未完成のブログ

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Apr 29, 2013
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カテゴリ: Fallout:NewVegas
ヴァン・K




FalloutNewVegas 第16話「ローズ・オブ・シャロン・キャシディー」


プリムを出てED-Eと街道を進む。途中ラッドスコルピオンに出くわしたがED-Eのおかげ

で先手を取ることができた。コイツの索敵能力は凄まじい、頼りになるやつだ。

今日は風が静かなせいで砂があまり気にならない。暑さは相変わらずだが。日が落ちるま

でにモハビ前哨基地に行きたいところだ。砂漠での野宿はあまりに危険、廃墟や休憩所が

あればいいのだが脱獄囚や野生動物のことが気になる。

『Beep』

ED-Eの索敵能力があれば、銃をいつでも構えられる状態で寝れば大丈夫かもしれない。そ



ビ前哨基地にはたどり着けそうにない。結局俺はガソリンスタンドの廃墟に泊まることに

した。中には誰もいなかった。ひどく荒らされた形跡はあるが食料は少し残っている。ど

うやらレイダーらではなく野生動物の襲撃を受けたようだ。床に散乱した物の中には血痕

があった。鍵のかかったロッカー、これは今の俺の鍵開けの腕ではどうしようもない。銃

で壊して開けれなくもないと思ったがトラップの可能性もある為やめておいた。俺は店の

一番奥のカウンターの裏に腰を下ろす。ED-Eはカウンターの上に降りて扉を向いて警戒し

ている。

「さて、朝まで長いな…ED-Eお前がしゃべれたら良かったのにな」

『Beep…』

俺は店内に散らばっていた雑誌を読んだり、キャラバンのカードデッキをいじったり、し

ながら眠気が襲ってくるのを待った。



ED-Eの音で目が覚めた。窓の外は明るくなって来ていた。時刻は5:00キッカリだ。

すぐに起きれるように座った姿勢で寝てたせいか腰が少し痛んだ。眠気覚ましにサンセッ

トサルサパリラを飲む。独特のフレーバーが鼻を通り抜け頭をスッキリさせた。

ガソリンスタンドを出る。ED-Eの反応は無い、周囲に危険な存在は居ないようだ。割れた

ガラスに自分の姿を写して髪型をチェックする。崩れていないようだ。途中キャラバンに出会った。



ヒゲをはやした中年のキャラバンの男がそう言った。

「変わってるだろ?餌を与える必要が無いから楽だぜ。夜抱いてあったまることはできないの

がちょっと残念だが」

「ハッハッハ!…ところで兄さん、モハビ前哨基地に行くならこの先にある分かれ道の手

前に気をつけろ。ジャイアントアントがうじゃうじゃいるからな、NCRに一応報告はしてお

いたが…」

「アリ…か。一匹一匹は大したこと無いけど大勢いると厄介だからな」

「そういうこった、んじゃ気をつけろよ」

「ああ、あんたもな」

キャラバンと別れたあと更に南に進む。崩れかけた看板に「東ニプトン6マイル(9.6Km) 

