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「ゴールデン・カムイ」第三巻
ですね。まだ、話の全体の姿は見えてきません。しかし、役者がそろい始めました。
表紙をご覧ください。この殺気にみちた老人、手にしている銃はウィンチェスター・ライフル M1892
、腰に差している刀は「和泉守兼定」ですね。そうなるとこの人物は明治 2
年、函館、五稜郭で狙撃された 「燃えよ剣」
のあの人、 土方歳三
です。
マンガの舞台は日露戦争直後、明治 40
年代の北海道ですから、史実としては享年 34
歳で死んだはずのこの男は 70
歳をこえた老人というわけです。どうして土方がこのドラマに登場するのでしょう。そのあたりは作品で確認いただくとして、 土方歳三
の相方として登場するのが元新撰組随一と称された剣の達人 永倉新八
です。
永倉新八
という人は、 沖田総司
(紹介するまでもない人気キャラですね)や 斎藤一
(マンガですが 「るろうに剣心」
で敵役をした人)よりも強い使い手だったことは有名ですが、もともと松前藩の出身で、大正年間まで北海道で生きていたそうです。月形町の「樺戸集治監」とのかかわりが、この 「ゴールデン・カムイ」
に出てきますが事実のようですね。看守に剣術を教えていたそうです。ネットでお調べになると写真もあります。マンガの絵は、それによく似ていますよ。
ついでに土方が手にしているウィンチェスター銃ですが、 「ライフル・マン」
とか 「ララミー牧場」
で育った世代には懐かしいですね。その銃が何故ここに登場するのでしょう。
維新戦争を戦った双方が手にしていた銃器は基本的に輸入製品ですね。アメリカの南北戦争が終わったのが 1865
年ですが、その結果、余ったり、使い古したりした大量の銃や大砲が誰に売られたのか、海の向こうで国内戦争はじめた人たちですね。だから、ここでこの銃がでてくるのは、結構リアルなんです。
日本の国産の銃の始まりは 「悪夢の熊撃ち」
としてこのマンガに登場する 二瓶鉄造
の愛用する「村田銃」ですが、軍用銃としては 「杉元君」
が手にしている「三十式小銃」ですね。この銃が日露戦争後、改良され旧日本陸軍の「三八式歩兵銃」へと進化?)するわけです。
余談が長引きましたが、話を戻しますが、元新撰組のこの二人が、 「不死身の杉元」君、「アシリパ」ちゃん、エゾオオカミ「レタラ」君と「脱獄王・白石由竹」君
たちの 対抗馬(その一)
というわけです。 対抗馬(その二)
については第 4
巻で紹介しますね。
さて今回の「お料理講座」です。

「サクラ鍋」
ですね。馬肉料理。ここでは アシリパちゃん
が新しい味に挑みます。
そうです、ついに 「オソマ(ウンコ)味」
を克服する瞬間ですね(笑)。 「サクラ鍋」
は みそ味に限る
というのが 杉元君
と 白石君
の意見ですが、 異文化理解
はいつの時代でも、どこかの舞台から飛び降りる勇気がいるようです。それにしても可愛らしく描いていますね。
これはエゾシカ、鹿肉の食べ方です。ステーキというか 「ディア・ロースト」
というか、うまいに決まっているでしょうね。
三巻
は 「お料理シーン」
が少なかったですね。代わりに鉄砲のお話でした。では次号をお楽しみに。
追記2020・01・30
「ゴールデン・カムイ」 (第一巻)
・ (第二巻)
・
(第四巻)
の感想はそれぞれクリックしてみてください。
追記2020・10・30
最新刊まで、一巻ずつ感想と案内を書こう答という目論見は頓挫しています。続けることは、なかなか、むずかしいですが、本編は今、23巻進行中です。
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