クルマ、バイク、鉄道模型など趣味で人生を楽しむ

クルマ、バイク、鉄道模型など趣味で人生を楽しむ

2024.08.13
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テーマ: 鉄道模型(720)
カテゴリ: 鉄道模型
今から60年ほど前の小学生5年のころから亡き兄と始めたHOゲージですが、高校生になると次第にバイクや音楽、クルマに関心を移りました。その後、ずっとブランクがあったのですが、10年ほど前になって兄の遺品整理でNゲージの作りかけたレイアウトや車両を見たのをきっかけに、Nゲージで鉄道模型趣味を再開しました。その際、自分の手許にあったHOゲージの蒸機や気動車なども納戸の奥から引き出して懐かしく思いましたが、どれも不動で元のお蔵入りになっていました。
しかし、Nゲージの山麓レイアウトが雑誌「Nゲージマガジン」のコンテストで入賞してひと段落が付いたのと、高齢化であまりに細かい作業はしずらくなってきたので、一念発起してHOゲージを再開し、今ではHO・Nゲージの複合レイアウトを製作して、むしろHOを優先して楽しんでいます。
ここでは、30-60年前の天賞堂、カツミ、アダチ、エンドウなどのビンテージモデルを復活させて楽しんでいる状況をご報告したいと思います。

なお、修復の手順に関しては、別稿で詳しく解説しているので、そちらをご覧ください。
「ブラス蒸機の不動修理」 https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202402150001/
「ウェイトの増量」 https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202402150002/

また、当時からビンテージモデルを持っていなくても、ヤフオクや中古専門店でブラス製蒸機が気に入って買われることもあろうかと思います。 ​その際はぜひとも「​ Tenshodo Book」 を入手されて、仕様の違いや当時定価、相場感をしっかり持つことをお薦めします。
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Tenshoco Bookには、写真左の創業50周年を記念して出版された 1949-1999年版 と写真右の2023年8月に追補出版された 2000-2010年版 の2冊があります。
肝心の別冊資料編が欠落している個体がある ので、割安だからと絶対買わないように注意しましょう。
後者は写真と資料編が一体になっていて、今も天賞堂のオンラインショップで@7,260円で買えますので、無くならないうちにどうぞ。


製品写真を眺めて楽しむだけでなく、 資料編の製品説明を熟読 して、SLモデルの変遷を俯瞰したうえで、仕様の違いと当時の定価、現在のオークション相場を頭に入れたいものです。
本家天賞堂銀座本店の模型営業部の皆さんがボロボロになるまでご覧になっているくらいですから、私たちも勉強しないといけません。
折角、高価な買い物をしたのに、 同じ定番 の後発モデル で前照灯点灯(LEDではない「イルミネライト」で1985年頃から)、テンダー後照灯点灯(イルミネライトで1998年頃から)、テンダー後尾灯(LEDで2000年頃から)、フライホイール(1991年頃から)、軸箱スプリング・イコライザー装備(1983年頃から)などの改良型が出ていたり、工賃高で定価は高いのに精巧度や走行性能がそれほどでもなく期待外れで後悔することになっては大変です。
1990年代では 製品定価 が15万円前後だったのが、2000年代に入ると20万円前後になり、2005年ころには27-28万円に高騰、プラ製モデルも加わって差別化が図られます。2010年にはついに33万円のC62が出現します。2010年代には職人不足が深刻になり、トップエンドモデルは45万円を超えることになります。
そして、2024年10月に予約を開始したC622(品番11094)、C623(11095)、C6215(11096)は何と ​定価が594,000円​ になりましたが、 11月中に生産予定の200両全てが完売
https://models-store.tenshodo.co.jp/blogs/museum/c62_hokkaido_b?srsltid=AfmBOopbKf1lbM24vSFYuPSjfVS3ZA9ftvtn1YGeyjkDPeIfhQw2rQH3

​ただ、 ​​​ ​年々の定価の上昇は円安を含む韓国工賃の高騰の影響が大きく、​ 精巧度とは比例しません ​​ ので、ご留意ください。​​
​​ また、 2006年からはダイキャスト製のカンタムモデルが発売され、リアル感は工芸鑑賞品としての精巧度だけでなく、走行音に大きく影響を受けるようになりました。あまり公言されていませんが、再生ブラスト音は肉厚なダイキャスト製のほうがドスが効いているくらいです。
また、ブラス製最高峰の「クラウンモデル」には銀箱に下の写真のような識別マークが入っていますが、製品の広告では単に「HGモデル」と言われることも多いので、昔の「HGシリーズ」製品と混同しないよう注意してください。

また、「クラウンモデル」でカンタムシステムが搭載されている機種は例外的なC62とD52だけで、通常はC56,C57,C58,C59,C61,C62,D51のいずれも搭載されていないので、注意しましょう。​
本当に紛らわしいです。買い間違わないように!


​​​あと、当時の製品価格や仕様は TMSの新製品紹介 (エポックメイキングな製品の解説に限られるが、全体の流れを掴むのに役立つ)、 特集記事 (蒸機、電気機関車など、カテゴリー別に各社代表製品を掲載)、 専門店広告 (みどりや、ニットー教材などは製品単体の価格表示広告が多い)をバックナンバーで調べることもできます。6月号や12月号にはボーナスシーズンに合わせて比較的沢山の情報が掲載される傾向があるようです。​​​



それでは、楽しんでいるビンテージモデルを加修内容とともに具体的にご紹介します。

​​① Adachi(天賞堂)C57標準形​​​

45年ほど前に「天賞堂とのダブルブランド」で市販されていた(Adachiのオレンジ色の元箱に天賞堂の黒シールが貼付されています。)モデル#1003で、ギアの固着、集電不良などで不調でしたが、OHして修理のうえ、ウェイトを増量しました。もう1両の門鉄デフ形と同様にエコーモデルの空気作用管キットを付けるつもりで準備しましたが、C57の細身のスマートさにも惚れているので、敢えて付けずにこのままで楽しんでいます。


エコーモデルから空気作用管のキットが@6,000円前後で販売されています。
ただ、綺麗に取付けにはコツが要りますので、別稿の解説を参考にしてください。
HO空気作用管を極める:
https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202402290000/



基本的に「ウェイトを積みすぎて動かなくなる」ということはありません(笑)。


一般的には40-60g増量すれば十分 かと思いますが、写真のように実際に牽引させながら、1個20gのウェイト・ブロックを蒸機の上に載せて空転が止まる必要量を確認するのがよいと思います。写真では60gですが、増量ウェイトの格納スペースを見た目で検討しやすいです。


ウェイト増量により天賞堂の軽量客車7両(ブラスモデル、エンドウLED照明に交換、インテリア、フィギア追加)を楽々牽引できています。



​​ ​② Adachi C57門鉄デフ形 ​​

45年ほど前のモデル#1301で、ドローア部分のショートで不動でしたが、OHして修理のうえ、ウェイトを増量。細かいホコリが取れないので、洗浄後に下の写真のようなタミヤのプラサフとセミグロスブラックの缶スプレーでリペイント。さらにエコーモデルの空気作用管キットを取り付けました。


