側はライニングが下に有り強固ですが、その間はバックに補強が有りませんので 経年変化で割れた様です。音に悪影響は出ませんのと、ソリッドトップの宿命ですから 必要以上に気にしないで、と言っても、無理が有ると思いますが、リペア後は 歴戦の勲章の様に感じて来ますので、その様に考え下さい●指で押さえた後も素晴らしい景色と考えると、気が楽になりますが、マホ材が空気と直接 触れるのは宜しく有りませんので、オイルで保護する様にします●腕でボディを押さえた後もオイルで保護しておきます◆リペア開始して行きます●ギター用のクランプが使えて、奥まで丁度届く事を確認しました 画像はクラックの段差を上下で挟んで平らにしている所です●クラックの手前は小サイズのクランプを使います●段差は無くなりました🌻滅多にお目に掛かれない、Martin STYLEMartin-2 ですから、 個人所有のカマカ・ゴールドラベルとのツーショットです●2台とも棒ペグですがチューニングの精度が高く、狂う事が無いのでそのまま使ってます◆話がそれましたが本流に戻ります●段差を無くしたクラックにニカワを摺り込んで行きます●クランプで隙間を詰める様に、注意しながらクランプで固定します●手が届かない位置にパッチを貼る場合は、この様にクランプを使います●パッチがクラックのセンターに来る様に貼付け固定します パッチ1枚目は一番奥です●同じ手順で2枚目を貼り付けます●補強に必要なパッチを貼りました◆クリアが剥がれている箇所に塗るオイルのテストをします●画像のオイルは、普通のオイルでは出来ない、表面に被膜を作って保護してくれますので、 今回の補修材として使いますが、マホに塗った時の着色のテストをしておきます 極端に色が変わりませんので塗り込んで行きます●1回目の塗です。塗り重ねる時は4時間ほど空けてから塗り込んで行きます●2回目です 重ね塗りは最低4時間は開ける必要が有りますので時間が掛かります●トップ割れの部分もオイルを塗って行きます●トップとネック裏にも塗って行きます ●リペアの完了です トップクラックのリペアで音が良くなったと、にしやん先生からおしゃって頂きましたが、 確かにお預かりの時の出音と全く違う事に、ボディが小さい分だけ影響が大きいのかも知れません 画像中央の超ミニウクレレは、塚が通っていたウクレレ教室で、先生が面白いウクレレ持ってよ! でお渡しの際に見せて欲しとお願いしてお持ち頂きました●スケールダウンされた真鍮削り出しのペグを見れば、本格的に製作されたウクレレと お分かり頂けると思います🌻お散歩しながらウクレレで流しをされておられるので、お見かけしましたら、 是非とも投げ銭をお願い致します また、イベントのゲストとしてもお声掛け頂ければとの事です🌻お散歩流しに使われているウクレレは、とても貴重なウクレレです 🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意してお
2023年04月23日
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◆YAMAHA ギタレレ セッテイングです ギターオーナー様は、LEAF マスターです フラダンスのバックで演奏する事になり、丁度良いウクレレを探していた所、U様のギタレレ有るよ! で即決されそうです。 ギタレレ=クラッシクギター&ウクレレの融合 と思ってましたが、ウクレレの形のクラッシクギター が正解の様です◆画像から確認して行きます●ドナルドのペイントはメーカー仕様です ヘッド裏にディズニーの認証ラベルが貼って有りました●ヘッドはクラッシクギターそのものです●ショートスケールでチューニングは4度上げる様です。 コードの押さえ方が違って来ますので、慣れるまでは難儀しそうです リペア完了までスリーコードを覚える必要が有ります 👇 この件は全くの勘違いで有りまして、通常の5弦/A-440Hzを4度上げてから全弦をチューニング しますので、ギターコードは全く同じです。 しかしながら、他に弦楽器の演奏者の方が居られますと・・・ チューニングが合って無い訳ですから、コード変換やカポ対応などご迷惑な存在に成る可能性は 否定出来ません◆コンディションを確認します●内部に達してる打痕が有ります 内部からニカワで固めて、これ以上広がらない様にしなければ成りません●逆サイドにも内部に達する打痕が有ります 凹みをサイドと面一にしてから、ニカワで固めて行きます◆スチール弦が1Eが切れた状態だったので、リペア前の弦高は当てに成りませんが サドルで調整出来る範囲の様です◆リペア開始して行きます●内部からニカワを外に貫通するまで塗り込んで行きます●ササクレの様に盛り上がった部分を、定規を使っておっぺして固定します●ネックヒールが剥離してますので、タイトボンドを流し込んで接着固定します●クランプを使って固定を待ちます●ブリッジの角にクラックが入ってましたので、タイトボンドで接着します●内部のニカワが硬化しましたので、外部はニカワにマホガニーのパウダーを混ぜた パテを充填しました●オイルフィニュッシュのオイル分が抜けてますので、スミスポリッシュを擦り込んで 乾拭きで仕上げて有ります●セッティングして行きます 予定の弦高になる様にサドルを下げます●弦を張りました●チューニング中に、フレットのエッジを指に感じますのでエッジの処理をておきます●1E/6E側のエッジ処理が済みました 湿度が上がり始めてこの状態ですから、冬場はもっと凄い事に鳴っていたと思います●6E/12Fはスケールが短いので、2.00mmのセットでOKです●1E/12Fは、1.75mmにセットしました●両サイドの陥没箇所は、ニカワで補修して有りますので、押してもへこむ事は有りません●フレット&フレットボードの仕上がりです●リペアの完了です🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年04月21日
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◆Takeharu WT250 再生リペアです ギターオーナー様は、KH様です ブログにご訪問頂き、過去のタケハルギターリペアの記事を読まれて 今回ご依頼を頂きました。◆画像から確認して行きます●友人からプレゼントされたギターですが、過去にリペアさせて頂いたWT250とは 仕様に違いが有ります。 頂いた際に新品の時に入っていた段ボールに、見本WT250とマジックで書いて有り 仕様の違いから販売されたギターでは無い様です●この箱に入ってましたのでメーカーさんが取引先に配ったギターで間違い無いと思います 激レア品です●トラストロッド調整口がヘッドに側に有り、ロッドカバーにこのマークが有る個体も初めて見ました また、ヘッドも長くてエピフォンのヘッドのイメージと言えば判り易いと思います●通常はコーションマークの下に有る、シリアルナンバーのスタンプが有りません●ポジションマークは製作された年代によって違いが有りますが、過去にリペアしたWT250には 1978年でしたので、5年以上も製造され続けていた割には、USED市場で個体数が少ない様に 思います●バック材も良い材が使われてます◆リペア箇所の確認です ①ブリッジの剥がれ ②トップ側のブレーシングの剥がれ ③相性の良いエボニーサドルに交換 ④4mmを超える弦高を、2.25mmまで下げる ⑤トップ側のバインディングの剥がれ ⑥ペグのオーバーホール ⑦ネックアイロン掛け◆リペア開始して行きます●クランプを掛けましたが、剥がれたブリッジがボディに密着するまで動きませんので ブリッジを外して再接着します●ブリッジを外しボディにスチームを掛けてから、専用の治具でブリッジを接着する面を 修正します●ボディクランプで上から押さえ付けます●外したブリッジにもスチームを掛けて、強化ガラスにクランプで抑え込んで曲がりを 最大限修正して、ボディに最小限の隙間で収まるか確認します 何とか接着固定出来るレベルまで修正出来ました●ボディとの密着性を高めるため、ブリッジの接着面にキズを付けておきます●タイトボンドで接着固定して、一晩放置して固定を待ちます 弦を張れるのは5日以上経過してからです●Xブレーシングの6E側の先端が剥がれてます●Xブレーシングの1E側も剥がれてます ブリッジの接着でサウンドホールが塞がってますので、ブレーシングの接着は後日になります●剥がれている6E側のXブレーシングを接着固定します●夕方になり先に接着したクランプが外せますので、1E側のXブレーシングを接着固定します●超ロングのクランプを使ってサイドバインディングにトルクを掛けたところ、密着しますので タイトボンドで接着しておきます 外から接着した後に、内部を確認してライニングに必ず剥がれが有るはずですから、 タイトボンドで補強しておきます◆此処までの下準備をしておきませんと、セッティングして行く事が出来ませんので 作業時間が比較的短く、タイトボンドが硬化するまでの待ち時間が長い作業を、 ドンドン進めて行く訳です◆ブリッジを再接着してから、5日経過しましたのでようやく弦を張る事が出来ます●高めにエボニーサドルを削り出してセットします ブリッジ&サドルにオイルを、この時点では塗ってません●1フレットに0.5mmのスペーサーをセットします●セッテイングの基準となる現在の弦高は、6Eで4.50mm有ります●1Eは3.50mm有ります この数値を元にサドルを削って行きます◆ネックが凄い事になってます お預かりの時にブリッジ浮きの関係で弦が張ってませんでしたので、ネックの状態が判りません でしたが、スケールを当てましたら許容範囲を超えた順ゾリが有ります●スケールとフレットボードの間に、外の景色が見えます●順ゾリは、7フレット付近で最大0.48mmの順ゾリが有ります このネックの状態でセッティングしますと、6E/12フレットを2.25mmにセットしても 弦高が高くなって弾くどころで有りません。 12Fを2.25mmにセットして、1Fを0.5mmにセットします。ネックがストレートでしたら 2.25mm➡0.5mmに比例して下がって行きますが、順ゾリが0.5mm有りますと、下がって行く 弦高に+0.5mmになりますので、非常に弾き難いギターに成ります 🌻弾き易いセッティングにするために、当初のお見積には入ってませんが、ネックアイロンで 順ゾリを修正する必要が有りので、ご了承を頂きたいと思います●ペグが非常に硬く弦を緩めてましたら、折れたビスが足元に落ちて来ましたので、 ペグを外してギヤにグリースを塗りました ●ビス穴が広がってましたので、埋木をしてからビス止めします●グリースアップ済のペグを戻します●フレットを確認しますと、左右のフレットから出っ張ている箇所が有りましたので マーキングしておきます。 擦り合わせはネックアイロンを掛けてからになります●経年変化でフレットボードから浮いている箇所も有ります◆アイロン使用の許可を頂きましたのでアイロンを掛けて行きます●順ゾリの頂点位置を確認して、最も効果的な位置にクランプを掛けます●アイロンから固定治具に交換する際にネックの修正具合を確認しますと、ロッドフリーの状態で 素直にストレートに近い状態まで戻ってくれてます●アイロンの余熱が有る間に固定治具に交換して、矯正されたネックが安定する様にクランプ掛けします●1日経過しましたので弦を張って、ネックの状態を確認します 6E/12Fが4mm有りますが、サドルの調整は全くしてませんのでご心配無用です●1E/12Fは3.5mmです この測定値を元にサドルを調整します●調整後のサドルをセットします●予定通り6E/12Fは、2.25mmになりました●1E/12Fは1.75mmで予定通りです●セッティング中に気が付きましたが、何とソリッドトップです 市販されたWT250のトップは合板なので、全く確認してませんでした●1フレットのクリアランスにバラつきが有りますが、0.5mmのスペーサーをセットして セッティングの詰めをして行きます●目視で浮いているフレットを打ち込んで、更に段差が残っているフレットにマーキングをして 擦り合わせて行きます●擦り合わせして、フレットクラウンを修復しました●マスキングを外して、仕上がったフレットです●チューニングをして全ポジションにバズリが出無いか確認します 現時点はバズリポイントは有りませんが、同時にロッドも調整してますので ロッド調整の影響で時間差でネックが動きますので、数日様子を見る必要が有ります●バラつきが有ったナット溝を調整して1フレットの高さを調整しました●6E/12Fは、2.25mmで安定してます●1E/12Fも1.75mmでOKです◆リペアの完了です●グリースアップして緩んだ止めネジを交換して有ります●超鏡面ワックスで磨いて有ります●バックもピカピカです●フレットボードの仕上がりです●張って有るのがセッティング用の弦なので、音の評価は控えますが この弦でも【ご期待以上の仕上がりです】 ご用意頂いたエリクサーに交換した出音が楽しみです 数日間はネックを確認しながら、安定したと確認が取れましたら弦を交換します🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年04月16日
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◆Taylor 510e セッティングです ギターオーナー様は、Hat様です 前回は、Rickenbacker 同時に台のリペアでしたが今回はハイエンド・アコギ3台の ご依頼を頂きました 今回お預かりした3台で唯一、Hat様所有のギターです セッティングと同時に音質改善のオーダーも有りますが、ハイエンドギターは完成度が高く、 要するに改善する余地が少ないですが、ご要望の音に仕上げる様に進めて行きます◆画像から確認して行きます●生鳴りも良いのですが、完全に納得の行く出音では無い様です●スロッテッドヘッドとドレッドノートの組合せは珍しいと思います●4年程前のギターで、弾き込みがこれかな事も関係していると思われます●サイド/バックともマホガニーです●前回の310ceはナットと弦の接点が長く、接点を減らして音質が改善されましたが、 510eは接点がピンポイントに近く仕様変更されてます●マホガニーボディに対して、サドル&ナットの素材の組合せに違和感を感じます ナットは良いとしても、出音に多大な影響が有るサドルにタスクは無いと思います マホはメローな感じで、タスクはシャキとした出音に使いますので、真逆の組合せが 違和感が出る一因かと思います◆リペア開始して行きます●購入直後のメーカーでセットした弦高は、やはり世界標準よりも僅かに高い2.75mmですが +0.25は誤差の範囲と思われます●1Eは2.00mmで世界標準です●310ceと同じタイプのピエゾです●アンダーサドルでは無く、サイドサドルと言うのでしょうか? 音圧の接点がサドルの側面に3カ所付いてます●既存サドルの材質はタスクでも無く材質は不明です このサドルは非常に軽く、510eのポテンシャルを引き出せない感じの鳴りです●310ceで好結果だった、オイル漬けの水牛骨を試して見ます 張った弦がセッティング用に使っている弦で有る事、弾き込みもこれからで有る事を割り引いても、 シックリ来ないと言うか、音が若すぎる様な軽い音に聴こえて来ますので、エボニーサドルを試す 事にします ●既存のサドルと同じ形状に削り出します●エボニーサドルをセットします●ロッド調整で6E/12Fを工房標準の2.25mmに調整しました●1E/12Fは、1.50mmにセットしました◆セッテイングの詰めに入ります●ダダリオEJ-26フォスファーブロンズに交換して詰めの調整をしますと、 1E&2Bの解放音が詰まっている様に聴こえて来ます サドルに問題は無く、フレットに弦が接触してませんので、ナットの弦溝が原因ですから 800番の耐水ペーパーで溝を調整して解決しました●6Eの1フレットだけ0.5mmを僅かに超えてましたので、全体を0.48mmが僅かに引っ掛って 通る様に調整して有ります●調整後のナットです●エボニーサドルの仕上がりです●6E/12Fは、2.10mmにセットしました●1E/12Fは、1.50mmにセットして有ります●リペアの完了です🌻エボニーvs水牛骨オイル漬けのサドルは、音に関する感じ方次第で評価が分かれると 思いますので、お渡しの際に比べる様に弾き比べして判断して頂きたいと思います 張り変えた直後のダダリオでは正しい音の評価が出来ませんので、本日はセッティングを決めて 音質の確認は後日に致します 個人的な感覚で有りますが、今回のリペアで最も良い音質になっていると思います🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年04月11日
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◆VG Guitar VG-00 セッティングです ギターオーナー様は、Hat様です 前回は、Rickenbacker 同時に台のリペアでしたが今回はハイエンド・アコギ3台の ご依頼を頂きました。 セッティングと同時に音質改善のオーダーも有りますが、ハイエンドギターは完成度が高く、 要するに改善する余地が少ないですが、ご要望の音に改善出来る様に進めて行きます このギターは出演されるライブ会場のオーナー様から、是非、弾いていて欲しいと お預かりいているギターです。◆画像から確認して行きます●国産大手でOEMを幅広く手掛けている、寺田楽器さんの自社ブランドです●ボディサイズに合わせて小振りなヘッドストックです●オールソリッドです●製作技術の高さは流石です●トップにラッカー塗装特有のウェザーチェックが入ってます 👇●ラッカー仕上げのギターにビニール系の養生は厳禁で、キター保護では無くダメージを与えてます 理由は、ラッカーに含まれているシンナーは永久に塗装から抜ける事は無く、ラッカーが 塗装として機能している間は残り続ける事になり、そのシンナー成分が密着してるビニールを 溶かしてボディを変質させてしまいます。ラッカーに対しては綿100%の布地に変えて下さい。 ◆リペア前の点検をします●弾いていて違和感が無いですか?の問に違和感が凄くライブで使う事は厳しいです! 原因はサドルの向きが逆にセットされてます。弦との接点が全弦でセンターでしたら 弦高がチグハグデで済みますが、2Eがズレているタイプなのでオクターブチューニングが 合わないので、弾いていて違和感を感じる訳です◆リペア開始して行きます●先にフレットボード&フレットをクリーニングしました●ラッカーのウェザーチェックから製作された年代を考えて、弦接点が近年のギターの形状では 無いように思われますので、チューニングが合う位置を割り出して行こうと思ったのですが●数年ぶりに専用治具を出して来たのですが、エンドピンタイプでは無いためセットする 事が出来ません●オーナー様がサドル&ナットを交換した様です・・・を思い出してハードケース内を確認 しますと、オリジナと思われるナット&サドルが入ってました●弦接点を鉛筆でマーキングしますと、予想通りオリジナルはセンターのストレート接点でした 既存のサドルを正しい向きにセットしてもオクターブと言うか普通のチューニングも微妙に 合わないはずです。