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絵巻水滸伝第二部がいよいよ連載開始しました。現在、ウェブサイトでは第二部の第71話「浪子・前篇」の他に、第一部の「序曲」「第一回 王進」「最終回 結集百八星」が公開されています。それ以外の回は、どうぞ書籍をご覧下さい。第二部スタートに際し、第一部をハイライトシーンで振りかえってみましょう!『絵巻水滸伝 第3巻~血戦鴛鴦楼』ハイライト2) その時、視線がふと一人の女の上に留まった。 やや離れた家の軒下に立つ、若い女。 髪には一本の簪もなく、身につけているのは縁飾りもない薄い緑の粗末な着物だ。それなのに、その姿は群衆の中で際立っていた。 濡れたような赤い唇。夜空を切り取ったように艶やかに輝く瞳。 二人の視線が合い、絡まった。 武松は、微かに笑った。 女は、笑みを返さなかった。 ただ、大きく目を見開いて、じっと武松を見つめているだけだった。絵巻水滸伝(第3巻)(第22回 潘金蓮より)
2008年06月30日
絵巻水滸伝第二部がいよいよ連載開始しました。現在、ウェブサイトでは第二部の第71話「浪子・前篇」の他に、第一部の「序曲」「第一回 王進」「最終回 結集百八星」が公開されています。それ以外の回は、どうぞ書籍をご覧下さい。第二部スタートに際し、第一部をハイライトシーンで振りかえってみましょう!『絵巻水滸伝 第3巻~血戦鴛鴦楼』ハイライト1) 武松は吹きつける風を吸い込んだ。肩に、胸に力が溢れる。血まみれの肌は夕日で赤く輝いていた。 拳が唸った。 虎が跳ぶ。「ウオオオォーッッ!!」 黄昏の景陽岡に、二匹の獣の雄叫びが轟き渡った。絵巻水滸伝(第3巻)(第21回 景陽岡より)
2008年06月29日
『絵巻水滸伝』第二部がついに再開いたしました。WEB版の予告編で、第一部を振り返ってみましょう。この予告編はWEB上のみに掲載され、順次、消えていったため、見たことのない方も多いのではないでしょうか。数々の名文に彩られた“幻の予告編”、どうぞお楽しみください。※各回の回数については、単行本化にあたって再編成をしているため、WEB版と実際の回数には違いがあります。(WEB版の第六十九回は、魁星出版絵巻水滸伝(第9巻)収録第六十回に相当します)『絵巻水滸伝・六十九回 凶報』──巨星、墜つ!志なかばにして、梁山泊頭領“托塔天王”晁蓋は死んだ。「天よ地よ、照覧あれ」あの夏の日、七人の仲間と誓った“北斗の党”の、夢は終わった。勝利を目前にしながらも、“怒れる山”に残された林冲、欧鵬たち。襲いかかる、女真の狩人。「晁蓋殿は、死んではいません。よろしいか」危急存亡の秋、“智多星”呉用が下した、悲しき決断。金色の鷹が天に舞い、蒼き狼が地に狂う。主なき梁山泊の、運命や如何に──。
2008年06月28日
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『水滸伝』に最初に登場する百八星は“九紋竜”史進ですが、最初に登場する“好漢”といえば──多くの読者が王進を思い浮かべるのではないでしょうか。王進は、皇帝直属の軍隊である、禁軍の棒術師範を務めていました。この禁軍教頭とは、武官としての地位は低いものの、兵士の中から特に武芸に優れた者が選ばれました。 王進は兵士たちに棒術を教えながら平穏な日々を送っていましたが、ある時、新しく殿帥府太尉となった高キュウとの遺恨により、都を追われ、逃亡者となってしまいます。 執念深い高キュウは王進の首に懸賞金をかけ、王進は宋国を当てどなく逃避行を続けます。そして、その途上に出会ったのが、全身に九匹の竜を刺青した若者──“九紋竜”史進でした。 自己流の鍛練をする史進に、王進は希有の才能を見出します。史進もまた、王進の今までの師匠にはなかったものを感じ取り、月下に師弟の礼を取ります。 