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「あれ、カード作ったの?」
「せっかくだからね。」
「これは?」
「だから、借りてきたのよ。」
「エリセの映画の本やん。」
「あの映画、よかったでしょ。」
「傑作だ!」と唸ったはずなのですが忘れていました(笑)。大体、 原作の小説 があって、その 書き手 が、 エリセの奥さん だったことなんて気づきもしていなかったのです。
映画「エル・スール」は、クレジットにあるように、同じタイトルを持つ中編小説を原作としている。その中編は、一九八一年にすでに執筆されていながら、映画が製作された時期にはまだ本になっていなかった。著者はアデライダ・ガルシア=モラレス、当時はエリセ夫人だった作家である。
明日夜が明けたら、お父さん、すぐにお墓参りに行きます。人の話だと、墓石は割れ目から雑草が伸び放題で、花が供えられることもないようです。あなたのお墓を訪ねる人などひとりもいません。母さんは故郷(くに)へ帰ってしまったし、あなたには友人がいなかった。噂によると、とても変わった人だったと・・・・。でも、私は決して変わっていたとは思わなかった。あの頃、私はこう思っていました。(P5) こんな書き出しですが、 映画 では、確か、 エストレーリャ という名の 少女 でしたが、 小説 は アドリアナ という 女性 の、この冒頭から100ページ余り、日時の切れ目はありますが、すべて 「一人語り」 でした。
「エル・スール」とのギャップ! でした。新装版では映画のシーンが表紙に使われています。

「南へ」という題名の謎ですね。 まあ、分からないことをくどくどいっても仕方がありません。どなたか、 映画「エル・スール」 が気にいっている方がいらっしゃれば、是非、本作品をお読みなって、 アデライダ・ガルシア=モラレス という作家が、この作品を 「エル・スール」 と名付けた理由についてお考えいただければという案内でした。
追記
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