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2020年09月04日

天才ピアニスト藤田真央　in 千葉

カテゴリ： Classical Music

2020年9月4日(金）19時開演
習志野文化ホール（津田沼）

モーツァルト：ピアノソナタ第7番ハ長調 K.309

チャイコフスキー：ロマンスヘ短調op.5
チャイコフスキー：ドゥムカハ短調 ̶ロシアの農村風景̶ op.59

アルカン：「短調による12の練習曲作品39」から第12番「イソップの饗宴」

ショパン：幻想曲へ短調 op.49
ショパン：ポロネーズ第7番変イ長調「幻想ポロネーズ」op.61

ラヴェル：ラ・ヴァルス

＊＊＊

藤田真央さんを聴きに、津田沼まで行って来ました。
彼のリサイタルは初参戦。
もう驚きの連続
まさに真央ワールド！
まいりました。
完璧なタッチ
彼だけが作り出せる夢のピアノ音楽。
ソフトで正確な繊細さ。
真央流の弾き方

これまさに真央独自のもの

ラヴェルの申し子
ショパンの抒情性
チャイコで超絶技巧
モーツァルトはオール・ピアノ！

＊＊＊
モーツァルト：ピアノソナタ第7番ハ長調 K.309

最初のモーツァルト
ピアノで弾いてる
ほぼピアノ（弱音）
空調の音の方が大きく感じるぐらいだ。
ピアノはスタインウェイなのだろうか？
なんと愛らしいMozart
生（アンプラグド）で聴いて初めてわかった。彼の最大の特徴であるタッチの美しさはこの弱音へのこだわりとペダル操作から生まれるのか。
先日のコンクールで他の爆音演奏者を聴いているだけにものすごいショックが私を襲う。

チャイコフスキー：ロマンスヘ短調op.5
チャイコフスキー：ドゥムカハ短調 ̶ロシアの農村風景̶ op.59

次のチャイコの2曲は続けて弾いた。
2曲続けて弾くというのは彼の独自の考えに基づく試みなのか。
超絶技巧が早くも炸裂し度肝を抜く。
プログラムに本人の言葉で「最後の音まで聴いてね」と書いてあるのにやっぱりフライング拍手が。w

アルカン：「短調による12の練習曲作品39」から第12番「イソップの饗宴」

そしてアルカン
本人の予告どおり、超絶技巧なのにその上を行く遊び、ユーモラス！
舌を巻く。

休憩

ショパン：幻想曲へ短調 op.49
ショパン：ポロネーズ第7番変イ長調「幻想ポロネーズ」op.61

いよいよ後半
ショパンが聴けるとワクドキだった。
ショパンも予想通り二曲続けて演奏。
ショパンも最初ピアノで入る。
彼の抒情性が溢れ出し、独創的な美しさのショパン！
どんな速いパッセージでもミスタッチは一つもない。
彼の演奏は聴こえないぐらいの超弱音から最強音までのメリハリがあるからまるで違う曲に聴こえる。ド演歌的なヴィブラート（！）へのこだわり。

ラヴェル：亡き王女のためのパヴァーヌト長調
ラヴェル：ラ・ヴァルス

ラヴェルも二曲続けて演奏。
なんという浪漫なパヴァーヌ
美しすぎる。
そして注目の超絶技巧曲、ヴァルス
すごい　美しい　メリハリすごい
ラヴェルの申し子だった！
やはりまるで違う曲に聴こえる。

Encore:
１
CHOPIN Waltz Op.64 n.2
2
リストの「愛の夢　第3番」
3
アザラシヴィリ「無言歌」
Vazha AZARASHVILI Song without Words

鳴りやまぬ拍手にアンコール3曲を演奏。
また弱音に戻る、有名曲2曲
アンコール3曲目のアザラシヴィリにはもううっとり！

終了
＊＊＊

「ピアノがこんな音するなんて思ってもみなかった！」
「まだいつまでも聴いていたい。」
家路を急ぐ人々は口々に呟いていた。
若干21 歳。天才ピアニストの降臨です。
聴けて幸せ
全ての音が幸せが詰まってこぼれ落ちる宝石のようだった。

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