その後、王進は史進を最後の弟子と決め、武芸十八般の神髄を伝授することになります。すでに自分の人生には何の希望もないことを悟っていた王進は、若い史進に自分の武芸、そして、あったはずの未来を託したのかもしれません。 やがて史進がすべての武術を修めると、王進は史家に累が及ぶことを恐れ、再び逃亡の日々へ旅立っていきます。 人格、武芸ともに優れた王進の印象は鮮明です。彼がいつ再登場し、どうやって梁山泊入りするのか、楽しみにしていた読者も多いでしょう。 しかし、多くの人々が、好漢たちを梁山泊へ導くために登場し、そして去っていったように、王進もまた何処へか去り、二度と物語に現れることはありません。 絵巻水滸伝(第1巻)
2008年06月27日
絵巻水滸伝第二部がいよいよ連載開始しました。現在、ウェブサイトでは第二部の第71話「浪子・前篇」の他に、第一部の「序曲」「第一回 王進」「最終回 結集百八星」が公開されています。それ以外の回は、どうぞ書籍をご覧下さい。第二部スタートに際し、第一部をハイライトシーンで振りかえってみましょう!『絵巻水滸伝 第2巻~北斗之党』ハイライト(3)「あんたたち、魚はいらない?」 肌も露な若い娘が現れたもので、作業していた人夫たちは手を止めて我がちに集まって来た。「あたい、近くの村の者なんだけど、揚げ魚を売りに来たの。美味しいわよ」「へえ、見せてみなよ」 男たちはにやにやと阿姜を取り囲んだ。絵巻水滸伝(第2巻)(第16回 智取生辰綱より)
2008年06月26日
絵巻水滸伝第二部がいよいよ連載開始しました。現在、ウェブサイトでは第二部の第71話「浪子・前篇」の他に、第一部の「序曲」「第一回 王進」「最終回 結集百八星」が公開されています。それ以外の回は、どうぞ書籍をご覧下さい。第二部スタートに際し、第一部をハイライトシーンで振りかえってみましょう!『絵巻水滸伝 第2巻~北斗之党』ハイライト(2) その時、法堂に場違いな鈴の音が響きわたった。「──この世にも、閻魔はいるぜ」人垣を分け、若い男が現れた。女柄の単の着物を着流して、いなせな髷には一輪の花を挿している。「あっ、兄イ」 白勝が飛び上がって叫んだ。「呂三が死んだ大雨の日に、河で水浴びをしていた間抜けだな」 阮小七は小五に背中を押されて、襟を直しながら法堂の中央へ進み出た。絵巻水滸伝(第2巻)(第15回 北斗之党より)
2008年06月25日
絵巻水滸伝第二部がいよいよ連載開始しました。現在、ウェブサイトでは第二部の第71話「浪子・前篇」の他に、第一部の「序曲」「第一回 王進」「最終回 結集百八星」が公開されています。それ以外の回は、どうぞ書籍をご覧下さい。第二部スタートに際し、第一部をハイライトシーンで振りかえってみましょう!『絵巻水滸伝 第2巻~北斗之党』ハイライト(1) 「ご尊名を、承ろう」 林冲が静かに尋ねた。男の笠に、雪が落ちては溶けていく。 「ならば、聞け。山賊よ」 降りしきる雪の間から、一条の光が射した。 「わが名は──楊志」 その光芒が、男の顔を覆う青痣を鮮やかに浮かび上がらせた。 「──人は“青面獣”と呼ぶ!」 絵巻水滸伝(第2巻)(第11回 梁山泊より)
2008年06月24日
『絵巻水滸伝』第二部がついに再開いたしました。WEB版の予告編で、第一部を振り返ってみましょう。この予告編はWEB上のみに掲載され、順次、消えていったため、見たことのない方も多いのではないでしょうか。数々の名文に彩られた“幻の予告編”、どうぞお楽しみください。※各回の回数については、単行本化にあたって再編成をしているため、WEB版と実際の回数には違いがあります。(WEB版の第六十八回は、魁星出版絵巻水滸伝(第8巻)収録第五十九回に相当します)『絵巻水滸伝・六十八回 天道・後篇』──“托塔天王”晁蓋。人と為り、平生、義に仗り財を吝ず、専ら天下の豪傑とあまねく断金の交をなしければ、その名を四海に高うし、天下に芳し。いまだ妻を娶らず、一毫の私念なく、独り鵬程万里を行く。──“替天行道”。天に替りて、道を行う。野望と壮志と──、暗黒と光明と──。何れが勝ち、何れが敗れるか?知るは唯、天のみ。
