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外国に自分がいるのだと思う瞬間がある。勿論,自然の風景が違う。鋭利な山の形も,なだらかな平野部も,植物の種類だって異なる。「あれ,こんな鳥日本では見かけないな」と気付くときもある。人間だって違う。顔かたち,髪の毛の色。皮膚の色や背丈だって異なる。湾曲せず,真っ直ぐな脚。どこが臀部なのか分からない間に脚から腰へ続くあの見事なスタイル。当然言葉は異なる。建物も違う。風格のある建物。どこを見ても絵になる美しさ。ロマネスク調あり,ゴシックあり。兎に角古くなれば壊して新しい箱を作ればいいのだ,といった日本的な感覚とは異なる,歴史を背負った建物の群れ。夜遅くパリに到着した。シャルル・ドゴール空港だ。ここからパリの中心部に行くには電車で行くのが手っ取り早くて良い。ところが,券売機は壊れているのか,それとも説明の通りにやってもうまく機能しないのか,ともかく実に分かりにくい説明で,欧米人も一枚の切符を買うのに長~い時間かかっている。だから券売機の前は長蛇の列。日本ではこんなことはあり得ない。日本なら係員が「どうしました,お手伝いしましょうか」と声をかけるだろう。それで,私は発券業務を行っている窓口に並んだのだ。窓口も発券機が機能しないことが原因で長蛇の列。しかしこの業務を行っている係員はノラリクラリ。さっぱり前に進まない。一枚の切符を売るのにどうしてこんなに時間がかかるのか? そうこうしている内に,窓口業務終了時刻になった。このこの時点でもたくさんの人が部屋から通路にはみ出すほど並んで待っていたのだ。ところが,別の女性職員が「今日はこれで終わり」というようなジェスチャーで発券終了を告げたのだ。夜の11時頃だっただろうか。こんなこと日本では絶対にない。まずは予告するだろう。あと少しで終了になるとか,あるいはこれほどの人が待っているなら別の職員を動員して手際よく発券するとか,とにかく目の前で起こっていることをなんとか処理しようと努めるに決まっている。万が一シャッターをしめなければならないことになっても,「大変申し訳ありません」,券売機でお願いしますとか,一言あるのが日本だ。私が「券売機は故障しているからここに並んでいるのだ」と伝えても,まともに取り合わない。パリでは「はい,終わり」で,あとは何の手当もない。これで暴動が起きないのも不思議なものだが,改札には当然人は配置されていない。「あ,そうか」と私は思った。窓口が不親切でいい加減な対応なら,こちらもそれなりに,対応すればいいのだ。案の定,改札機に切符など通さなくてもフリーパス。こうして自由に改札を通り抜ける人も実に多いのに気付いたのでした。やはり個人の権利を最大限重視する国なのかな,とがっかりするやら,呆れるやら。自由,自由,自由・・・契約したことだけ果たせば,それ以外は自分と無関係。どんなに困っている人がいても私は知らない。これがパリなのだ,と私は解釈したのです。そう言えば,以前同じシャルル・ドゴール空港で搭乗手続きをしているときにも,似たようなことがあったことを思い出した。自分の勤務時間が終わったのか,行列を横目に,さっさと仕事を終えて帰ってしまった職員がいる。「ねえ,手続きしてくれないの」と言う間もなく,さっさと帰ってしまうのだ。だいぶ時間が経過してから,交替の職員が席についた。「お待たせしました」などという言葉はない。まことに乾ききった国だ。これに類した経験はまだまだある。しかし,これ以上書くと全部愚痴のような感じになってしまいそうだ。今日はもうやめた。
Nov 22, 2010
