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FONV二部表紙

Fallout:Newvegas
FO3の続きとなります!

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※重複したナンバーがあったため第1話と2話が一緒になっています。





<第四部表紙
Fallout3
妄想を含むプレイ日記風の読み物です。

全255話。完結しました!
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※全て無断転載禁止です。
Aug 29, 2026
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カテゴリ: BW

BW 第 3 話

カミリアとダイアナは医療テントに戻る。

「ねぇダイアナ、東部って? レンジャーって何?」

「さっきのサムの工場での話だね。東部ってのは東部にある街ヴァレスの事を差している。で、レンジャーってのは反ゴース体制の自称ブラックウェイストランドの保安組織レンジャーズに属する者の事だよ」

「ゴースってブラックウェイストランド最大の都市だよね?」

「そう、大統領が治めてる高い壁に囲まれた真っ白な大都市。ブラックウェイストランドの資源をほぼ独占しているんだ。壁の外ではみんな生きるのに必死なのに中は何不自由なく暮らしてるんだよ」

「ゴース……そこにママやビリー達も……」

「解らないけどその可能性が高いってだけだよ。簡単にゴース市には入れない、市民の証であるインプラントが無ければすぐに拘束される」

「インプラント?」

「そう、サンプルがあるから見るかい?」「見たい」

 ダイアナは医療器具を保管しているダイアルロック式の扉をあけて小さな金属の箱を取り出した。開けるとゼリー状の物質が敷き詰められ中央に 1cm 程の円柱状の物質があった。

「これがゴース市民のインプラントだよ」

「これを植えこめばゴース市に入れる?」カミリアはインプラントを凝視して言った。

「いや、無理だね。インプラントは無垢の状態で植えこまれて個人の情報を書きこんでいき、ゴース中央管理局がデータを管理しているから奪ったり出来ないようになってるんだ」

「じゃあ……無垢のインプラントが手に入らないと駄目なんだ」

「無垢のインプラントは闇で高額で取引されてるけど……ウチでは取り扱ってないね。ゴース中央管理局にハッキングして新たなデータを書き込むなんて JJ ヤードでは無理だし無垢インプラント入れるだけじゃ意味ないからさ」

 ダイアナは箱を閉じてインプラントをダイアル式ロックの扉の中にしまった。

「どうやればゴース市に入れるかな……?」

「いくつか方法があるけど安全なのはゴース市の商人と関係を築く事かな。彼らの欲しいものを用意して信用を得て賄賂を渡せば作業員の同行者としてインプラントの代わりになるカードが貸し出される。監視付きで 24 時間の制限はあるけどね」

「ダイアナ詳しいんだね」

「まぁ色々あったからね私も。兄の方がゴースについてはもっと詳しいよ、ソットの街に言ったら聞いてみるといいよ」

「ソットの街……いつ行くの?」

「そうだねぇ……明日予定の手術と診察が終わってだから明後日かな」

「ダイアナ、私のせいでお金なくなったけどソット行くのに大丈夫なの?」

「まぁ平気かな。診察料とか薬代をつけてる JJ ヤードの連中から取り立てればね。危ないから取り立てはジャックの部下がやってくれるよ。見返りは薬代の割引さ」

「そうなんだ……」

「カミリアは洗濯と掃除を頼もうかな。私はカルテの整理と薬の在庫チェックする」

 カミリアは金属桶に熱湯を沸かして病着や包帯などの洗濯物が入ったネットを漬け込んで煮沸消毒する。洗濯に使った熱湯は捨てずにさましてトイレに使うとダイアナから聞いた。洗濯に使わなかった残り半分の支給水はテントの中に持ち込みダイアナが知り合いから診察代の代わりに置いていった消毒ろ過装置に注ぎ込んだ。水の入ったタンクを運ぶのは重かったが作業に集中する事で沈み込みそうな気持ちを抑えた。