​​​​​ビンテージモデルでは再塗装や小改造を加えることが多いですが、私は主に写真のようなメタルプライマー、プラサフにタミヤカラーの艶消しブラック、 半艶消しのセミグロスブラック、艶消しのクリア を重宝しています。また、 0.2-0.3mmの真鍮線 に加え、 1mm厚のプラバンと2mmプラ角棒 があれば、ロストワックスパーツとの組合わせでほとんど間に合います。​
特に セミグロスブラック 艶消しのクリア はスグレモノです。前者は塗装の食いつきがよく艶加減も一眼レフカメラのようで高級感があります。また、後者は微妙なテカリの修正に有効で、電気機関車や客車、貨車の屋根にさっと吹くだけで商品価値を損なうことなくリアル感を高められます。
これらの塗料のお陰でミニ・スプレーガンは使わなくなり、塗装作業の鬱陶しさから解放されました。​​​​​



ウェイト増量により、同じく天賞堂の軽量客車7両を楽々牽引できています。ただ、もう1両の標準形モデルに比べ、モーター、ギア音が多少大きいのが今後の課題です。最終的には缶モーターに交換するかも知れません。



​​ 天賞堂 C59標準形

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天賞堂の50年ほど前の1972-1974年製モデル#487で、棒型モーター(MH-8)が付いており、精巧度もそこそこです。#487は 長期定番商品で同じ#487であっても途中で棒モーターから缶モーターへの改良など仕様変更がある のでオークションで探す時は注意してください。
当時からの長期保管に関わらず、何とか動きましたので、ギアの固着、集電不良を修理して、ウェイトを増量するだけで済みました。エコーモデルの空気作用管を取付けて、天賞堂モデルらしくなりました。ちょうど、精巧度はKTMのシュパーブラインと同じくらいでしょうか。


ウェイト増量により、同じく天賞堂の軽量客車7両を楽々牽引できています。ただ、AdachiのC57門鉄デフ形と同じく、モーター、ギア音が多少大きいのが今後の課題です。 ​最終的には天賞堂の同型後続モデル#487などと同様、缶モーターに交換するかも知れません。
​その後、缶モーターに交換​ し、かなり音が静かになりました。
詳しくは、別稿の「ビンテージ蒸機の棒モーターを缶モーターに交換する」​をご覧ください。
​​ https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202411230000 /




KTM D52標準形​
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先出のAdachi C57と 同じく天賞堂の軽量客車7両を楽々牽引できています。 ​​


シュパーブラインが登場する前のモデルですが、D52の堂々としたフォルムに満足しています。
数々のトラブルを修復し、最終的にはウェイトを増量のうえ、タミヤのセミグロスブラックの缶スプレーでリペイントして、エコーモデルの空気作用管を取付けています。
参考に後続写真でトラブルの概要を説明します。


ドローアに関するショート原因としては、以下の項目が多い です。
1.ドローアが 主台車枠と接触 している。
     特に上下動させた場合やセンタービスのスプリングが紛失したり寸法不足の場合など。
2.ドローアの 取付ビスの先端やナットがモーターと接触 している。
     ビスの寸法違いやナット厚違い、余分なハンダの削除不足など
3.ドローアの 取付ビスと主台車枠の絶縁が不良 になっている。
      段付き絶縁ワッシャの割れや紛失、代用絶縁テープの破れ、配線端子絶縁カバー欠如など。


先輪、従輪のショートとギアの固着を修理したら一旦スムースに走行するようになりました。ギアの固着は昔付けていた粗悪なミシンオイル等の潤滑油が経年でペースト状になり、やがて蝋のように硬化するためです。
しかし、修理後も色々走らせるうちにモーター音が大きくなり走りにムラが出て来ました。「棒型モーターは強力」と思い込んでいるマニアの方も多いでしょうが、マグネットの磁力が経年劣化するようです。


従輪のショートトラブルは非常に多いので、 走行中に止まるような場合は、従輪と先輪をまず外して試走させる とすぐに分かります。
対策としては、車輪を 両絶車輪 に交換したり、 従輪台車枠の上側や後端 を写真のようにリューターで削除したり、ディーテルアップモデルでは キャブ下 の空気管、分配弁、圧縮機等のパイピングや 従輪 の泥溜、給水管などで接触している箇所を突き止めて切断したり曲げたりします。
両絶車輪は10.5mm径でほとんど適合しますが、スポーク車輪は非常に希少なので、普段から買い置きしておくと慌てません。ピポット軸であっても車軸先端はグラインダーで削れます。


先輪、従輪とも10.5mmでほとんど適合するはずですが、スポークとプレートタイプがあります。両絶車輪は今やレアなので、 日常探して、あれば買っておくのが賢明 と思います。ピポット軸であっても削り落とせば使えますので、あれば「買い」でしょう。
お世話になっている「れーるぎゃらりーろっこう」で以前に床次様に在庫を探してもらいましたが、片絶はあるのに両絶だけ在庫切れでした。
入手の裏技 として、 ビンテージのブリキ製/真鍮製貨車(エンドウ、カワイ、KTMなど)に付いている両絶ピポット車輪を外して流用する 手もあります。


最近も1970年代に発売されたKTMの急行貨物有蓋緩急車ワムフ100に室内照明を付けるため分解したところ、何と10.5mm径の両絶スポークピポット車輪があり、一挙に4軸も入手できました!
後出の「ロコモデル急行貨物列車ワキ1000」で再掲しています。


先輪はシリンダー棒(ピストン尻棒)やシリンダー内側とのショートが多いです。先輪を外して走行させてみればすぐ分かります。
対策としては、
.車輪を 両絶車輪 に交換したり、
2.シリンダー棒をハの字形に外側に曲げたり、
3.シリンダー棒の内側を半円形の断面に削除したり、
4. 場合によってはネジ留めのシリンダー棒そのものを取り外します

5. また、 シリンダーの内側角を写真のようにリューターで斜めに削る 場合も多いです。
削る場合は、金属粉がモーター等に付着すると大変面倒なので、 飛散防止に留意 しましょう。


さらに後退走行中に突然、動輪クランクが写真のようにロック。自分では手に負えないので「れーるがらりーろっこう」に修理をお願いしました。
お世話になっている「れーるがらりーろっこう」に関しては別稿でご紹介しています。
https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202406060000/


KTMのD52標準形 の棒モーター(MH-8)は40年前の当時からかなり走行していたので、店主の床次様と相談し、Adachiのアダプターステーを使って Adachiの 缶モーターに交換 しました。音が静かで拍子抜けしましたが、ウェイト増量後も牽引力に全く問題はありません。

​​ <棒モーターと缶モーター>​​​
ここで、ビンテージ蒸機に多用されている棒モーターと缶モーターを整理しておきます。

写真は1997年製の天賞堂HGシリーズC57に搭載された缶モーター「マシマ1630」です。
1980年に入ると、棒モーターに代わって缶モーターが主流になり、1985年から発売されたHGシリースでは殆どこの「マシマ1630」か、「フルイチ1623」が搭載されています。
従来の棒モーターMH-8の45mmに比べ、全長は32mmと短くなり、 ボイラー内に収まってキャブにバックプレートを取り付けられるようになりました


幅は1980-1990年代の標準サイズ14mm ですが、これではC50やC56、C11のような小型機には収まりませんでした。そのため、非力ながら幅12mm前後のCOPALやキヤノンのコアレスモーターが一時的に使われていました。 1997年や1999年になると缶モーターも小型化されて、「マシマ1628」や「フルイチ1623」がC50やC58に搭載されるようになりました。


恐らく2000年頃のメーカー不明の社外品缶モーターですが、 幅は14mm、本体全長25mmです。初期の缶モーター「マシマ1630」等は本体全長が32mmだったので、かなり短くなっています。