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ウィーンはここぢんまりとした,そして美しい街だ。旧市街を囲むようにリンクと呼ばれる路面電車が,ちょうど山手線のように走っている。この一周が4kmなのだから,いかに可愛らしい街なのかわかるだろう。このリンクに囲まれた中には王宮あり,街のシンボルであるシュテファン教会あり,オペラ座ありで,いづれもお散歩気分で,美しい広場や町並みを眺めながら歩いて行ける距離にある。王宮の南側,リンクを南にまたいでという感じなのだが,似たような建物が対になって建っている広場がある。西側にある建物は自然史博物館だが,今日は東側の建物,美術史美術館に入ってみよう。これが美術館の内部である。さすがハプスブルグ家と息をのむほどの豪華さだ。パリのルーブル美術館,マドリッドのプラド美術館,そしてこの美術史美術館,これがヨーロッパの三本の指に入る美術館なのだ。ハプスブルグ家は政略結婚を繰り返し,フランドル,ネーデルランド,スペイン,イタリアと領土を拡張したのだが,それゆえ美術作品の中でもルーベンス,レンブラント,ラファエロ,フェルメールなど,喉から手が出そうな有名な絵をどっさりと確保することになったのだ。ここにブルーゲルの作品だけを集めた部屋がある。私は,かつては絵画にはそれほど関心がなく,ブリューゲルなどと聞いても,それって誰?といった程度だった。曾野綾子の書いた「ブリューゲルの家族」を読んだことがあるが,そのときもさほど記憶には残らなかった。しかしウィーンに来て,この美術館でブリューゲルの作品を観ると,これがなかなかいいのですね。下の写真は有名な「バベルの塔」である。勿論この塔は想像上のものであるが,古代バビロニア(バビロン)にあったとされ,ノアの洪水の後,人間が天国に届くような塔を作ろうとする。これに怒った神が「人間が神に近づくなど,とんでもないことだ」と,塔の建設を中止させる。こんな逸話なのでありますね。ローマのコロッセオがこの作品(塔)のアイデアのもとになっているとも言われているようですが。作品は,フラッシュさえ灯さなければ写真は思う存分採り放題。太っ腹ですね。日本じゃ絶対にあり得ないことです。それに模写している人たちもいるのです。本物を模写できるのですから,これはもう最高の勉強になりますよ。業者が型に入れていくつも作ったであろう石膏像をスケッチする,などという気分も滅入りそうな日本の美術教育とは雲泥の差。羨ましい限りですね。3000ピース バベルの塔(ブリューゲル)価格:4,625円(税込、送料別)【送料無料】絵画:ピーテル・ブリューゲル「雪中の狩人」●サイズF15(65.2×53.0cm)●プレゼン...価格:49,800円(税込、送料込)ブリューゲルへの旅価格:620円(税込、送料別)
Nov 21, 2010
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もうすぐ12月だ。西洋音楽芸術を愛好する者にとっては,この12月というのは特別な意味を持つ。そう,12月7日はミラノのスカラ座の幕開けなのだ。ドゥオーモ駅からヴィットリオ・エマニュエレ二世のガレッリアを抜け,右手にレオナルド・ダ・ヴィンチ像を見ながらスカラ広場をまっすぐ進むと,道路のあちら側に見えてくるのがスカラ座だ。オペラなどやっているときでないと入場できないが,隣のスカラ座博物館はいつも開いているので,ヴィヴァルディーなどの音楽家の胸像など見たいのならオススメである。さて,どうして12月7日なのか。それはこの日がミラノの守護聖人,アンブロージョの祝祭日だからである。ミラノではこれほどまでに重視されているアンブロージョ。彼を祀る教会,つまりサンタンブロージョ聖堂を訪れないのでは,何のためにミラノを訪れたのか,と言われても仕方あるまい。聖堂の半地下には彼の遺骸も安置されているのだ。では,アンブロージョとは何ものなのか? そして一神教を標榜するキリスト教にあまたの守護聖人がいるのはどうしてなのか?彼は今で言う警視庁長官である父の長男として生まれた。ローマでは最高の権威と権力のある地位である。当然彼にはエリート教育がなされ,やがてミラノを含む州知事の立場に。要するに彼は高級官僚だったのである。こんなとき,キリスト教内では宗派争いが起こる。つまり,最大派閥であるアリウス派と三位一体派の争いなのだ。一神教とは難しいですね。多神教なら何を信じようが構わない。結婚の神や平和の神がいると思いきや,離婚の神あり,戦争の神あり。