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前回見たときと同じ演出、その時は巨大人形とかワケわからないと感じましたが、今回はドン・ジョバンニの過去の総括をイメージしているということかなぁ、と頭を整理して見ることができました。歌手は女性がよかった。カルメラ・レミージョは安定と貫禄満載。もう次世代ディーヴァですね。アガ・ミコライもドンナ・エルヴィーラのやりきれない想いがヒシヒシ伝わってきます。テクニックも決めてくれます。鷲尾さんは、明るい声がツェルリーナらしくてよかった。可愛いが計算も感じる、私にとっては、たいへん好感持てるツェルリーナでした。 男性、妻屋さんの威厳ある騎士長、町さんの気弱そうなマゼットはむちゃくちゃよかったが・・・メイン二人はわたしは少し不満。まずアドリアン・エレートもマルコ・ヴィンコも、美声だか、声の迫力でレミージョやミコライに負けてしまっているように感じました。ドン・ジョバンニもレポレッロも、ドン・オッターヴィオ同様の優男(やさおとこ)程度の感じ。わたしは、特にドン・ジョバンニにはもっと憎々しいほどのエロスの塊のようなものを期待するので、ちょっと残念です。レポレッロもイケメンだけど、主人に対抗するほどのエロスは感じない。もともと、降板したロレンツォ・レガッツオのレポレッロ目的で買ったので・・・レガッツオだったらもっとレポレッロのイメージも、ドン・ジョバンニとの関係も変わっていたでしょうか。指揮は、一言で言うと無難。1幕ラスト、仮面の3人(ドン・オッターヴィオ、ドンナ・アンナ、ドンナ・エルヴィーラ)登場しメヌエットが始まる辺りからは、テンポよくたたみかけて欲しいのですが、ちょっと遅い。個人の趣味なのでしょうが、わたしは全体的にちょっと刺激不足でした。ドン・ジョバンニは、歌手はそれぞれいいのに、観賞後によかったぁというのになかなか出会えません。このあたりがモーツァルトの難しさでしょうか。 指揮 ラルフ・ヴァイケルト演出 グリシャ・アサガロフドン・ジョバンニ アドリアン・エレート騎士長 妻屋秀和レポレッロ マルコ・ヴィンコドンナ・アンナ カルメラ・レミージョドン・オッターヴィオ パオロ・ファナーレドンナ・エルヴィーラ アガ・ミコライマゼット 町 秀和ツェルリーナ 鷲尾麻衣新国立劇場合唱団東京フィルハーモニー交響楽団2014(平成26)年10月19日新国立劇場オペラパレスにて
2014年10月19日
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ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンでもお馴染みのベレゾフスキーによる、ロシア・ビアノ曲のコンサートです。前半のラフマニノフ・ソナタは、いかにもロシアらしい内陸の力強さでありながら、ラフマニノフの繊細さ優雅さも感じさせてくれます。後半は超絶技巧派の本領発揮。メトネル、バラキレフという、日本ではマイナーな作曲家のピアノ曲に全員が引き込まれてしまったのは、すごいです。今回は、舞台後ろのP席で、しかも鍵盤と弾いている動きがすべて見下ろせる、個人的にベストポジション。メトネルの祝祭の踊りのときも、鍵盤を端から端まで動き回りながら、美しい音色が奏でられることに驚愕していたのに・・・バラキレフのイスラメイはもうスゴすぎです。スピード、テクニック、それでいて単に正確に弾くだけでなく、音色と強弱の絶妙な奏でにもう大興奮でした。会場は約半分弱の入りでしょうか、でもおそらくラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンで聞いたファンが多いのでしょうね、ブラヴォの掛け声と、大きな拍手が長く続き、アンコールはチャイコフスキーで3曲弾いてくれました。充実のコンサートでした! ラフマニノフ: ピアノ・ソナタ第1番 ニ短調 op.28 第1楽章 アレグロ・モデラート 第2楽章 レント 第3楽章 アレグロ・モルト<休憩>メトネル: 忘れられたメロディ op.38から 川の歌 op.38-4 祝祭の踊り op.38-3バラキレフ: スケルツォ第2番 変ロ短調バラキレフ: マズルカ第2番 嬰ハ短調 マズルカ第4番 変ト長調 マズルカ第5番 ニ長調バラキレフ: イスラメイ(東洋風幻想) アンコールチャイコフスキー:四季より 8 収穫 9 狩 10 秋の歌2014(平成26)年10月11日 (土) 19:00 開演 東京オペラシティ コンサートホール
2014年10月11日
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