最新のマシマの小型缶モーター3種 1970年代の棒モーターのベストセラーMH-8とMH-9 です。
缶モーターは2000年以降になって14mm幅からさらに小型化され、写真の3種では各々10mm、11.5mm、12mmです。重量も棒モーターの40g前後に対し、16g-18gしかありません。


缶モーターを主台枠に取り付けるアダプター(マウント)です。欠品の多いAdachiなどの当時モノの製品に代わって、最近ではモデルアイコンやエンドウから新規生産品が発売されるようになったので助かります。


モデルアイコン製のアダプターは中々のスグレモノで、幅 14mmの標準サイズだけでなく、幅12mmの細身の缶モーターにも写真のようにM2ビス2本で取り付けられます。
​​ただ、 小型機の場合はアダプターを狭い主台枠やボイラー内壁に収めるためにアダプターの整形加工が必要になります 。詳しくは、別稿の「ビンテージ蒸機の棒モーターを缶モーターに交換する」​ご参照。​
​​ https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202411230000 /



​​ KTM D52門鉄デフ形

「故障のデパート」だった標準形(写真の下側)に加え、KTMのD52は門鉄デフ形(写真の上側)もありました。こちらは、若干の集電不良を修理してギアグリスを付け直したりする程度で好調に走るようになったので、ウェイトのみ増量しました。
なお、車両ケースは両機とも元箱がボロボロだったため、エンドウの銀箱を流用しています。
別稿の「HO車両ケースを極める」をご覧ください。
https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202403160000/



KTM シュパーブラインD51半流形
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KTM C58とともに当時、高山本線や福知山本線をオマージュした山麓レイアウトで最も酷使したモデルですが、先輪、従輪のショートや集電不良など軽度の整備でモータ・ギア音が劇的に小さくなり、缶モーターかと疑うほどです。さすが、シュパーブラインでしょうか、現在最も調子のがいい1台なので赤ナンバーを付けてもいいくらいです。


当時小学6年生の自称「工場長」(亡き兄は社長)は山麓鉄道ジオラマの線路状況の悪さをさておいて、走行性能向上と称して第二動輪のフランジをやすりで削り落としておりました。交換用の動輪が入手できないので、とりあえず、このままにしていますが、不幸中の幸いで牽引力には大した悪影響は出ていません。
なお、先輪、従輪は写真のように新品の両絶車輪に交換しています。


KATOのプラ製とエンドウのブリキ製の混成貨車列車20両編成を楽々牽引しています。



​​​​​​⑦ 天賞堂 ブラスモデル HGシリーズ D51肥薩線人吉機関区重装備 

天賞堂の1993年製HG(ハイ・グレード)シリーズ#502のD51肥薩線人吉機関区重装備で、ヤフオクで少し前に買ったモデルです。すでにこの時代には棒モーターから缶モーター(フルイチ2030)に変更され、兜工場はじめ沢山のベテラン職人がおられたせいか、HG(ハイグレード)シリーズとして非常に精巧にディーテルアップされています。当時の定価165,000円が信じられません。

<天賞堂HGシリーズ/クラウンモデルと当時定価の推移、中古品選びの留意点>
ここでHGシリーズモデルとクラウンモデルに関してまとめておきます。
HGモデルは1985年ころのC62やC59から発売された当初は定価も75,000円や84,000円でした。
しかし、1990年に入ると定価は15-16万円前後になり、2005年頃には27-30万円前後に跳ね上がります。

また、2010-2015年前後に発売されたトップラインのクラウンモデルは定価が36-45万円の設定になり、
煙室の扉が開くほか、キャブ下、ボイラー上のパイピングが増えていますが ​​​​​​​​​​​ 、観賞重視で折角軸箱スプリング、イコライザーが装備されているのに先従輪台車の可動範囲や動輪の横動範囲が制約されて、走行性能の低下が目立ちます。走行性能を追求したいのか、観賞用の美術工芸品を追求したいのか、訳が分からなくなってきます。

したがって、 1990年代のHGシリーズは外観、走行性能、価格(当時定価)のバランスが取れていて、非常にコスパの高いモデル と思います。
ただ、オークションで入手される場合には、 ​コスパが高いと言っても所詮中古品、買取り業者は人気機種でも<当時定価の30-40%>でしか買い取ってくれないことを覚えておきましょう。 ​定価の70-80%を目安に入札の上限金額を決めて時間を掛けて入札する ことをお薦めします。
ビンテージモデルを死蔵するオーナーは案外多く、高齢化で手放したい方が少なくありません。高めの落札実績が出ると「2匹目のドジョウ」を狙って続いて出品が増えることが多いです。「 この出品商品しかない」と思い詰めるのは間違いです。
当時の定価以上の落札実績があっても入札価格の経過をよく分析して二番札、三番札の相場を頭に入れておく と失敗しません。 熱くなって二人で競り合う形で決まった落札価格は参考にしない方がいいです。そのような激情タイプの入札者がいつも揃うわけではないので、チャンスを冷静に待ちましょう。



KATOのプラ有蓋車とエンドウの真鍮製有蓋車の混合列車を20両編成で楽々牽引します。ディーテルアップされたHGシリーズモデルにも関わらず、R550の4番ポイントも無加工でスムースに通過できるのは立派と思います。


機関庫で駐機しています。


左隣に並んで駐機しているのは、約30年歳下の天賞堂カンタムD51鷹取式集煙装置付です。
肥薩線重装備機の集煙装置は容量の大きい敦賀式なので、鷹取式より幅広です。地域事情に基づいて同じ機種でも​​​​​​
機関区ごとに ​​創意工夫していたのでしょうね。


<天賞堂TPE/SL1/PMFシステム>
ここで、天賞堂のHGシリーズやクラウンモデルの殆どに搭載可能だったドラフト擬音再生システムに関して、まとめておきます。

カンタムシステムの先駆けとして、米国製PFM/LTM を天賞堂が日本化した ​TPEシステム(商品名「SL-1」)​ と呼ばれる疑似ブラスト音の再生システムが1983年前後からHGシリーズモデルに別売のオプションキットで装備できるようになっていました。写真のように動輪に付けられたドラムを擦る時のスパーク雑音をテンダーに搭載したスピーカーで再生する仕組みです。再生音が動輪の回転と同期するのは優れていますが、カンタムのように録音した実機の音源ではないので、リアル感に限界がありました。

端的に申し上げると、再生音は「ジィジィ」という感じの音です。
生の再生音を聞きたい方は、13mmゲージの巨匠パラノイア鈴木様のユーチューブ、「おとなの秘密基地 鉄道ジオラマ総集編」の ​最後1-2分でサウンドジェネレータを使ったTPEの走行音が聞けます。
​​ https://www.youtube.com/watch?v=AIHRf6cVoK0 ​​​


TPEシステムを車両に搭載すれば、疑似ブラスト音を楽しめると誤解されている方が少なくありませんが、 ​再生には「サウンドジェネレータ」という専用パワーパックが本来必要​ であり、 すでに生産販売中止 となっています。


この「サウンドジェネレータ」を使わずに通常のDCパワーパックで走行させると、テンダーのスピーカーにリード線を接続していないのに機種によっては微細なチリチリという雑音を発してしまいます。
今回ヤフオクで買ったD51肥薩線重装備モデルでは オプションのTPEキットが組み込まれており、テンダーのスピーカーと接続しなくても雑音がする ので、天賞堂の模型商品部に依頼して関連パーツを全て取り外してもらいました。
なお、後出のクラウンモデルC581やまぐちは動輪のドラムは付いていますが、TPEオプションキットは組み込まれていないので、そういう雑音はしません。


