未完成のブログ

未完成のブログ

Jul 17, 2010
XML
カテゴリ: OBLIVION
ジゼル




レイラ

レイラ:強力な破壊魔法を使う魔術師。死霊術にも詳しいらしい。


ローランサン

ローランサン:数々の修羅場を潜り抜けてきた剣士、機転も利く。




第二十五話「蟲の王と吸血鬼」

「ゴッフォッフォ・・・さぁ部下どもよ、たっぷりといたぶって殺せ」

半リッチ化したメルカトールは部下のスケルトン・メイガスに命じる。

魔法の雨あられがレイラ、ローランサン、ジゼルに降り注ぐ。各自魔法壁、盾、吸収魔法で直撃

を免れながら耐えている。

「このままでは駄目ですね・・・」



「3秒ですか?それならなんとかいけますね」

「あれは詠唱に時間が掛かるからな・・・レイラちゃんの背中は俺にまかせな」

レイラの前にジゼル、後ろにはローランサンが構えレイラをガードする。

「マキシマムドライブ!!」

ジゼルは一日一回しか使えないが爆発的に身体能力、魔力が上がる極術魔法を唱える。

「はああぁぁぁ・・・あたたたたたたたたたたたたたたたたたたたた・・・」

レイラに飛んでくる魔法を全て両手に集中させた吸収魔法で迎撃する。後ろではローランサンが

ポーションを飲み魔力の篭った盾で雷撃、火級、雹弾を受け止めている。

「ジゼルさん伏せてください、行きます!闇へのかがり火!!」

レイラの手から凄まじい熱量を持った巨大火球が放たれる。

「ギャアアアアアアアアアアア・・・」



手を突き出し迎え撃つ。

「魔法など・・・グウウウウウウウッなんという威力だ!!」

やがて火球は爆発しメルカトールの体を大きく吹き飛ばした。

「やったか!?」

スケルトン・メイガスを粉砕しながらローランサンがつぶやく。



黒焦げになり炭のようになったメルカトールはゆっくりと起き上がり足元を手で探り始めた。

「おや?・・・もしかして」

メルカトールの動作にジゼルは気がついた。

「半リッチ・・・なら魂の拠り所がなければ生きていられないんですよね。そしてそれがさっきの

爆発で飛んでしまったと」

「なるほど、それなら先に見つけて破壊すれば倒せますね!」

レイラはジゼルの言った意味をすぐに理解し破壊魔法でメルカトールをけん制する。

「暴風雷!」

「邪魔ダァ!!轟雷!」

レイラとメルカトールの雷撃が空中でぶつかり一瞬闇で包まれた周囲を照らした。

「あ、あれはさっきの黒魂石短剣!あれが媒介ですねきっと」

ジゼルが見つけるとメルカトールは凄まじい形相で足元の草をむしりだす。

「オノレェェェェェェ何処にあるぅ!!破壊させてナルモノカァァァァァ」

「霰氷!」

レイラの冷気魔法がメルカトールの足元を凍らせ動きを止める。

「グッジョブですレイラさん!!やあああっ」

空中に飛び上がるジゼル、そのまま魔法を唱える。

「ブラスターエクストリーム!!」

ジゼルの体が紫色のオーラに包まれそのまま足から滑空する。流星のような飛び蹴りで地面に落

ちていた黒魂石の短剣を粉々に粉砕する。

「ギイイイイイイイヤアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」

おぞましい声をあげメルカトールの体から火が吹き出す。

「こんな事でこの私がぁぁぁぁぁぁ・・・はぐっ!」

悶え苦しむメルカトールにローランサンの銀の剣の一撃が心臓を貫いた。

「地獄へ行きな・・・」

「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア・・・」

肉体と魂を破壊されたメルカトールはそのままただの白骨と化し、スケルトン・メイガスはただ

の白骨死体へと戻っていった。

「はぁはぁ・・・手強い相手でしたね。わたしこういう集団白兵戦はあんまり経験が無いので疲れ

ましたぁ」

「ジゼルさんがいて助かりました、ありがとうございます」

「ホントだよな、しっかし変わった魔法を使うんだね?まさかアイレイド魔法?」

