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楽しいフランス・バロックでした。地域の音楽祭はこういったレアもの狙い目ですね、音楽関係者だけでなく地域の愛好家も見に来るから盛り上がります。指揮者、寺神戸氏の企画はいいです。バロックへの情熱も感じました。プラテは、蛙の妖精(女王)というから、カウンターテノールかと思ったら、普通のテノールなんです!ジュピタル(ゼウス)の偽プロポーズを信じる、見た目はイマイチという設定だから、男が演じたほうがいいんでしょうね。でも、プライド高いけど純情という役回りも表現しなきゃならない難役と思います。この主役をいかにうまく演じるかで決まる演目だと実感。タイトルロールのマティアス・ヴィダルよかったです。 ベツァベ・アースはバロック的な硬質な声でよかった。バリトンのフルヴィオ・ベッティーニは美声が響いて、もっと歌ってほしかった。ジュノン(ヘラ)の小野さんは少ない出番だけど、役柄表現うまい!モミュスの小笠原さんは、狂言回しの役だからこそ、演技も歌も重要ですね。印象残ったしよかったです。2幕、2階席で歌ったジュピテルが舞台の雲になっての登場に間に合わなくて、代わりに雲パネルもって登場して、あとで交代して舞台袖捌けていくのは、小劇団風ノリだった[m:50] やっぱ舞台は楽しくなきゃね。アンコールで合唱繰り返し、盛り上がりました。 セミ・ステージ形式/フランス語上演/日本語字幕付 指揮 寺神戸 亮管弦楽・合唱 レ・ボレアード(オリジナル楽器使用) プラテ マティアス・ヴィダルフォリー/アムール ベツァベ・アースジュピテル/サテュロス フルヴィオ・ベッティーニジュノン 小野 和歌子シテロン 与那城 敬メルキュール 安冨 泰一郎クラリーヌ 鈴木 美紀子モミュス 小笠原 美敬タリー 高橋 美千子テスピス 石川 洋人 2014(平成26)年11月9日 北とぴあさくらホール
2014年11月09日
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ひさびさに聞くラ・ボエームはそうそうたるメンバー。2幕のカルチェ・ラタン、ムゼットのワルツから終盤まで、こんなに楽しく引き込まれたのもひさびさです。そして3幕からはバルバラ・フリットリが本領発揮の、高潔で純粋なミミが圧巻でした。 なんといってもバルバラ・フリットリのミミの見事さ。藤原歌劇団80周年とBunkamura25周年コラボ企画だそうですが、プロジェクトものは過去にドタキャン喰らって猜疑心の固まりになってしまい、フリットりは大丈夫そうと思えるまでギリギリチケットためらってました。そんなわたくしの小心さ(笑)を吹き飛ばす、ミミの豊かな心に圧倒されました!ソットヴォーチェが心地よく響きます。(あのオーチャードホールで弱音しっかり響かせるのもすごい!)ミミのやさしさに感情持っていかれてました。 もう一人フィリアノーティは、ロドルフォではこれでいいのでしょうね。ハイCはかなりきつそうでした。堀内氏も森口氏も久保田氏も一枚看板の方々、なんという贅沢な配役!みなさん演技も歌も一つ一つがたまらない。堀内氏はムゼッタへの葛藤がイイですね~そして小川さんは、ムゼッタがいるからこそ引き締まるのだということを見せて聞かせてくれました。演出はハデではないけど、カルチェ・ラタンなどは紙吹雪でもりあげたり、わたしは落ち着いてよかったと思います。指揮も、プッチーニは流れを止めずに心地よくという鉄則をくずさず的確に進めていたと感じます。本当にひさびさの充実した時間でした。 指揮:沼尻竜典演出:岩田達宗 ミミ:バルバラ・フリットリ ロドルフォ:ジュゼッペ・フィリアノーティムゼッタ:小川里美マルチェッロ:堀内康雄ショナール:森口賢二コッリーネ:久保田真澄ベノア:折江忠道 アルチンドロ:柿沼伸美 パルピニョール:岡坂弘毅 藤原歌劇団合唱部、多摩ファミリーシンガーズ東京フィルハーモニー交響楽団 2014(平成26)年11月1日 Bunkamuraオーチャードホール
2014年11月01日
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