●サドルを削り出す前にフレットボードを確認しますと300Rでした エボニーで削り出して、最初は弦接点を加工しないで、そのままセットしてチューニングが合う事を 確認してから、弦接点を出して行きます 自分で確認しないでリペアを進めるな!は師匠からの教えです●○形状のピエゾはどの程度沈むのか判らないので、取り合えずセットして有ったサドルの 6E&1Eの高さを基準に削り出します●エボニーサドルを迷わず選択した根拠は、OEMで製作された寺田楽器さんの 他のブランドのギターが、エボニーサドルとの相性が良かったからです●弦接点を出さずに弦をセッティング用の弦を張ります この形状のサドルでチューニングが合う事を確認しました、弦高調整前で弾き難かったのですが YouTubeで確認した音よりも改善された様に聴こえて来ます VGとエボニーの相性も良い事を経験してましたので、この方向でセッティングして行きます●チューニングをしてギターを抱えますと、凄く弦高が高く感じる理由は7フレット付近がマックスで 0.23mmの順ゾリが有ります●ロッド調整前の弦高は、6Eで2.80mm有りますが、体感的にはもっと高く感じます●1Eも2.50mm有ります●ロッドに余裕が有る事を確認して、締め方向に調整しますとストレートに近い状態まで 修正出来ました●6Eで2.50mmまで修正出来ましたが、Hat様には凄く高く感じる弦高ですから 0.25mm下げなければ成りません●サドルは粗削りなので6E側を0.5mm下げれば簡単に解決しますが、画像の通り6E側に 余裕が有りません サドルの余裕を確認した時に1E側に余裕が有って、6E側に余裕が無いのが不思議で しかも、サドルは1E側の方が低いので尚更です ブリッジを確認しますと、6E側よりも1E側が薄い事が原因でした●ロッドに余裕がありましたので、12時から3時の方向まで更に締めて見ます●6E/12Fが、予定の2.25mmまで下がりました●1E/12Fも、1.75mmまで下がりましたが●1E&2B弦が1フレットにベタ付きになってしまいます●フレットにベタ付きになっている事が確認出来ると思います 解決方法は、ナットを交換する、ブリッジを削ってサドルの出を増やして調整する、 1フレットから擦り合わせて行く。 3種類の方法から最もギターに負担を掛けないナットを交換する方法を選択します オリジナルと思われるナットをセットしましたが、セットされていたナットよりも低くて 再利用する事は出来ませんでしたので、新しいナットを削り出して行きます●オイル漬けでボディカラーに合った着色具合のナットを選びました●ビッタリ密着している事を確認します●調整前のナットです●弦接点の位置が確認出来ましたので、先にサドルを仕上げておきます●E/12Fは予定通り2.25mmです●1E/12Fは、1.75mmの仕上がりです●ナットの角を面取りして形を整えました●弦を張り戻して音出しテストをしますと、1E&2B弦の1~5フレットの音がクリアではない 滲んだ様な音に聴こえて来ます 弦を押さえた時に出て、6フレットより上のポジションでは出ませんので、原因はフレットの エクボで間違い無いのですが、経験上この程度のエクボで出る音では無いと思うのですが 他に原因は見つからないので、エクボを取り除きます●フレットファイルを使わずに、サンディングだけで取除きました エクボを取り除き改めて試奏しますと、正常な音に戻りました◆改めてセッティングを確認します●1フレットのクリアランスはOKです●6E/12Fは、2.10mmにセットしました●1E/12Fは1.75mmです●オイル漬けのナットもギターの景色に完全に馴染んでます●弦交換の際にサドルがピエゾピックアップに押されて簡単に外れます。 サドルに、1 6 と鉛筆書きして有りますのと、画像の様にサドルの出が6E側が低く これは逆じゃない?が正しい方向ですからお間違い無いようにして下さい●リペアの完了です🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年04月11日
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◆Takamie SA461-N セティングです ギターオーナー様は、Hat様です 前回は、Rickenbacker 同時に台のリペアでしたが今回はハイエンド・アコギ3台の ご依頼を頂きました セッティングと同時に音質改善のオーダーも有りますが、ハイエンドギターは完成度が高く、 要するに改善する余地が少ないですが、ご要望の音に改善出来る様に進めて行きます このギターはギター仲間から、是非、弾いて欲しいとお預かりいているギターです◆画像から確認して行きます●オールソリッド、14フレットジョイントのパーラータイプのタカミネです 出音の完全に納得出来ない部分を、セッティングで修正して欲しいとのご依頼です●世界の有名アーチストが最も使っている、日本製のアコースティックギターメーカーでは 無いでしょうか?個人的にも信頼しているメーカーです●丁寧に作り込まれてます●オールソリッド・ギターです●サドルは過去の実績から相性の良い、エボニーをセットして音の変化を確認します 音出しテストでの印象も、このギターのポテンシャルをが出ていない様に感じました◆リペア開始して行きます●LRバックスが届きましたので、エンドピンを外してジャック用に穴を広げて 取付てからセッティングにと思ったのですが・・・ ●アンダーサドル・ピエゾタイプでしたので。2分割サドルのタカミネには取付が出来ません マグネットタイプかアンダーサドル・ピエゾを併用していないコンデンサータイプで無いと 取付が出来ませんT-●因みに工房で一押のピックアップを紹介致します スカイソニック T-902です。マグネットとコンデンサーのミックスで 原音を忠実にアンプから出力するので、取付後の高評価を頂いております。🌻タカミネはピックアップが決定してからリペアを再開して行きます●LRバックスのLYRICを取付る事が決まりました●LRバックスの取付が完了しました●ネックの状態を確認しますと、強めの順ゾリがでていましたので、ロッド調整をして行きます●スケールを当てながらロッドを締め方向で調整して行きます 現段階では順ゾリを残して有りますが、仕上げの段階では完全に近いストレートになる様に 超背します●弦高を測定する前に、1フレットにスペーサーをセットしておきます●新しく削り出したサドルをセットします 既存のサドルから割り出した高さで削り出して有ります●ネックの状態から6E/12Fは、2.10mmにセッティングしました●1E/12Fは、1.75mmにセットしました●ナットを調整して1フレットは、0.5mmのスペーサーが僅かに引っ掛って通る様に 調整して有ります◆セッティング用の弦での音出しテストですが、同じ牛骨素材ですが、水牛骨の方が 重量感も有り、音質は合格ラインに達してると判断出来るレベルです●ナットの交換は必要無しと判断しました●LRバックスの取付も完了してます●ボディカラーにフィットする漬かり具合のサドルを選んで取付て有ります●フレット&フレットボードのクリーニングも済みました●全体を超鏡面ワックスで磨いて有ります●リペアの完了です🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年04月11日
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◆Gibson Les Paul Standard PUの入換えです ギターオーナーは、Muraさんです トップの木目に一目ぼれして2023年モデルを衝動買いしたそうです◆画像から確認して行きます●見る角度を変えると、ここまで目まぐるしく表情を変えるトップも珍しいです 他のレスポールと見分けるために【茶トラ】と呼ぶ事にしました●この2台のピックアップを入れ替えます また、茶トラのナット交換と、ピックガード取付のオーダーも頂きました◆リペア開始して行きます●ナットの形状が変化してます ●綺麗に外れました 過去のギブソンのナットは、フィンガーボード側が43mmでヘッド側が44mmの テーパータイプなのですが、一般的な43mmの直線タイプに変わってます。 個体差かも知れませんが、どちらの形状で有っても、見栄えも音も変わりませんので 推測ですが、製造コストを下げるための変更と思われます●水牛骨のオイル漬けのナットをセットします 隙間が無い事を確認しました●茶トラのボディカラーに合わせた、漬かり具合のナットをチョイスして有ります●ナット溝の接着債を綺麗に取り除いた事を確認します●マイクロファインで仕上げますと照りが出ます●ブリッジの向きを確認しておきます◆ピックアップを入換えして行きます●茶トラのピックアップから外します●エスカッションを比べますと微妙に色が違ってますので、エスカッションも入れ変えます●ジャックプレートをアイボリーから黒に交換して有ります●ピックアップの入換えが完了しました 茶トラの方はブリッジの交換を予定してますので、セッティングはお渡しの際に決めて行きます🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年04月05日
