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November 20, 2004
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今夜はサークル仲間のご友人が、音楽家逸材を輩出させるあのジュリアード音楽院のピアノ科博士課程に在籍していらっしゃり、リサイタルを開かれるということで、ジュリアード内にあるコンサートホールに行ってきました。

自分もピアノだけでなく、弦楽器もやるので、チェロ奏者の力強い弓使いや呼吸法、体全身を使った堂々たる演奏法に大変興味がありました。ピアニストともう一人の弦楽奏者の呼吸が一致するあの瞬間は、まさに鳥肌ものですね。

ピアノは20年以上やっており、弦楽器は5年そこそこですが、ピアノはやはり難しい楽器だなと比較してみて感じます。
ピアノも弦楽器も指や弓の巧妙な力加減と絶妙なテクニックによって演奏の色彩感が生み出されるという点においては、それぞれに同等の難しさがあるのですが、20年間ピアノをやっていて思ったことは、弦楽器を演奏するときに感じる楽器との一体感というものが希薄だということ。
弦楽器は身体の一部に抱え込むようにして演奏するのに対し、ピアノは演奏者の身体から物理的に切り離されていますよね。弦楽器は身体に抱え込むことによって何かしらの音の振動を腕なり脚なりで感じ取れるのですが、ピアノはまずその振動を現象として身体的に感じられない。
弦楽器であればコンサートやコンクールに出場するときには、すみのすみまで心得ている愛用の楽器を使用することができるので、楽器との強い信頼関係において演奏をすることができるですが、その一方で、ピアノで出場するときは会場据え付けの未知のピアノを使用しないといけないので、一種の賭けです。もちろんコンクールでは試し弾きなどできないので、楽器によってまったく異なる鍵盤の重さや深さはもちろんのこと、ペダルのかかり具合や上音部、下音部の響き方のバランスなどは、演奏第一音目で瞬時に判断し、演奏法をその場で調整しないといけない場合がほとんど。
今でもピアノは大好きだけれど、楽器との信頼関係が自分のなかには薄かったなぁと感じてなりません。
あと、テクニックに関して言えば、クラシック楽器は早期教育が必要とされていますよね。たしかに一日5時間のたゆまない練習によって指先の技術は10歳の子にでも身につくのでしょうが、彼らの未熟な心が成長過程の子供達が本当の意味で「苦悩」や「情熱」などを理解して演奏に反映できるかは疑問が残ります。だから小学生ぐらいでコンクールでばりばり賞を取っていた子も、大きくなってからだめになるなんてことは日常茶飯事。本当に感情を音楽で表現できるようになるのは、もっと失恋や挫折、歓喜などをさまざまな人生経験を通して知らないとだめなような気がします。





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Last updated  November 23, 2004 01:24:32 AM
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