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お待たせしています『絵巻水滸伝』第二部の再開に向け、WEB版の予告編で第一部を振り返ってみましょう。この予告編はWEB上のみに掲載され、順次、消えていったため、見たことのない方も多いのではないでしょうか。数々の名文に彩られた“幻の予告編”、どうぞお楽しみください。※各回の回数については、単行本化にあたって再編成をしているため、WEB版と実際の回数には違いがあります。『絵巻水滸伝・第十五回 北斗之党』 風を起こし雨を呼び、龍となりて雲にのぼる、眼光鋭く、狂熱あり──。 反骨の道士”入雲龍”公孫一清、参上。 白皙痩身、書は万巻に通ず。知恵多き星、“今孔明”の称あり。──“智多星”呉用。 海を乱し江を翻し、浪を衝く──。石碣村の漁師“阮氏三雄”。 そして、“赤髪鬼”劉唐もまた、晁蓋という人物の豪気と男伊達に、次第に惹かれてゆく。 かくして、“托塔天王”晁蓋のもとに、七つの星が集まった。 ──“北斗の党”である。
2008年01月31日
お待たせしています『絵巻水滸伝』第二部の再開に向け、WEB版の予告編で第一部を振り返ってみましょう。この予告編はWEB上のみに掲載され、順次、消えていったため、見たことのない方も多いのではないでしょうか。数々の名文に彩られた“幻の予告編”、どうぞお楽しみください。※各回の回数については、単行本化にあたって再編成をしているため、WEB版と実際の回数には違いがあります。『絵巻水滸伝・第十四回 托塔天王』 “赤髪鬼”劉唐がもたらした、十万貫掠奪計画。ウン城県東渓村の名主“托塔天王”晁蓋は、己が天命の帰する所、ついに、起つべき時が来たことを知る。 ときは今──。 天に替わりて道を行う。 つぎつぎと、晁蓋のもとに集う、七人の怒れる漢たち。彼らは皆、赤き血と蒼き心を同じくする、熱き北斗の徒であった。 かくして、「水滸伝」前半の白眉「智取生辰綱」の、幕はあがる。
2008年01月30日
お待たせしています『絵巻水滸伝』第二部の再開に向け、WEB版の予告編で第一部を振り返ってみましょう。この予告編はWEB上のみに掲載され、順次、消えていったため、見たことのない方も多いのではないでしょうか。数々の名文に彩られた“幻の予告編”、どうぞお楽しみください。※各回の回数については、単行本化にあたって再編成をしているため、WEB版と実際の回数には違いがあります。『絵巻水滸伝・第十三回 北京』 北京大名府の武術試合に、忽然と姿を現した“青面獣”楊志。副牌軍周謹を降し、栄を奪った楊志の前に、一人の大漢が躍り出る。 ──濃眉大眼、身の丈七尺、性急なること烈火のごとく、その勢い奔馬に似たり。 大名府正牌軍“急先鋒”索超。「聞け、青面の男よ。我、汝と三百合を闘いて、武芸至極を試むべし」 一対の豪傑が秘術を顕し、蘊奥を尽くす。闘うこと五十余合、西に沈みゆく落日の炎のなか、“金サン斧”が吠え、“吹毛剣”が舞う。 死闘は、果てしてなく続く。
2008年01月29日