しかし一神教は,だからこそ教義の解釈でいくつもの派閥ができてしまう。宗派間の争いはとても激しい。支配はつまり金と直接結びつくから,是が非でも争いに勝つ必要があるのです。私のような素人には理解しがたいのだが,三位一体派とは,神とその子であるイエスが同格。しかもこれに聖霊が加わる。これも同格。神でありイエスであり聖霊であり・・・これが「ニケーヤの公会議」という宗教のお偉いさんたちが集まって,力づくで決めた結論。325年のことだった。しかし,分かりずらいですね。神とイエスと聖霊が一体って,どんなこと? 今はカトリックと呼ばれている派閥の考え方である。これに対して,アリウス派の考えは,イエスは神に限りなく近いけど,神ではありませんね。同格と見るにはちょっと無理がありますよ,という考えである。素人にはとても分かりやすい。だから当時の皇帝たちの中にもこれを信じる者がけっこういたのです。ところがですね,この両派閥の争いの中で,三位一体派のほうが,州知事であるアンブロージョを仲間に取り込もうと,司教になってくれと頼み込み,結局洗礼も受けていなかった彼を司教にしてしまった,というわけです。えっ,それっていいの? 誰でも利用できる者ならいいのです。闘争に勝つためには綺麗事など言っていられない。兎に角彼は頭脳明晰,エリートなのだ。それで彼は三位一体の方が理論的に正しいという根拠からではなく,無理矢理頼まれて,いやいや受け入れたのです。さあ,普通なら司祭になるにはいろいろな,長い段階を経てでないとなれない。これが教会の決まりである。でも今はそんなこと言っている場合じゃない。そこで洗礼,助祭・・・などなどの各段階を何と一週間でこなし,そして即席で司教就任。おやおやですね。この司教就任式が12月7日だったのです。さて,話が長くなりましたね。ここからが本番なのですが,官僚出身である彼は,あほな皇帝など怖くない。やがて皇帝は神のお告げでなるものとしてしまう。といっても神の声が聞こえるわけではないので,司祭である彼がこれを仲介する。ということは,彼は神として振る舞うこともできるというわでけあるのだ。こうしてキリスト教,いやカトリックは皇帝よりも上位にあるものとしてローマ帝国を支配することになるのです。もう皇帝が一番ではなくなったのです。しかし彼は実に頭が良い。誰もが一神教の神にばかり祈っていられない。むしろ多神教のような身近な神が身近にいる方が現実的であり,便利である。金に困ったなどと俗なことを,まさか神の子イエスに頼むわけにはいかない。それで守護聖人という都合の良いものを思いついた。これになら取るに足らない雑事をお願いできますね。ますますキリスト教の人気が高まる。この辺りは,もっと詳しく説明すべきなのですが,今日はこの辺でやめにしておきましょう。アンブロージョがいなかったら,キリスト教がローマを支配するようにはならなかったかも知れない,ということ,ほんの少しの理由がわかっていただけたでしょうか。
Nov 17, 2010
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ブログの更新を毎日している人たちを見ると,・・・「偉いな,立派だな」・・・と思う反面・・・<疲れるだろうな,頑張りすぎじゃないの>・・・と思ったりする。私は仕事をしているので,疲れているときや,一枚の写真にコメントするのに,・・・「新しい知識や知見がないと,公開する価値がないな」・・・と思って,躊躇(ちゅうちょ)してしまうのです。今,イタリアのミラノを訪れたときに行った,サンタンブロージョ教会を掲載しようと思っているのですが,・・・「何を書いたらいいのかな。歴史上重要な人物について書くのだから」・・・と思って,中断しているのです。聖アンブロージョ,イタリア語ならアンプロシウスなのですが,これがまたすごい人物。この人物がいなければ,今のキリスト教の中のカトリックなどなかったかも知れない。彼のゆかりの教会は今さびれた感じなのだが,そして歴史を知らない人々は興味がないのだから,それほど多く訪れる教会ではないようだ。