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◆Morris プロトタイプSP フレット交換です ギターオーナー様は、魔改造倶楽部のU会頭です 魔改造専門では無くて、王道のギターも半端では有りません◆画像から確認して行きます●D-41のコピーモデルですが、Morris SP としか焼印が入ってません 通常でしたらMorris W-○○SPになると思いますが、Kヤイリ製のプロトタイプで 間違い無い様です●前回のリペアの際にフレットが殆ど残って無い状態でしたが、何とか弾けましたので フレット交換は後日改めて検討する事になってました◆フレット交換して行きます●交換する事になるナットを先に外しておきます●底面75度でテーパータイプの最も手間の掛かる形状です●フレットを抜いて行きます●フレットボードの表面を400番〜600番のサンドペーパーで、表面を整える程度でサンディングします●フレットソーを使って溝の幅を0.5mmに揃えてから、溝の深さがフレットのタングよちも 深いか確認します ●フレットの交換が完了しました●フレットのエッジをカットする時は、必ず直角にカットする様にしてます ベベリングファイルでエッジを揃えて行きます●フレットのエッジを直角にカットする事で、ベベリングファイルを掛けますと サイドの形状が揃い、エッジ処理も簡単になります●フレットのエッジ処理が済みましたので、ナットを数り出して行きます 既存のナットの厚さが一定では無く、6Eから1Eに向かって薄くなってます 画像の後ろのナットは厚さ調整する前のブランクナットです●底面を75度の角度で削り出しセットしましたが、ヘッドのバインディングの角度が合ってないので 隙間がある様に見えますが、ナット溝にピッタリ収まってますのでご安心下さい●交換前のフレットが低過ぎるため、ブランクナットの高さは全く調整しないで 粗削りの状態から調整して行きます●弦高調整用のサドルを削り出そうとサドル溝を確認しますと。両端の溝の削りが甘く 溝の底面に水平が出てません。サドルが浮いていた状態でここまでの音が出るとは 恐れ入りました。 折角、溝に手を入れるので2.5mmのサドルから3.0mmの厚さに変更する事にします●サドル溝を3mmに広げて底面も整えてから、相性の良いエボニーサドルをセットしました●粗削りの段階 セッティング用の弦を張って弦高を決めて行きます●1フレットに0.5mmのスペーサーをセットして測定して行きます●6Eが4.0mm有りますので、 U様仕様にするためにサドルを3.2mm下げます●1Eは1.3mm下げます●調整後の弦高はU様仕様で、6E/12Fで2.40mmです●1E/12Fは、1.85mmにセットしました●12フレットの高さが決まりましたので。1フレットのクリアランスを調整しました●ナット全体のシェイプを仕上げました●ブリッジ&サドルにオイルを塗ります●リペアの完了です🌻出音はお渡しの際のお楽しみと言う事で、コメントはスルー事にします🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しておりま
2023年04月04日
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◆Aria 796 セッティングです ギターオーナー様は、Untitled-182様です アメリカ合衆国から取寄せたギターで逆輸入と言う事になります◆画像から確認して行きます●仕様から製作後55年以上経過していると思われます 良好なボディコンディションです●ゼロフレット仕様です●アリアのギターで型番が【796】とかの整数の場合は輸出仕様らしいです●アジャスタブルブリッジが、前方向に斜めになってますので点検が必要です●デタチャブルネックのプレートに日本製の刻印が有る事も輸出モデルの特徴です●頑丈なネックブロックで、ギター本体はヘビー級です ロゼッタのデザインがクラッシクギターの様です◆リペア開始して行きます●ブリッジから手を入れて行きます ブリッジピンが収穫の遅れた大根状態ですから、テーパーリーマーでピッタリ収まる様にします●リーマーの切くずと、内部の埃を吸い出そうと内部を確認しますと、目視でブレーシングが 剥がれている箇所が有りました① バック3番の左です② バック2番の左です③ バック1番の左からセンターまで剥がれてます④ バック1番の右です◆接着固定して行きます●3番の右です●2番の右です●2番の左です●1番の右です●1番の左からセンターに掛けてです◆タイトボンドが硬化するのに必要とされる、24時間はセッテイングする事が出来ませんので 待つ事も大切なリペアのテクニックです●タイトボンドの硬化を待つ間にフレットボードを磨いておきます ゼロフレット~5フレットまでのエクボが少し深く、気に成りますが試奏してから 対応を検討します●弦を張り戻して弦高を確認します 指に感じる高さよりも、測定値が3.0mm有るは意外です●1E側は2.75mmで体感通りの高さです●フレットボードはストラトと同じで175Rです●プラスチック製のサドルにマーキングをしてサドルの出を確認しますと ホルダーから出る高さが有り、エボニーサドルですと弦の張力で割れる可能性が有るため オイル漬けのサドルに差し替える事にします●オイル漬けのナットを削り出します●ブリッジからの高さがこれだけ確保されてます これだけ高さが有りますとエボニーですと割れてしまう可能性が有ります●ブリッジ周りの仕上がりです●弦高は予定通りに仕上がりました●1E弦側も同様です●ローポジのエクボの影響が僅かに出ていたフレットは処置して有ります●リペアの完了です◆試奏タイムです 張り変え直後のダダリオ弦でしたので、弦が安定してからの試奏です 輸出用のモデルと弾き込まれた形跡の有るギターで、期待以上の音ですから ご安心下さい。 🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年03月31日
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◆YASUMA 2000 セッティングです ギターオーナー様は、Untitled-182様です 先日仕上がったYasuma No220に惚れ込んでしまい、 どうしても手に入れたくなり、頑張り過ぎてしまったそうです◆画像から確認して行きます ●弦高は恐ろしく高いのですが、音は流石にYASUMAです リペア前は普通に弾く事が出来ませんが、仕上がった時が楽しみです 個人的な思い込みですが、消滅してしまった日本のアコギメーカーで 1番残念なのがYASUMAです●マーチンロゴ風にしなくても、会社が存続されてましたら【世界のYASUMA】になって いたと信じてます●YASUMAとの出会いは衝撃的でした◆リペア前のコンディションを確認します●6E/12Fが4.00mm有ります 弦を緩めず長期保管の代償です●1E/12Fも3.50mmを超えてます●リペア前の状態を掴みましたので、気分転換にボディにバフを掛けました 白っぽい曇りは長年の埃が付いた様で、ピカピカに磨き上げました●ロッドを締められる限界手前まで調整します ブログをご覧のゲスト差はにおかれましては、締められる限界と、 締まる限界の意味が違う事を理解してロッド調整をして下さい●ロッド調整後の弦高は、6Eで3.00mmです●1E側も3.00mmです●サドルに出を確認しますと、6Eで4.00mm出ています 6E側はOKですが、1Eは2.00mmと余裕が有りませんが、ギリギリ大丈夫と思いますが 明らかに弦のテンション不足の様な音が出る様でしたら、ブリッジのトップを1.00mm 削る可能性が有ります●サドルを調整する前にフレットボードのRを確認します●測定値を元にサドルを削ります●調整後のサドルをセットしましたが、ストリングガイドを付けてもブリッジから サドルの高さが足りませんので、ブリッジを1mm削ってサドルの出を確保します●オイルで仕上げてサドルをセットしました ブリッジ材はブラジリアンローズウッドです●リペア後の6E/12Fは、2.25mmです●1E/12Fは、1.75mmです◆リペアの完了です●フレットボードの仕上がりです●ブリッジを削る事になりましたが、柾目の木目が出て結果オーライと思います●リペアの完了です🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年03月31日
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◆Morris FC-20 セッテイング です ギターオーナー様は、Untitled-182様です 今回は購入先から工房へ直送の手続をされて昨日無事に届きました ギターを増やす事は控える様に心がけているそうですが、 何故か更に自然に増えてしまうそうです◆画像から確認して行きます●ステッカーを剥がすご依頼を頂いて居りましたが、計8枚貼って有るとは想定外でした●スロッテッドヘッド・タイプです●1968年製でジャパンビンテージ・ギターです●時代背景を感じるスッテカーです●何故この様なスッテッカーを貼られたのか良く判りません◆リペア開始して行きます●クリアにキズが付かない様に慎重に剥がして行きます●トップ右下のクリアの浮きを注意しないと面倒な事になりますので マスキングテープで養生しておきます●ピンが1本だけ経年劣化で、簡単にポッキと折れましたので全交換する事になります●弦高を下げる目的でV字に切込みを入れた様ですが、1Eと6Eが逆向きにセットされてました この切込みの影響で1弦は全てのポジションで、とんでもない出音になってます 切込みの深さから再利用は出来ませんので、エボニーサドルに交換します●バインディング材の縮みが原因で、左右同じ位置でバインディングが剥がれてます ●コンパウンドを付使って残ったシールの糊を取り除きました●バックも同様です●アンポのスッテカーは紙製でしたので、特に剥がすのに手間が掛かりましたが、 何とか綺麗になりました●クランプが確実に固定出来て、更にバインディングも固定出来る、 アテ木を作って接着固定します。バインディングをボディに隙間が出来た場合はパテで 補修して行きます●フレットを磨いて行きます。画像のセンターが磨く前です●全てのフレットを磨いてフレットボードにオイルを補給しました●ロッドカバーが既に割れていて、ビスで止まっていた状態でした●瞬間接着剤で接着しておきます●ロッド調整後の6E/12Fの弦高が、4.5mm有ります●1E/12Fも4.0mm有ります●サドルの出が6E側で2.0mmです●1E側は1.0mmです●ブリッジの高さは6E側で7.7mmです●1E側で8.2mmです●私的なメモで気にしないでOKです このネックの状態で弦高を下げると、ブリッジの高さを4.2mmまで削って、 そのからサドル溝を2.0mm付ける事になります、 この状態ですと何時ものセッティングがNGと言う結論が出ました ●理由は簡単で、ネックが強度に元起きしてます ボディ天羽にスケールを当てて、スケールの先端位置を確認しますと●ラインを引いた位置からフレットボードの下羽の距離まで8mm有ります 弦を張ったままのギターでも、変形には必ず限界が有ると思いますが、元起きの限界は 8mmと考えてます。実際に8ミリ以上元起きしたギター見た事が有りません ●ネックリセットの選択を避けるため、ネックアイロンを掛けて元起きを修正して行きます●余熱が残っている状態でスペーサーの厚みを考えて治具をセットします 今回はある程度パワー技を使う事になりますし、治具をセットしたばかりで何とも言えませんが リペア完了まで数か月掛かるかも知れません。 いずれにしても現状ではリペアに必要な時間は予測不能です◆治具を外して修正の進捗状況を確認しますと、当初の計算ほどブリッジを削らなくても OKの見込みが出てきましたが、あくまでも現状では見込みです 現状では予想以上に治具の効果が出ていると理解して下さい●ブリッジのトップを2mm削ります●トップを2mm削った分、サドル溝も2ミリ掘り下げます◆セッティングをして行きます ●1フレットにスペーサーをセットします●スケールで測定した仮のサドルです●12フレットジョイントなので、10フレットを基準に弦高をセットします 6E/10Fで2.10mmです●1E/10Fで1.75mmです◆セッテイングして行きます●相性の良いエボニーのサドルを削り出していきます 長めに切出して両サイドをブリッジの曲面に合わせます●仮のサドルと同じ高さで削り出し弦をセットします●1フレットのクリアランスにバラつきが有りますので、0.5mmのスペーサーを セットしてセッティングを確認します●6E/12Fは、2.25mmで予定通りです●1フレットは1.75mmです●フレットボードの仕上がりです●トップが浮いていた分部はバインディングと同じ高さに修正して有ります●バックのバインディングが縮んだ箇所は、画像で見るほど実機は目立たなくなってます●リペアの完了です リペア前は5.0mmの弦高でしたので、世界標準の2.50mmで妥協するせざるを得ない 可能性も有りましたが、工房標準セッティングにする事が出来ました🌻試奏タイム シャキとした輪郭のハッキリした出音で、ボディの形状からフィンガーピッキングに 最適なギターです。フレットの状態から殆ど弾き込まれた形跡が有りませんので 今後の音の成長が楽しみです。 🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年03月29日
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◆Maha-Kara Kapua-48 セッティングです ギターオーナー様は、SEGS CAFE&DINER マスター様です●SEGS CAFE&DINER 様の受付カウンターコーナーです 美味しいハンバーガーとアメリカンスタイルの店内、ギター好きのオーナー様のお店です K2ギターファクトリーのブログを見て来ました!と一声お声がけ下されば、その瞬間から 初めてのご来店でもホームグランドに早変わりです🌻前置きが長くなりましたが、今回のご依頼のギターです●ハワイアンコアと見間違える、オールマホガニーボディのスモールサイズのギターです●人気の高いスロッテッドヘッドです●PRCは中華人民共和国の略です ここ最近のPRC製ギターの完成度の高さに驚くばかりです ●バック材はハワイアンコアと見分けが付かない程です●14フレットジョイントで、フレットエッジ処理も丁寧に仕上げて有ります●ナットの仕上げも丁寧です◆リペア開始して行きます●ミニギターで6E/12Fが3.00mm有りますと、弾く事が辛いと思います 弦を緩めて保管する事をお勧め致します●1E/12Fは、2.75mm有ります 僅か1mmの差で世界が変わります●ロッドを調整してから、ロッドで対応出来ない分は、サドルを0.5mm下げて対応しました 6E/12Fは2.00mmにセットしました●1E/12Fは1.50mmのセットです この高さはエレキギターの標準的な高さと同じです●1E弦全体と2B弦のローポジの音が詰まりますので、フレットを確認しますと 3F,7F,11Fが両側のフレットとよりも僅かに高いので、必要最小限で擦り合わせをします●擦り合わせの目安のマーキングをします●リフターで持ち上げて工房の専用治具で擦り合わせて行きます🌻SEGS CAFE&DINER 様の店内の画像をアップします 🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年03月26日
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🌻K2 詳細不明のギターの情報提供お願い致します ブログのゲスト様から、もしかしてK2ギターファクトリーさんで製作されたギターですか? のメールを頂きました。 残念ながらエンブレムのK2は同じですが、私に工房ではギターはシガーボックスギターの 製作はしておりますが、エレキギターの製作をしておりません。 ギターオナー様のお気持ちが痛いほど判りますので、どんな些細な事でも情報をお持ちの ゲスト様が居られましたら情報提供お願いしたします●K2 エンブレムの詳細不明のギターの画像です🌻画像のギターの詳細な情報をお寄せ頂きました。 現在は閉店されてますが、 吉祥寺から西荻窪に移転したギター工房、 K2 GUITAR'S FACTORYさんの作品で、 情報を頂いたゲスト様は、K2の設計段階から 立ち会っていたそうで、正確な情報で間違い無いです。 製作時期は2001~2003年 製作本数は20~30本 価格は40~50万円情報提供有難うございました。🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年03月26日
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◆TF Morris W-60 ギタードッグ入り ギターオーナー様は、魔改造倶楽部のU会頭です 今回はW-60の点検と、取付て有ったSKYSONICを外してプロトSPに取付のご依頼です◆画像から確認して行きます●SKYSONIC PRO-1がセットされてましたが、先日セッティングが済んだプロトタイSPに 移植するため外した後の画像です●久しぶりに工房に入って来ましたが、コンディションに大きな変化は無い様です●魔改造俱楽部会頭から最初にご依頼を頂いたギターです●ライブで活躍していましたが、当時のままの状態を保ってます●低音弦が全体的にバズリ気味との事で、バックのブレーシングを確認しますと、 2番の左が僅かに浮きが有りましたので接着固定しておきます●ジャッキを掛けてから外からクランプで密着させます●6年前に打ち換えたフレットも問題は有りません●ブレーシングを接着した直後なので、余計な振動を出せませんので、 音出しテストは明日と言う事になります フレットボードのクリーニングだけ済ませました●ロッド等の調整無しで6E/12Fは2.50mmで6年前と変わってません●1E/12Fも1.90mmから変化は有りません●24時間経過後に音出しテストをして、バズリが解消されたか確認します●SKYSONIC PRO-1をMorris プロトタイSP に移植しました 今後メインになるギターと言う事です●ネック側のストラップピンは、Gibsonタイプを取付けて有ります●2台のツーショット画像です🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年03月26日