お待たせしています『絵巻水滸伝』第二部の再開に向け、WEB版の予告編で第一部を振り返ってみましょう。この予告編はWEB上のみに掲載され、順次、消えていったため、見たことのない方も多いのではないでしょうか。数々の名文に彩られた“幻の予告編”、どうぞお楽しみください。※各回の回数については、単行本化にあたって再編成をしているため、WEB版と実際の回数には違いがあります。『絵巻水滸伝・第十二回 吹毛剣』 都には、洋々たる前途が待っているはずだった。 復職の夢を抱いて帰京した楊志であったが、腐敗混濁の帝都に吹く風は、あまりに冷たい。夢破れ、彼に残されたものは、楊家伝来の宝刀“吹毛剣”のみ。志いれられず、失意の“青面獣”に襲いかかる、更なる試練。 吹毛剣を巡って、ならず者と争った楊志は、ついに罪人となり“開封”を脱出、満天の星空の下、次なる舞台“北京”をめざし、旅立ってゆく。
2008年01月28日
「“醜郡馬”宣贊は、矢一本で郡主を賜ったという。俺は二本の槍でお前を得ることになる」絵巻水滸伝(第10巻)(第六十六回 元宵、“風流双槍將”董平~正子公也撰)
2008年01月27日
「──春秋に、義戦なし」絵巻水滸伝(第10巻)(第七十回 結集百八星、“大刀”関勝~森下翠撰)※これは『孟子』の中の言葉です。「春秋」とは書物の『春秋』であり、その書が記している春秋時代のことであり、「歴史」そのものの意味でもあります。この言葉は、どのような大義名分を掲げようと、この世に“正義の戦”などはない、という意味です。
2008年01月26日
お待たせしています『絵巻水滸伝』第二部の再開に向け、WEB版の予告編で第一部を振り返ってみましょう。この予告編はWEB上のみに掲載され、順次、消えていったため、見たことのない方も多いのではないでしょうか。数々の名文に彩られた“幻の予告編”、どうぞお楽しみください。※各回の回数については、単行本化にあたって再編成をしているため、WEB版と実際の回数には違いがあります。『絵巻水滸伝・第十一回 梁山泊』 顔に青いアザをもつ男──。 山塞入りを賭け、獲物を求めて流浪う林冲の前に現れた、異相の風来漢“青面獣”楊志。運命に翻弄され、天にも地にも容れられぬ二人の武芸者が、水の辺り“梁山泊”で相対する。 「人は狂う時がある。人生も、狂う時がある。それは、嘆くよりも、受け容れるしかないこと」──雪が白蛾の如く舞う灰色の空の下、“豹子頭”が風を呼び、“青面獣”が、不敵に笑う。 林冲から、楊志へ──。 舞台は、開封東京へと移り、青アザの男は、江湖に新たな宿業をもたらすことになる。
2008年01月25日
お待たせしています『絵巻水滸伝』第二部の再開に向け、WEB版の予告編で第一部を振り返ってみましょう。この予告編はWEB上のみに掲載され、順次、消えていったため、見たことのない方も多いのではないでしょうか。数々の名文に彩られた“幻の予告編”、どうぞお楽しみください。※各回の回数については、単行本化にあたって再編成をしているため、WEB版と実際の回数には違いがあります。『絵巻水滸伝・第十回 風雪山神廟』 後周皇帝世宗が嫡流にして、遇する食客数百人。滄州の大侠“小旋風”柴進。 人となり仁にして、士を貴び、あえてその富貴をもって士に驕らず。孟嘗君の風あり。 刺客との戦いで傷を負った曹正と林冲を救ったのは、柴大官人と尊称される誇り高き貴公子であった。友に裏切られ、官を追われ、愛するひとを失くした男に、柴進は、ひとつの道を指し示す。 冬の黄昏れ、降り頻る雪のなかを、“豹子頭”林冲は、緑林の別天地、梁山泊へと旅立ってゆく──
2008年01月24日