「助かるよカミリア。洗濯と掃除が一番重労働だからね」

「平気、できるよ」

 カミリアは椅子に座って肩をもんでいるダイアナに笑顔で返す。覚ました熱湯をバケツに入れてトイレ掃除を始める。

「ダイアナ、このトイレってどこに流れていくの?」

「 JJ ヤードの外にある汚水処理場だよ。ここでは完全にきれいな水に出来ないからある程度処理して沈殿池の水は水業者に。汚泥は焼いて肥料にしているよ」

「水業者があるんだ……」

「そうだよ、このろ過装置も水業者ことウォーターガーディアンズ( WGS )からせしめた物だからね」

 ダイアナは机の横にある消毒ろ過装置を指さして言った。

「奴らは飲み水の販売、消毒ろ過装置のレンタル、この街にもある井戸水を汲み上げて生活水程度まで洗浄できる装置のメンテナンスもやってるんだ。ある程度生活に余裕のある者は消毒ろ過装置を家に設置してるよ」

「もしかしてその機械にも S ニウムが必要?」

「そう! 鋭いね、つまり WGS は S ニウムをある程度確保できる連中なんだ。当然局所活動装甲鎧も多く揃えている。ブラックウェイストランドでは WGS は中立で武力も相当高いんだ……それに S.E.N.S.E (センス)使いも相当……」

「 S.E.N.S.E (センス)使い?」

 カミリアはダイアナの呟いた S.E.N.S.E (センス)使いというワードに反応する。

「あー……ソットの街で兄に聞いた方がいいかな。兄も S.E.N.S.E (センス)使いだからね」

 その日の夕方、ジャックの部下の取り立て屋がテントを訪れ 15 万 E を持ってきた。ダイアナは薬小瓶をその部下に渡すと「毎度あり!」と大声を出し取り立て屋は去っていった。

「ダイアナ、あの小瓶は何?」

「向精神薬だね。知識の無いものに渡すのは少し気が引けるけどお金も大事だからね。ちなみに医療薬は一般ルートで手に入らないんだ。流石に薬なんて誰でも手に入ったらとんでもないからね。医者だけのルートがあるのさ」

「ふ~ん……横流ししても大丈夫なの?」

「 JJ ヤード内で使用するのなら大丈夫だよ。彼が転売とかすればちょっとマズい事になるけどそんな事すれば自分の立場が危うくなるって理解しているさ」

 ―――翌日。

 ダイアナは JJ ヤード住民の腫瘍摘出の手術を行った。その後は住民たちが次々とテントを訪れ往診に追われた。終わったのは日が暮れてからだった。

「おつかれ~……疲れたね~」

「はい、凄い人数でした……」

「開業した時は毎日やってたんだけど流石に身が持たないし物資も足りないから隔日にしたんだ。急患は別としてね」

「助手は今までいなかったの?」

「いたんだけど……死んじゃった。薬の打ち過ぎでね……彼女に薬の管理も任せてたんだけどそれがいけなかったね」

「死んだ……」

「それはそれとして明日はいよいよソットの街にお出かけだ、今日は早く寝よ」

「うん」

 翌朝、支度を終えテントを閉めるダイアナ。 JJ ヤードを巡回しているジャックの部下の警備兵に声をかけて出発する。カミリアはその様子を眺めながら後を付いて行く。

「ソット行きのバギーに乗るよ」

 ダイアナとカミリアは JJ ヤードのゲート横に止まっている荷台をけん引するバギーの前に移動する。

「やぁポール、今日はよろしく頼むよ」

 バギーの運転席で干し肉を齧っている男に声をかけるダイアナ。

「やぁドクター! それが噂の赤髪の子か……確かに只者じゃない気はするな」

 ポールはゴーグルをあげてカミリアを爪先から頭の先まで眺める。

「今日のソット行きはドクターたちと護衛のジョーだけだな。向こうで何人か乗せるかもしれんが」

「珍しいね」

「西に黒くて分厚い雲が見えるからな。帰りが嵐になるかもしれんしそのせいかも? ハンターらも今日は JJ ヤードに留まるって言ってたしな」

「そっか、荒らしが酷かったら最悪兄のところに泊まらせてもらうよ」

「俺らもソットで待機するかもな。ジャックにはそう言っておく」ポールはバギーの銃座で待機している護衛のジョーと目を合わせるとジョーも頷いた。

 出発時間になるとダイアナとカミリアは荷台の幌を開けて中の座席に座る。

 バギーは低いエンジン音を響かせて走り出す。バイオエタノール燃料とモーターのハイブリット車である。 JJ ヤードはブラックウェイストランドでは車両の整備や販売の最大手でありこのポールのバギーは宣伝にもなっていた。