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🌻2022年11月24日に初回アップしたレポートです◆Maruha 455 ピックギターレストアして行きます ミキサー兼・最近はもっぱらギタリストのU様から、【某ショップにピックギターが 格安で2台有るけど押さえとく?】の連絡を頂いて、即押さえて下さい!で 早めに工房を閉めて引き取りに行きました。 ピックギターフリーク兼どんな状態【限度は有りますが】でもレストア出来るので 状態等は全く気にしてませんでした。🌻ジャンク品では無いのですが、弦高が凄い事になってましで普通に弾ける状態では無いのですが 出せる音だけ出したところ、至って普通のピックギターの音です●予想よりも状態が良く、Fフォールから内部を覗いたら、埃が全く無かったので驚きました。 fフォールから差し込んで埃を吸い出せる、治具を製作して有りますが今回は出番が無いようです クリアのウェザークラックからニトロセルロースのラッカーで有る事が確定しましたので これからの経年変化も楽しみです●このタイプのロッドカバーは初めて見ました ヘッドのロゴも最初から入って無いようです●フレット観察しますと、殆ど弾かれた形跡が有りません、同じ型番が2台同時に並ぶと言う事は 同じオーナー様が手放したと思われますが、何故2台持ってたんだろう?と勝手に想像が膨らんで 来ます●ネック裏のクリアも殆ど残ってます●バックは若干傷が有りますが、古いキズならもっと沢山付いていて欲しかったのです●2台の型番は同じですが、ネックの太さが全く違ってます●弦の錆具合とフレットの錆具合から、相当長い間ケース?等の中に仕舞われていた様です フレット&フレットボードを観察しますと、全くと言って良いほど弾かれた形跡が有りません●ピックギターはこのウエザーチェックが有ってこそ価値が上がる、と思うのは私だけでは 無いと思います。 残っている弦でチューニングをしましたら、これでは弾くのが躊躇われる程ですが 弾き易いセッティングにするのは、何時ものピックギターよりも簡単で、合間を見て 気長に仕上げて行く予定です🌻弦高が高い原因を特定しておきます●判り難いかも知れませんが、ネックの付け根がボディに陥没してます。 古いピックギターで見かける、最終フレットから3本位フレットが抜かれている事が有りますが、 原因は今回の様にボディへの陥没です 対応策は何パターンか有りますが、現在のイメージでは、1フレットから陥没しているまでは ストレートなので、そこを中心にして最終フレット付近は擦り合わせて対応する方法になると 考えてます●この通り1フレットから陥没まではストレートです この程度でバックを外す選択肢は無くなりました●ロッドもちゃんと機能してます◆レストアして行きます●パーツを外してバフ掛けしますと、製造年代から考えられ無いほど良い状態です●ネジが固着して取れない時には、力任せにすると【ネジ山をなめる】【ネジ折れ】【外れる】の 3択と思います。ハンダ鏝で熱を加える方法も万能では有りませんが、一定の効果が有る事も 確かです。今回は2分間ネジ頭のおっぺして無事に外せました ●フレットが細いと思ってたのですが、ウクレレと同じです 左が通常のフレット用で、右がウクレレ用に工房で作った物です●ペグも外してヘッドを磨きます●バックも良い感じです●バフ掛け前には気が付かなかった、クリア内部の白濁?と言うよりクリアを吹いた 時の失敗の様な変質がりましたが、気にしない事にしました 良く見るとアチョ~って感じです●ネックも良い感じです●ペグを固定するネジ穴の位置がズレてましたので、穴を埋めて修正します●ネックヒールのクラックが気に成りますが、塗装だけの様で現時点ではスルーします●ビス穴がズレている場所に丸棒で埋めておきます●ブリッジ以外のパーツを組み付けておきます●ラッカーのウェザークラックはヤッパリ良い景色ですね●セッティングがどんな感じに収まるか、専用スケールで確認しておきます●特に裏技を使う必要も無く、普通のピックギター仕上げる事が出来る様で安心しました◆弦高を下げるためにブリッジに手を入れて行きます●大体のブリッジをセットする位置を割り出しておきます●おおよその弦高が判る治具をセットします ボトルネック奏法向けならOKですが、普通に弾くには難儀する高さです●上下調整用のパーツを外して、ブリッジを予定の弦高まで下げられる高さまで削りました●問題無く弾ける高さになりました●ボディの変形の影響も有ると思いますが、ブリッジの土台がトップと密着してませんので ピッタリ合う様にサンディングが必要です◆此処までで予定通りの仕上がりになるか確認します●オクターブが合う位置を割り出してブリッジのマウント位置を出します●設備工事用の紐を、1弦&6弦にセットしてブリッジの左右の位置を出します ブリッジサドルの6弦の位置が外に寄っているので、ブリッジサドルの弦溝の修正が必要です●弦のテンションがギター全体に掛かって無いのですが、ここまで低ければアジャスタブルブリッジ なので、弦高を上げるのは簡単です●19~16フレット、16~1フレット この間はストレートですが、16フレットを頂点として 逆ゾリが気に成りますので、この際ですから少しでも逆ゾリを修正します●逆ゾリを修正するために掛けるクランプで最も重要な、サウンドホールからのクランプ掛けが 出来ませんので、ネックアイロンで加熱して昨日2号機に掛けたと同じ方法で逆ゾリを修正します●ネックアイロンを掛けた効果で、ここまで戻ればフレットの擦り合わせも殆ど必要の無い レベルと推定出来ます●ナットサイズが合ってませんでしたので、セットする部分に合わせてサンディングしておきます ●ブリッジもアジャスタブル出来る様にしました●ピックギターに対応出来る、アリアプロⅡの011~050のEXライトゲージを張ります●1フレットの弦溝が深過ぎて1フレットにベタで付いてしまいますので、 ナットの交換が必要です。 この状態で1フレットにスペーサーをセットして、セッティングして行きます●工房標準の2.25mmにセットして見ます●1Eは1.75mmにセットします●ブリッジの弦間隔は芯々で10mmにセットします●削り出したナットをセットして隙間が無いか確認します●高さ調整はしてませんが、オイル漬けのナットはビンテージギターの景色に溶け込んで 人気の高さが理解できます●1フレットの弦高を調整して全体のシェイプを整えてナットの完成です●演奏性を考えてポジション・ドットを入れました●1Eが飛び飛びでバズるポジションが有りましたので、全体を擦り合わせます●1E全体を擦り合わせてから、全く面取りされていない【割りばし】状のフレットの面取りをして ポジション移動の時に、指先にゴツゴツ引っ掛らない様に修正して有ります●6E/12Fは、2.25mmまで下げられます●1E/12Fは、1.75mmまで下げられます●画像はオリジナルのブリッジで、2号機は工房でストックしていたタイプに差し替えました 弦接点位置がオリジナルとは全く違うにも拘らず、オクターブが取れましたのでオリジナルの 弦接点ではオクターブが合わない場合は、工房でストックして有るブリッジに差し替えます●これからオクターブチューニングをするオリジナルのブリッジの形状です●既にオクターブチューニングが取れている2号機のブリッジの形状です これだけ弦接点の位置が違っていて、同じモデルのギターで2種類の形状で両方とも オクターブが取れるとは思えません。●上が1号機にセットしたブリッジです。シビアにオクターブチェックしましたら 予想通り全体が僅かに数ヘルツ合いませんが、特に3G弦がクオーター程度ズレて いて、弾くと脳波に異常が出るのでは無いかと思うレベルでズレます。 解放弦で合わせれば12フレットまでは普通に弾けますが、13フレットより上を弾くと 気持ちが悪くなります。工房でストックして有るブリッジと交換します●レストアが済みましたらペグを交換する予定ですので、ペグのポストの長さを記録しておきます このギターはヘッドが非常に厚く、一般的なペグでは弦を巻くスペースが確保できないのです 規格外は困ったものです●ストロークした時に弦が移動しますので、ブリッジにも弦溝を入れて有ります●ナットの仕上がりです 1フレットは微調整するだけの、僅かな余裕を持たせて有ります●2号機をお買い求め頂いたGenさんも、ピックガードを黒に交換すると事で 私も艶消しの黒のピックガードに交換して見ましたが、確かに黒の方が締まって見えます🌻ライブで使うために仕上げの改造をしているGenさんと、見た目重視の私と改造バトル が始まりそうですが、お互いに情報交換をしながら楽しん居ります●ペグのカムを止めているネジがマイナスネジなので、全てのネジをマイナスに交換する 予定です。ペグ用マイナスネジが手元に有りましたので交換しておきました 製造年代から見ても、全てマイナスネジでは無い事が不思議なくらいです◆仕上がり一歩手前のセッティングです●弦溝は最後のラストですからスペーサーをセットしておきます●6E/12Fの下限弦高は、2.10mmです ●1E/12Fは、1.75mmです🌻ライブで使う事を前提に手を加えて行きます●既存のペグは普通にチューニング出来ますが、製造後の経過年数を考えて新しいペグに交換します 取付穴を10mmに拡張します●Shadowのサウンドホール用のマグネットピックアップを改造して取付ました●ミニピンジャック仕様なのでミニピンを外して配線と直結にします●ハーネスを延長するならと、ボリュームポットを付ける事にしました ミニタイプのポットでしたらピックガード内に取付可能です●弦アース用のハーネスを通しておきます●サーキットを組んでおきます●既存のペグ穴は全て埋めてから、ローズカラーのステインで着色します 塗り重ねると目立ち難くなります●チューニング精度に不安が有りましたので、土壇場でオープンバックタイプのペグに交換しましたが 軽量ペグなので出音を良くするため、ヘッドに150gのバランサーを取付けましたところ 正に効果絶大で取付け前後では別のギターと間違う程です。 今回の効果を踏まえてバランサーの研究をして行きます◆途中を飛ばして仕上がりの画像です●ヘッドストックの仕上がりです オイル漬けのナットはビンテージギターの、景色に完全に溶け込むので必需品です●バランサーが見事な仕事をしてくれてます バランサーをセットする前の出音止まりでしたら、バックを外してブレーシングを追加する 内部構造に手を入れる覚悟でした●フレットボードの仕上がりです●サンバースト塗装のネック裏です●ベタ塗装のバックです 同じ455でも1号機と2号機は、バックの塗装が上2枚の画像と逆になります●サウンドホール取付のShadowを改造したピックアップです●ピックアップからのシールドがジャックまで届かないので、延長するならと追加した ボリュームポットです●ブリッジをネジ止めにして、弦交換の度にオクターブ調整する手間を省いて有ります●ピックガードはつや消しのソリッドタイプです ●リペアの完了です マルハ455はマルハのピックギターの中ではレアモデル?の様で、ネットで画像を探しても 殆ど見つかりませんでした🌻2台のマルハ455のその後です 👇金さん 👇銀さん●GENさんにお譲りした2号機のパーツはゴールドが使われてますので、2号機改め【金さん】 工房の1号機のパーツはシルバーを使ってますので、1号機改め【銀さん】と命名しました ライブでお見かけしたら、宜しくお願いしたします🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年03月24日