2008年06月23日
『絵巻水滸伝』第二部がついに再開いたしました。WEB版の予告編で、第一部を振り返ってみましょう。この予告編はWEB上のみに掲載され、順次、消えていったため、見たことのない方も多いのではないでしょうか。数々の名文に彩られた“幻の予告編”、どうぞお楽しみください。※各回の回数については、単行本化にあたって再編成をしているため、WEB版と実際の回数には違いがあります。(WEB版の第六十七回は、魁星出版絵巻水滸伝(第8巻)収録第五十八回後半に相当します)『絵巻水滸伝・六十七回 天道・中篇』──善か、悪か。阮氏三雄を救った、謎の老僧。暗躍する“白骨猫”。大いなる野望を秘め、曽家の一族が梁山泊軍の前に立ちはだかる。「晁蓋よ……待っていろ」兄が死んだ、あの日の闇に、史文恭は何を見るのか。夜明け前、晁蓋のもとを訪れる“運命の使者”。天の救いか、地獄の誘いか。果して、晁蓋の決断は──。
2008年06月22日
空港の食事空港の食事……米線(米粉で作っためん)にはハムエッグがおかずについています。トマトの載った赤いスープの麺は……なんと「出前一丁」。香港では日本の出前一丁が人気で、オリジナルな味(カレーなど)もいろいろ出ているそうです。今回は短い滞在だったので、香港美食笑紀行はここまで。SUIKO108には20年ぶりの香港でしたが、あいかわらずエネルギーに溢れた街でした。またゆっくり行ってみたいですね。
2008年06月21日
許留山のデザート香港でも有名な甘味店である「許留山」。マンゴーを中心に、苺やスイカなど、いろいろなフルーツのデザートが手軽に楽しめます。日本のファーストフード店のような店内には、中高年男性の姿も。香港では男性も気兼ねなくスイーツを楽しんでいます。左はマンゴーアイスとココナツヌードルのデザート。フローズン苺(右)は甘酸っぱくてお勧めです。
2008年06月20日
SUIKO108、先日、香港へ出張に行って来ました。香港といえば、やりはグルメ。香港で食べたおいしいものを紹介しましょう。まずは宿のあるネイザンロードから一本路地に入った、地元のお店で香港料理。店内は地元民のみ、生粋の地元料理店とのこと。料理は肉も野菜も、あっさりとした味付けで美味しいです。チャーハンは卵白だけを使った、これもあっさりした味。どれもこれも美味しくて大満足なのですが……香港のお店はどこも冷房がものすごく入っていて、ちょっと鳥肌が立ってしまいました。 飲茶香港といえば飲茶ですね。ワゴンが巡るような伝統的なお店にも行きたかったのですが、ちょっと時間がありませんでした。こちらはホテルのレストランで。餃子や春巻き焼売風のものなど、いろいろ楽しめます。お茶はプアール茶で。標準語では「プアール」ですが、広東語では「ポーレイ」と発音します。
2008年06月19日
絵巻水滸伝第二部がいよいよ連載開始しました。現在、ウェブサイトでは第二部の第71話「浪子・前篇」の他に、第一部の「序曲」「第一回 王進」「最終回 結集百八星」が公開されています。それ以外の回は、どうぞ書籍をご覧下さい。第二部スタートに際し、第一部をハイライトシーンで振りかえってみましょう!『絵巻水滸伝 第1巻~伏魔降臨』ハイライト(3)「……気をつけて」 扉に縋り、雪蘭は祈るように呟いた。「早く、お戻りになってね」「案ずるな」 林冲は振り向いて、微かに笑った。 吹き抜けた風が散り遅れた花を蒔き、交わした二人の眼差しに、ほの暗い影を落とした。絵巻水滸伝(第1巻)(第八回 白虎節堂より)
2008年06月18日
