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2010年02月13日

大人の女性もお子様も楽しめる☆ひな祭りレシピ

食学を通して美容と健康を普及する国際食学協会から、ひな祭りに向けたオリジナルレシピを発表いたします。3月3日はひな祭り、女の子のすこやかな成長を祈る節句です。でも、女の子はいくつになっても女の子。いくつになっても節句のお祝いをしたいものですね。大人も子供もみんなで楽しく、見てウレシイ食べてオイシイ料理です。

■３色押し寿司

この押し寿司は今回のレシピの中で、最もひな祭りらしいイメージで作った、３色ひし形寿司です。玄米よりも白く見える発芽玄米を使用したことで、3色を鮮やかに見せることができ、玄米より消化吸収が良いのでカリウム・カルシウム・マグネシウムなどのミネラルがお子様でも摂取しやすくなっています。ピンク色を出すために桜でんぶを使用しています。桜でんぶは製造過程で余分な脂質や塩分が落とされる利点はありますが、人工着色料を始めとした食品添加物を使用していることが多いです。原材料表示を確認し、食品添加物を使用していないものを選ぶようにしましょう。使用されている着色料としては、天然紅麹色素がベターです。
冬から春にかけて旬になる春菊は、その香りが苦手な方も多いですが、実はほうれん草よりもアクが少なく、食べやすい野菜です。β-カロチン、ビタミンA・B・C、カルシウム、カリウム、食物繊維などが多く含まれています。β-カロチンは活性酸素を除去し、細胞のガン化や促進を抑制するといわれています。また、皮膚粘膜を健康に保つ働きがあるともいわれています。ビタミンAは美肌効果、ビタミンCは風邪予防・疲労回復、カルシウムは骨粗鬆症、カリウムは高血圧の予防などに効果があるとされています。ちなみに、春菊の独特の香りは、αビネン・ベンツアルデヒドという成分で、自律神経に作用して消化吸収を促し、胃腸の働きを良くする効果があります。内臓の機能低下で起こる肌荒れにも効果があり、ビタミン・ミネラルの効果と合わせて美肌効果が期待できます。
ごはんの形をひし形にすることで、よりひな祭りらしく、見た目にも美しく仕上げています。ごはんをきちんと詰めることで、3色がはっきりと分かれる上、型から外しやすくなります。少しだけ、手をかけて楽しみましょう。

＜材料（1合分）＞
発芽玄米 1合／春菊 50g／塩適宜／桜でんぶ大4／かに缶半分／卵適宜／油適宜
（合わせ酢）
米酢大3／甜菜糖大1／塩小1
＜作り方＞
1.発芽玄米をとぎ、酒と塩を入れて分量の水に2時間以上浸してから炊く。
2.春菊を、少しの塩を入れたお湯でサッとゆで、水にとって冷まし、水気を絞って細かく刻む。
3.卵を溶きほぐし、熱して油をひいたフライパンで薄く焼く。細く切り、錦糸卵を作る。
4.合わせ酢の材料を混ぜ、炊きたての1のごはんに加え、切るように混ぜたら3等分にする。
5.そのうち2つに、桜でんぶと春菊をそれぞれ混ぜる。
6.ごはんを、型に下から緑・白(玄米)・ピンクの順に詰めて型から外し、かに缶をほぐしながらのせ、4の卵を飾る。
※食べやすいように、小さいひし形にカットしても良い。

■潮汁（写真右手前）

春は肝臓の働きが活発になる季節です。肝臓の働きを助けるタウリンが豊富に含まれる旬のはまぐりを美味しくいただきましょう。はまぐりをふっくら仕上げるためのコツは、口が開いたら一度取り出すことです。長時間煮てしまうと身が硬くなってしまいます。また、はまぐりにはビタミンB1を分解してしまう酵素があるため、熱を加えていただくこともポイントのひとつです。

＜材料（2人分）＞
はまぐり 8個／水 1カップ／酒大1/2／昆布だし汁 1カップ／塩小1/2／しょうゆ適宜／麩適宜

＜作り方＞
1.はまぐりを流水で洗い、真水に浸しておく。
2.鍋に、はまぐり・水・酒を入れて強火にかけ、沸騰直前にアクを丁寧に取る。
3.はまぐりの口が開いたら、いったん鍋から取り出す。
4.はまぐりを取り出した鍋にだし汁を加え、味を見ながら塩・しょうゆで調味し、火を止める。
5.お椀にはまぐりを入れ、5の吸い汁を注ぐ。麩を適量浮かべる。(今回は松竹梅のお麩を使用)