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DEATH NOTE 9 ジャンプコミックス著者/訳者名 : 小畑 健 画 大場 つぐみ 原作 出版社名 : 集英社 (ISBN:4-08-873887-X) 発行年月 : 2005年12月 価格 : 410円(税込) <本の内容> メロの手に渡ってしまったデスノート・・・。メロはその頭脳・推理力と、死神・シドウの言動から、ノートにかかれたルールの真意に近づいていく!!メロとの対決のために夜神次長はついにリュークと目の取引を・・・。父の死の覚悟により、ノートを取り返せるのか!?じわじわと月に迫ってくるニアと、突然切り込んでくるメロ。Lの二人の後継者を相手に、月はどう出る!?第2部も緊迫の展開です!!<感想> うーむ「デスノート」、読むのがけっこうキツくなってきたぞ。 正直な話、事実関係を本当に吟味して読んでる読者なんているのか?って感じになってきた。(いたら申し訳ないけど) 今さらだけど「犯人がだれか?」なんて話じゃないしなー。 月(ライト)が断念しないでどこまでやるか?って話になってきた。 原作者付きの漫画だけど、本当にラストまで話考えてるのかナー? 米国政府まで巻き込んじゃう展開は話広げすぎだろ。いくらなんでも。 「ドラゴンボール」みたいな話だったら「ある程度の敵を倒して終わり」ってできるけど、 この「デスノート」みたいな展開じゃそれもできないし。 ロジックと弁論の話なんだから、ある程度整合性のあるラストにならないと読者が怒るぞ。(でもジャンプはけっこう平気でそういうコトするからな~) 今ごろ原作者は痛む胃をかかえて必死だったりして・・・。 なんかこのブログは「漫画の適切な終焉を願う日記」みたいになってきた(笑) でも、好きな漫画には「適切に」終わってほしいんだよな。 何事ももほどほどが肝心なのだ・・・と自分にも言い聞かせてみる。
2005.12.25
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月館の殺人 上 IKKI COMIX著者/訳者名 : 佐々木 倫子 画 綾辻 行人 原作 出版社名 : 小学館 (ISBN:4-09-188581-0) 発行年月 : 2005年08月 価格 : 1,050円(税込) <本の内容> まだ見ぬ祖父に会うため、生まれて初めて鉄道に乗車する沖縄の女子高生・雁ヶ谷空海。雪の北海道を行く特別急行〈幻夜〉で、彼女を待ち受ける運命とは…?未曾有のタッグで贈る、至極の鉄道ミステリ。<感想> 12月25日。 クリスマスの夜、北海道の原野を走る蒸気機関車「幻夜」の中で第1の殺人は起きた・・・。 「Heaven?」「おたんこナース」の佐々木倫子と「十角館の殺人」「水車館の殺人」等「館シリーズ」の綾辻行人のコラボ作品。 「月刊IKKI」という雑誌に連載中らしいです。コミックスは今のところ上巻のみ。(しかし、最近やたら漫画雑誌が多いような気がするけど、やっぱ買う人が多いんだろうな) 正直「こういうコラボはいかがなものか?」と思いましたが、 佐々木倫子の繊細なタッチと、綾辻の舞台装置作りが上品な感じのミステリに仕上がってます。やや「テツちゃん(鉄道オタク)」に迎合してるような感はありますがギリギリセーフ。 ただ心配なのが「ミステリとしての結末」。 佐々木倫子のキャラで「のほほん」と展開していって、どこでシリアスに転じるか? なんか「劇中劇でした」みたいなオチになりそうでイヤなんだよな~。 こう「どこまでこの作品を信じていっていいの?」みたいな感覚。「ミステリとしてはどこまで本格を期待していいの?」「どこまで佐々木漫画として読んでいいの?」みたいな心配(笑)をしながらハラハラ読むのはけっこう疲れます。 上巻のラストもかなり「これってミステリ上のフェアなの?」ってのがあるんだよな~。「漫画でやるミステリ」としてどこまで考えてるのか?佐々木漫画ってことは考慮にいれているのか?冗長にならない程度にまとめられるのか? たのむ綾辻!ちゃんと考えていてくれ!もし「上中下の3巻セット」なんてことになったら3000円かかるんだからさ!(↓こんな雑誌あったのね)
2005.12.23
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完全自殺マニュアル 著者/訳者名 : 鶴見済/著 出版社名 : 太田出版 (ISBN:4-87233-126-5) 発行年月 : 1993年07月 価格 : 1,223円(税込)<感想> クリスマスを前に「自殺マニュアル」もどうかとおもうんだけど、今日の一冊はこれ。 「完全自殺マニュアル」が出版されて早10年。有害図書指定などで、一時は散々騒がれた本だが結局は100万部売ったという大ベストセラーになった。 この本は実は友人からプレゼントされた本だったりする(この本をプレゼントというのもなかなかシュールな話だが(笑))。プレゼントされなければ、この名著には出会えなかっただろうと思うと、その友人には感謝している。 マスコミでは散々こきおろされた本だが、その内容は実に「救い」に満ちていると思う。淡々と自殺の手段が書かれているだけの内容なのだが、読んでいると「ああ、やっぱり生きていたいな」としみじみ思う。 誰しも「あーもう死んでしまいたい」と思う瞬間があったりするわけで、潜在的な自殺願望というのはみんな持ってるんと思うんだけど、この本はその代替作用があると思うのだ。 「あーもうヤダ」と思った夜には、この本を読んで酒でも飲んで寝れば、なんとなく「自殺したような」気になれたりする。 「自殺」というコトバに異常に反感を示す人がいるけど、「リセット」とでもいえばいいのかもしれない。 テレビゲームみたいに、みんな「リセット」したくなる夜があるんだ。たぶん。その極論が「自殺」というわけ。 この本の魅力は淡々とした描写の中にある自殺のリアリティで、気持ち悪いのでここには書かないけど、自殺した後、どういう状態になるかがけっこう克明に描かれてたりするわけだ。「やっぱ、こうはなりたくないよナ~ とりあえずカップラーメンでも食ってテレビでも見て寝るか」という健全さに戻してくれる。 不健全なものを隠すより、オモテに出した方がよりその不健全さがよりわかるという好例。 馬鹿なマスコミに惑わされずに版を重ねていってほしい。「自殺の仕方」なんてほんとは子供だってわかってるんだからさ。
2005.12.23
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お笑いニッポンの教育 著者/訳者名 : テリー伊藤/著 和田秀樹/著 出版社名 : PHP研究所 (ISBN:4-569-63561-X) 発行年月 : 2004年08月 価格 : 1,470円(税込) <本の内容> いまの子どもたちに何を教えたらいいのかわからない大人たちへ贈る元・中流小学生と元・いじめられっ子の本音激アツ人生論。<目次> 第1章 日本の子どもはほんとうに「バカ」になっているの?第2章 なぜ日本の子どもは無気力になったの?第3章 いまこそ学校で「お金儲け」を教えよう!第4章 学校は「本妻」で塾は「愛人」と心得よ!第5章 テリー理事長+和田学長で学校をつくろう!第6章 子どもの価値観は変わって当たり前なんだよ!第7章 「人生いろいろ」を教えよう!第8章 迷える教育の現場に直言!第9章 ほんとうの意味で「笑える」教育をつくろうよ!<感想> この本はテリー伊藤と和田秀樹の教育談義みたいな本ですが、話しの内容が良くも悪くも、そこらへんの居酒屋で話してるオッサンの会話みたいで面白いです。 一応、教育問題の基本用語などの脚注も豊富なので、今の教育問題の基本は押さえられます。 「公教育で何を教えるべきか?」というのは一見明白なようで、実は難しい問題です。 「読み書きそろばん」だけでいいのか。マナーやしつけはどこまでやるのか。子供の個性というものをどこまで考えるか。塾との相違はどこにあるのか。 「公教育とはなにか?」って問題は実はみんなそれぞれ捉え方が違うんだと思います。この本の中で、テリー伊藤は「場の空気を読むという能力は学校で教えられるか?」なんてことを言い出します。これはかなり面白い発想です。おそらくテレビ業界に長くいて、テリーに一番大事なことは「場の空気を読む」ということなんでしょう。 一方、和田先生はエリート教育の方に関心があり、公教育では「必要最低限のことをやればいい」という考えが見え隠れしています。富裕層はエリート教育をすればいい、そうでない層には最低限のことを保証すべきという考え。これはこれでスッキリした意見です。 私個人の意見としては「子供にリアルな社会を見せろ」ってことを言いたいです。 よくいわれる話ですが、大学を出てそのまま社会経験のない教師が「リアルな社会」なんてものを教えられるはずないんですよ。 「読み書きそろばん」はそういう教師に任せるとしても、「社会科」の一部あたりは実社会の経験者に教師をやってもらいたいもんです。 定年退職した実社会の経験豊富な人材なんてたくさんいるはずですから。 海外赴任経験豊富な商社OBとか、トップセールスマンだった営業マンとか、タクシーの運転手とか、リストラにあったサラリーマンとか・・・。 ちょっと考えただけでそういう人の話は実に面白そうです。 「子供の個性の尊重」というのもいいんですが、実社会の現実を教えて感性を磨くというものもありかと。 「社会ってそういうもんなんだ」と薄々感じることのできる授業って良いと思うなー。
2005.12.18
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ユキポンのお仕事 ヤングマガジンKC著者/訳者名 : 東 和広 著 出版社名 : 講談社 (ISBN:4-06-361383-6) <感想> この「ユキポンのお仕事」という漫画はなかなかシュールな漫画です。 フリーターの「あけみちゃん」の飼い猫の「ユキポン」が、だらしない主人の代わりにバイトで生活費を稼いでくる話。 それが「猫のCMモデル」といった猫らしい仕事ではなくて、いわゆるガデン系の仕事、建設現場や引越しセンター、海洋調査等といった肉体派の普通のバイトをこなすのが笑える。 ユキポンは猫なのに言葉を話し、2本足で歩き、飼い主より性格もしっかりしているというまるで「ドラえもん」のぷちリアル版みたいな話です。 ユキポンのするバイトは作者が実際に体験したバイトなのかどうか、やたらいろんなバイトが出てくるんですが、その描写のリアルさがスゴイです。 リアルなバイトの話なのに、なぜか働いてるのがネコというシュールさ。 絵柄もトーンを使わずに手書で描いてるのでなかなか味のある絵に仕上がってます。 作者のメッセージらしきものがちらほら出てくるのも魅力。「勝てる相手としか戦わない80年間無敗の格闘家」というギャグみたいなキャラが意外に面白いことを言ったりします。「アホが、戦争なんかしおって。 世の中アホばっかりや。 戦争で勝ったとしても、ホンマの勝ちと違うんや。 闘いはそんな短い時間軸でやるもんやない。 闘いとはもっとトータルなもんや。 目先の勝負でコトが決まると思ったら大間違いや。 まず勝とうと思うトコがシロートなんや。 勝とうとするから負ける。わかるか?この深い意味が・・・。 オツムの小さいやつはカーッとなったらすぐやっちまえとか思うんやろ。 その時点で負けとるんや。 世の中は非ゼロサム。 なんでもかんでもプラマイゼロなんてことはない。 勝った負けたの二者択一ではないんや。」 一見、ギャグ漫画かと思いきやこんなセリフがでてくるのがまたシュール。正直、とても面白い作品なのでオススメです。
2005.12.09
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新世紀エヴァンゲリオン 角川コミックス・エース著者/訳者名 : 貞本義行/漫画 Gainax/原作 出版社名 : 角川書店 (ISBN:4-04-713115-6) 発行年月 : 1995年09月 <感想> かつての「エヴァブーム」からもうすぐ10年が経とうとしている。10年か~。10年。 「10年一昔」とはよく言ったもので、個人的には、現在30代半ばの私のこの10年は、たぶん人生の中でも最も激動の10年だったかもしれない。 10年経っても連載が終わっていないエヴァの漫画版というのもスゴイが、10年経っても熱が冷めない自分もけっこうスゴイ。 ガンダムの話をするときにもしばしば言っているが、こういう「楔(くさび)」を打ち込まれた場合、一生その楔は消えないのかもしれない。私の楔は「ガンダム」「押井守」「エヴァ」・・・あたりか。 たぶん一生背負っていくんだろうなァ。 それにしても、そういう「グッとくる作品」を観てても、自分の観る年代によって、けっこう感想というのは変わっていくものだ。 同じエヴァを観ても、妻子持ちとなった今、感情移入するのは圧倒的に「碇ゲンドウ」になってしまった。 ゲンドウと息子シンジの関係のありかた。ゲンドウがシンジに語る言葉は少ないが、その数少ない言葉の重みを考える。「自分だったら息子に何を言うべきか?」なんてことを考えてしまうのだ。 私にも息子がいるが、もし碇シンジと同じ環境に自分の息子がいたら、何を言うべきか? 「エヴァに乗って使徒と戦う」なんて状況は現実にはありえないとはいうものの、「成長して実社会に出る」というのは「使徒と戦う」くらいにわけのわからない困難な作業だ。 「営業マンになって、クルマ売ってこい」というのと「エヴァに乗って正体不明の敵と戦え」というのはその意味のなさにおいてたいして違わない。 同じ「生きる」ということ。「使徒」は「リアル社会」のメタファーに思えるのだ。 エヴァから10年経って、「ニート」などという言葉が流行りだした。碇シンジはなんだかんだいってけっこう精神的に強い子供だった。今のリアルな普通の14歳はシンジよりさらに脆弱なのではないか? 我が息子の行く末を考えるとき、自分とゲンドウを照らし合わせて、エヴァのことを考える日がまたきっとくるに違いないと思う。(エヴァの話は次回に続く)
2005.12.05
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