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「4時間でしょ。混んでる映画館に4時間はきついわ!」 なんとも、つれない返事でした。彼女のお気に入りの 「ニューヨーク公共図書館」 だって3時間を超えていたのですが、 2018年の夏 と 2022年の冬 とでは事情が違います。できれば混雑には近づきたくないのは同感ですが、 ワイズマン の新作です。見逃すわけにはいきません。
上のチラシ写っていますが、映し出される場面は、たとえば、議会での市長の演説。ボストン・レッド・ソックスの優勝に関わる祝辞。パレードの警備の指示とその広報。火事の現場と報告。様々な公聴会での市民や役所の係の発言。部下に対する現場の責任者の指示や市長の政策説明。
「へえ、そうなんだ!」 なんていう感想をここで書くのは、ある意味トンチンカンだと思われると思うのですが、この映画を見ていて思ったのは、市役所っていう 公共の場所 というか、 公共的機能 っていうのは、あくまでも 「市民」 の 「個人の尊厳」 を守ることが仕事なんですね。火事があったら消しに行くのも、町のチームが優勝したら一緒に喜ぶのも、行政に不満のある人の話を聴くのも、教会で挙げることのできない同性婚の結婚式をするのも、まず 「市民」 と呼ばれている個人の尊重という前提があっての仕事なんだということなんですね。
「困っていることがあったら俺に電話してこい。」 市長室からこんなことをいう市長さんは、やっぱり、あんまりいないわけで、まあ、自宅や飲み屋さんでこういうことを吹く人が、ぼくが住んでいるこの国には結構いるようなのですが(笑)、それは市役所の公報で言うのとは真逆ですね。
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