西クラーク・マウンテン(モハビ前哨基地)10マイル(16km)と書かれている。

「もうひと頑張りだなED-E!そういやキャラバンのおっさんがアリがどうとか言ってたな、

ED-E気配はあるか?」

「PUPUPUPU…」

「無しか」

ED-Eの索敵範囲は1000m程だと感覚ではある。ED-Eの索敵に引っかからないのならまだ大

丈夫だ。無論何か生物はいるだろうが俺達に危害を与えそうなのは居ないと思っていいだ

ろう。俺たちはさらに南に進む、すると大量の巨大アリの死骸を見つけた。

「ん?誰かが始末したのか…ショットガンでも使ったのかバラバラだな」

アリの死骸を後にして分かれ道の西へ進む。ここからは山道だが道は開けて見通しはいい、

それにNCRの基地も近いからリージョンに会う危険もほぼないだろう。

汗だくになりながら山道を登っていく。巨大な人型の像が見えてきた。二人の男が握手し

ているように見える。ようやくモハビ前哨基地だ。巨大像の下まで行くとプレートが設置

されているのが見えた。

「何々…2271年にデザートレンジャーとNCRが会合してNCRに統合されたと…ふーむ、モ

ハビにいた傭兵団とNCRが手を組んだって事でいいのか?」

ふと前哨基地の方を見ると日焼けしたNCR兵が俺に向かって来るのが見える。

「北から来たのか?なんて勇気があるんだ…ここには何も無い。ホコリを落としたいなら

バーぐらいはあるがね。それと本部に入ればナイト少佐が武器の面倒を見てくれる。キャ

ップはいるがな。それと南は封鎖されている、通行許可証は今は配布していないんだ」

「俺は運び屋のヴァン、あんたは?」

「キルボーン、階級は軍曹だ。この辺りをうろつくなら屋根の上には気をつけろよ、スナ

イパーが見張っているからな」

「スナイパー?」

左奥にある建物の上を見るとライフルをもった大きなグラサンをかけた女性兵が見えた。

「レンジャー・ゴーストだ。仕事が欲しいなら彼女か本部にいるレンジャー・ジャクソン

に尋ねるといい」

「分かったありがとう」

とりあえず喉が渇いた俺はバーに向かう。疲れた顔をしたNCR兵が酒を煽っている。カウ

ンターの端に目を引く美人が座っていた。カウボーイハットにレザージャケット、赤い髪

が素敵なレディだ。俺は横の席に座る。

「…揉め事を起こすつもり?」

「え?いやそんなつもりはないよ。ただ見て回ってるだけさ」

「しっかり目を動かして、でなきゃ私が動かしてやるわ。…野次馬はお断りよ」

このレディは機嫌が悪いようだ。

「1杯おごるよ」

「1杯?2杯の間違いじゃないの?飲んで忘れようとするんだけど怒りがこみ上げてき

た。ウィスキーを飲むと血の気が上がっちゃって…」

「じゃあ2杯おごるよ」

「どうも。…西にいた頃は飲むとトラブルばかりで…でも数人殴ってやったら私がウィス

キーを飲んでる間は静かにするようになった」

グラスのウィスキー口に運ぶレディ。何かとても辛いことがあったようだ…少し話を聞い

てみよう。

「何を忘れようとしているんだい?」

「北に向かった私の最後のキャラバンは灰にされた…積荷を奪われるわけでもなくただ焼

かれたのよ」

「灰に!?一体どうして…」

「NCRの供給ラインを断とうとしてるリージョンのせいだと思う…モハビ前哨基地が証拠

よこんなにガッチリ閉じ込められて…ジャクソン、あの老いぼれ何かあったら道路は危険

だってキャラバンを通行させないのよ。ブラザーフットオブスティールのスクライブだっ

てそんな事…」

「そうだったんだ…貴女はキャラバンの人だったんですね。仲間を失って…」

「ええ、最後のキャラバンも焼かれて失ってここに閉じ込められて…北は安全じゃないっ

てジャクソンが行かせてくれないのよ。キャラバンはないのにキャラバンの書類があるか

らって。仕事ならベガスの南にあるクリムゾンキャラバンに行けばいいわ…そういや北へ

向かうルートに邪魔者がいるせいで始末してくれる人を募集してたけど?」

邪魔者?もしかして巨大アリの事か?でもあれは既に誰かが始末してたなぁ。

「俺はヴァン、貴女は?」

「ローズ・オブ・シャロン・キャシディーよ。すごい名前でしょ?皆はキャスって呼ぶわ」

「じゃあキャスさんで。ここから出られないって言ってたけどどうすれば貴女をここから

出すことができる?」

「はぁ?どうして関係のないあなたがそんなことするのよ?」

「放って置けないと思ったんだ。キャラバンの仲間を失ってここから出ることもできない、

ウィスキーで気を紛らわすしかないって悲しいじゃない」

「なぁに~?口説こうっての?キャラバンの問題を解決してそれからモハビ前哨基地の現

状をなんとかしないと聞く耳持たないわよ」

「それができれば話を聞いてくれる?」

「そうね~考えてもいいわ」

そう言うとキャスさんはウィスキーをまた口に運んだ。

俺を撃った男たちも気になるがどの道このまま対峙しても返り討ちに合うだろう。寄り道

をしてでも力を付けてから追い詰めなくてはならない。記憶の手がかりを見つけるかもし

れない。

俺はキャスさんに二杯分のキャップを渡してバーを出た。モハビ前哨基地の抱える問題と

は何か、NCRの指揮官に聞くことにする。

レンジャー・ジャクソンとナイト少佐がこの基地では上官らしい。俺はレンジャー・ジャ

クソンに話を聞くことにした。大きなサングラスをかけたヒゲの男だ。

「放浪者か?モハビ前哨基地に何の用だ?南には行けないぞ」

「キャラバンを足止めさせていると聞いたのですけど?」

「その事か…それは今朝、傭兵風の男女に頼んだな。それともう一つ大きな問題があるん

だがな」

「大きな問題?」

「ゴーストの奴が言ってたんだがニプトンの様子がおかしいんだと。煙が上がり誰にも連

絡がつながらない。モハビ前哨基地から兵を出すわけにも行かない今我々にできることは

巡回のNCR兵が何か見つけてくるのを待つだけだ。だがボランティアをしたいってのなら

大歓迎だ。何かの手違いで物資をなくして渡せるかもしれない」

ハッキリとは言わないが人手不足で兵力を割きたくないからNCRの為に働いてくれと。そ

ういう風に聞こえた。

「パウダーギャングとか?」

「かもしれん。もっと最悪なのはリージョンの攻撃の可能性もあるってことだ」

「リージョン…」

シーザー・リージョン。大小86の部族を従わせている武闘派集団。奴隷制度を敷いてい

るらしい。現在NCRと戦争中。

「ゴーストに話を聞いてみろ。彼女はバーの屋根上にいる」

屋根の上…あの人か。

どうしてゴーストさんにやらせないのか?と思ったがどうやら応援は来ないかららしい。

この前哨基地に配備するくらいなら巡回やリージョンのいる川の近くに送り込むと言う。

「あなたが?ジャクソンがそう言ったのね?」

ゴーストさんはサングラスのズレを直しながらそう言った。

「じゃあニプトンに行ったら生存者を探して。タウンホールにいるはずだわ。それと無茶

はしないで。リージョンならあなた一人じゃどうにもならないわ」

「分かりました」

リージョンの攻撃かそれともパウダーギャングの仕業か…いずれにせよ俺とED-Eだけでは

できることは限られているだろう。全くの一人ぼっちならこの仕事も不可能かもしれなか

ったが今は心強い相棒ED-Eがいる。コイツの索敵があればそう簡単に狙撃や不意打ちは受

けないはずだ。

俺は武器の点検をし、食事を取ったあとモハビ前哨基地を出発した。帰る頃には真夜中に

なってるだろうがニプトンの生存者の為にもゆっくりはしていられない。

山道を降りて道を東に進んでいく。途中レイダーの死体をいくつも発見した。誰かが先に

この地を通ったらしい。

「ショットガンか」

「BEEP!」

アリの時と同じだ。ショットガンを持った誰かが先を進んでいる。ひょっとしてこれがレ

ンジャー・ジャクソンが言っていた『傭兵風の二人組』の仕業なのか?

俺とED-Eは警戒しながらニプトンに向かう。ニプトンに続く道の両側は砂漠だ。何も無い。

双眼鏡を覗くと煙が上がっているのが見えた。PIP-BOYでニプトンの位置を確認する。モハ

ビ前哨基地からニプトンのちょうど真ん中くらいだ。日は傾き始めている、早足で進む。

額から汗がにじむ。モハビ前哨基地から出て約4時間、ニプトンに近づいてきた。

「なんて空気がうまいんだー!」

誰かがニプトンから飛び出してきた。

「あの服…パウダーギャングか!」

続く





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Last updated  Jul 15, 2013 08:22:26 AM
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Comments

長月(ながつき) @ Re[1]:Fallout:NewVegas 第1話2話「目覚め」(11/19) Keyさんへ ありがとうございますがんばり…
久 遠@ Re:FalloutNewvegas121話「ストレンジトランスミッション!」(07/20) やほーい(=゚ω゚)ノ 何周遅れか分からないけ…
長月(ながつき) @ Re[1]:近況(12/30) あけましておめでとうございます。 今年も…
久 遠@ Re:近況(12/30) あけましておめでとうございます。 今年…
長月(ながつき) @ Re[1]:FalloutNewvegas103話「Vault22」(07/09) こちらもFO4までに終わらせるつもりです!…
くおん@ Re:FalloutNewvegas103話「Vault22」(07/09) やあ( ´ ▽ ` )ノ EDーEとの意思疎通方法、…

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