お待たせしています『絵巻水滸伝』第二部の再開に向け、WEB版の予告編で第一部を振り返ってみましょう。この予告編はWEB上のみに掲載され、順次、消えていったため、見たことのない方も多いのではないでしょうか。数々の名文に彩られた“幻の予告編”、どうぞお楽しみください。※各回の回数については、単行本化にあたって再編成をしているため、WEB版と実際の回数には違いがあります。『絵巻水滸伝・第九回 野猪林』 中国は宋王朝の末期ーー。 権勢を振るう佞臣どもは国政を壟断し、悪徳官僚が賄賂を貪る。民草の怨嗟は、大地に満ち満ちていた。 されど、腐敗混濁の世にも、一颯の清風はあった。 正義の人、“鉄面孔目”、その名を裴宣。 裴鉄面、捨て身の弁護に、死罪を免れた“豹子頭”林冲は滄州へ流刑となるが、その行く手には、暗殺者の魔の手が待ち受けていた……。 天下の狗盗“鼓上蚤”時遷によって、林冲の窮地を知った魯智深は、義弟を救わんと、野猪林へと急ぐ。 “豹子頭”林冲の巻、いよいよ佳境へ。
2008年01月23日
お待たせしています『絵巻水滸伝』第二部の再開に向け、WEB版の予告編で第一部を振り返ってみましょう。この予告編はWEB上のみに掲載され、順次、消えていったため、見たことのない方も多いのではないでしょうか。数々の名文に彩られた“幻の予告編”、どうぞお楽しみください。※各回の回数については、単行本化にあたって再編成をしているため、WEB版と実際の回数には違いがあります。『絵巻水滸伝・第八回 白虎節堂』 春の嵐に風ひかり、花が散る。 虚空に舞う、かなしい女。 ひややかに笑う、美貌の男。 星座くるめき、因果は巡る。 悲劇の星・林冲を、露の世の鏡に映しだす、光と影。 闇のなか、友・林冲に異常なまでの嫉妬心を燃やす“美虞侯”陸謙。執拗に林冲の妻を付け狙う、“花狩人”高衙内。ついに彼らは、林冲を高キュウ暗殺を企てたとして、無実の罪に陥れるのであった。 あわれ林冲、刑場の露と消えるのか。
2008年01月22日
水滸伝凧に描かれた、好漢たちの様子を何枚かご紹介しましょう。呉用、花栄、柴進、董平……なかなかよく描かれているものもあれば、素朴な絵、ちょっとおかしな絵もあります。残念ながら108人は揃っていませんが、この水滸伝凧が大空を舞う姿を見てみたいものですね。(山東省は水滸伝の故郷ですから、探せば108枚の板が連なる梁山泊凧も見つかるかもしれません)
2008年01月21日
中国土産・第三弾、箱の中の謎の物体……答えは「凧」でした。これは山東省イ坊(イはさんずいに維)で見つけた水滸伝の好漢が描かれた凧です。イ坊は凧の産地として有名な場所です。中国では凧のことを「風筝」と呼びます。筝とは楽器の名前です。高く上がった凧が風を切って高く美しい音色を奏でるので、そう呼ぶのでしょう。この凧は、竜のように連なって上がる連凧で、赤い竜頭を先頭に、丸い板状のものが胴体を形作ります。丸い部分には、一枚一枚、好漢たちの姿が描かれています。
2008年01月20日
水滸伝に関する中国のおみやげシリーズ、第三弾です。りっぱな箱の中に収められた、この謎の物体は…?森下翠が山東省イ坊で発見しました。
2008年01月19日
お待たせしています『絵巻水滸伝』第二部の再開に向け、WEB版の予告編で第一部を振り返ってみましょう。この予告編はWEB上のみに掲載され、順次、消えていったため、見たことのない方も多いのではないでしょうか。数々の名文に彩られた正子公也の筆による“幻の予告編”、どうぞお楽しみください。※各回の回数については、単行本化にあたって再編成をしているため、WEB版と実際の回数には違いがあります。『絵巻水滸伝・第七回 晴明』予告 八十万禁軍棒術師範“豹子頭”林冲──。 性、温雅にして春の風の如く、 撃剣、キョウ捷なること隼の如し。 その人も又、天に散った百八つの星の子のひとりであった。──漢は漢を知る。 肝胆相照らす仲となった林冲と魯智深は、桜舞い散る晴明に、義兄弟の契りを結ぶ。 その林冲を、己が野望の為、陥れようと暗躍する美貌の虞侯・陸謙。陰で糸をひく姦人、一介の鞠使いから人臣の位を極めた殿帥府太尉・高キュウ。その養子高衙内が、林冲の若き妻を見初めたことから、悲劇は始まる。
2008年01月18日
お待たせしています『絵巻水滸伝』第二部の再開に向け、WEB版の予告編で第一部を振り返ってみましょう。この予告編はWEB上のみに掲載され、順次、消えていったため、見たことのない方も多いのではないでしょうか。数々の名文に彩られた“幻の予告編”、どうぞお楽しみください。※各回の回数については、単行本化にあたって再編成をしているため、WEB版と実際の回数には違いがあります。(WEB版の第六回は、魁星出版「絵巻水滸伝」の第一巻収録第六回に相当します)『絵巻水滸伝・第六回 瓦罐寺』予告「あれは、天の星に応じて生まれ、やがて、我々の辿りつけぬ所まで行く者だ」 智真禅師の予言どおり、仙境を飛びだした“花和尚”魯智深は、再び、恩讐の江湖へ舞い戻るのであった。 舞台は、瓦罐寺へ。囚われの女と幼い娘を救うべく、只ひとり盗賊団に挑む魯智深。絶体絶命の窮地に、月光を浴びて浮かびあがる影、ひとつ。そこには、意外な男の姿があった……。 果して、魯智深の運命は。 そして、次回、いよいよ“豹子頭”林冲、登場。
2008年01月17日
お待たせしています『絵巻水滸伝』第二部の再開に向け、WEB版の予告編で第一部を振り返ってみましょう。この予告編はWEB上のみに掲載され、順次、消えていったため、見たことのない方も多いのではないでしょうか。数々の名文に彩られた“幻の予告編”、どうぞお楽しみください。※各回の回数については、単行本化にあたって再編成をしているため、WEB版と実際の回数には違いがあります。(WEB版の第五回は、魁星出版「絵巻水滸伝」の第一巻収録第五回に相当します)『絵巻水滸伝・第五回 花和尚』予告魯達、改め“花和尚”魯智深。趙員外の勧めで五台山に登った魯達は、俗世から身を隠すため、出家を決意する。「法名を智深と授ける。これからは、魯智深と名乗るがよい」五台山の長老・智真禅師は、魯智深に、己が若き日の姿を見るのであった。「惑うことなかれ、魯智深、思うままに生きよ」“花羅漢”魯智深の、誕生である。
2008年01月16日
可愛らしい土人形、誰が誰だか分かりましたか?答えは向かって左より、宋江、呉用、林冲、魯智深、武松、李逵、扈三娘、楊志、史進、孫二娘でした。楊志……青痣を塗り忘れたのでしょうか?“青面獣”でなくなっています。よく見ると手には吹毛剣を握っていますが、これではちょっと分かりませんよね。
2008年01月15日
中国おみやげシリーズ第二弾。これは確か青島の空港で見つけたものです。「泥人」とは「土人形」のこと。土で形を作って乾かし、鮮やかな絵の具を塗って彩色します。素朴な味わいの可愛らしい人形は、代表的な中国伝統玩具のひとつです。水滸伝の好漢10人が並ぶこのセット、誰が誰だか分かるでしょうか?
2008年01月14日
お待たせしています『絵巻水滸伝』第二部の再開に向け、WEB版の予告編で第一部を振り返ってみましょう。この予告編はWEB上のみに掲載され、順次、消えていったため、見たことのない方も多いのではないでしょうか。数々の名文に彩られた“幻の予告編”をどうぞお楽しみください。※各回の回数については、単行本化にあたって再編成をしているため、WEB版と実際の回数には違いがあります。(WEB版の第四回は、魁星出版「絵巻水滸伝」の第一巻収録第四回に相当します)『絵巻水滸伝・第四回 五台山』予告 肉屋の鄭を殴り殺したおかげで、お尋ね者となった“好漢”魯達。彼の首には「一千貫」の賞金が……。 魯達に付き纏う乞食の韋駄天、“活閃婆“王定六。敵か、味方かーー縄票を自在に操る謎の賞金稼ぎ、石勇。魯達の前に次々と現れる江湖の怪しき男たち。 さて、彼を待ち受ける、新しい天地とは。
2008年01月13日
お待たせしています『絵巻水滸伝』第二部の再開に向け、WEB版の予告編で第一部を振り返ってみましょう。この予告編はWEB上のみに掲載され、順次、消えていったため、見たことのない方も多いのではないでしょうか。数々の名文に彩られた“幻の予告編”をどうぞお楽しみください。※各回の回数については、単行本化にあたって再編成をしているため、WEB版と実際の回数には違いがあります。(WEB版の第三回は、魁星出版「絵巻水滸伝」の第一巻収録第三回に相当します)『絵巻水滸伝・第三回 出奔』予告師・王進を追って江湖へ身を投じた“九紋竜”史進は、その旅先で、ひとりの好漢と出会う。男の名は、魯達。天性、剛にして直、勢いは風よりも疾く、奇妙なほど我欲に乏しく、か弱き者への涙あり。かくして、物語は、史進から魯達へと受け継がれていく。
2008年01月12日
お待たせしています『絵巻水滸伝』第二部の再開に向け、WEB版の予告編で第一部を振り返ってみましょう。この予告編はWEB上のみに掲載され、順次、消えていったため、見たことのない方も多いのではないでしょうか。数々の名文に彩られた“幻の予告編”をどうぞお楽しみください。※各回の回数については、単行本化にあたって再編成をしているため、WEB版と実際の回数には違いがあります。(WEB版の第二回は、魁星出版「絵巻水滸伝」の第一巻収録第二回に相当します)『絵巻水滸伝・第二回 少華山』予告“神機軍師”朱武、登場。史進に捕らわれた仲間、陳達を救うべく、秘策を胸に、朱武と楊春は史家村へ乗り込むのだが……。“神の智謀を持つ男”朱武、“宙を跳ぶ虎”陳達、“人を食らう白おろち”楊春。彼ら少華山の三傑が、“蒼き竜児”史進と出会うことにより、伏魔殿より目覚めた運命の百八星は、ようやく動き始める。
2008年01月11日
北宋時代、梁山泊に集まった好漢たちの物語は、はじめから今の「水滸伝」の形をとっていたわけではありません。『宋江三十六人賛』は、『水滸伝』の誕生に先駆けて、南宋時代(1127~1279)に書かれた宋江ら三十六人の仲間を讃える文章です。もともとは画がついた“画賛”でしたが、画は散逸して、今では文章だけが残っています。古文なので訳すのは大変に難しいのですが、一人ずつ紹介していきましょう。南宋時代の梁山泊にはどんなメンバーがいたのか、そして、彼らはどのような人物としてイメージされていたのでしょう。※訳文はあくまで素人の推測・想像です。多少とも合っているのかどうか、まったく分かりません。識者のご教授をお待ちしています!浪子燕青; 平康巷陌(平康巷陌) 豈知汝名(豈に汝が名を知る) 太行春色(太行春色) 有一丈青(一丈青有り)「平康の巷陌(まち)、豈に汝が名を知る、太行の春色、一丈青有り」水滸伝では第三十六位、天コウ星末席である“浪子”燕青が堂々の第八位です。文章の意味をSUIKO108的に超訳(?)してみると、「色街では、誰もが“浪子”燕青の名を知っている。太行山は春爛漫、色男の燕青はすらりとした体に見事な入れ墨」※こんな感じでしょうか? 「平康里」とは長安にあった有名な色街の名。「太行山」は古来、盗賊が立てこもった山で、もともと水滸伝の舞台はここであったとも云われています。「一丈青」は扈三娘の綽名でもあり、この言葉をめぐっては、さまざまな水滸伝研究書で物議をかもしていますね。「すらりしとした長身」「竜の入 れ墨」などなど……。色街で名を知らぬ者はない伊達男の“浪子”燕青は、きっと、すらりとした色白の体に、碧く美しい入れ墨をしていたのでしょう。燕青らしい華やかな賛ですね。ちなみに、『“宋江三十六人賛”之三 “玉麒麟”盧俊義』にも「太行山」の名が出てきます。この二人、初めから結びつきがあったのかもしれません。
2008年01月10日
こちらも『中国剪紙水滸伝』から。かっこいい“鎮三山”黄信。イケメンの“旱地忽律”朱貴。李俊は魚つりに行くところです。彭キは珍しく一杯ひっかけているようです。剪紙の好漢たちはそれぞれに個性があって、見ていて飽きません。剪紙は中国の民間伝統芸術のひとつ。さまざまな吉祥模様や人物を、鋏ひとつで切り出します。お正月や結婚式などお祝いの時、赤い紙で作った剪紙を窓や壁に貼る習慣もあります。『福』の字がひっくりかえった剪紙を、中華料理店などでみかけたことはありませんか? これは「福倒了」という意味で「福到了」(福が来た!) と同じ読みなのです。結婚式には『喜』の文字が二つならんだものを窓に貼ります。ほかにも魚やザクロ、コウモリ、お金、赤ちゃんなど、おめでたい模様がたくさんあります。
2008年01月09日
水滸伝に関連する中国のグッズを紹介しましょう。『中国剪紙水滸伝』と題されたこの冊子は、森下翠が初めて中国・北京へ行った時に買ったものです。当時の中国はまだ物も少なく、外国人には専用の紙幣があり、北京の街路を馬車が走っていました。今は立派になった首都空港も、まだ小さく、構内は薄暗くて閑散としていたのを覚えています。数日の滞在を終えて帰国する時、その空港の片隅にある小さな土産物屋で、この本を見つけたのです。ガラスの曇った古ぼけたカウンターの一番下に、ひっそりと置いてありました。本といいながら、実は純粋な「本」ではありません。綺麗な布ばりの表紙をめくると、好漢108人の切り絵がページの間に挟まっています。もちろん一枚一枚、手づくりです。一体、どんな人が剪ったのでしょう? 表情は生き生きとして、面白かったり、可愛いかったり……とても味があります。写真の剪紙は「花栄」です。『好漢ファイル』にも一部、挿絵として使われていますので、お持ちの方は見てみてください。
2008年01月08日
皆さん、初詣には行かれましたか?SUIKO108newsは、横浜の関帝廟へ出かけました。関帝廟は「大刀」関勝のご先祖であり、「美髯公」朱仝のあだ名の由来となっている、三国志の名将・関羽を神として祭った廟です。義にあつい関勝は商売の神様として崇敬を受け、世界中の中華街には必ずこの関帝廟があると云われています。この横浜中華街関帝廟の歴史も古く、百数十年前(明治初期)にはすでにこの地に建てられていました。その後、建物は関東大震災と戦災、そして1986年の火災のため三度の焼失を経験しました。現在の壮麗な関帝廟は人々の熱い信仰心によって再建されたものです。美しい彫刻に彩られた境内は、いつも大勢の人でにぎわっています。写真は夜の関帝廟です。沢山の赤い灯篭が飾られ、お正月らしい雰囲気をかもし出しています。皆さんも機会があれば、ぜひ訪ねてみてくださいね!
2008年01月07日
お正月も今日まで、明日からお仕事の方も多いでしょうか。 今年も元気に、希望をもっていきましょう!
2008年01月06日
北宋時代、梁山泊に集まった好漢たちの物語は、はじめから今の「水滸伝」の形をとっていたわけではありません。『宋江三十六人賛』は、『水滸伝』の誕生に先駆けて、南宋時代(1127~1279)に書かれた宋江ら三十六人の仲間を讃える文章です。もともとは画がついた“画賛”でしたが、画は散逸して、今では文章だけが残っています。古文なので訳すのは大変に難しいのですが、一人ずつ紹介していきましょう。南宋時代の梁山泊にはどんなメンバーがいたのか、そして、彼らはどのような人物としてイメージされていたのでしょう。※訳文はあくまで素人の推測・想像です。多少とも合っているのかどうか、まったく分かりません。識者のご教授をお待ちしています!没羽箭張清; 箭以羽行(箭は羽を以って行く) 破敵無頗(敵を破るに頗り無し) 七札難穿(七札は穿ち難し) 如游斜何(游ぐ如く斜め何)「箭は羽を以って行くも、敵を破るに頗ること無し。七札は穿ち難しも、游ぐ如く斜なり」水滸伝では第十六位の“没羽箭”張清が第七位、なかなかいい位置についていますね。しかし、今回の賛もちょっと疑問が……。またしても想像力を駆使して、無理やり文章の意味をSUIKO108的にこじつけ(?)てみると……、「矢というものは羽があるからこそ飛ぶのだが、張将軍の矢には羽がない。それなのに敵を打ち破るのに失敗することがない。七枚重ねの甲は簡単には穿てないのに、それを貫くことまるで斜めに泳ぐようではないか」最後の「如游斜何」が問題です。「游」には泳ぐ、飛ぶ、遊ぶなどの意味があります。とりあえず泳ぐにして……斜めに泳ぐ? 「何」には疑問の意味がありますが、ここでは合わないかも? もし「何」が「河」(読みも同じ“he”)の間違いなら「河を斜めに横切るように簡単に貫いてしまう」とも読めるかもしれません(河を泳いで横切る時は、真っ直ぐではなく斜めに泳いで渡るものです)。とりあえず細部は保留にしても、張清のあだ名は最初から“没羽箭”、武器もやはり“羽なき矢”──礫だったのでしょう。礫を投げて百発百中、クールに敵を倒していく張清のイメージはずっと一貫していたようですね。
2008年01月05日
昨年12月に訪問した、江西省井岡山の山中には、五つの美しい滝があります。これはその中のひとつ、「仙女潭」。滝の姿が、右手を上げた仙女の姿をしています。大きく広がったスカートと細い腰……九天玄女のような美しい仙女の姿が見えるでしょうか?
2008年01月04日
竜や虎といった勇ましいあだ名が多い好漢の中で、唯一“ねずみ”のあだ名を持っているのが“白日鼠”白勝です。もとは東渓村の遊び人。仕事もせずに賭場に出入りしている男でしたが、村一番のインテリである“智多星”呉用には、なぜか目をかけられていました。“白日鼠”とは、文字通り「白昼の鼠」。昼日中からこそこそと盗人まがいの事をしている、ずうずうしい男──という意味でしょうか。それとも、暗がりに隠れているはずの鼠のくせに、白昼から堂々と大手を振るって歩き回っている怖いもの知らずの男──でしょうか。北斗七星の脇にある小さな星であった白勝は、晁蓋たちとともに生辰綱強奪に加わり、黄泥岡では重要な役割を果たします。そして、梁山泊へ、やがて恋人の阿姜を失い、その忘れ形見と出会い、突然の晁蓋の死を迎えます。梁山泊中百六位という、本当に小さな星であった白勝の人生にも、なんと多くの喜びや悲しみがあることでしょう。ねずみは中国でも穀物を盗んだり、着物を齧ったりする悪役ですが、子だくさんの象徴でもあります。正月三日は「鼠の嫁いり」の日で、ねずみたちが花嫁行列を作って行くという伝承もあるそうです。なお、白勝の宿星である「地耗星」の耗も、やはり「ねずみ」の意味です。
2008年01月03日
みなさん、どんなお正月をお過ごしでしょうか。何か抱負はもたれたでしょうか?SUIKO108newsの今年の抱負は…もちろん『絵巻水滸伝』を一人でも多くの方に読んでもらうことです!夢は大きく、いつか世界の人にも手に取ってもらえるようになれば嬉しいですね。
2008年01月02日
明けましておめでとうございます!皆さんにとって素晴らしい一年になりますように。今年はねずみ年。じつは正子公也もねずみ年、今年は年男です。絵巻にもいい事があるかもしれませんね。どうぞ今年も『絵巻水滸伝』をお楽しみに!!
2008年01月01日
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