・・・<本当は,バチカンなどより重要なのにな>・・・と思いつつ,さて何を書けばいいのかな,と思っているうちに一週間が過ぎたのです。別に歴史小説を書くわけでもないので,気楽に書けばいいのだが,そうはいかないのだ。それで,今はちょいとお休,となっているのです。仕事をしていて,おまけに本を三日に一冊は読む,と決めたので,これまた手かせ,足かせになっているのです。アンブロージョのこと,ちょっとお待ち下さいね。ルネサンス画人伝(続)新装版価格:8,400円(税込、送料別)【25%OFF】[DVD] ヴェルディ作曲 歌劇 ファルスタッフ ミラノ・スカラ座2001価格:2,993円(税込、送料別)
Nov 16, 2010
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ミラノには見るべき所はあまりない,という人は多い。スカラ座か? それとも・・・確かにそうだ。ミラノのドゥーモの他に,誰にもオススメでき見どころに何を挙げたらいいのだろう。宗教画のブレラ絵画館あり,スフォルツァ城あり,あれこれあるのだがどれもイマイチ,インパクトがないのである。どれだって本当は歴史があって奥深いのだろうが,素人にはその良さが見えてこない。へえ,そんなものか,という程度で終わってしまう。そうした中で,特に際だって有名なのは,下の写真,サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会である。ミラノのルネサンス時代の最大の建築物である。キリスト教とは無縁の人であっても,建築物として見ればやはり素晴らしいと感じるのではないか。だだし,内部に入るとがらんどうで,ちょっと物足りない気もしてくる。この教会の出入口付近にある土産物屋に入り,売っているものを見ると,あ,そうだったのか,と誰もが思うだろう。勿論ある程度の知識のある人は,という前提だが。そうです。ここはレオナルド・ダ・ヴィンチ,つまり「ヴィンチ村のレオナルド君」といった意味なので,本来は彼のことをダ・ヴィンチというのは間違いで,レオナルドを言うべきなのだが,彼が描いた「最後の晩餐」のある教会なのだ。これなら納得していただけるだろう。 【30%OFF】ジグソーパズル:1000ピース 絵画/ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」【楽ギフ_包装】【...価格:1,455円(税込、送料別)と言っても,この絵があるのは隣の,もとはドメニコ派だかの修道院であった食堂にあるのだ。だから入口は教会とはほんの少々離れているところにあって,ここから「予約確認書」を提示して中に入るというわけである。空いているときならば予約なしでも入れるかも知れない。確認が必要だ。ここはナポレオンによって占領されたときは馬屋として使われ,その後の戦争による爆撃を受けたこともあったのだが,レオナルドの絵がそんな程度にしか扱われなかったおかげで絵は生き残り,近年の修復作業により蘇ったというわけなのであります。とにかく何が幸いするかわからない。 では,「最後の晩餐」の本当の場所はどこでしょう。イスラエルのエルサレムにその場所があります。ダヴィデの墓のある建物が公開されていて,この二階部分が最後の晩餐の部屋だとされています。勿論,今となってはこれが事実はどうかわかりませんが。でも事実がどうかは,信じる人々にとってはどうでも良いことなのではないでしょうか。送料無料!!レオナルド ダ ヴィンチ 「最後の晩餐」価格:16,980円(税込、送料込)イタリア製・ダ・ヴィンチの絵から!ミニチュアサイズ【木彫】【最後の晩餐】価格:5,500円(税込、送料別)クリスマスの癒しに♪送料無料のお買い得【送料無料】クリスマス10点セット3Dホログラムアート5...価格:2,200円(税込、送料込)
Nov 8, 2010
