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2023年11月11日
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カテゴリ: 情報的生活行為



日本の歪み (講談社現代新書) [ 養老 孟司 ]
以下引用p150-151

茂木  どのライプニッツ(笑)。そのややこしい感じ、ものすごくわかります。
 その解釈は誰々が出しているが、最近の研究ではライプニッツのその記述はそう言う意味ではないと言われていて……みたいな話になってしまう。せっかくの古典なのにもったいない。かといって、あまりに大雑把なことを言うと同業から刺されますしね。専門家はたいへんです。
茂木  でも、一見大雑把に見える話にしか本質はないから。その意味では、ダーウィンだって、アインシュタインだって大雑把。ラッセルなんてものすごく大雑把。東さんがおっしゃったような、異様に細かく重箱の隅にこだわって広い視野を持たないというのは、確かに、経験上も日本の人文学に固有の問題のような気がします。
 最近は哲学者が物理学者と話す、みたいなこともなくなってしまいましたね。
茂木  そういうのはやらなきゃだめですよ。最近も『時間は存在しない』(カルロ・ロヴェッリ著)という本があって、現代物理の理論家が書いている本なんだけど、全く画期的な本もなんでもなく、普通の解説書です。それを日本のメディアは、画期的だとか言って褒める。それついて養老先生が言ったのは、「時間がないと言われたらお終いだよね」。さすがとしか言えない。時間の謎のようなことを、物理学者だけに任せていると、取るに足らない見解がのさばってしまう。それを商売にしてしまう日本のメディアも問題ですが。
 あのホーキングでさえ、一時は「時間は虚数だ」とかどうでもいい話をしてたわけで、物理学だったら物理学という一つの文脈の中にいるとどうしても、どうでもいい話を意味があるように話してしまいがちです。それを外から、「このおっさん時間は存在しないとか言っているけど、実際には時間あるじゃん」とか一言で終わらせられるのは、じつは大事なことじゃないかと。これは粗い例えだけど、岡目八目というか、そういうのが重要なのではないですか。


(引用者注:『なぜ世界は存在しないのか』マルクス・ガブリエル著)

おりしも、併読中の、、

時間は存在しない [ カルロ・ロヴェッリ ]
が、ご登場である。
あたしは、この本、養老先生の書評で引いたのだ。
書評には、「おしまいだよな・・」的な文章は無かったと記憶する。
しみじみ、あたしは、ミーハーなんだと、あらためて思ったことだ。
でも、総じての、、感想は茂木先生のコメントに共感する。





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最終更新日  2023年11月11日 08時25分33秒
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