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◆Maruha 455 2号機 ピックギターレストアして行きます ブリッジ周りの陥没の原因を探っていたところ、ブレーシングが剥離している事が判明して 参っている間に、全体の画像を撮り忘れてました。 タイトボンドをどうやって流し込むのかと、固定方法を考えたらこのままでは不可能と判断し、 バックを外せば済む事と、内部構造を変えられるので話は簡単でした◆画像をアップしました●先にアップした1号機と比べて、微妙に仕様が変更になってる箇所が有ります●見た目よりも小型でヘッドが窮屈ですが、ドレッドタイプにハードケースに何とか入ります●ヘッドストックは同じです●Maruha 455で間違い有りません●いきなり出鼻を挫かれました トップに有るたった2本のブレーシングの接着剤が、限界を超えた様で剥がれてます 近い将来逆側も外れる予定で、年代的にニカワが使われていると思ってたのですが、 残念ながらはみ出してる接着剤が、白色で固くなってますので、絶滅した接着剤の 様です●ブレーシングの厚さから2カ所にクランプを掛ければ、密着すると判断してクランプを掛けて見ます●予想通りに密着している事を確認しましたが、問題はタイトボンドをどうやって入れるかです ノズルの長いポンプにタイトボンドを入れて。ミラーを見ながら入れる方法しか選択肢が 無いようですが、残念ながらそのポンプが有りませんので、ホームセンターで調達してからの 接着固定して行きます●画像は有りませんが昨日中に、16フレットから19フレットを基準にした 強烈な逆ゾリを修正しましたが、1日経過して元に戻ってないか確認しました ストレートを保ってます🌻ライニングの入れ方が、現代のギターとは全く違っており バックを外す際にバインディングをバック材に付けたまま外せる事が判りました 更に接着剤も接着力を失っていて外す事も簡単で、サイドのクリアを補修する必要も無く この際ですからバックを外してトップのブリッジ周りの陥没を修復して、ブレーシングも 全部入れ替える事にしました。 外したバックを接着する時にサイドを固定する【型枠】を発泡スチロールで作っておきます●バック材を外して行きます 突破口はネックヒールの横からにして、通常ですと接着面を切る様に外して行くのですが 今回は、接着剤が機能を完全に失っているため、差し込んだスクレーパーをてこの原理を 使いますと,簡単に外す事が出来ました。所要時間は10分足らずです●非常にシンプルと言うか頼りない構造です。 ブレーシングが2本、テールエンド材も頼りないですし、ネックポケットはウクレレと同じ様な 構造で、ネックポケットに仕込まれて無く、有ったとしても段差程度と思われます 元来音が云々とかのギターでは無いので、強度アップをメインに内部構造に手を入れます●昔は接着剤だった様で例えるとアラレです。何という種類の接着剤か不明です 2本とも外れてました●スクレーパーを差し込んで持ち上げると、パッキの音と共に綺麗に外れます●強制的に曲げられていたトップ材が元に戻ろうとして、Rの掛かったブレーシングから 隙間が出てます●折角なのでコーションラベルも撮影しておきました●バック材は意外と頑丈でラウンドバックなのですが、ここまで曲げるのは大変だったと思います このまま時間を空けますと、バック材が反って悲惨な結果になる事が判ってますので 早めに張り戻す必要が有ります。 湾曲したバック材【しかも今回は厚み充分】を張り戻すのは、一人では不可能です。●トップ材の曲面に合わせるために、張り戻す位置をマーキングしておきます●追加の補強材は、ネックポケット~ブレーシング~ヒールエンドに貫通した1本物に しようか考えてますが、ボディの変形が出るとバック材が正しい位置に張り戻せ無いので 迷ってます●工房のクランプでは外部から掛けられないので、Fフォールから掛けるか試しましたが 密着させる事が出来ないので他の方法にします●水平器を掛けて、そこからジャッキを掛ける方法にしました●剛性を高める追加のブレーシングは、純正のブレーシングより大きく切出します 接着面を同じ形状にします●純正のブレーシングと合わせて見てボディの曲面に合わせて削り出しました●バック材&トップ材の接着接点に、ライニングを追加で入れるか迷ってます 強固にすることは【もろ刃の剣】で、今回の様にトラブルが有った時にバラシ難くなるので バックを張り戻す時に、全周に入れずにピンポンで入れる様にするか迷ってます●新規で追加するブレーシングを貼り付けます この上には、ブリッジが乗りますのでトップ材の変形を押さえるためです●逆サイドにもブレーシングを追加します●忘れないうちにエンドを接着しておきます●エンドに付いていた【昔は接着剤】をサンディングして取除きました 同時期に作られた1号機も、接着力を失っていると思いますので、レストアが必要になるのは 時間の問題かも知れません●ネックヒールにも補強材を追加しておきます●ブリッジの下に入れる最後のブレーシングは横方向に入れます●間違ってオーダーしたメイプルのラインングが有る事を、思い出しましたので全周貼り付けて トップ板を貼り戻し易くします●カラフルな洗濯ハサミ状のクランプを使うのは久しぶりです●右側のライニングの取付が完了しました●片側2本では3駒足りなかったので、余っていたマホガニーのライニングを足しました●左半分にライニングを取付て行きます●このライニング取付ければバックを張り戻せますが、折角バックを外したのですから ピックアップを取付けようと考えてます。ビンテージスタイルのハムバッキングが1台 余ってまして、2ハムにするとピックギターからフルアコ状態になってしまいますので 1ハム、1V,1Tの至ってシンプルなスタイルにしようと思ってます●バックを接着して行きます 括れの部分が狭くなってバック材とピッタリ合いませんので、画像のとおり材を挟んで 広げておきます●クランプとスプールクランプの掛ける手順を試して、ピッタリ貼り付けられる手順を確認して から接着固定しました●バック材の接着が済みましたのでセッテイングして行きます 新しいエボニーのブリッジをセットする位置決めをして、サンドペーパーを貼り付けて ボディと密着する様にサンディングします ●元々ボディに陥没の影響で微妙な変形が有りましたので、この方法が簡単で確実です ボディの変形があるため、削る時のストロークは狭くする必要が有ります●オクターブの位置の微調整は必要かも知れませんが、ブリッジの移動は最大でも数ミリですから このままでOKと見込んでます●アリアプロⅡの弦EXライトで/011~050の弦を使いますと、ピックギターにピッタリの長さ なのでチョイスしております ●フレットボードのセンターとブリッジのセンターを合わせて、弦の間隔は芯々で10mmに なる様にブリッジに弦溝を付けておきます●アジャスタブルブリッジですから、ある程度12フレットのクリアランスが合っていれば 先に1フレットのクリアランスを調整してもOKで、0.5mmにセットしました●試奏しながらブリッジの高さを調整します●6E/12Fは、2.00mmと製作年数から考えたら驚異的な弦高です アジャスタブルですから、弦高を上げる事は自由自在です●1E/12Fは、1.50mmにセットしました●工房で呼んでいる割りばしフレットで、フレットクラウンが全く付いて無くて ポジション移動の時に、フレットの角が指にゴツゴツ当るので、バズるポジっションを ピンポイントで擦り合わせをするついでに、フレットの面取りを同時にしておきます●ナットの弦溝が深すぎますので全体のシェイプを整えました●バズるポジションを処理してポジション移動も指にストレス無く出来る様になりました●ブリッジをセットする位置は今後を考えて、ボルト固定にしようかと考えてます ブリッジのアジャスタブルネジの両端を、3mmのボルトで振れ止め程度に固定をして、 ネジ隠しは白蝶貝を使い、内部から六角で止める方法です 幸いにもブリッジの位置がFフォールの横なので固定出来ない事は無いと思います ●テールピースは弦を穴に通すタイプなので、弦交換が面倒な事が有りません ラッカー塗装特有のウェザークラックも良い感じです●殆ど弾かれた形跡が無いデットストック物と言っても差し支えないコンディションです●バックを外したので簡単にリペアが完了しました●ブリッジを固定するにはシビアにオクターブを合わせてからで、六角で止められる事と ブリッジの厚さが耐えられるか精査してから判断しますが、ご機嫌に弾ける状態になりました🌻試奏タイム ナルダンのピックギターの経験から、ピックギターの出音はプレヤーが、 どんな音を引き出せるかが問われて、どんな音が出るかはプレヤー次第ですから 出音のコメントは控えますが、コードストロークで弾くギターでは有りませんので ブルース系のフレーズを強いピッキングで弾くと良い感じです●サイドにポジション・ドットを追加で取り付けました●チューニング&弦交換のたびにオクターブチェックが煩わしいので、 ブリッジをボルト止めしました。 