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2025.08.21
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​アデライダ・ガルシア=モラレス「エル・スール」(野谷文昭・熊倉靖子訳 インスプリクト)​
2025年 の夏の盛り、おろかなとしかいいようのないバイク転落事故で蟄居を申し渡されたシマクマくんに代わって、同居人のチッチキ夫人が、貸出期限の切れそうな山盛りの本を、市民図書館に返しにいってくれました。彼女の持ち帰っ多数冊の本の中に、この本がありました。​
「あれ、カード作ったの?」
「せっかくだからね。」
「これは?」
「だから、借りてきたのよ。」

「エリセの映画の本やん。」
「あの映画、よかったでしょ。」
​​

​映画「エル・スール」​ の原作小説、 ​アデライダ・ガルシア=モラレス「エル・スール」(インスプリクト)​ です。 ​映画「エル・スール」​ ​ビクトル・エリセ​ ​1983年​ の作品で、ボクは昨年 2024年 に見ました。
​「傑作だ!」​​
​と唸ったはずなのですが忘れていました(笑)。大体、 原作の小説 があって、その 書き手 が、 エリセの奥さん だったことなんて気づきもしていなかったのです。​
​ 映画「エル・スール」は、クレジットにあるように、同じタイトルを持つ中編小説を原作としている。その中編は、一九八一年にすでに執筆されていながら、映画が製作された時期にはまだ本になっていなかった。著者はアデライダ・ガルシア=モラレス、当時はエリセ夫人だった作家である。​​

 早速、手に取って、後ろの方から読み始めると、 訳者 野谷文昭さん 解説 にこう書いてあって、驚きました。で、その場で最初に戻って読み始めて、一晩で読了です。
​ 明日夜が明けたら、お父さん、すぐにお墓参りに行きます。人の話だと、墓石は割れ目から雑草が伸び放題で、花が供えられることもないようです。あなたのお墓を訪ねる人などひとりもいません。母さんは故郷(くに)へ帰ってしまったし、あなたには友人がいなかった。噂によると、とても変わった人だったと・・・・。でも、私は決して変わっていたとは思わなかった。あの頃、私はこう思っていました。(P5)​
こんな書き出しですが、 映画 では、確か、 エストレーリャ という名の 少女 でしたが、 小説 アドリアナ という 女性 の、この冒頭から100ページ余り、日時の切れ目はありますが、すべて 「一人語り」 でした。
 子どもだった あの頃 から、いま、亡くなって、お墓を訪ねる人など誰もいなくなった に呼び掛けている 現在 までが作品の時間です。
 で、彼女がこの文章を書いているのは ​カピレイラ​ というイベリア半島の南部、 スペインのアンダルシア地方 の田舎の村です。映画の舞台ですね。彼女が、この村で父と母、そして、お手伝いさんという4人家族の生活の中で大きくなった中で、おそらく、今の彼女にとって、どうしても書いておく必要があるのであろう思い出が記されているのがこの作品です。
 それは、父と母の本当の姿の発見の物語、所謂、 ビルドゥングスロマン=教養小説 として読まれる一面を思っている作品ですが、ボクが一番面白かったのは、この作品を原作として作られたらしい ビクトル・エリセ の映画
​​​「エル・スール」とのギャップ!​ ​​
​でした。新装版では映画のシーンが表紙に使われています。
 実は、この 小説 を読んでいて、ボクの中では、最後の最後まで、映画と結びつかなかったのです。 父親と少女の二人が振り子を操り、水源探しをする とか、 ベッドの下に隠れて探し回られる とか、印象的なシーンが、 小説 でも出てきて、まあ、その場面を読みながら映画を思い浮かべるということはありましたが、 「エル・スール」 南へ という題名の意味について、映画を見ていた時にはなんとなくではあるのですが、納得したはずだったのですが、小説を読み終えて再び藪の中に戻ってしまいました。
 成長していく少女の 教養小説 として読めばというと、土地と、時間と、そこで生きている人間たちの重層性をドラマとして、かなりな作品だと思いますが、問題は、
​​ 「南へ」という題名の謎ですね。 ​​
 まあ、分からないことをくどくどいっても仕方がありません。どなたか、 映画「エル・スール」 が気にいっている方がいらっしゃれば、是非、本作品をお読みなって、 アデライダ・ガルシア=モラレス という作家が、この作品を 「エル・スール」 と名付けた理由についてお考えいただければという案内でした。
 実は、映画には、作品後半の 少女と少年との出会いのエピソード がありません。 主人公の少女アドリアナ が、この手記を書くという設定はその出会い抜きには無理だとボクは思うのですが、まあ、そのあたりにも、 原作小説と映画のギャップ の理由はあるのでしょうね。
2025-no076-1149


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最終更新日  2025.08.21 00:00:09
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