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2026年10月02日
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「立志編 -9:地位と名誉のためでなく」から続く


前編で「裁判での自分の利益だけを求める議論とも違っていた」などと書いたが、このプロジェクトに関連して利益だけを求める 裁判 というものを経験している。
この新製品は広く世界に打って出る事を目標としていたので、全世界の規格・標準を意識して仕様決定した。そして当然、その実現のための具体的設計、生産手法については網羅的に 特許 を抑えている。これに コンペティター が噛み付いた。

このプロジェクトから約20年後、アメリカの規格が大きく変わり各社とも製品仕様を見直さねばならない事態になった。俺はプロジェクト当時からそう言った動きが世界では起こりうるだろうとの想定の元に設計していたので、全く慌てる事がなかった。しかしコンペティターにとっては大問題だ。自社製品を 設計変更 しなければならない。しかも新規格に対応しようとすると俺の取得した 特許に抵触

そこでコンペティターはこの特許を亡き者にしようと企て、 特許裁判所 に訴訟を起こしたのだ。事の詳細は「​ 社会人編-12:エースの矜持 ​」で詳しく述べたので割愛するが、結果は当社の勝利!
特許裁判はおもしろかったよ。純技術的事項について他社とやりあう。その審判はこの分野の専門家が務める。双方からの何回かの文書を通じたやり取りと、裁判所でのヒリヒリする応酬。あの 緊張感 と適切な答えを探す 緊迫感 、法廷での「これは勝ったな」と言う 高揚感 、最終的に裁判者から勝利の通知を受けた時の 絶頂感 。なかなか味わえるものではなかった。

何だろう、何かに似ていると思ったら、 開成 時代の 棒倒し の感触だ。「​ 私を作ったものー8:棒倒しの傾向と対策
真剣にスポーツをやっている人間は大きな試合の度にこの高揚感を味わっているのだろうか。うらやましいな。








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最終更新日  2026年10月02日 11時33分15秒 コメントを書く
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