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少し前のこと,ヴェネツィアの大運河から見た有名なあのリアルト橋の写真を掲載した。そとのきは橋の上の様子ではなく,ヴォパレットに乗って運河からとった橋の全景を紹介したのだった。それで,今回は橋の上の様子をご紹介しようと思う。フィレンツエのアルノ川に架かるポンテ・ヴェッキオ(ヴェッキオ橋)もそうであるが,ここヴェネツィアの大運河にかかる,昔は大型船も通行可能なように跳ね橋であったリアルト橋。今では大型船が運河を通るということはないが,それでも小型の船やヴォパレット(乗り合いの,市民が通勤に使う,あるいは観光客が移動に使う船),それにあの黒塗りのゴンドラが通るので,コンクリート造りで跳ね橋ではないが,中央が高くなった太鼓橋になっている。この橋の上も,橋の袂も実に多くの人でごったがえしている。かつてのヴェネツィアでは,このあたりが商業の中心地。海外から商人がここへやってきて取引をしたのだから,ヨーロッパの一大商業の地とでも言おうか。写真にある階段のあちらの右手には今でも小さな古びた教会があるが,ここではじめて近代的な銀行が始まったのだ(これも以前写真つきで紹介した)。さて,サン・マルコ広場から時計塔の下をくぐり,目抜き通りを通って,四つ筋にある建物の角のちょっと上に小さく表示されている「RIALTO →」に従って歩いていくと,小広場の手前,左手に折れる道があり,目の前にどーんと階段が現れる。これがリアルト橋の階段である。ここまでずうっと,広くはない道路の両側に土産物を扱う商店が軒を連ね,見飽きないのだが,リアルト橋の上まで続く土産物店の商品に目を奪われていると,つい自分のいるところが橋の上り口であることに気付かずに,階段を上ることになる。橋の上も両側にはほとんど隙間なく店が並んでいるために,両側にある店のさらにその外側にある橋の欄干とテラスには全く気付かず,登り切った階段をまた下りることになるのだ。欄干にもたれかかって休んでいる人たちや,運河に向けて美しい風景をカメラにおさめている人も実に多いのだが,これには気付かないわけだ。ピノキオの木彫りなどを売っている店も橋の袂にはあるが,橋の上にはカーニヴァルグッズを売っている店も目を楽しませてくれる。カーニヴァルって? カルネとは肉のことでカルネヴァーレ(肉を絶つ)ということなのだが,この期間は肉を口にしないのか? このお面をつけて(他にもタブッロと呼ばれる黒い合羽やバウタと呼ばれる黒絹のヴェールなど,身につけるべきものはあるのだが)いれば,このカーニヴァルの期間中は無礼講。普段は階級差や貧富の差があって,特に男女間のお付き合いできる範囲は属する階級内だけだったから,誰とでも自由にというわけにはいかない。若い女が自由で出歩けるということもなかった。ところが仮装をしている限り,貴族階級であっても,どんな階級の女性とでもその限られた時間の中でだが,仲良くなれる。いくところまで行けるというのだ。えっ,そんなこともできるの? そうです,良家の女が娼婦に混じって客を引くということだってできたというのです。堅物の元老院議員が自分の娘ほどの若い女性の胸の中に,心臓をドキドキさせながら手を滑り込ませることだってOK。ゴンドラを借り切って貴婦人とねんごろに・・・何でも許されたのです。とにかく顔を隠している状態なのだから,身分がばれるとということはないのだ。貧富の差もなく身分の差もなく,男も女もこの期間はワクワクしたことだろう。これがいいのか悪いのか私には分からないが,気分転換にはどの階級にとってもきっと良かったに違いない。お断りしておきますが,これは18世紀末までのヴェネツィア共和国時代のことです。今はこんなことはありません。残念でした。「ヴェネツィアのカーニヴァル」カルメン幻想曲/リゴレット幻想曲/ハンガリア幻想曲 バリン...価格:1,407円(税込、送料別)イタリア・フェスタ紀行価格:1,600円(税込、送料別)
Nov 6, 2010