SL-1関連装置を取り外して調整するだけで結構修理代が掛かりましたが、雑音は完全に消えて、走りもよりスムースになりました。さずが天賞堂模型商品部の丁寧で完璧な作業にはいつも感心させられます。
SL-1オプションキット搭載機をお持ちの方には、ぜひお薦めします。


なお、HGシリーズだけでなく、後発のクラウンモデルでも、SL-1の別売オプションキットを組み付ければ、疑似ブラスト音を楽しめるようになっていました。写真のC581やまぐちではSL-1のキットは付いていませんが、動輪のドラムは最初から車軸に組み込まれており、ブラシはHGモデルのように主台枠の裏蓋ではなく、車体の内部に付けられています。オプションキットが組み込まれていなければ、異音(ブラシの摩擦音)は殆どしません。



​​​​​​
​⑧ 天賞堂 ブラスモデル HGシリーズ C57135号機

天賞堂の1997年製HGシリーズ#515のC57 135号機で、ヤフオクで少し前に買ったモデルです。D51肥薩線重装備モデルと同様にすでにこの時代には棒モーターから缶モーター(マシマ1630)に変更され、兜工場はじめ沢山のベテラン職人がおられたせいか、HG(ハイグレード)シリーズとして非常に精巧にディーテルアップされています。当時の定価198,000円が信じられません。
​​

精巧度は見ての通りで非常に高く、むしろキャブ下周りのパイピングが作りこみすぎて、従台車が砂蒔き管とドローアのセンターピンに干渉して走行中にショートして瞬停していたので、加修しました。シリンダー尻棒は付けていません。


従台車の後端枠がセンターピンに干渉していました。 直線のテスト線路でちょっと走らせても問題は出ませんが、レイアウトでは線路の上下動があるので所々でショートしてしまいます 。高級モデルの価値を損なわないよう、従台車枠の削除は塗装をできるだけ剥がさず最小限にしました。

​<高級機モデルへのウェイト増量> ​​​​​
ここで、牽引力が不足しがちなHGシリーズやクラウンモデルのウェイト増量に関して、多少作業が厄介ですのでまとめておきます。

このHGシリーズのC57135号機は、標準編成客車としている天賞堂軽量客車シリーズの7両(ブラス製のインテリア、LED照明装備)で動輪が空転するため、ウェイトを増量しました。
HGシリーズやクラウンモデルは精巧度が高く、小型の缶モーターを搭載しているとは言え、キャブ内はバックプレートが付いて余裕がなく、イルミライトの前照灯用基板やTPEシステムの関連部品が付加されているので、増量できるウェイトがスペース的に限られるのが難点 です。
まず、写真のように追加ウェイトを20gくらいから順次増量してみてスローの始動ややや急な始動を行って 追加すべき最低必要量を確認 します。


その結果、最低40g、できれば60gの増量が必要なことが確認できました。


車体を分解し、ウェイトをどこにどの程度追加できるか、検討します。C57はボイラーが細く、ギアボックスより前方部分には全く増量の余地がありません。また缶モーターのギアボックスは写真のように大きな一体型になっており、ボックスの上方には余裕がありません。わずかにボックスのボイラー脇に左右合計で15gほど搭載できる余地がありそうです。


ウェイトを金切りばさみかニッパーなどで大まかなサイズに切断します。


切断したウェイトをカナヅチで丁寧に叩いてボイラーの内側曲面に合わせてカマボコ形に成形します。正確にはボイラーを貫通して沢山の真鍮線がハンダ付けされていますので、干渉しない内側になります。もちろん、ギアボックスにも干渉しないように何度も試着を繰り返しながら、成形します。この工程が非常に重要になります。
と言うのも、 ​HGシリーズ以前のビンテージモデルでは棒モーターなので元々20gほど重く、増量必要量がその分だけ少なく、バックプレートのないキャブ内にもウェイトを搭載できました 。​
それに対して、 HGシリーズではキャブ内には搭載できないので、ボイラー内で隙間のないきっちりした成形で最低必要量のウェイトを搭載しなければなりません。


ボイラー内面の真鍮線のハンダ箇所を損傷しないよう、細心の注意を払いながら、カマボコ形に成形したウェイトをゴム系接着剤で固定します。
なお、写真でウェイトの左に写っているスナップのような基盤は
イルミナイトの前照灯用基板でこれを損傷すると缶モーターと直列で配線されているため、前進しなくなります ​ので注意​ してください。


さらに缶モーターの後ろ(バックプレートの前)に35gほどのウェイトを搭載できるスペースがあったので、丁寧にウェイトを型取りします。


型取りしたウェイトをカナヅチで叩きながら、缶モーターに干渉しないギリギリの大きさに2枚合わせで成形します。@15gX2枚で30gの増量になります。


ピッタリ収まったので、ゴム系接着剤で固定します。


ウェイトを固定後、車体を仮にかぶせて先台車、従台車なしの状態で正常動作、点灯するかを確認します。ショートが心配でしたが、問題ありませんでした。


結局、 必要最低量の40gに対し、45gの増量 になりました。それでも機関車で375gですから、棒モーター搭載のAdachi製C57の増量後507g(別稿 「HO真鍮製蒸機のウェイト増量」をご参照下さい)よりもかなり軽いです。​
​https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202402150002/​ ​​
130gも軽いのにほぼ同等の牽引力があるのは、動輪軸受ボックスのスプリングとイコライザーが施されてレールとの密着性が格段に高められているからです。


C57で比較すると、上がAdachiのビンテージモデルで、下が天賞堂のHGシリーズモデルです。HGモデルでは、動輪の軸箱にスプリングが組み込まれて可動し、なおかつ第2、第3動輪の軸箱はシーソーのように動くイコライザーのステーで繋がっています(6点式ではなく、厳密には4点式のイコライザー)。これによりレールに対する圧着力のバラツキを少なくして、脱線や集電不良、動輪の空転を緩和する構造になっています。
​​​​


45gの増量で始動時に少しだけ実機同様、空転しますが、無事天賞堂ブラス軽量客車7両編成を牽引できるようになりました。ヤレヤレ。HGシリーズの増量は大変でした。


​​☞​​ <天賞堂HGシリーズのテンダーへの石炭搭載>​
TPEシステム用のスピーカー取付け穴がテンダーに開いていて、 少しコツがいるので説明しておきます。

天賞堂のHGシリースは当時考案のブラスト擬音再生SL-1システムのスピーカーを別売オプションキットで搭載できるように石炭搭載スペースは別板になっています。さらに作例のD51やC57など増炭枠がある場合は別パーツになっているため、石炭を搭載していない方が多いのではないでしょうか。
写真のように別板の上に増炭枠と「周囲を囲むプラ板(1mm厚推奨)」( 赤線の部分 )を接着してから石炭をホワイトボンドと修正洗剤の溶液で固定すると取り外し可能な状態で綺麗に搭載することができます。


