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2022.05.08
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​​​ 中村明珍「ダンス・イン・ザ・ファーム」(ミシマ社) ​​
​ 珍しいことに、 4月 マンガ便 に字ばかりの本が入っていました。 ​中村明珍​ という人の 「ダンス・イン・ザ・ファーム」 という ミシマ社 の本です。 ミシマ社 が本にしている人というのは、まあ、 内田樹 とか いしいしんじ とか、有名な方もいらっしゃいますが 「知らんわ、この人。」 という人が多いという印象ですが、もちろん、この人も知らない人でした。​
​ まあ、小説とかの場合は大手の出版社の出している人で、最近、全く知らない作家とかは当たり前なのですが、この本屋さんの場合は、評論とか、エッセイとかのジャンルがメインなのだと思いますが、 内田樹 がいうところの、 街場の 「知らん人」 と出会って 「ええ、そうなんか。この人結構おもろいやん。」 という確率が高い、そういう本屋さんだという印象ですね。​
 で、今回も全く知らない人でした。​
​​ 僕は、いろいろあって二〇一三年春に東京・杉並からここに移り住んだ、現在四十代を生きる人間の一人。決断して、実際に引っ越したのは三十四歳のころ。当時は、妻と三歳児の三人家族だったけど、島に来て一人増えた。(P4)​​
​ ​ちなみに、ここで 「ここ」 と著者がいっているのは 周防大島 ですね。瀬戸内海の左端の島で、本州とは全長1キロの橋によってつながっている島です。 山口県大島郡周防大島町 というのが正式の地名で、四国の松山の対岸の島でもあります。
 ​ この地でこの八年間、農業、イベントやオンラインショップの運営、ジャムの店やほかの農家さんのお手伝い、僧侶のお勤めなどをしてきている。
​  要するに、東京から瀬戸内海の東の端の島に農業移住してきた青年と、その家族の田舎暮らしの現場報告というのが、とりあえず読んでみませんかのベースにあるようです。
 で、読み始めて ​「この 中村明珍 って何者よ?」​ ​「寺の跡取りでもないのに、仕事が 僧侶 って何よ?」​ と、 シマクマ君 は、そういうところに引っ掛かるのですが、著者紹介にある通り、書き手は 銀杏ボーイズ という、たぶん、かなりメジャーなロック・バンドの 「ちん中村」 という芸名のギタリスト、バンドマンだった(?)人だそうですね。その、 ​​が、東北の大きな地震の後、 「田舎」 を思い浮かべたところから、 「ダンス・イン・ザ・ファーム」 の夢が始まってしまって、バンドから抜け出して農業研修に通ったり、お坊さんの修行で善通寺に入ったり、まあ 「悪戦苦闘(?)」 の出発から、 2020年 の「今」に至るまでのプロセスというか、生活の実景というかを、 中村明珍 という、まあ、やっぱり、あんまり普通じゃない名前になって、​​
問い「あなたのほんぎょうって、いったいなに?」
答え「宿泊施設での、宿直とお祓いです」
おうおうおう!であえであえ。誰だそのいかがわしいヤツは。(P277)
​  ​​​っていうふうに、実は 「いかがわしい」 ですけど、いかがわしいまんま 「本」 なんかに書いちゃったということようなのです。​​​
​​ 本人も 「あとがき」 でおっしゃっていますが、実は 「ファーム」 の話はほとんどありません。どっちかというと 「カントリー・ライフ」 「マイ・セルフ」 の話が中心でした。​​
​​ でも、面白い。住んでいるところがところだけに、勃発する出来事が意表をついているうえに、書いている 明珍さん 「わっかったふう」 には書かない、イヤ書けない、 「きっと道半ば」 のポジション取りが彼の書き方に現れていて、素直に現実と出会って、正直に苦悩してる姿が、まあ、 シマクマ君 のような老人を、ちょっと感無量な気分にしてくれます。
ミシマ社さん 、また一人、なかなかな書き手を見つけましたね(笑)。
​​

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最終更新日  2022.05.08 09:47:57コメント(0) | コメントを書く


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