 荒野を進むバギー。砂の浅いルートを覚えているポールは少し遠回りにはなるが安全な道を走る。時速にして 30 ㎞程と決して速くない走行速度であったが荷台は殆ど揺れずに快適だった。

「確かにひと嵐来そうだな……空気が変わってきたぜ」ポールは指先をすり合わせて呟いた。

 昼前に岩盤に囲まれた谷の傍にある街、ソットに到着した。

「着いたね、さぁ降りようカミリア」「うん」

 金網のゲートの中にバギーは通されここで身体チェックがソットの警備兵によって行われる。

「ごくろうさん」ポールは警備兵に声をかけた。

「一応決まりだからな。いくら顔見知りでも仕事は仕事さ」警備兵は金属探知機を 4 人全員に当てもう一人の警備兵が体に触れてチェックしていく。

「よし、いいぞ」

 ポール達は行商人たちが待機する建物に向かいカミリアたちはゲートの先にあるトンネルを通って街に向かう。

 「わぁ~……」

 思わず感嘆の声を漏らすカミリア。目の前には段になっている地形を畑にした段々畑、風車、ロープウェイ、 JJ ヤードとは違う雰囲気の活気ある街並みが広がっていた。

「ダイアナ!」

 大きな声がした。

「兄さん」

 見張り台から降りてきたのは短髪オールバックのがっしりとした男だった。

「……なんだそのガキは」

 男はカミリアをじっと見つめる。カミリアは気圧されて下を向く。

「……兄さんちょっと家で話がしたい」

「なんの話だ? いつもの取引の事か? それともそのガキの事か?」

「両方だよウィル兄さん」

 ウィルと呼ばれたダイアナの兄。

「いいだろう、そろそろ交代の時間だったからな」ウィルは傍にいた部下に交代を告げダイアナ達を自宅に案内する。

 ソットの街は中央に大きな池がありその横に川が流れている。ウィルの家は川の上流側の集合住宅にある。

「おや?」

 ダイアナはコの字に建てられた集合住宅の入口に大きなハンマーを持ったアーマー武装の青髪女性が立っているのが見えた。

「メドラじゃないか」

「……ダイアナ姐さん、そのチビガキは?」

 メドラと呼ばれたハンマーの女性は近づいてカミリアを睨みつける。

「ちょっとちょっと……ウィル兄さんも止めてよ」

 ウィルはダイアナの声に耳を貸さずに腕を組んで微笑んでいる。

「チビ! テメェの S.E.N.S.E (センス)は何だ!」

 メドラはハンマーを地面に叩きつける、衝撃でカミリアの体が少し浮いた。

「え……何? …… S.E.N.S.E (センス)って……」

「とぼけやがって!」驚くカミリアの胸ぐらをつかむメドラ。

「止めなよメドラ!」

 ダイアナが割って入る。

「チッ! 姐さん、コイツに本当に何も知らないのか?」

 メドラはカミリアの耳のピアスを見ながら言った。

「この子カミリアはちょっと色々事情がありそうなんだ、ウィル兄さんに色々話を聞いてそれから S.E.N.S.E (センス)の話をしようと思ってたんだよ」

「メドラ離してやれ」とウィル。素直に従いカミリアを解放するメドラ。

「メドラ持ち場に戻れ、後で話を聞かせてやる」

「はい、ウィルさん」

 巡回警備に戻るメドラ。ウィルの案内で一室に通された。

「適当に座れ」

 ダイアナとカミリアは窓側のソファに腰かけるウィルは向かいの背もたれ椅子に座った。

「……ダイアナ、話せ」

「まずはそうだね……この子を助手として迎え入れた経緯からかな」

 ダイアナはカミリアを迎え入れた経緯を詳しくウィルに話した。

「……ガキ、聞きたいことがあるなら話せ」

 ダイアナの話を聞いた後ウィルはカミリアの目をじっと見て言った。

「あの……バズを知って……ますか? 商人か何かだったはずです」

 カミリアは施設に外からの物資を持ち帰って来ていた男の事を話す。

「バズ? ああ、知ってるとも。奴の持ってくる菓子は評判だったな」

「バズは……私の施設の人間なんです」