​​


増炭枠はハンダ付けせずに​ 周囲を囲むプラ板とともにセメダインホワイトで固定しました。


作例では周囲を囲むプラ板の高さまで石炭を搭載して見えなくしています。



天賞堂 初期ブラスモデル9600

​​​​​
小学6年生の時に亡き兄と製作した山麓レイアウトは畳3枚分の小型だったので、写真のドビーC11, KTM C56 2両とともに天賞堂の9600も手許に残っていました。
この9600は ​1965年製の初代モデル#477(定価11,000円)​ で、イコライザーこそ付いていませんが軸バネ可動式の名機と呼ばれるだけあって威風堂々とした作りです。若干集電不良を修理した程度ですぐ走るようになりました。ただ、当時の若気の至りで、前後にゼブラマーク、テンダーに安全第一マーク、ランボードに白線がラッカーでペイントされ、キャブの屋根が曲がっていた(落として兄に怒られたのを覚えています。笑)ので、一旦塗装を剥がして修復後、タミヤのプラサフとセミグロスブラックの缶スプレーでリペイントしました。
写真のドビーC11は従輪のショートを修理しましたが、混合列車のような短編成向きで私のレイアウトでは走行させる機会が少ないので、別にあったトビーのC50とともにヤフオクで愛好家の方にお譲りしました。
同じく写真のKTM C56は現在復活作業中です。ボイラーが大変細いので、交換用の棒オーターや缶モーターが中々サイズ的に見つからず、苦戦しています。


屋根のへこみはハンダで修復しましたが、久しぶりの真鍮板工作でコテの熱で歪みが出てしまいました。いずれ、ハンダの腕を磨いて再修理するつもりです。


ウェイト増量もせず、材木列車16両を楽々牽引できています。



​​ 天賞堂 9600 二つ目79615号機 HGシリーズブラスモデルとプラ製現行モデル​

​両方とも76915号機ですが、写真手前が2001年製ブラス製HGシリーズ#477(定価194,000円)で、向こう側は2019年プラ製現行モデル#51049(定価52,800円)です。

なお、ブラス製に関しては、同じ品番#477で定価も195,000円でありながら倶知安機関区時代の二つ目である1996年製の79616号機と79618号機はイルミネライトの前照灯やLED後尾灯が点灯しませんのでオークションや専門店で買われる場合は特に注意してください。

天賞堂のプラ製蒸機を買うのは初めてでしたが、今後の勉強に実機写真を見ながらボイラー上のパイピングなどをディーテルアップし、より艶消しが強いタミヤカラーのマットブラックTS-6でリペイントしました。


​両機を見比べると、やはり ブラス製は繊細なすっきり感 がちがいますし、 ともに缶モーターですが走行音はかなり異なります。 ​単に素材の違いだけでなく、クランクピンやクロスヘッド、動輪横動幅などの加工精度の違いがあり、プラ製は軽くて賑やかな印象で、ブラス製の重厚感には及びません。やはり高いだけのことはある!素直な印象です。両方を所有して突っ込んで比べないと分かりません。


プラ製のディーテルアップはブラス製モデルを見ながらやればよかったのですが、ブラス製が中々手に入らず、プラ製を先に買ったのと、Tenshodo Bookの製品掲載写真は正規側だけだったので、細部を識別しにくい実機の当時写真を参考にしました。そのため、仕上がりの仕様に違いがあります。


プラス製を主務機、プラ製を補機の重連で、ワキ1000急行貨物7両編成を軽快に牽引します。9600は最高速度65km/hなので架空のシーンでしょうが・・。


二つ目モデルで肝心の前照灯が点灯しないと全く意味がないと感じます。



KTM ブラスモデルC58

小6時代に、高山本線や福知山本線をオマージュした山麓レイアウトで最も酷使したモデルですが、先輪のショートや集電不良など軽度の整備で調子よく走っています。
動輪を黒染めしようか、迷いましたが、KTMは一時期、動輪をメッキ、テンダー台車を黒メッキ仕立てにしていた時期があるので、当時を懐かしんでそのままにしています。
C58は30年ほど前に天賞堂のHGシリーズ#532が発売されるまで、宮沢モデルが幅を利かせていて、精緻なモデル化がされずにいたようです。大好きなC58ですので、KTMの既存モデル以外にディーテルアップしたブレスモデルを入手したいと思っています。


当時から牽引力に不安はなく、今も材木列車16両を動輪を空転させることもなく楽々牽引できます。鷹取式のような集煙装置は当時販売されていた汎用プラパーツで、懐かしいのでそのままにしています。
​​


​​ 天賞堂 ブラスモデルC58北海道形
C58には思いれが強いので、KTMの簡素な60年前のモデルには飽き足らず、その後のシュパーブラインモデルも検討しましたが、精巧度はたいして高くないので、結局天賞堂の品番532の1997年製HGシリーズ北海道形切り詰めデフ標準テンダーモデルをヤフオクで最近入手しました。当時定価165,000円に対し、落札価格は140,000円でした。
試走させたところ、後退のみで前進しない珍しいトラブルがあり、模型商品部で修理してもらいましたが、出品者の質店が良心的で修理代を負担いただきました。




冒頭で紹介しましたように、ヤフオクで落札する際はTENSHODO BOOKで入念にチェックし、当時の定価までを基準に入札するようにしています。
一般的に1990年代のHGシリーズのブラスモデルは缶モーターで、兜工場など腕利き職人による精密工作と価格のバランスが取れたコスパ面でベストモデルと思います。なお、
ブラスト擬音を出すSL-1システムが搭載可能になっていますが、D51の肥薩線重装備モデルで説明したようにカンタム出現後の現在では有蓋無益の販売中止の旧システムではあります。


​ヘッドライトと前進の配線が直列で配線されていたとは知りませんでした。ふつうは常識的に並列で配線するはずですが、当時はまだダイオードがなかったので、ライトの点滅は+-だけで制御していたのですね。


​☞ <「架線注意」標識の取付け>
ナンバープレートや所属区票より 標識が小さいので、 取付けの難度は高​くなります
​​ ここで取り付けるコツをまとめておきます。​ ​​

「​架線注意」標識は 昭和35年(1960年)頃から電化対策の一環として取り付けられるようになり、決して 復活蒸機特有の標識ではありません 交流電化区間では架線から1m離れていても感電事故があったそうで、 ​​​ 定番の取付け箇所は 前照灯の下、 スチームドームの手前のステップ、 テンダーのハシゴ最上段の下 ​​​​ です。あとは番外になりますが、④デフの左右取付けステーや⑤増設重油タンクの手すり下、⑥ボイラー上の発電機下に取り付けられた事例があります。
​​​​ ​​ なお、蒸機に限らず、キハ58系の正面手すりの上やタンカー貨車の給油口手すり付近、ブルトレのスハネフ15やオハネフ25の緩急車側昇降ステップ最上段の横などにも取り付けられています。こちらは架線注意標識の2種類あるうち、小型のようです。 ​​
実物は縦10cm、横30cmですので、 ​​ 1/80としてデカールは縦1.25mm、横3.75m m​ ​​ になります。

​​​​​​ なお、キハ58系などには小型標識もあり、実物は縦6cm、横18cmですので、デカールは縦0.75mm、横2.4mmになります。

​一番肝心なのは市販のインレタ選びです。

​​​ 写真左が「世田谷車両総合センター」製、写真右が「くろま屋」製のインレタです。中央は記憶があいまいですが、「トレジャータウン」製だったと思います。
写真の右下に架線注意のインレタが並んでいるのは ​​​ 自分で 「台紙に貼付した加工品 ​​​​」 です。

IMON製やトレジャータウン製、鳳車両製造製など他社製もありますが、 ​​​ スケールが正確か、文字が判読できるか、ゼブラ外枠と文字がバラバラにならないか、両者の印刷位置関係がずれていないか、品質に注意​​ して選んでください。