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イタリアはヴェネツィア。サン・マルコ大聖堂の右隣はドゥカーレ宮殿である。ここはヴェネツィアの行政と司法,つまり官庁であり国会でもあったのだが,この中で裁判も行われた。この裁判で被告人となり,重罪刑に処せられた者は,隣の牢獄に入れられることになる。犯罪者は宮殿内から狭い通路を通り,やがて狭い運河の上に架かっている通路にさしかかる。その通路は外から見ると,下の写真のように見える。ここを犯罪人が通るとき,「あ~あ,これで娑婆も見納めか」と溜息をついたとかで「溜息の橋」と呼ばれている。これを犯罪者になったつもりで,内部から外を眺めるとどう見えるのか。そうです。宮殿に入り,国会議事堂に相当する部屋や委員会室などを見学したあと,溜息の橋を内部から見学することができるようになっている。それが下の写真である。溜息の橋から外をみると,たいしたものは見えないのだが,それでも犯罪人にとってはもう見ることのできない下界。溜息がでるのも当然なのかも知れない。光の入らない狭い牢獄で一生を終えなければならないのだがら,やはり見納めなのだ。そとから眺める場合は,ヴァポレットの発着所,サン・ザッカリアが近い。たくさんの人が運河にかかる小さな橋の上で写真をとっているので,彼らの見ている方角に目をやれば,溜息の橋はみつかる。また内部を見るなら宮殿入口でチケットを購入して,みんなが進む方向へ歩いていけば自然と溜息橋に行き着く。しかし「溜息の橋」と表示されているわけではないので,知らなければ見過ごすことになりますよ。イタリアのお土産が送料無料!【イタリア お土産】 ベネチアレモンクッキー6箱セット (海外の...価格:7,560円(税込、送料込)【PRADA】プラダ ベネチアプリント がま口セミショルダーバッグ ブラウン BR2530 コットンキャ...価格:38,500円~(税込、送料込)ベネチア人にしっぽがはえた日価格:1,575円(税込、送料別)
Nov 3, 2010
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「美しい泉」があったとかでシェーンブルンと名付けられた,ハプスブルグ家の離宮である宮殿に行ってきた。そう,この黄色っぽい建物がそうである。本当は黄金で仕上げたかったそうだが,財政難なのか,それともけちったのか,こんな色を塗ったのだ。この黄色にも何とかイエローという呼び方があるから恐れ入る。ヴェルサイユ宮殿はパリの中心地からちょっぴり遠くにあって,しかもひどく混み合っていた。おまけに掃除も行き届いていなくて,「汚いな」という感想をもったのだが,シェーンブルン宮殿の方はウィーンの中心部から5kmほどのところに位置し,地下鉄ですぐに行けるので「わあ,もうシェーンブルン駅だ」と,散歩がてらといった気楽な感じで行ける。それに時期にもよるのだろうが,それほど混んでいるわけではなく内部はほどほどに綺麗である。とまあ,こんな解説はいいのだが・・・ここで結婚式,披露宴があったのか,私が行ったときこれと思しきにぎやかな集団が出てきたのだ。ここで集合写真をとるや,つぎの行動に移ったのである。なにやら式を挙げたばかりの二人がそろって,手を繋いで,なんと2m四方の布めがけて突進したのだ。そして布を破り,めでたしめでたし。後ろの集団はわいわい,騒ぐ騒ぐ。そして大笑い。いいぞ! しっかりやれ! とかやじが飛んでいたのかも知れないが,私には聞き取れなかった。日本で言うなら何に相当するのだろうか。そしてこれは何を意味しているのだろうか。さっぱり分からなかったが,みなさん本当に楽しそうでしたね。さてシェーンブルン宮殿が観光客に公開されているのは2階部分。その他の居室は文化財管理公社によって賃貸住宅として公務員に貸し出されているのだ。だからここは公務員住宅なのであるが,とにかく宮殿に住民が住んで,普通の生活をしているのだ。といっても通常の生活にはイマイチ不便。だから人気もそれほどあるわけではないらしい。2LDK,100平米の広さで5万円ほどの家賃。東京都内に住むことを考えると,なかなかいいな,と思うのだが,とにかく公務員でないと申し込む資格はありません。念のため。
Nov 1, 2010
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