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都内を中心に18の生花店を展開する第一園芸では、個人需要の6割強を鉢植えが占めている。今年の母の日ギフトカタログのトップには名産地・福島県矢祭町のカーネーションの鉢植え(5400円~1万800円)が色鮮やかに並ぶ。
東京都千代田区の帝国ホテルプラザ店でも、白い花びら(ガク)に赤い縁取りのアジサイ、八重咲きのクレマチスなどゴージャスな花鉢が目をひき、ギフト需要をつかんでいた。「これらは日本原産で育てやすいうえ、品種改良でさらに扱いやすく色やボリュームも豊かになった。花鉢には、日本の花生産の技術力が詰まっています」と第一園芸新商品開発課の香取邦枝課長。
切り花の命は1~2週間だが、鉢植えなら蕾(つぼみ)が次々に咲き、1カ月以上楽しめるものが多い。春から秋まで繰り返し咲くミニつるバラの売れ行きは5年前の倍。匂いを高めた花鉢ならではの「香りのギフト」も好調という。
一方、渋谷区のNHK放送センター裏手にある「ネオグリーン」は珍しい鉢植えの専門店。
約150種の植物は全て陶器鉢とセットになっており、観葉植物とともに盆栽が並ぶ。両手のひらに載るサイズが2、3千円くらいからある。コケ蒸した器から初夏にマテバシイが発芽する姿が観察できるドングリポット(1080円)は、昨シーズン1200個が早々に完売し、今季は2千個を用意した。小さな自然がけなげだ。「都市生活者ほど自然に触れたい気持ちは強い。生活に鉢植えを取り入れることで、四季を味わう心、想像力を使って枝ぶりや空間の『間』を鑑賞する、優れた日本人の感性が養われる」と社長の白田仁さん(52)。
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