​​​​ ​​ なお、趣味の延長でマニアックに製作販売されているメーカーもあるので、個人に分けてもらうつもりでお願いしましょう。アマゾンに発注するような調子で、「すぐに返答が来ない」、「発送が遅い」などと文句を言わないように。
​​
​​テンダーの後方ハシゴ周辺やキハ58の先頭車運転席の上に標識を貼る場合はインレタを直接貼れますが、 前照灯の下やデフの左右ステー、スチームドーム前のステップ周辺、重油タンク給油口ハシゴ周辺などに綺麗に歪みなく取り付け付けるには予め固い台紙にインレタを貼っておく必要があります。​


架線注意インレタをそのまま貼って、あとで歪んできた「失敗例」です。急がば回れ・・ですね。
​​​​​​ ​​​​​​​​​​​​​​​​​

台紙は写真のような ​厚さ0.1-0.2mmの腰のある樹脂シート​ が最適です。市販品は中々ないので、私はKATOやTOMIXの インレタ保護シートを流用 しています。ポリプロピレン製の「クリスタル」調の透明袋でも適しています。セロテープは腰がないので不適です。


台紙のシートにまず、艶消しクリアのスプレー塗料を10cmくらいの距離から軽く吹き付け、その上に「架線注意」のインレタを置いていきます。クリア塗料が乾燥したら、上からさらにクリアスプレーをもう一度軽く塗布します。これで完璧です。


貼るのは比較的簡単なスチームドーム手前のステップから始めます。まず、 ​爪楊枝でホワイトボンドを点付け​ します。


C58の場合、小型機なのでステップが小さめで架線注意標識も 小型 のほうを取り付けました。


後方のC62には 通常型 の標識を取り付けていますので、大きさを比べて下さい。


前照灯下には同じ要領で通常型の標識を取り付けました。


C58以外に先出の天賞堂C57や9600にも取り付けました。


天賞堂C59にも取り付けました。スチームドーム前のステップには写真では分かりにくいですが、小型を取り付けました。

​​ ​テンダーにはステップ3段目の上に ゼブラ板 (写真のEco Model製品)を取り付け、1段目の下に通常型の架線注意標識を取り付けました。​ ​​


​​​​​ C58以外に、前述の天賞堂「C57135」にも同様に架線注意標識とゼブラ板を取り付けました。​​
実機に電化対策で取り付けられたゼブラ板はハシゴを上る整備員に見えるように原則、ハシゴ下段に上向きですので、取付け方向を間違わないように。
なお、「C57135」の取付け位置は変則的でハシゴ中段です。


大宮鉄道博物館の「C57135」保存機です。現役時代から変則的にハシゴの中段にゼブラ板が付いていました。


非常にレアで私の知る限り、唯一の例外ですが、「C571」の実機はゼブラ板がハシゴの上段に下向きに付いています。写真はIMONのHPにある同社製ゼブラ板の取付け解説写真です。さすがによく見ておられます。



天賞堂 クラウンモデルC581やまぐち
HGシリーズのC58に続き、2008年製クラウンモデルのC581やまぐち#11027をヤフオクで入手しました。クラウンモデルは工賃(韓国工場?)の高騰で販売価格も高騰しており、当時の税込定価304,500円に対し、落札価格も281,000円でした。
小型機のせいか、特に加工することなく、550R4番ポイントも苦も無く通過しました。


ただ、高いだけのことはあり、煙室扉の開閉はじめ、架線注意標識など精緻な作りは期待どおりです。
​​​​​​

ただ、 ​単機で天賞堂の軽量客車7両編成を牽引させたところ、ウェイト不足で空転するばかり。​ 高価な工芸品なので あまり改造するのは止めて​ 、当時のSL山口号の初期と同じく、C57を補機重連で走行させることにしました。
同じ小型機のクラウンモデル C56 も同じような牽引力不足と考えて下さい。


トレインマークは24系客車のSLやまぐち号では付いていましたが、 軽量客車を使った臨時列車はトレインマークなしのことが多かった ようで、言い訳はともかく重連で走らせてみました。補機のC57は先出の ​⑧​ ​​​​​
​​
​天賞堂​ HGシリーズのC57 135号機で前部のダミーカプラーをKDカプラーに交換するだけで問題なく連結できました。



⑭ KTM ブラスモデルC56
​小6時代に、高山本線や福知山本線をオマージュした山麓レイアウトで先出 のKTMC58とともに最も酷使したモデルですが、先輪のショートや集電不良など軽度の整備で一旦走行できるようにありました。


しかし、そのうち走行中にギクシャクするようになって再度OHしたものの、車体をかぶせるとショートして動かなくなり、手に負えないので、れーるぎゃらりーろっこうに修理をお願いしました。その結果、棒モーターの絶縁不良とのことでモーターを交換せざるを得なくなりました。


写真の上から2番目が元々付いていた棒モーターですが、C56はボイラーが非常に細く、幅12mm前後の非常に細い特殊な棒モーターであることが判明し、交換可能な棒モーターや缶モーターを半年以上探したところ、ヤフオクで偶然、天賞堂のHGシリーズのC56やC11で使われていたマシマの幅12mmの細身の缶モーターを入手できました。写真の一番下が交換して取り付けた状態です。


取り付けて車体をかぶせようとしたところ、市販のモデルアイコン製の缶モーターマウントが干渉して入らず、かなりの改造を強いられました。紆余曲折の末、無事正常走行できるようになりました。ヤレヤレ。
詳しくは、別稿の「ビンテージ蒸機の棒モータを缶モータ、コアレスモータに交換する」​ご参照。
​​ https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202411230000 /


ただ、レイアウトではブラス客車7-8両編成が標準のため、ボイラーが細くてウェイトを追加できないC56では牽引は無理なので、現在は貨車7-8両の貨物列車(エンドウブリキ製とKATOプラ製の混成)で走行するようにしています。写真は急行貨物ロコモデルブラス製ワキ1000の4両を牽引中の姿です。



天賞堂 ブラスモデルDD13 

両軸モーターのジョイントゴムがボロボロに劣化していましたが、新品に交換して注油すると60年前の製品にも関わらず、難なく動くようになりました。


アルコールで汚れをよくふき取り、塗装の剥げていたところをタッチアップしたら落成時にリボーンしました。
今から見ればペーパー製かと思えるようなシンプルな外観ですが、当時は定価が4,800円でDF50の定価4,990円と負けず劣らずの高級機でした。



​⑯ 天賞堂 ブラスモデル DF50​

写真の中央は小学6年時代の記憶が最も鮮明な60年前の#450初期型モデル茶(定価4,990円)です。実機は高山線や福知山線、関西本線にウジャウジャいました。さすがに見慣れていたせいか、当時から窓ガラスのないのが気になり、セルロイド!の下敷きを切って車体を外さずに横窓から無理やり押し込んで貼っておりました(笑)。当時の曇ったガラスとベーカーカプラーを交換し、グリスアップで大分静かになったとは言え、気動車らしいエンジン音?で楽しんでおります。
写真の右側は同じ#450の朱ですが、1966年製の後発製品のせいか、同じ品番でも窓ガラスが付いていました。音も静かで特に整備せずに円滑に走行しています。天賞堂の場合、9600やC62、D51、DF50、EF58などの人気モデルは品番が同じでも何度か改良を重ねていることが多いので中古品を買う場合は気を付けて下さい。
写真の左側は重連したいので、あとでヤフオクで買い足した1974年製の#492の後期モデルです。
少々角ばった印象のフェイスに Hゴムが入って、車体の塗装も半艶消しで最近の製品とあまり変わらない高級感があります。当時から集電不良が起こりやすく、走行途中で停まることがありましたが、集電ブラシを少々強く折り曲げると再発しません。
なお、無知だったので
1974年製の#492をつい買ってしまいましたが、同じ#492でも1979年製になると運転台付きになります。


