未完成のブログ

未完成のブログ

Feb 6, 2010
XML
カテゴリ: OBLIVION
ふたりは聖騎士TOP



第二話「謎の少女と謎の声」


コロールとクヴァッチの間にある城塞都市と呼ばれるスキングラード近郊には戦争時に使われた

砦の廃墟が数多くの存在していた。今や領主、帝都の管理を離れる場所が殆どで、見捨てられた

砦にはモンスターや盗賊が住み着いていた。街道沿いの砦は帝都警備兵が駐屯地として利用して

いる為、旅人の休憩所にもなっている。

街道から少し離れた砦の前で盗賊風の男と旅人風の女が対峙していた。

「うぇーはっはー!!命か金かどっちか選びな、オネエちゃん!」

手入れのされてない鉄の鎧を来たカジート(猫科獣人)がボウガンを構え叫ぶ。

目の前にいるのは若いダンマーの女性。金髪に紫のワンピース。腰には黒いダガー、腕には鋼鉄



「やめた方がいいですよ?そんなの当たりませんです」

「ヘッへッへ・・・強がるなよ。金がねェなら身包み置いていけば許してやるよ。勿論身につけ

ているもの全てここに置いていくんだぜ?布キレ一枚も全部だ!うへへへへ」

カジートはダンマーの女性を舌なめずりしながら全身を舐めるように見る。

「早くしろよ、じゃないとその形のいい乳にボウガンをぶっさすぞ?」

「・・・やってみればいいです、その瞬間あなたは右目を失うですよ?」

「舐めんじゃねぇ!」

数メートルの距離からボウガンが放たれる。だが・・・その矢をダンマーの女性は左手の人差し指

と中指で挟んで受け止める。

「ツーフィンガーソニックブーム!」

手を返しそのまま矢を投げつけカジートの右目に突き刺す。



転げまわるカジート。

「だから言ったじゃないですか。うるさいので死んでください」

右目に突き刺さった矢を蹴りぬき後頭部まで貫通させるダンマー。悲鳴は止み痙攣する。

「全く・・・それにしてもここは何処なのですかね?迷ってしまいましたぁ・・・」


◇  ◇  ◇  ◇


ふたりは聖騎士アリス




マグリール

マグリール:守銭奴のポズマー。金のことしか頭に無く金の為に生きる。妻子が居るらしい。


「アリス、腹が減ったぞ。昼飯を奢ってくれ!」

「なんでですか!?自分で買ってくださいよ・・・」

アリスとマグリールは城塞都市スキングラードに到着していた。

「俺には金が必要なんだ!仕事中の経費はギルド側が持つのが筋だろう?だから金くれ!」

「この人露骨に金欲しいって言った!あの、アンヴィルに行くまでは自腹ですよ?」

「ギルドが払わないならお前が払え!騎士の称号を持って有名人なんだろ?だから金くれ」

(はぅぅぅぅ・・・ウザイよ~この人ウザすぎる~。ウザリールさんと心の中で呼ぼう)

「嫌ですよ~、お金使いたくないのなら水でも飲んでいてください」

「なにっ!なんと薄情な!!これだからダンマーは・・・」

アリスは馬を休ませるためにもこの日はスキングラードに泊まることにした。宿を探し街を歩く

「アリス、なるべく安い宿に決めるぞ?金は大切だ」

「ええ~・・・疲れを取るためにもちゃんとしたところに泊まりたいです」

「解った、じゃあ俺は自分で宿を探す。お前も勝手に探せ」

「え!?・・・ま、まぁそうしましょうか。じゃあ明日の朝8時に馬小屋で会いましょう」

「おう!ウロチョロして無駄遣いするなよ?金は貸さないからな!」

「大丈夫です、そんな事ありえませんから」

アリスはマグリールと別れ武器屋に足を運んでいた。店内に並べられた剣を吟味するように眺め

考え事をしていた。

(う~ん・・・深遠の暁と戦った時のような感覚が取り戻せないなぁ。やっぱりあれはゴールドブ

ランドの力だったのかなぁ・・・)