「いやいや普通に皆さんが覚えられる魔法ですよ。ちょっと特殊な使い方なだけです」

一息ついたジゼルたちの後ろで声がした。

「ウギャッ」

「ふん、こざかしい死霊術師どもが・・・」

隠れていた死霊術師を引きずり現れたのはスキングラードの領主、ハシルドア伯爵だった。

「ハシルドア伯爵!」

「お前たちは馬鹿か!?私がこんなところに呼び出すわけも無かろう。まぁうるさい連中を一網

打尽に出来たのはお前達のおかげでもあるかな」

「え?ええ!?」

「何を呆けた顔をしておる。お前たちが魔術師ギルドの依頼で私の身辺調査をしていたのは知っ

ている。そして死霊術師との関係を疑っていたこともな」

「あ、いや・・・その」

レイラは言葉に詰まる。

「疑っていた訳ではありませんが念のため裏が取りたかったといいますか・・・」

「ふん、トレイヴンのやりそうな事だ。今度は魔術師などを寄こさずに自分で確かめに来いと伝

えろ。奴とは付き合いが長いがアークメイジになってからの奴はどうも好かん・・・それに目が少

々曇っておるようだしな」

「はぁ・・・と、言いますと?」

「死霊術師は既に魔術師ギルドの中に深く根を張っている。それにあの蟲の王マニマルコが復活

したと奴に伝えておけ。疑われた事は気に食わんがだからと言って魔術師ギルドが滅びるのを指

をくわえてみるという事はせん。私としても魔術師ギルドが潰されるのは良しとしない」

「マニマルコ・・・はい、それではそのように伝えておきます」

かしこまるレイラ、ローランサン。ジゼルはハシルドア伯爵の顔を見つめている。

「ヴァンパイア・・・ですね?」

「ああそうだ。領主がヴァンパイアだという事に驚いたか?」

「ええ少し。失礼しました、シロディールでは排斥される存在だと知ってるので・・・」

「ふん・・・まぁいい」

ハシルドア伯爵は死霊術師を引きずりながら城へと消えていった。

「これでとりあえず伯爵の身辺調査は終了だなレイラちゃん?」

「ええ、すぐに帝都に行って報告しないと・・・」

「蟲の王マニマルコですか・・・あの伝説の魔術師ガレリオンが倒したと伝えられる」

「今もまだ生きてるなんて信じられないことですが・・・何せマニマルコは死霊術の祖ですから復

活したとしても不思議ではありませんね」

「じゃあ朝になったらすぐに帝都に向かうか?ジゼルさんはどうするんだい?」

「そうですねぇ・・・どうせ2週間やる事も無いですから死霊術師を追います。レイラさん達にお供

させて下さい」


◇  ◇  ◇  ◇


帝都のある屋敷の地下で4人の男が話し合っていた。

彼らの名は高潔なる血の一団。

その中のリーダー格であるアルトマーの男性が仲間につぶやいていた。

「どうやらあの騎士アリスがこの帝都に来ているらしい。今度のヴァンパイア退治の協力を依頼

してみてはどうだろうか?」

「おおっあのマンカー・キャモランを倒した騎士アリスが!?」

「それは是非とも話をしてみたいな」

「彼女なら我々の力になってくれるに違いない」

リーダー格の男のいう事に他のメンバーは賛成した。その瞬間アルトマーの男性の顔には邪悪な

笑顔が浮かんだ。メンバーは誰一人その事には気がつかなかった。

時を同じくして帝都の宿。大の字で布団を蹴飛ばして寝ているクロエ、隣で寝ているアリスは狭

そうに隅で丸まっている。

「んんん~あー良く寝た・・・」

目覚めるクロエ、アリスに布団をかけなおして着替えを始める。クロエは宿で用意されているリ

ンゴを齧りながら鞄をとりだしノートを開いた。

「ううー・・・夢の中でいい事思いついたのにもう忘れたよ・・・なんですぐ忘れるんだろ」

クロエは外していたブレスレットを腕につけ話しかける。

「ねぇねぇ白蛇さん聞こえる?」

『なんだいきなり・・・』

聖騎士に宿る前聖騎士団の魂のアレキサンダーが答えた。

「帝都って聖なる欠片の反応はある?」

『うむ・・・あるにはあるが良く移動している。誰かが身につけているのかも知れぬ』

「ええ~・・・」

『その人物が近くに来れば反応も鮮明になるのだが・・・この都市は人が多すぎてどうにも・・・』

「だよね・・・今回は大変そうだなぁ」

クロエがブツブツ言ってるとアリスが目を覚ます。

「むにゃむにゃ・・・クロエおはよう~」

「あ、おはようアリス」

クロエとアリスは朝食を取り神殿地区でマルベリーとロミルダを待つ。この地区にロミルダの屋

敷があるのだ。

「みんな垢抜けてるなぁ建物も人も・・・やっぱりコロールとは全然違うよぉ」

「クヴァッチとも全然違うよ~・・・なんか優美で華麗だもん。クヴァッチはなんかゴツイし・・・」

クヴァッチのキュイラスを着たクロエと鉄の鎧をアレンジしたものを着たアリス、二人の姿が珍

しいのか行きかう人々は皆視線を注いでくる。

「ねぇアリス、なんか注目あびてない?」

「そ、そうかも。やっぱり田舎者だから目立ってるのかなぁ」

二人の下にダンマーの中年女性が近づいてくる。

「あなたあの有名な騎士アリスですよね?」

「え、ええ!?はい、あたしの事ですが」

「やっぱり!実は主人が貴女の事を探しててね、お仕事の事で相談があるらしいのよ。そこの角

を曲がったところにあるお屋敷に主人と同僚の方が待ってるわ」

「あ、あの~・・・」

「伝えたからね!行って頂戴ね!」

去っていくダンマー女性、残された二人は呆然としている。

注目を浴びていたのはアリスが有名人(特に帝都で)だからということが行きかう人々が話す内

容で解った。

「アリス凄いっ!九大神の騎士団結成したらもっと有名になるね!」

「はぅぅぅ・・・それに相応しい実力を身につけなきゃ」

アリスは心の中でモヤモヤしたものがあった。マンカー・キャモランを倒した時の超感覚、周囲

の時間がゆっくりと流れるようなあの感覚を取り戻せないかと考えていた。

「(あの時のあたしは追い詰められていて・・・ゴールドブランドも持っていて・・・)」

「アリスどうしたの?」

「な、なんでもないよ!マルベリー達早く来ないかなぁ~」


つづく





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Jul 26, 2010 01:15:39 AM
コメント(5) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

Free Space

Profile

長月(ながつき)

長月(ながつき)

Calendar

Archives

Oct , 2026
Sep , 2026
Aug , 2026
Jul , 2026
Jun , 2026
May , 2026
Apr , 2026
Mar , 2026
Feb , 2026
Jan , 2026

Comments

長月(ながつき) @ Re[1]:Fallout:NewVegas 第1話2話「目覚め」(11/19) Keyさんへ ありがとうございますがんばり…
久 遠@ Re:FalloutNewvegas121話「ストレンジトランスミッション!」(07/20) やほーい(=゚ω゚)ノ 何周遅れか分からないけ…
長月(ながつき) @ Re[1]:近況(12/30) あけましておめでとうございます。 今年も…
久 遠@ Re:近況(12/30) あけましておめでとうございます。 今年…
長月(ながつき) @ Re[1]:FalloutNewvegas103話「Vault22」(07/09) こちらもFO4までに終わらせるつもりです!…
くおん@ Re:FalloutNewvegas103話「Vault22」(07/09) やあ( ´ ▽ ` )ノ EDーEとの意思疎通方法、…

Favorite Blog

まだ登録されていません

Keyword Search

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: