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私はミラノからヴェネツィアに入った。ミラノ中央駅から列車でヴェローナ,パドヴァという小さな,でもそれぞれ知られている町を過ぎると,やがて右手に海が見えてくる。といってもこれは大きな潟である。そして列車は潟の中につくられた陸橋を南東に直進する。列車の進行方向右手は車のための道路で,観光バスや荷物を運ぶトラックが行き交っている。列車は終着駅,サンタ・ルチア駅に到着。航空機で直接行くという人もいる。この場合はマルコ・ポーロ空港に到着する。ここからヴェネツィアに向かうバスが30分に1本は出ている。このバスに乗るとほどほどの時間,おうよそ道路の混みようにもよるが30分程度でサンタ・ルチア駅のすぐ隣のローマ広場に到着するのだ。この場合も陸橋を列車と平行して走る。要するに,列車でも飛行機でも車でも,いずれもヴェネツィアの西の端に到着するのだ。ここが現代のヴェネツィアの実質的な入口と言えよう。しかし,かつてはこんな陸橋はなかった。だから人々はイタリア本土側か,あるいは潟の外側に拡がるアドリア海から船で潟に入り,そして写真にある場所,今ではヴェネツィアではヴァポレットと呼ばれる,陸であれば市バスに相当する小型の船のバス停,サン・ザッカリアで船を降りるのが常であった。だからこの写真が本来のヴェネツィアの玄関口なのである。車も自転車もバイクも一台もないヴェネツィア。太い運河,細い運河が縦横に,複雑に走り,どの運河にも大小の橋がかかり。これがヴェネツィアなのである。だから移動するには船に乗るか,歩くかの二通りしかないのである。橋はすべて船が通れるように太鼓橋になっている。上って降りて・・・やれやれなのだが,これがなんとも楽しい。私が泊まったホテルはこのまさにヴェネツィアの入口に近いところにあったので,サンタ・ルチア駅からヴァポレット(船)で大運河(カナル・グランデ)を下り,この本来のヴェネツィアの入口近くにあるバス停ならぬ船乗り場サン・ザッカリアでまだ軽いトランクを引っ張って足を地につけたのであった。かつての海洋国ヴェネツィアの指導者も共和国の国民も,商売で海外から戻るとき,戦争を終えて祖国に戻るとき,この姿を眼にしたのである。そのかつての時代から殆ど変わっていないのがこの写真の様子。鐘楼が見える。その右側にはドッカーレ宮殿が。そしてその奥にはサン・マルコ寺院が。手前には二本の円柱が見え,その上には・・・誰もがここから船で出発し,そして戻ってきたのである。私はヴェネツィアに敬意を表して本来の玄関からヴェネツィアに上陸したのである。(続く)追記:ヴェネツィアに行くなら是非船で対岸の島,あるいは外洋に面するリド(ヴェネツィア映画祭のある島)に行って,ここからまたヴァポレットで戻ってくることをお勧めしますね。そうすると遠くから海の上に浮かぶヴェネツィアが見え,しだいにこの玄関口が大きく見えてくる。陸橋がない時代誰もが眼にしたヴェネツィア。これが本当のヴェネツィアの玄関の姿だからです。
Aug 31, 2010
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これから食事作りなので,説明は後ほど。写真のみご覧あれ。
Aug 25, 2010
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やっと日本に帰国した。帰国して最初に思ったことは,蒸し暑い。湿度が高すぎる。なんでだ? である。海に囲まれたちっぽけな町,ヴェネツィアでさえも蒸し暑いという感じはない。さすがに直射日光に当たれば暑いなとは思うが,木陰に入るとすっと涼しくなるのだ。ところが成田に帰ってくるや,これにはマイッタ。暑いだけならなんとかなるが,蒸し暑いのは困る。汗が肌から飛んでいかないのでいつもベタベタ感がある。今日はまたまた3年ぶりに37℃を越えたともいう。そして蒸し暑いので今夜は寝られないかもしれない。時差のためのボケもまだまだ解消しそうもない。なにしろ時差は7時間(夏時間)あるので,今は午後7時だが,あちらではちょうど正午というところだ。さて昼飯はどこで,何をたべようかななどと考え始めるころだ。ワインがいいかな,それともビールにするかな。こんなことを考えるのも海外でも楽しみの一つになる。日本でならこんなわけにはいくまい。居酒屋かビアホールに足を運ぶという手もあるが,こんな暑さでは行き帰りがやはりつらい。もちろん香港など湿度100%というのも経験したことはある。夜の夜中でも息ができないほど湿度が高い。だからエアコンの効いている部屋の窓はいつでも水滴がたらたらと垂れている。ここではエアコンがなければ生活できないだろう。インドでは40℃を越えていた。ベッドもホッカイロのようにほかほかで熱く,とても寝られない。それに比べれば東京など,とも思うが,ヨーロッパの気候に多少慣れてしまうと,それがなかなか快適であることがよくわかる。あちらでは,暑い,暑いとハンカチを手にしている人をほとんど見かけない。当然暑いのは暑い。だから大きな噴水のあるミュンヘンのマリエン広場では,裸になって水の吹き上げる噴水の中に入って水を浴びている大人もいるにはいる。しかし熱中症などにはならないだろうとも思う。部屋の中はそんなに暑くはないのだ。でも東京都では今日で100人が亡くなったのだそうだ。さて,今日から暇をみつけ今回のヨーロッパ旅行について書いてみることにする。今日はこのへんでやめておこう。図説大聖堂物語価格:1,890円(税込、送料別)
Aug 17, 2010
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