ボディ側からにブッシュを取付て、ブリッジに開けた穴に差し込む方法にも変える事が出来ます ボルトの穴は6mmのメキシコ貝で塞げばOKです●6E/12Fは、2.25mmにセット可能です ボトルネック奏法を試しましたが、このままでも行けそうです●1E/12Fは、1.75mmにセット可能です●現状で完全に仕上がりました ●今後ウェザークラックが更に増えて、貫禄が増しますと素晴らしい景色になると思います🌻2台のマルハ455のその後です 👇金さん 👇銀さん●GENさんにお譲りした2号機のパーツはゴールドが使われてますので、2号機改め【金さん】 工房の1号機のパーツはシルバーを使ってますので、1号機改め【銀さん】と命名しました ライブでお見かけしたら、宜しくお願いしたします🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年03月24日
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◆Morris W-50H セッテイングです ギターオーナー様は、魔改造倶楽部のU会頭です 魔改造専門では無くて、王道のギターも半端では有りません マーチンロゴのモーリスは昔から欲しいと思っていたそうです◆画像から確認して行きます●素晴らしいコンディションを保ってます●マーチンロゴのMorrisがどうしても欲しかったそうです 実際2m離れると見分けが付きません●W-50HのHは何の略でしょうか?●柾目の入ったバック材です●激しく弾き込まれた形跡は確認出来ませんでした●リペア前の弦高は、6E/12で2.75mmですから、U様でも少し高いです●1Eも2.30mm有りますので少し高い様です●音出しテストで感じた、フレットボード上で弦が踊っていた原因は 1フレット即ち弦溝の高さが見事にバラバラで、アコギで感じた事は無いように思います◆リペア開始して行きます●ロッドの締め具合を確認します 初対面のギターは必ず緩め方向に回してから、調整を始めるのが絶対的なセオリーです ロッドに余裕が有りましたので締め方向に調整します●6E/12Fが2.55mmまで下がりました●1E/12Fも2.00mmまで下がりましたが、弾き心地がパットしませんので ロッド調整後の安定期間を経過してから、ナット&全体のバランスを調整して行きます●メールでご依頼の、ジャック用の12径の穴は開けておきました●ペグを回す度に気になる、ピキピキ音が出ない様に溝を調整して有ります●ブリッジのピンホールの面取りと、ストリングガイドも整えてオイルを塗って仕上げて有ります●乾燥で指に引っ掛るフレットのエッジをサンディングして行きます●エッジ処理と磨いたフレットの仕上がりです●フレットの錆が凄い事になってますので、エッジ処理とクリーニングをします●磨いたフレットです 同じアングルの画像ですが違うギターに見えます●既存のサドルを削って弦高が下がる様にして有りますが、エボニーの音を聴いたら セットする事は無いと思います 無くさない様に保管して下さい●U様セッティングの高さになるようにエボニーサドルを削り出しました◆エボニーサドルをセットしてセッテイングを確認します●1フレットは0.48mmにセットしました●6E/12Fは、2.45mmです●1E/12Fは、1.90mmです モーリスとエボニーの相性は抜群で、出音に深みが出て倍音も凄い事になってます◆リペアの完了です●ヘッドストックの仕上がりです●フレットボードの仕上がりです●バックにキズが全く有りません●リペア完了しました🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年03月20日
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◆GUILD F-50 セッテイングのご依頼です ギターオーナー様はUe様です 先日、Rickenbacker 同時3台のリペアを始め、素晴らしいギターのリペアの ご依頼を頂くHat様からのご紹介でお越し頂きました◆画像から確認して行きます●メールでF-50とお聞きして、GUILDに小柄なFタイプが有ったのかと思ってましたら、 Fでは無くJタイプなのでGUILDらしいネーミングと思いました ●ヘッドはD-55と同じデザインの様です●バックはラウンドタイプのソリッドメイプル材です●GUILDのアーチの付け方を見るたびに関心してしまいます●ネックデザインはD-55と同じですが、極太では無く丁度手に馴染むサイズでミディアムが 張って有っても、それ程ストレスを感じない絶妙なネックです●弾き込みが半端では有りません ●ミディアムゲージで、6E/12Fの3.50mmの弦高は弾く事が大変な事と思います ●1E/12Fは2.50mmですとフィンガーノイズを出さない様に神経をお使いになってると思います●弦を外した状態で順ゾリの最大値が0.45mmも有ります◆リペア開始して行きます●何とかロッドを緩めてロッドフリーの状態から、ネックアイロンを掛けて行きます 順ゾリの最大値のポイントが一般的なギターと位置が違ってますので、最大値が出ている 5フレットを中心に掛けてます●アイロンを30分掛けてから、専用治具に付替えて最も必要な位置にクランプを掛けております●途中でクランプを緩めてネックの戻り具合を確認しながら、9フレットの位置にクランプを追加します●クランプを外して画像の通り、弦&ロッドのテンションフリーの状態で ネックを殆どストレートに戻す事が出来ました●リペア前のやり取りで御覧頂いた通り、ロッドが普通に回せ無いのは問題ですから、 回せる様にロッドの左側を少し削りました。ロッドレンチが左の壁に当たって回せ無かったです ロッドの出ている位置が左側に寄っている事が判ると思います●ネックの状態を確認しながらロッドを締めて行きます●5フレットから上のポジションが、逆ゾリになるまで締め込んで行きます●ライトゲージにゲージダウンしてセッティングしますので、経験上こんなもんでOKです●バズリ音の原因となる可能性の有る、フレットのエクボを取り除きます●マーキングした部分のエクボを取り除きます🌻ネックアイロンの効果は掛けて見ないと判らないのですが、 経験則通り絶大な効果が有りました。 頂いていた期間よりも早く仕上がったF-50を、お渡し出来る見込みが立ちました 考えた通りにリペアが進みますと、本日中に仕上がる予定です●エクボを取り除くフレットにマスキングをします●エクボを取り除きました 方法は非公開とさせて頂きます●ヘッドのクスミが有りましたので、ペグを外してハンドパワーで磨きました ビンテージギターは機械を使うと思わぬハプニングに見舞われる可能性が有ります🌻ヘッドを磨いている時に偶然ナットが外れましたので、工房で人気が有ります 水牛ボーンのオイル漬けに交換したら如何でしょうか?のご提案です オイル漬けはナット溝に合わせてませんので、同じ条件で画像をアップします●既存のナットです●オイル漬けのナットです 事前のお打ち合わせの時に、GUILD F-50を本当に気に入って愛用されている事が伝わって来ました 同じ牛骨ですから音が良くなる事は有りませんが、見栄えは格段に上がりますのでご提案させて 頂きました◆セッテイングをして行きます●ご用意頂いたダダリオFJ-11・012~053をセットします ●ナット溝の調整は最後にしますので、スペーサーを挟んで強制的に0.5mmにします●6E/12Fは2.50mmに下がりました。弾いている時の感覚はもっと低く感じます●1E/12Fは2.00mmのセットです 僅かでも高い弦高ですと直ぐに弾き難さを感じる、k2でも全く違和感を感じません サドルが限界まで削られてますので、測定値よりも実際の体感する弦高の方が重要ですから ハイポジのバレースタイルで全く押さえ難さは感じません ●ブリッジ周りの仕上がりです ●1フレットは0.48mmが引っ掛りながらも通るクリアランスに調整しました●ヘッドストックの仕上がりです●フレットボード&フレットの仕上がりです●楽しく試奏させて頂いた間も、全くノイズは出ませんでしたので、ジャックの酸化膜で 間違いが無い様です●ネック裏のクリアが殆ど残ってませんので、ピカピカと言うまでには行きませんでしたが ポジション移動がスムースになりました●バックも良い感じに仕上がりました●リペアの完了です🌻ボカール&ギター演奏には013~のミディアムゲージは不向では無いかと思います ハイポジを使われる演奏スタイルですと、必要以上に演奏に神経を使う事になると思います 画像にアップしてませんが、既存の013弦を張って試したのですが、弦高が6弦&1弦共に0.25mm 上がり、F-50のネックがミディアムゲージに耐えられなくなっていると感じましたので 出来れば今後は012~のライトゲージ専用でお願いしたいと思います 🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年03月20日
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