絵巻水滸伝第二部がいよいよ連載開始しました。現在、ウェブサイトでは第二部の第71話「浪子・前篇」の他に、第一部の「序曲」「第一回 王進」「最終回 結集百八星」が公開されています。それ以外の回は、どうぞ書籍をご覧下さい。第二部スタートに際し、第一部をハイライトシーンで振りかえってみましょう!『絵巻水滸伝 第1巻~伏魔降臨』ハイライト(2) 空を見上げた魯智深は、滑空する痩せた影を見た。星空を切り抜いたように、影だけが見えた。蓬髪を振り乱し、巨大な黒い翼を翻すもの。手にした刀がきらりと光った。(“飛天夜叉”!!) 仏法に仇なすという、人頭鳥身の空飛ぶ悪鬼だ。五台山で像を見たことがある。“飛天夜叉”は鳥のように急降下してくると、正面から魯智深に襲いかかった。絵巻水滸伝(第1巻)(第六回 瓦罐寺より)
2008年06月17日
絵巻水滸伝第二部がいよいよ連載開始しました。現在、ウェブサイトでは第二部の第71話「浪子・前篇」の他に、第一部の「序曲」「第一回 王進」「最終回 結集百八星」が公開されています。それ以外の回は、どうぞ書籍をご覧下さい。第二部スタートに際し、第一部をハイライトシーンで振りかえってみましょう!『絵巻水滸伝 第1巻~伏魔降臨』ハイライト(1) 突然、男は足を止めた。 一人、二人……十人まで数えたところで、すらりと腰の剣を抜いた。「王進!!」 太陽を遮って、乾いた大地に殺気が走った。「覚悟ッ!!」絵巻水滸伝(第1巻)(第一回 王進より)
2008年06月16日
『絵巻水滸伝』第二部がついに再開いたしました。WEB版の予告編で、第一部を振り返ってみましょう。この予告編はWEB上のみに掲載され、順次、消えていったため、見たことのない方も多いのではないでしょうか。数々の名文に彩られた“幻の予告編”、どうぞお楽しみください。※各回の回数については、単行本化にあたって再編成をしているため、WEB版と実際の回数には違いがあります。(WEB版の第六十六回は、魁星出版絵巻水滸伝(第8巻)収録第五十八回前半に相当します)『絵巻水滸伝・六十六回 天道・前篇』金国からやって来た、女真の一族・曽弄とその五人の息子、人よんで“曽家の五虎”。のちに清王朝を建国し、中国を支配することになるこの民族は、知勇兼ね備え、恐れを知らない。牙を剥く女真の虎狼たち。そして仇敵・晁蓋を求めて、ひとり戦場を彷徨う史文恭。野望と恩讐が、限りない無間地獄をこの地上に呼び下ろす──。
2008年06月15日
お待たせしました!『絵巻水滸伝』第二部が、満を持して、ついに再開いたしました。まずは開幕の「招安篇」。梁山泊に運命の百八星が集結して数年──第二部では、水滸伝の結末までが描かれる予定です。どうぞ今後の更新をお楽しみに!(毎月15日前後に更新予定)★絵巻水滸伝・第二部 第71話 浪子・前篇 キノトロープ「絵巻水滸伝」HP
2008年06月14日
雲呑面香港の代表的な庶民の昼食といえば、この「雲呑面」(ワンタンメン)でしょう。あっさりとした澄んだスープの中に、新鮮な海老入りワンタンと、細くて硬めの縮れ麺がたっぷり入っています。(中国語で「面」とは麺を含む小麦粉食品のことをいいます)デザートはこちらもポピュラーな「紅豆沙豆腐花」(あずきをかけた柔らかい豆腐デザート)。ただ残念ながら写真を取り忘れてしまいました。
2008年06月13日
夜店香港にはたくさんの夜店街があります。女人街や男人街といって観光客のたくさんいる大規模なものから、地元のカップルがのんびりデートしているような小さな通りまで。夜遅くまで大勢の人で賑わっています。この日の気温は31度(日本は18度)。夜になってもまだまだ暑いなか、人々が夜店でビールを楽しんでいます。こちらはおつまみの茹で海老。やはり香港は海鮮が豊富です。
2008年06月12日
香港料理SUIKO108、先日、香港へ出張に行って来ました。香港といえば、やりはグルメ。香港で食べたおいしいものを紹介しましょう。まずは宿のあるネイザンロードから一本路地に入った、地元のお店で香港料理。店内は地元民のみ、生粋の地元料理店とのこと。料理は肉も野菜も、あっさりとした味付けで美味しいです。チャーハンは卵白だけを使った、これもあっさりした味。どれもこれも美味しくて大満足なのですが……香港のお店はどこも冷房がものすごく入っていて、ちょっと鳥肌が立ってしまいました。
2008年06月11日
お待たせしています『絵巻水滸伝』第二部の再開に向け、WEB版の予告編で第一部を振り返ってみましょう。この予告編はWEB上のみに掲載され、順次、消えていったため、見たことのない方も多いのではないでしょうか。数々の名文に彩られた“幻の予告編”、どうぞお楽しみください。※各回の回数については、単行本化にあたって再編成をしているため、WEB版と実際の回数には違いがあります。(WEB版の第六十五回は、魁星出版絵巻水滸伝(第8巻)収録第五十七回後半に相当します)『絵巻水滸伝・六十五回 玉麒麟・後篇』盧俊義、受難──“智多星”呉用の計略にはまり、ついに梁山泊の虜となった河北の“玉麒麟”。呉用が一策、さて、その“まこと”とは。そして遙か凌州の地で激突する、曽頭市と“托塔天王”晁蓋率いる梁山泊軍。「兄上、あいつが見えるか」亡き兄の亡霊に憑かれ、復讐に生きる男──史文恭。月のない夜、冥界に魅入られた男が、“必殺晁蓋”を誓う。
2008年06月10日
お待たせしています『絵巻水滸伝』第二部の再開に向け、WEB版の予告編で第一部を振り返ってみましょう。この予告編はWEB上のみに掲載され、順次、消えていったため、見たことのない方も多いのではないでしょうか。数々の名文に彩られた“幻の予告編”、どうぞお楽しみください。※各回の回数については、単行本化にあたって再編成をしているため、WEB版と実際の回数には違いがあります。(WEB版の第六十五回は、魁星出版絵巻水滸伝(第8巻)収録第五十七回前半に相当します)『絵巻水滸伝・六十五回 玉麒麟・前篇』“河北の三絶”、此処に在り。剣難を求めて、敢えて死地へと旅立つ“玉麒麟”盧俊義。天機を知るもの──それは“天機の星”、“智多星”呉用が語る盧員外の女難とは。「此の者、身の丈は六尺以上にして面の色は雪よりも白く、一身に五色の刺青、白錦に花を添えるが如し。聡明怜悧にして吹彈歌舞に達し、諸国の郷談を暁し、よく弓を射、百たび放って百たび中る。」姓は燕、名は青。渾名を“浪子”。蒼天をゆく燕、いまだ大海を知らず。
2008年06月09日
お待たせしています『絵巻水滸伝』第二部の再開に向け、WEB版の予告編で第一部を振り返ってみましょう。この予告編はWEB上のみに掲載され、順次、消えていったため、見たことのない方も多いのではないでしょうか。数々の名文に彩られた“幻の予告編”、どうぞお楽しみください。※各回の回数については、単行本化にあたって再編成をしているため、WEB版と実際の回数には違いがあります。(WEB版の第六十四回は、魁星出版絵巻水滸伝(第8巻)収録第五十六回に相当します)『絵巻水滸伝・六十四回 算命』山が、動く。──“托塔天王”晁蓋、曽頭市へ向け出陣す。そして、刺客の毒に倒れた宋江を救うべく、“紫の髯”の男を探して、“浪裏白跳”張順が旅立つ。一方、“智多星”呉用は、一人の男に会うため、李逵を伴い北京へ。“河北の三絶”、人よんで“玉麒麟”盧俊義。「身躯九尺、銀の如し。威風きびしくして、相貌けだかし。富貴の門に長じ、盧員外、當世名誉の英雄なり」その莫大な財を背景に、権力と名声を自在に操る河北の豪商。しかし彼には、“北の御方”と呼ばれる、もう一つの顔があった──。やがて後、梁山泊の命運を握ることになるこの男、その天機とは。
2008年06月08日
北宋時代、梁山泊に集まった好漢たちの物語は、はじめから今の「水滸伝」の形をとっていたわけではありません。『宋江三十六人賛』は、『水滸伝』の誕生に先駆けて、南宋時代(1127~1279)に書かれた宋江ら三十六人の仲間を讃える文章です。もともとは画がついた“画賛”でしたが、画は散逸して、今では文章だけが残っています。古文なので訳すのは大変に難しいのですが、一人ずつ紹介していきましょう。南宋時代の梁山泊にはどんなメンバーがいたのか、そして、彼らはどのような人物としてイメージされていたのでしょう。※訳文はあくまで素人の推測・想像です。多少とも合っているのかどうか、まったく分かりません。識者のご教示をお待ちしています!混江竜李俊; 乗竜混江(乗竜し混江) 射之即済(之れを射て即ち済む) 武皇雄争(武皇は雄争し) 自惜神臂(自ら惜しむ神臂)「竜に乗り江を混ぜ、之れを射れば即ち済(すく)う、武皇は雄を争い、自ら神臂を惜しむ」水滸伝では第二十六位の水軍総帥“混江竜”李俊が早くも登場です。あだ名は“混江竜”で同じですが……ちょっと解釈しにくい文章です。「神臂」といえば弓の名手、「武皇」は地上の権力者たちのような意味ですが……。とりあえず、文章の意味をSUIKO108的に超解釈(?)してみると、「“混江竜”李俊は、その渾名の通り、“竜に乗って江をかき回す”ごとく天下に横行する無頼漢だ、この男を射殺す者があれば天下の民は大いに救われるだろう。しかし、現世の権力者も豪傑も、わが身に災いが降りかかることを恐れ、わざわざ“混江竜”李俊と事を構えようなどとはしない」……どうでしょう。こう解釈すると、李俊は誰にも手出しできないとんでもない男だったようですね。
2008年06月07日
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赤壁で大敗を喫した曹操だが、漢中を平定し「魏王」となる。一方劉備は蜀漢の王に、孫権は呉の皇帝となり、孔明の「天下三分の計」が実現。だが、曹操亡き後、再び混乱が…。壮大な叙事詩が終に完結!益州を領有し、劉備は孔明の“天下三分の計”を実現。いよいよ魏・呉・蜀の三国鼎立の時代を迎えた。だが、蜀随一の勇将・関羽が呉の呂蒙に討たれ、張飛は部下に殺され、さらに劉備も白帝城に散った。幾多の英傑たちが志なかばに斃れる中、乱世の英雄・曹操も病死した…。劉備に蜀の後事を託された孔明は、曹操の遺した魏を取るべく北へ侵攻。運命の地・五丈原に立った。(本書解説より引用しました)2000年4月に集英社より発売された文庫、三好徹著『興亡三国志』第5巻の表紙です。絵柄は「諸葛亮」。興亡三国志(5) 百花三国志
2008年06月06日
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袁紹を破り河北を平定した曹操は、次の標的を江東の孫権に定めた。孔明のはからいで孫権と劉備は連合軍を結成、武将・周瑜を総大将として、長江に曹操の大軍を迎え撃つ。河北を平定し、荊州をも制した曹操は、勢いに乗じて怒濤の南進を続ける。目指すは長江下流域江東。その覇者孫権に対し曹操は降伏を迫った。だが天才軍師孔明の計らいで孫権・劉備連合軍が結成され徹底抗戦の構えとなった。長江狭しと押し寄せる曹軍の大船団! 水上戦を得意とする孫権軍の大都督周瑜は、必勝の策を胸に秘め、赤壁の江上にて乾坤一擲の決戦に挑む。(本書解説より引用しました)2000年3月に集英社より発売された文庫、三好徹著『興亡三国志』第4巻の表紙です。絵柄は「孫権」。このイラストの全図は、後の画集『百花三国志』(魁星出版)に収録されています。興亡三国志(4) 百花三国志
2008年06月05日
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曹操暗殺計画に加担した劉備を討つべく、曹操は徐州を攻略、関羽をも降伏させる。そして曹操は河北の雄、袁紹と雌雄を決する軍を起こす。一方、劉備は天才軍師・孔明を迎える。“曹操暗殺計画”に加担した劉備を討つため、曹操は徐州を攻略。関羽は降伏するが、劉備の無事を知ると曹操の下を去った。中原への進出を目論む江東の小覇王・孫策の病死により後顧の憂いがなくなった曹操は、河北の雄・袁紹と雌雄を決するべく出陣。決戦の地、官渡へ向かう! 一方、新野に雌伏する劉備は、稀代の天才軍師・孔明を幕下に迎え、勇躍の時を待つ…。(本書解説より引用しました)2000年2月に集英社より発売された文庫、三好徹著『興亡三国志』第3巻の表紙です。絵柄は「関羽」。このイラストの全図は、後の画集『百花三国志』(魁星出版)に収録されています。興亡三国志(3) 百花三国志
2008年06月04日
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権力を握る曹操に対して、その打倒を旗印に英雄たちが集まった。曹操は、自分と劉備が当代の英雄だと言うが…。献帝を擁する曹操は、他の群雄から一歩抜きんでた。暴君董卓が誅殺され、長安を脱出して洛陽に還幸した献帝を迎えたのは、十万の精兵を率いる曹操だった。ここで曹操は他の群雄から一歩抜きん出た。帝を擁し、為政者として絶大な権力を握ったのだ。愈々天下を狙い中原の制覇を目ざす秋が来た。しかし、もう一人の英雄劉備が、雄飛の時を待っていた。終生の宿敵となる両雄の戦いは、いま静かに始まろうとしている。(本書解説より引用しました)2000年1月に集英社より発売された文庫、三好徹著『興亡三国志』第2巻の表紙です。絵柄は「劉備」。このイラストの全図は、後の画集『百花三国志』(魁星出版)に収録されています。興亡三国志(2) 百花三国志
2008年06月03日
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人々に愛されてきた「三国志」。その中で梟雄とされる曹操は、人の才能を愛し、書物を愛し、詩才に長けた人物でもあった。曹操を中心に、今までにない面白さで描く中国乱世物語!後漢末、霊帝の時代。宦官達は帝を恣に操り、天下は麻の如く乱れていた。疲弊した民衆の一部は黄巾賊となって全国に蜂起。大軍を率い首都洛陽に入った董卓が軍政の覇権を握ると、忽ち暴政の嵐が吹く。「乱世がくるぞ」若き曹操は身ぶるいしながら思った。この“乱世の英雄”曹操を中心に群雄たちが繰り広げる壮大な歴史ロマン「三好三国志」。全五巻、刊行開始。(本書解説より引用しました)2000年1月に集英社より発売された文庫、三好徹著『興亡三国志』第1巻の表紙です。絵柄は「曹操」。このイラストの全図は、後の画集『百花三国志』(魁星出版)に収録されています。興亡三国志(1) 百花三国志
2008年06月02日
お待たせしています『絵巻水滸伝』第二部の再開に向け、WEB版の予告編で第一部を振り返ってみましょう。この予告編はWEB上のみに掲載され、順次、消えていったため、見たことのない方も多いのではないでしょうか。数々の名文に彩られた“幻の予告編”、どうぞお楽しみください。※各回の回数については、単行本化にあたって再編成をしているため、WEB版と実際の回数には違いがあります。(WEB版の第六十三回は、魁星出版絵巻水滸伝(第8巻)収録第五十五回後半に相当します)『絵巻水滸伝・六十三回 刺客・後篇』“魔王”の眷属を襲った、五つの影。残された“撲天チョウ”李応の飛刀──。そして、梁山泊に忍び寄る、姿なき殺人者。敵か味方か、盲剣客・上官覚、人よんで“黒天鷹”、そして“熊爪”韓伯竜。──人智人力に限りあり。天の作用は、いかに“智多星”の叡恵をもってしても、抗うすべはない。晁蓋に、宋江に、見えない刺客の魔の手が迫る。果して、彼らの命運や、如何に──。
2008年06月01日
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