「ほう……お前の事、詳しく話せ」

 カミリアは泣きそうになりながらも希望のソットの者であるウィルに一生懸命知っている限りの事、起きた事を必死に話した。

「お前マリアさんの……【子供達】だったか」

 短く整えた顎髭を触るウィル。

「ママを知ってるの !? 」

「ガキの頃世話になった恩人だ。ダイアナの奴は小さくて覚えてないが俺はマリアさんの事は忘れたことはねぇ……そうか、マリアさんが攫われたか」

 ウィルは頭を掻きながら考え込む。

「カミリアといったかガキ、お前には色々知ってもらわんといかん事がある。マリアさんの捜索には協力するがお前も俺たちに協力しろ」

「は、はい!」

「まずは……」

 ウィルは立ち上がって部屋の奥から箱に入った銀色の光を放つ球体の石をもってきた。

「カミリア、この石に手をかざして見ろ」

 カミリアはウィルに言われるままに石に手をかざす。

「あ……」

 石は回転を始めた。

「これって……」

「まぁ見てろ、次は俺がやって見せる」

 ウィルが石に手をかざすとパチパチと青白い電気の火花が見えた。

「次にダイアナ、やってくれ」

 カミリアの横に控えている妹ダイアナに声をかけるウィル。

「……いいけど」

 ダイアナは小さくため息を着いた後、石に手をかざしてたが何も起きなかった。

「この石は純度の高い S ニウムだ。 S.E.N.S.E (センス)使いにだけ反応する」

「 S.E.N.S.E (センス)!」

「説明してやる。 S.E.N.S.E (センス)ってのは S piritual   E lemental N atural S urvival E nergy  からきている名称だ。ブラックウェイストランド という極限環境で生き残るため、人間の精神(魂)が世界の「本質的な理(ことわり)」と同期して目覚めた未知の パワーだ。これを扱う者を S.E.N.S.E (センス)使いと言う」

 ウィルは離れた位置にかけてあるダーツ版に指をかざし電撃を放ってダーツの矢を落として見せた。

「俺の S.E.N.S.E (センス)は電撃。さっき会ったメドラも S.E.N.S.E (センス)使いだ。そしてカミリアお前もな」

「え!」 カミリアはダイアナの顔を見ると申し訳なさそうにしていた。

「ごめんねカミリア、私は S.E.N.S.E (センス)使いじゃないから上手く説明できる自信が無くてね、だからウィル兄さんに会わせたかったんだ」

「そうだったんだ……」

続く






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Last updated  Aug 29, 2026 09:28:15 PM コメントを書く


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長月(ながつき) @ Re[1]:Fallout:NewVegas 第1話2話「目覚め」(11/19) Keyさんへ ありがとうございますがんばり…
久 遠@ Re:FalloutNewvegas121話「ストレンジトランスミッション!」(07/20) やほーい(=゚ω゚)ノ 何周遅れか分からないけ…
長月(ながつき) @ Re[1]:近況(12/30) あけましておめでとうございます。 今年も…
久 遠@ Re:近況(12/30) あけましておめでとうございます。 今年…
長月(ながつき) @ Re[1]:FalloutNewvegas103話「Vault22」(07/09) こちらもFO4までに終わらせるつもりです!…
くおん@ Re:FalloutNewvegas103話「Vault22」(07/09) やあ( ´ ▽ ` )ノ EDーEとの意思疎通方法、…

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