#450初期型モデル茶ですが、当時から牽引力があり、今も材木列車16両を楽々牽引できます。


#450初期型モデル朱ですが、これも材木列車16両を楽々牽引できます。


#492の後期モデルはずっしり重くなって牽引力が向上し、静かに走行します。前照灯が豆球である点を除けば、まるでよく似た角フェイスのTOMIXの現行製品DF50のようです。持たないと真鍮製の感じはしません



​⑰ 天賞堂 ブラスモデル EF60

集電不良などでスムースに動かず、自分でOHしようとしましたが、車体が中々外れないので、結局「れーるぎゃらりーろっこう」の床次様に修理をお願いしました。


修理後は快調で、同じく手許に残っていた60年前のKTM赤ラベル20系ブルートレインの初期ブラスモデル7両(照明のみエンドウのLEDに交換)を牽引できました。


KTM赤ラベル20系ブルートレインの初期ブラスモデルの手許にあった状態です。赤いセレン板がやたら目立ちます。


KTM赤ラベル20系ブルートレインの初期ブラスモデルは蛍光管がほぼ全滅して点灯せず、エンドウのLEDに交換してはみたものの、却って伽藍洞の車内が浮き彫りになる始末で、寝台列車の内装をゼロから自作する気になれませんでした。


60年前の20系の赤ラベル太古客車は結局ヤフオクで売却。
代わりに45-50年ほど前のKTMゴールドラベルのインテリアと照明パネル付きブラスモデル8両編成を新たにヤフオクで購入しました。
KATOのプラ製7両編成も一応新品で買い揃えましたが、やはりブラスモデルが好きです。



⑱天賞堂 ブラスモデル EF65
好きなEF60の後継機として、天賞堂のプラス製EF65 #503をヤフオクで入手しました。商品説明から見てかなりのマニアの方が保有されてきたせいか、非常に好調。何も手を加えていません。


天賞堂の軽量客車7両を楽々牽引する凛々しい姿は面目躍如です。



天賞堂 ブラスモデル 「軽量客車シリーズ」、「国鉄客車シリーズ​」​

C57やD52に牽引されている天賞堂の軽量客車シリーズの7両は小学5年生の時に大阪の大丸百貨店で親に買ってもらいましたから、ちょうど60年前のモデルです。真鍮製の当時としては非常に豪華な模型でインテリアは装備されていました。同級生の医者の息子が持っていて、うらやましかったんです。
再生に当たっては、カプラーをベーカー/KDタイプからKD#148に交換。蛍光管は一部しか点灯せず、暗かったので全てエンドウのLED照明に交換し、光色は黄色のクラフトペーパーを貼って電球色に変更しています。また、カプラーは待避線のR550の4番ポイント組み合わせのS字カーブを通過するため、連結の片側を首の長いKD#146に変更しました。


当時、子供心に感じていた「高級感」を明るめの電球色とフィギュアの追加などでできるだけ再現しました。ちょうど、憧れのデパートの雰囲気に近いです。



殆どの場合、エンドウのチップLEDタイプの長さ188mmの室内照明板を屋根に両面テープで貼付しています。


エンドウのLED照明版は車内を両端まで満遍なく照らせる構造で照度が高いですが、カラークラフト紙を貼り重ねて電球色に変更したり、暗くする調整がしやすいので重宝しています。


60年近く手許に残っていた「軽量客車シリーズ」のモデルはインテリア付きへの移行期だったのでしょうか、食堂車は全く伽藍洞になっていました。そのため、KTMから当時市販されていた食堂車用テーブルや特急用シートをヤフオクで調達して内装を整え、照明も調理室の蛍光色と食堂の電球色に貼る色紙を変えて色調を分けました。
それにしても、当時のインテリアパーツはプラスチックの塊のようで、金型技術のその後の進歩に驚かされます。




2024/9/19:何とKTMから食堂車、寝台車のインテリアパーツが再販されました! うれしいですね。



​⑳ KATO プラ製旧型客車モデル 

亡き兄の遺品整理で出てきたKATOのプラ製旧型客車は兄が後年買ったモデルで15-20年前の製品と思われます。室内照明は豆球タイプでチラツキが多かったので、エンドウのLEDに交換し、フィギアを追加、インレタもKATO製を貼付しました。
また、長編成に仕立てるため、ヤフオクで当時モノ車両を買い足し、同じ加工をしました。



エンドウ ブラスモデル キハ58 8両​


50年以上前から保有していた元々のモデルは縦型モーター2両の7両編成でした。ボルスターの絶縁不良でショートしていたのをOHして動くようにしましたが、モーター、ギア音が非常に大きいうえに電気の消費も大きく、消えるような照度の蛍光管からエンドウのLEDに室内照明を交換してもあまり明るくなりませんでした。そこで、縦型モーター車2両はあきらめてヤフオクで売却し、代わりに片軸MPモーター車3両を入手して8両編成に仕立てました。
インテリアは買い足した3両を含め8両ともモデルが古くて装着されていなかったので、後付けで市販シートキットを使って製作、フィギアも付けました。


インテリアとフィギアを追加しているところです。
詳しくは別稿の「ブラス車両室内作りこみ」をご覧ください。
https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202402120003/


「世田谷車両センター」製の​ 架線注意標識の小型を正面ステップの上に取り付け ました。 実車写真と比べてみてスケールは小型で正確と思いますが、周囲のゼブラマークの黒線がやや太く、遠目では黒縁に見える難点があります。


縦型モータ車を後続製品の片軸MPモーター車に買い替えたのは、室内の見栄えの問題もありました。この写真は売却した縦型モーター車ですが、モーターを隠すためにブラインドを付けてごまかしていました。



エンドウブラスモデル 113系湘南7両 

元々は40年ほど前に5両編成を持っていたのが手許にあり、特に手を加えなくても走行しましたが、M車がMP片軸の1両のみでややパワー不足気味だったので、ヤフオクでM車1両、T車1両を入手し、7両編成に仕立て直しました。
経験的に真鍮モデルは4両に1両のM車を配したほうが無難と思います。



エンドウモデルとしては、50年以上前のキハ58の片軸MPモーター駆動から40年前ころの113系では両軸MPモーター駆動に進化していますが、内装は相変わらずの伽藍洞状態です。
KTMは赤ラベルの縦型モーター伽藍洞からゴールドラベルになって両軸MPモーター、インテリア付に進化しており、それに比べるとエンドウの進化は若干遅れを感じさせます。
室内照明パネルも両社とも蛍光管から進化しているとは言え、エンドウはKTMよりも少し暗いです。明るくすると伽藍洞が目立つからかも知れません。

写真の手前にある缶モーターに関しては、キハ58で一時期、縦型モーターからの交換を検討していましたが、インテリアの邪魔になるのは同じなので、結局断念した経緯があります。


キハ58と同じく、市販キットを使ってインテリアを製作しているところです。フィギアはなし。
窓の多い真鍮モデルで照明付きなのに内装なしはきついです。エンドウも後ろめたかったのか、一応、消灯用の大きなスナップスイッチが付けています(笑)。

詳しくは別稿の「ブラス車両室内作りこみ」をご覧ください。
https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202402120003/



KTMブラスモデル ゴールドラベル キハ82

​KTMのキハ82赤ラベル8両は小学6年生の時に兄に連れられて、今は無きツバメ屋模型店で買った思い入れの強いモデルでしたので、HO再開の時も真っ先に復活を図りました。眠れる美女は50年間の長い眠りから起こされて最初はご機嫌が悪かったものの、次第に往時の精彩を取り戻したに見えましたが、 縦型モーターと真鍮床板の絶縁の悪さには泣かされました。

TOMIX等の最新モデルに習って、床の上には一切電気を上げない決意でボルスターを中心に樹脂ビスも使って絶縁の徹底を図りました。

ただ、美人の割にモーター、ギアの音が大きく、口うるささに嫌気が差しました。
結局、オークションで処分し、もう少し後年のインテリア付、両軸MPモーターの条件で、ゴールドラベルの7両編成に買い換えました。




ゴールドラベル キハ82の嘘のような調子のよさに苦笑しながら、「女王」の復活を喜んでいる次第です。
女性付き合いは難しい、特に美人は・・(笑)。




KTMブラスモデル ゴールドラベル 151系こだま8両​


KTMの電車編成モデルは当時高くて買えませんでしたが、小学4年生の時に父親に連れられて東京に行った時に乗車した151系の「こだま」がどうしても欲しくなり、丁寧な内装と室内照明パネルを装備したKTMゴールドラベルの8両編成をヤフオクで最近買いました。40年ほど前のモデルですが、最近の高価な黒ラベル赤箱と比べても大きな遜色はなく、私としては当時を思い出すに十分な品質でコスパも高いです。何も手を加えておりません。


​​⑳​​ エンドウ ブラスモデル 253系成田エクスプレス
海外出張で頻繁に利用して思い出深かったことから、1990年頃に生産された基本Aセット6両を3年前にオークションで入手し、さらに中間Bセット3両を追加で入手してフル編成で走らせています。259系もNゲージで揃えたので、並走させるのも楽しみです。

エンドウ製品の持病か、車輪のキーキー音が中々止まりませんでしたが、エンドウの殻から勧められて「セラミックグリス」を買って車軸に塗布したところ、やっと静かになりました。
詳しくは別稿の「持っててよかったツール・サプライ」をご覧ください。



エンドウ ブラスモデル 有蓋・無蓋貨車
傷、錆がひどい車両はヤフオクでジャンク品として売却し、比較的程度のいい車両はタミヤのプライヤーで下地を整えてから、セミグロスブラックでスプレー塗装しました。カプラーはベーカーから全てKATOカプラーに交換、所属標識などはレボリューションファクトリー製転写シールや買い足したKATOのプラ製貨車の付属インレタを流用して貼付しました。手すりもKATOのプラ製貨車で余ったパーツ等を流用して取り付けました。
なお、KATOカプラーはKDカプラーのようにナックルにスプリングを入れずに樹脂の弾性に頼っていますので、金属製の貨車、客車の重い長編成になるとナックルが開いて走行中に自然開放することがあります。


それなりにケースに収納すると、古さを感じさせません。


エンドウのブリキ製貨車にレボリューションファクトリー製の所属標識転写シールを貼付しています。段々大人の鑑賞に耐えるように変身してきました。
なお、エンドウのブリキ製貨車はカプラー変更時に十分高さ調整をしないと走行中の自然開放などのトラブルが生じるので、注意してください。


無蓋貨車トラに関しては、KATOのプラ製貨車と混成で16両編成の材木列車を製作しました。



​⑳ ​​ ロコモデル・KTM急行貨物列車
皆さん、「ロコモデル」をご存知ですか?
1970年ころに元製靴業の遠藤春一氏が浅草で起業し、1999年の廃業まで一世を風靡した伝説のメーカーで精密な設計に基づき、主にペーパー製の車両を製作販売していましたが、一部真鍮製のキットも販売していました。
この「ロコモデル」のワキ1000キットの組立ディーテルアップ品6両とKTMから1970年代に販売された有蓋緩急車ワムフ100の計7両の
急行貨物列車を偶然にもヤフオクで発見し、入手しました。
伝説通り見た目は非常によかったのですが、相当長期間放置されていた様子で、そのままではスムースに走行させられず、車輪の磨きと交換、カプラーの天賞堂KDタイプからKD#148への交換、床下機器類の台車干渉部分改造、塗装ムラの修正、所属標識インレタ貼付など、かなり手を加える必要がありました。
同時代のエンドウやカワイのOゲージの流れを汲んだブリキ製貨車よりは車体の精巧度ははるかに高かったですが・・。

加工を終えて​IMONの銀箱に収納すると「馬子にも衣装!」。見違えました。


ビンテージモデルを今風に楽しむために欠かせないのが室内照明です。KTMの緩急車ワムフ100は ​​ 両絶スポーク車 ​​(こんなところにもありました!) を片絶(エンドウ製、10.5mm径スポーク)に交換、床板との絶縁をしたうえで、短くカットした客車用のLED室内照明板(マイクロエースのLED電球色)を流用しました。


室内も再塗装し、フィギュア、長椅子などを配置しました。また、窓が多いので配線が見えないよう、特に注意しました。


マイクロエースのLED室内照明灯(広幅G0002 HO/N両用)は照度が適度に抑えられており、ほかの緩急車やストラクチャーの照明などにも多用しています。


特に色紙などで照度調整しなくても、この程度の明るさで違和感がありません。


EF5889天賞堂カンタムに引かれて、快走中です。脱線もせず、550RのS字カーブも通過します。
いくら精巧なモデルでも走らないと可哀そうです。




​順次、他のビンテージ車両の再生状況も追加更新していきます。
よろしくお願いいたします。​

また、​閲覧数が48,000件を超えて、鉄道模型の他テーマに関しても、ご覧下さい。

「HO・N複合レイアウト ジオラマ」​:
https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202402090004/


​​​​
​「HOブラス不動蒸機の再生」​:​
https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202402150001/

​​


「HO天賞堂カンタム搭載機を極める」:​
https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202402170000 /



​​ 「HO真鍮製蒸機 ウエイト増量」:
​https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202402150002/



​​​​​ ​​ ​​​ ​「ビンテージ蒸機の棒モータを缶モータ、コアレスモータに交換する」​:​ ​​
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imoto0296/diary/20241123 0000/ ​​​​ ​​



HO蒸機 空気作用管を極める」:
​https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/20240229000 0/


​​

​​「 HOプラ製電車、客車等の車内作りこみ」:
​https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202403260000/



「HO真鍮製電車、客車等の車内作りこみ」:
https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202402120003/




「HO/Nゲージサンライズを極まるー乗車と車内作りこみ」:
​https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202403230000/



​「HO/Nゲージ トワイライトEXを極まるー乗車と車内作りこみ」:​
​​
​https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202403310000/



「HO貨車を楽しむ」:
https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202411070000/



「HOカプラーを極める」:



「HO/Nゲージ難関転写マークインレタを極める」:
​https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202404120000/​



「HO/N 持っててよかった! ツール・サプライ」​

https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202404030001/



「HO/N 車両収納ケースを極める」​
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「Nゲージ山麓レイアウト コンテスト入選作」
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「HO/N レイアウト ジオラマの照明を工夫する」:​
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「HO/Nゲージ 頼れる鉄道模型店探訪 れーるぎゃらりーろっこう」:
https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202406060000/



「VANが青春だった。石津謙介さん」:
https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202404300000/



「本当のセレブに招待される 1」:
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「本当のセレブに招待される 2」:​
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「本当のセレブに招待される 3」:​
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「遺品整理、終活、断捨離ズルズル伸ばしていませんか?」:​
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Last updated  2024.12.02 09:50:02
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