「なにかお探しで?」

「あ、ちょっとどの剣が自分に合うかなーって思ってまして」

「ふぅ~ん・・・お客さん戦士だね?盾を使わない戦い方がメインなら・・・これはどうかな?」

店主が取り出したのは刀身が長めの銀のロングソードだ。

「これはただの銀製の剣じゃないよ?火の魔法が込められているんだ。昨日借金に困った旅人が

売りに来てね。状態もいいしオススメの品だよ、値段は1000G」

「ひゃあっ!か、買えません・・・」

「それは残念、じゃあもうちょっと安いのを・・・これはどうだい?魔術師の女性が作った雷の鋼

鉄剣、これなら500Gだ」

「う・・・あたしの全財産200Gです・・・」

「なんだ・・・じゃあエンチャント武器は買えないね。ま、適当に見てってよ」

アリスにとって200Gは大金だった。モグラ退治だけでなく戦士の仕事もするようになったが半年

かかってようやくここまで貯めたのだ。やりくりをしてどうにか貯めた金額だった。

アリスの持つ鉄のロングソードは戦士ギルドにある中古の品でかなり年季が入っている。決して

良い切れ味とはいえないが、重心のバランスが良く、手入れも簡単なため愛用しているのだ。

アリスは武器屋を出て教会前の広場でロバが荷台を引いているパン屋でパンを買いベンチに腰を

下ろした。行きかう人々は皆それなりの身なりをし、表情も明るい。この街の品の良さを表して

いるようだった。

「コロールと全然違った雰囲気なんだよねここ。あたしはのどかなコロールの方が好きかも」

干し肉を挟んだパンを齧りながら空を眺めていると足元に真っ白な犬が擦り寄ってきた。

「ん?どうしたのワンちゃん?飼い主とはぐれた?それともこのパンが目当て?」

じっとアリスを見つめる白い犬。首輪には赤い菱形の宝石が付けられている。

『犬ではないぞ・・・狼だ』

「え?誰ですか?」

『私だ、目の前にいるだろう』

「え・・・?もしかしてワンちゃんが話している・・・とか?まさかね・・・」

『そのまさかだ』

「うひゃあああああああああああああああああああああああああああああっ」

アリスの大きな声にガードが駆け寄ってくる。

「どうした!!なにがあった」

「い、犬が声を出したので驚いて・・・」

「犬?そんなもの何処にいるんだ?」

「へ?ほらそこに・・・あれ居ない」

「なんだ、夢でも見たんじゃないか?あまり騒がないでくれよ、ただでさえグラアシアの件で面

倒なことが増えたんだからな」

「は、はい、すみません」

グラアシアの事は何のことか解らないアリスだったがさっきまで居た白い犬の事が気になった。

『やれやれ・・・大げさだな。ここでは人目につく、教会の裏まで来い』

「また声が!教会の裏に来いって?・・・・・・はぅぅぅ怖いけど気になるし・・・」

恐る恐る教会の裏に行くアリス。そこには先ほどの白い犬が座っていた。

「わ、ワンちゃんは何者?」

『狼だ。ここならば落ち着いて話が出来るな。ようやく探しだしたぞ。相応しい者をな・・・私の

名はヴァロッシュ、この姿は魂を具現化しているに過ぎない』

「え、ええ?意味が解りません」

『今は解らずとも良い。娘よ、アンヴィルの聖堂へ向かうのだ。そこで己が何をすべきか導いて

くれる者が居るだろう。よいか、これは運命だ。あがらうことはできん、選ばれたのだ』

「あ、ちょっと待って・・・」

白い狼はアリスの持っていたパンをくわえて姿を消した。

「ああああっパンまで一緒に・・・」


◇  ◇  ◇  ◇


ふたりは聖騎士クロエ

クロエ:召還魔法が得意でアカヴィリ刀を使った剣術を学んだ。

グログナック・グロ=フレール

グログ:細かいことは気にしない考えない性格。真の魔闘士の道は遠い。

マルベリー(ツインテールver)

マルベリー:今回はツインテール仕様。ヴァンパイアが怖いらしい。


クロエとマルベリー、グログナックはアンヴィルに到着、宿屋で食事をしていた。

「げええええええっぷ」

豪快なゲップを放つグログ、マルベリーは嫌な顔をする。

「下品ね!あっちで食べてくれる?仲間だと思われたくないわ」

「ああん?出るものは仕方ねぇだろう?ガッハッハー!」

「ゴキュゴキュゴキュ・・・プハーーーー!もういっぱーい」

クロエはタンブラーのはちみつ酒を一気に飲み干す。

「チビクロ!調子に乗って飲みすぎないでよね!恥ずかしいから」

「なんでカリカリしてんの?あ、解った、よその土地にきてソワソワしてんでしょ?」

「違うわよ!明日魔術師ギルドに挨拶に行くのに馬鹿と酔っ払いが来たんじゃクヴァッチの品格

が問われるでしょ!」

「大丈夫だよきっと。ママがあんなんだからアンヴィルの人も解ってくれるよ」

「ガッハッハー!ちげぇねぇ!!さぁ飲め飲めクロエ!」

「勝負する?あたし強いよ~?」

「まけねぇぜ!!」

「ああもう!」

店の隅にある小さなテーブルに座る男は三人の様子をじっと見つめていた。


つづく





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Feb 6, 2010 07:44:47 PM
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

Free Space

Profile

長月(ながつき)

長月(ながつき)

Calendar

Archives

Oct , 2026
Sep , 2026
Aug , 2026
Jul , 2026
Jun , 2026
May , 2026
Apr , 2026
Mar , 2026
Feb , 2026
Jan , 2026

Comments

長月(ながつき) @ Re[1]:Fallout:NewVegas 第1話2話「目覚め」(11/19) Keyさんへ ありがとうございますがんばり…
久 遠@ Re:FalloutNewvegas121話「ストレンジトランスミッション!」(07/20) やほーい(=゚ω゚)ノ 何周遅れか分からないけ…
長月(ながつき) @ Re[1]:近況(12/30) あけましておめでとうございます。 今年も…
久 遠@ Re:近況(12/30) あけましておめでとうございます。 今年…
長月(ながつき) @ Re[1]:FalloutNewvegas103話「Vault22」(07/09) こちらもFO4までに終わらせるつもりです!…
くおん@ Re:FalloutNewvegas103話「Vault22」(07/09) やあ( ´ ▽ ` )ノ EDーEとの意思疎通方法、…

Favorite Blog

まだ登録されていません

Keyword Search

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: